卍荒罹崇卍のきゅーと&てくにかる配信ちゃんねる! 作:hikoyuki
「『カードゲーム』で最も厄介なのは
ボクが啖呵を切ると、
「
《
「それなら、この戦いで証明しましょうか――
ボクは杖を向けて宣言する。
「越えさせてもらうよ――
その体躯に見合わない圧倒的な速度で剛腕が振り下ろされる。同時に黄金色の矢が嵐の如く射出された。
「【アーチャータクト】ですね!」
攻撃する度に矢を射出する効果を持つ
〈痙攣撃ち〉――古の時代より伝わる連打技術の応用といった所ですか。
迫りくる無数の矢は〈流水誘導〉の流れに乗り、ボクを目掛けて突き進む。避けるのは容易いが、避けるまでもない。
ボクが鋭い視線で睨みつけると、矢は一瞬にして粉々に霧散していく。観察系全能の使い方は
振り下ろされた剛腕をバックステッポで回避し、魂の炎に薪を焼べる。
「【《イグニッション》】!」
「どれだけ
確かに炎属性と風属性が通らない以上、ボクの攻撃スキルのほぼ全ては封殺されている。このゲームにおける『無効』はいくら出力が高くても貫通できない。しかし――。
「ボクには無属性の攻撃スキル、【アブソーブ】があります。【イグニッション】を4回ほど重ねれば、【破魔】の【ネームド】持ちでも致死量に至ると思いますがね」
もちろんスキルを発動してしまえば【イグニッション】の効果はリセットされてしまう。だから
次の瞬間、ボクの足元に水色の魔法陣が出現する。水属性の攻撃魔法で『自身』以外を起点にする魔法は1つしかない。【リバースコール】だ。
【リバースコール】
[アクティブ][座標][エリア][水属性][攻撃][支援][妨害][魔法]
消費MP:6 詠唱時間:5s 再詠唱時間:30s 効果時間:4m
効果:[座標]を[起点]として[エリア]を[形成]し、[範囲]の[敵][キャラクター]の[水属性][ELM]を[低下]させ、[ダメージ]を[与える]。[範囲]の[味方][キャラクター]の[水属性][ELM]を[増加]させる。
頭上に雨雲が出現し、針のように鋭い雨が降り注ぐ。【オートユーザー】でHPを回復させながら受けきったが、水属性のELMを下げられてしまった。次に大技が来たら危ないかも知れない。
念のために現在のステータスを確認したが、【イグニッション】の
「後は数で攻めさせてもらうよ。【アクアスプリンクラー】!」
【物量戦】
[パッシブ][スイッチ]
効果:[設置][スキル]の[回数]を[増加]させる。
無数の砲台から断続的に【アクアショット】が放たれる。先ほどの矢とは違い、周囲を取り囲むような配置であることから、観察の全能で撃ち落とし切るのは困難だ。
ボクは地面を軽く踏み鳴らし、四方の大地を隆起させる。即席の塹壕のようなものだ。普通なら、この程度では最下級の【アクアショット】とはいえ防げるような代物ではないが――。
「【《イグニッション》】――あと1回、ですかね?」
「量子の存在確率を上げたのか……」
ボクがやったことはシンプルだ。量子は点のように見えても、実際にはいくつもの場所に現れる可能性がある。その『現れやすさ』を操作し、量子の隙間を埋めたのだ。結果、点で受け止める盾ではなく、面で覆う防御として成立する。
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>そうはならんやろ……
>なっとるやろがい!
<『そうはならんやろ』というのは結果に対するツッコミじゃないか?今回の件でいうと仮に量子の存在確率を操作できるならトンネル避けに対する防御として有効だ
>そうはできんやろ……
>できとるやろがい!
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テクニックその138『痙攣撃ち』
古来、今とは違い両手でコントローラーを握ってゲームをプレイしていた時代……。僅かな時間の間にどれだけ速くボタンを連打することができるかが問われていたと言われています。
そして生み出された最適解。それこそが〈痙攣撃ち〉。
ほんの一瞬で16連打を叩き込むとある英雄が創り出したテクニックです。
【フォッダー】においてはこのような小刻みな攻撃で相手を殴っても大したダメージは与えられないのですが、攻撃判定にはなる以上、【アーチャータクト】は発動する。そして【アーチャータクト】の出力に攻撃判定の威力は関係ない。現代に蘇った究極のタクティクスです。
テクニックその139『トンネル避け返し』
量子の隙間を縫うように移動して壁をすり抜ける〈トンネル避け〉に対して有効なテクニックです。壁に干渉をかけて量子の存在確率を操作することで、すり抜けの経路を完全に遮断します。点ではなく面で受け切る、極めて有効ですよ。どうやって実現してるかって?……えっと、〈バタフライタクティクス〉でいい感じに……。