卍荒罹崇卍のきゅーと&てくにかる配信ちゃんねる! 作:hikoyuki
「【マナキャスト】して【レッドゴブリン】で明日香さんを攻撃します!」
「【マナキャスト】です♥」
『卍荒罹崇卍 ライフ:12 マナ:2→3』
『屠神 明日香 ライフ:28→26 マナ:3→4』
「次のフェイズも【マナキャスト】して【レッドゴブリン】で明日香さんを攻撃!」
「まだまだ【マナキャスト】です♥」
『卍荒罹崇卍 ライフ:12 マナ:3→4』
『屠神 明日香 ライフ:26→24 マナ:4→5』
こうして明日香さんは盤面を空にしたまま攻撃を受け続け、さらに2フェイズが経過した。
『卍荒罹崇卍 ライフ:12 マナ:6』
『屠神 明日香 ライフ:20 マナ:7』
次のフェイズでマナが7に達する。何か高コストのモンスターを召喚するべきかもしれない。手札の【カード】を確認し、良さそうなモンスターを選ぶ。
【ライオンキング】
COST:7 HP:8 AT:7
効果:[自身]に[対する][クラスチェンジ]の[コスト]を[1][ポイント][減少]させる。
なかなか有用そうな効果だ。【クラスチェンジ】は状況に応じて戦況を変えられる。明日香さんの対応に応じて、最適な【クラスチェンジ】を1コストで実行できるだろう。
「【マナキャスト】して【ライオンキング】を召喚!【レッドゴブリン】で明日香さんを攻撃!」
「【マナキャスト】して【ヒュマデサタン】を召喚♥【レッドゴブリン】とお姉様に攻撃です♥」
「――え?」
【ヒュマデサタン】
COST:8 HP:11 AT:6
効果:[ファストムーブ][ダブルアタック][カウンター][エンシェント]を[持つ]。[自身]が[ダメージ]を[受けた][時]、[任意]の[モンスター]の[HP]を[2][ポイント][回復]する。[自身]の[攻撃]が[成功]した[時]、[任意]の[モンスター]を[1][体]まで[消滅]させる。[自身]が[場]に[存在]する[限り]、[相手][モンスター]の[AT]を[2][ポイント][減少]させる。[相手]が[勇者]の[召喚]に[成功]した[時]、この[カード]を[デッキ]から[手札]に[加える]。
『「大いなる天上の意思とやらは、どうやら相当な節穴らしい」――ヒュマデサタン』
【ファストムーブ】の効果により【ヒュマデサタン】は召喚されたターンに【レッドゴブリン】を攻撃する。すると攻撃成功時の効果が発動し、隣にいた【ライオンキング】が何もできないまま消滅した。
『卍荒罹崇卍 ライフ:12→6 マナ:6→7→0』
『屠神 明日香 ライフ:20→18 マナ:7→8→0』
「なんですかこのぶっ壊れ【カード】は!召喚されたターンに2回攻撃できて【カウンター】持ち!?さらに相手の攻撃力を下げる!?インチキですよ!」
「だって【魔王】ですもの。仕方ありませんわ。それに対処札もあります♥」
「あぁ、アリンドさんってことですか?」
「はい、そこそこ強いですよ♥」
という訳で、対処札である【勇者アリンド】の効果を見せてもらう。ボクのデッキには入ってないが、仮に入っていたとしたらこの状況を覆せるのだろうか?
【勇者アリンド】
COST:8 HP:6 AT:11
効果:[ファストムーブ][カウンターブレイク][トランスポーター][タウント]を[持つ]。[自身]の[攻撃]が[成功]した[時]、[対象]の[効果]を[無効]にする。[自身]の[攻撃]によって[コスト][8][以上]の[モンスター]を[破壊]した[時]、[自身]に[トリプルアタック][カウンター][エンシェント]を[付与]し、[HP]を[最大値]に[変更]する。[相手]が[魔王]の[召喚]に[成功]した[時]、この[カード]を[デッキ]から[手札]に[加える]。
『魔を滅する天上の意思は、絶対なる"正義"に勝利を授ける』
「なるほど、こちらも【ファストムーブ】で【ヒュマデサタン】を倒せるんですね。しかも倒すことに成功したら能力が強化されるみたいな効果に見えます。それと、【ヒュマデサタン】が召喚されたらデッキにいても即座に手札へ飛んでくる、と……」
「いえ、飛んできませんわよ♥」
「え、でも【魔王】が召喚されたら手札に加わるって……」
「【ヒュマデサタン】の名前に【魔王】とは付いてませんもの。逆にアリンドさんは【勇者アリンド】ですから、召喚に対応して手札に加わります♥」
「【ヒュマデサタン】の一強じゃないですか!」
「はい、というわけで、返せる札はありませんわね?【ヒュマデサタン】で攻撃して終了です♥」
「……フェイズを終了します……」
『卍荒罹崇卍 ライフ:6→0 マナ:0』
『屠神 明日香 ライフ:18 マナ:0』
戦いの最後は呆気なかった。【ヒュマデサタン】が放った黒い弾がボクの身体に命中すると、ライフが0になり【フォールダウン】は終了を迎える。表示されていた盤面と手札は粒子になって【ストレージ】へと格納される。
「お疲れ様でした!もしかして【ヒュマデサタン】が無いと話にならない感じですか?」
「お疲れ様でした。そうですね、お互いにデッキに入れられる最大枚数の3枚を揃えているのがスタートラインですわ♥ 当然ながら【勇者アリンド】も必須ですけど、【ヒュマデサタン】も【勇者アリンド】もそう簡単には入手できません」
「今回は序盤から殴り合いをしてきましたけど、実際のところ【ヒュマデサタン】を出せるコスト8になるまで【マナキャスト】をするのが安牌だったりしませんか?」
「【ヒュマデサタン】が手札に来ているならそれが最も強い手ですね♥ 逆に相手がアリンドさんを手札に抱えていると負け筋になりかねないですが」
「マナは1フェイズに1ポイントしか貯められないから、コスト8の【カード】をアリンドさんで返されたら、逆転する方法はありませんものね。……もしかして、このゲーム――」
「はい、クソゲーですわ♥」