卍荒罹崇卍のきゅーと&てくにかる配信ちゃんねる! 作:hikoyuki
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>【悲報】卍さん、1回戦敗退
>笑った
>挑まれる立場ならもっと頑張れや!!!
>出落ちやめろ
>かわいそう
>もう一人の卍さんは1回戦突破してたぞ
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「仕方ないんですよー!!覚醒したキリトさんが最強すぎただけなんですー!」
悲しい。割と速攻で決着が付いてしまって、撮れ高がないのも含めて涙目である。
しかし視聴者さんにとってはボクが速攻出落ちで敗北することも、ある意味では求められていた展開のようで、結果的には配信は大盛り上がり。どっちに転んでも結局は美味しいという事実が本当に悲しい。
「こら!ボクが悲しんでるんですよ!もっとお葬式みたいなコメントを流してください!」
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>ごめん
>卍さん頑張ってたのに……悔しい
>次は勝てるよ頑張ってくれ。
>応援してるぞ
>俺達も全力で卍さんをサポートするんだ!!!
>チャンネル登録しました!!!
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「気持ち悪いからやめてください!」
自分でお願いしたのに言うのもなんだけど、みなさんいつも通りにしててください。ボクの配信のコメント欄はさっきまでの流れでいいんです。さっきのお願いもフリのつもりだったんです!
そんな茶番染みたやりとりをしながらも先程の対戦を振り返る。
以前に見たキリトさんの〈
しかし当然ながらそんな現環境において《二刀流》の力が以前のままだということはあり得なかった。キリトさんが二刀流で《二刀流》を使っているのを見るのは今回が初めてで、実際のところはなんとも言えないけれど、16連の斬撃を平然と連発してくるのは本当に恐れ入る。AIならともかく、今のボクは2〜3撃が限度だ。
あとは
【オフセット】を絡めた攻防一体の剣技……。あれは事前に知っていれば、あるいは警戒していれば凌げる類の技だ。
もちろん凌いだ先の戦いでボクが勝てたかというとなんとも言えないのだけど……。少なからず自分にも油断があったことは否定できない。
こんなんで本当に大会で挑戦される側に回れるんでしょうか?おっさんのとんでもない過大評価では??
そんな考えを〈ロールプレイング〉で読み取った視聴者さんが先程のノリで凄い勢いで慰めてくる。うるさいので片っ端から一時的にブロックリストにぶち込みつつ、先程までの考えを振り払う。
いやいや、1回負けたくらいでしょんぼりしていてはいけない。このままではまためんたるが弱い系美少女卍荒罹崇卍さん認定されてしまう。
落ち込むんじゃなくて改善ですよ!ふぁいとおーっ!
そんな決意を固めたところでキリトさんがボクのところにやってくる。隣にはアスナさんもいらっしゃいますね。
「さすがの
「へへっ、前回みたいな無様な真似は見せられないからな」
確かに前回の闇堕ちしていた時とは大違いだ。しかし前回だけでなく、今までの戦いも含めて一番の違いは……。
「二刀流を解禁したんですね?」
「ああ。キリトはここぞという時にのみ二刀流を解禁するんだ。【
「【
《二刀流》はともかく、剣を2本使うのは【
「キリトくんと言えば二刀流なのに、出し惜しみしすぎだよね?」
アスナさんとも完全に仲良くやっていけているようで、良かったですよ。……あれですかね。やっぱり愛情ぱわーとかなんですかね?ボクもとがみんと灑智への愛情ぱわーで力を高めたほうがいいかもしれません。
あっけなく大敗してしまったこともあり、そこからは次々と行われていく試合を実況しながらじっくり観戦していく。
「おっ、ゆうたさんいますよ、ゆうたさん。やはり勝ち上がってますね!」
さすがゆうたさんです!いつも通りの未鑑定装備フルセットで相手を巧みに翻弄しながら戦っているようす……あれ?
一見すると
半分くらい、ながら見してたので、ほっぺたをぱしっと叩いて活性化させ、《『心眼』》で見てみるとすぐにわかった。
「あれは〈
意図的にすべての攻撃を見なかったことにすると同時に、装備の効果によって見ていない攻撃をすべて無効化する邪悪なコンボ技。[攻撃]というキーワードが含まれていないスキルを除き、通常攻撃だろうが家投げだろうがすべてを打ち消してしまう。正直言ってまともに相手するだけ無駄な類のタクティクスだ。
ゆうたさんも相手がそんな無敵の戦術を行使していることに気づきつつも銃を撃ち続けているようだけど……まあ、当然ながら策があるんでしょうね。
ゆうたさんは所々でボクをリスペクトしているように見受けられるけれど、ボクもまたゆうたさんの強さには一定の信頼を感じている。
ボクが『千幻の騎士』と名付けたほどの存在。【ストレージ】にしまい込まれた無数の装備を駆使した幾多もの戦い方を持つ彼に、この程度の逆境は逆境になりえませんよ!
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>卍さんって絶対ゆうたさんのこと好きだよね
>相手も正面切って『好きだぞ』とか言ってたし相思相愛だぞ
>は?俺達の卍さんが恋愛とかありえないんだが?アイドルは恋愛しちゃ駄目なんだぞ!!!
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「はいはい、卍荒罹崇卍さんはみんなのものですよー。……おっ、早速動き出しましたね」
しばらくは互いに有効打を与えられない千日手みたいな状況が続いていたけれど、ついにゆうたさんが動き出す……。
「〈己が基本を改革せよ〉【ニュートラルヴァリアント】!」
出た!【ナイト】の持つ通常攻撃軸における必殺スキル、【ニュートラルヴァリアント】!ゆうたさんが使うところは見たことがなかったけれど、メインクエストで勇者アリンドさんがこれの完全上位互換スキルを使っていたことがありましたね。
【ニュートラルヴァリアント】
[アクティブ][自身][支援]
消費MP:12 詠唱時間:5s 再詠唱時間:1m 効果時間:30s
効果:[キャラクター]の[通常][攻撃]を[消費MP]1以上6以下の[習得済み][近接][攻撃][スキル]1つに[変更]する。
「消費MPが1以上6以下の近接攻撃を通常攻撃として行使できるようになるスキルです。ちなみに【アブソリュート】などは消費MP12なので
まあ、抜け道はいくらでもあるんですけど。
ボクの推測の通り、途端に精彩を欠いた動きを取り始める対戦相手。間違いない……。【アブソリュート】が効いている。
なぜ消費MP12の【アブソリュート】を通常攻撃として振るえるかというと、極めて簡単な話で、【帝神の加護】によって条件内に収まるようにカスタマイズを行ったのだろう。
【モーションアシスト】を切らしつつもなんとか〈
――さらに言えば、ゆうたさんの戦術が〈
崩壊寸前の動きを取り始めた対戦相手に、ゆうたさんが撃ち出した1つの弾丸が突き刺さる。
「これはゴム弾……
いやいや、思いっきり貫通してますけど?
盛大に突き抜けていったことはさておくとして、当然のようにゴム弾は猛毒やら麻痺やら