卍荒罹崇卍のきゅーと&てくにかる配信ちゃんねる! 作:hikoyuki
自暴自棄になりそうだったが、それでも相手は遊びの土俵で戦っている。諦めるわけにはいかない。
「これから開かれるであろう【サバイバル】でくっそ有利なだけで、【ダブル】や【シングル】なら対応できないわけではないですからね」
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>んなわけねーだろ
>即死範囲攻撃とか滅茶苦茶過ぎる
>確か大会のサバイバルっていくつかの組に分かれて戦うんだよな。あいつが出てくる組を避ければワンチャンある?
>サバイバルでチーミングするとか言ってる卍さんとメグさん、普通に組分けで分断されそう
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「即死攻撃と言っても、ボクの炎属性魔法だって実質即死技ですからね。対策なんていくらでもありますよ」
「卍さんの炎属性は炎属性耐性だけで完封できるから話が違うと思うのです……」
ボクがそう説明していると、横から思わぬ反論を受けてしまう。確かにゼプテンさんの《『魔眼』》に対して『これをやれば完封』というような明確な解答はありませんからね。
とはいえ【ガードジャスト】のような無効化スキルを駆使すれば短時間の生存は可能だ。相手の魔眼を受け止めつつ、初期位置から開幕で高火力技をぶっ放せば勝機は――。
「卍さん、ちょっと補足があるんだが」
「おや、新しいフォルダさんですか。配信を見てきたんですか?」
後ろから近づいてきていることは〈ストリームアイ〉でわかっていたのだが、このタイミングで声を掛けられるとは思っていなかった。何か伝えたいことでもあるのだろうか?
「いや、さっきメグさんが炎属性なんて炎属性耐性で完封できるから雑魚だと言ってただろう?」
「言ってないのです!」
「まったく、相棒に対して酷い言い草ですよね。ちょっと今後の関係を考え直しちゃいます」
「もう!本当にそう思ってたらチームを組もうなんて言い出さないのです!」
「それじゃあ言い直そう。炎属性は耐性装備で対策できる。《『魔眼』》はそれがないから強い、というニュアンスのことを言っていたよね」
「それなら概ね間違っていないのです」
炎属性に限らず、ゲーム内のスキルには対策がありますからね。防御力を上げれば物理主体を完封することもできるし。
「そう。それで、マイナーだから知らないのかなと思ったんだが……普通に〈魔導〉のダメージを引き下げる耐性装備はあるんだよ」
「そうなんですか!?それなら楽勝で――いや、【サバイバル】は装備を持ち込めないんでした……」
ほんの一瞬、意外と勝てるのかもとは思ったけど、気のせいだった。装備を持ち込める【ダブル】ならともかく、【サバイバル】においてはどうしようもないのに変わりはない。そろそろ本格的に同じ組にならないことを祈るしかない。
通常の【サバイバル杯】は最後に残った一人のみを勝者とするが、大会では規定の数までプレイヤーが減った時点で、残った人達を勝者とするらしい。なので極端な話、生き残りさえすれば勝手に勝者として通過できる。
「なので〚エデン〛を使えば《『魔眼』》を防げて勝利できるかもしれませんが……それはもはや〚エデン〛を維持できる魔力量を競ってるだけですからね。完全に才能だけの勝負ですよ」
後はどこぞの神様のように《
「今日からはダメージを無効化するテクニックの探求ですね。色々と試してみましょう」
「了解なのです!」
そしてボク達はゼプテンさんが暴れている配信可の1chを避けて試行錯誤を続ける。しかし、ダメージを無効化するテクニックなんてそう簡単には見つからない。
あっという間に時は流れ――そして【サバイバル】の当日となった。
『みなさん、こんにちは!ついに1000億円を掛けた大規模大会、その一回戦が始まる時がやってきました!この日のために、みなさんも沢山の修練を重ねてきたことでしょう!』
ゲーム中にユーキさんの声が響き渡る。ついにこの日がやってきましたね。
「ボク達もいっぱい練習しましたからね。どうですか?自信のほどは」
「完璧なのです!《『魔眼』》になんて負けないのです!」
自信たっぷりにいいねの
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>ダメージ無効のテクニックは見つかったんか?
>卍さんはエデン使えるからゼプテンとマッチしても勝てる気でいるんでしょ
>才能頼りかよ。クソゲーだな
>それならメグさんはどうすんだよ。エデン使えねーぞ
>会場は8組もあるんだから偶然マッチしなければ問題無い
>運ゲーで草
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「当然ながら運ゲーで挑む気はありませんよ。逆に、ここまでの準備はゼプテンさんと同じ組にならなければ役に立たないという意味では運ゲーですけど」
そんな凄いテクニックがあるならさっさと公開しろとコメント欄が荒れ始めるが、馬鹿正直に全てを公開していては勝てるものも勝てなくなってしまう。どうせ試合が始まればわかることなのだから、楽しみに待っていてもらおう。
「そろそろ始まりますが……。知り合いへの挨拶は必要ありませんね。【サバイバル】如きを突破できない人達ではないでしょう」
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>めっちゃ自信満々で草
>この前の投げやりな態度はなんだったんだ
>これで普通に負けたら面白い
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ボク達が話している間にも長々とユーキさんの演説が流れ続けていたが、それもついに終わったらしい。実際の【サバイバル】についての説明が始まる。
『もしかしたら今回の【サバイバル】は通常のマップで通常通りに行われると思っていた人もいるかもしれませんが……もちろんそうではありません。今回は【フォッダー】のワールドマップを再現した特殊マップで生存競争を繰り広げることになります!』
要は【ディスポサル城下町】や【アンネサリーの街】がある、ボク達がいるワールドマップとほぼ同等のエリアで戦いが行われるのだとか。ただし、プレイヤーが建てた家などのオブジェクトは当然ながら存在しない。あくまで再現されたマップでの戦いだ。
「随分と広いマップなのです」
「【フォッダー】の地形を把握していることも必要とされるわけですね」
『そろそろ御託は良いでしょう。みなさんも待ちきれませんよね?それではさっそく試合を始めましょう!参加資格を持っているプレイヤーは強制的にマップへ飛ばされますので、ご注意ください。それでは――開始!』
ユーキさんが勢い良くそう宣言したかと思うと、周囲の景色が一瞬で切り替わり、見慣れた街並みが現れる。ここは【ディスポサル城下町】ですね。
「思ったより急に始まりましたね。それじゃあ装備を取り出してっと」
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>おい待て
>草
>あーもう滅茶苦茶だよ
>最悪のぶっ壊れグリッチやめろ
>↑仕様だぞ
>クソゲー過ぎて草
>馬鹿にしてんのか
>ユーキ 無能 欠陥AI クソゲー作者 かわいい
>今まで見てきた中で一番のクソテクニックで草
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