卍荒罹崇卍のきゅーと&てくにかる配信ちゃんねる! 作:hikoyuki
NAME:『神の如き』『王者の』『神聖なる』『滅びの』『絶望を呼ぶ』『狂気の』フェイクゴッド
「うーん、強そう! 勝てますかね?」
ゲームの初期環境では6人で【パーティ】を組み、連携してようやく倒せるレベルの雑魚モンスターだ。今は環境もインフレ気味だが、付与された【ネームド】は、どれも字面からして明らかに強そうだ。
「1つでも強さの枷が外れるタイプの【ネームド】が無数に付いているな。特に『滅びの』は厄介だ。すべての攻撃が最大HPを削るようになるという噂を聞いている」
「やばすぎじゃないですか! ゆうたさんに『
「いや、最大HPの減少は
そう言うとゆうたさんは【ストレージ】から【女神像のネックレス】を取り出し、サブ
【キュアバレット】
[アクティブ][5回][投射][聖属性][回復][魔法]
消費MP:12 詠唱時間:20s 再詠唱待機時間:30s 効果時間:20m
効果:[キャラクター]の[妨害]を[1つ][回復]させる。この[効果]は[詠唱後][5回]まで[任意]の[タイミング]で[発動]できる。
「これでよし。卍荒罹崇卍も使っておくといい。使用したあとにサブ
「そうなんですか? 地味に便利ですね」
そう言われてボクも【ビショップ】を呼び出して【キュアバレット】を発動しておいた。これで安心ですね。
「さて、考えていても仕方ありません。作戦を練っていると【キュアバレット】の効果時間がすぎちゃいますし、当たって砕けていきますか!」
「砕かれるのは【フェイクゴッド】だがな?」
そう言いながらゆうたさんは【ストレージ】から剣を引き抜き、疾駆する。今回はオーソドックスな前衛
「【イグニッション】――〈夜空に輝く神の一欠片、大いなる炎の源よ――〉」
「合わせるぷちっ!」
「〈灼熱の業火を身に纏い、天空より顕現せん〉ッ! 【メテオ】!」
スキルを宣言すると、白銀の炎を纏い、淡い翠色の光を放つ隕石が【フェイクゴッド】めがけて一直線に落下する。直後、凄まじい轟音が響き、白銀の炎が噴き上がった。
【空神の加護】の効果を二重に乗せ、桜餅プチさんの
【フェイクゴッド】の視線がボクを捉えた瞬間、ゆうたさんがスキルを発動しながら剣を振るう。
「【タウント】!」
ボクの攻撃ほどの脅威はないはずだが、それでも【ナイト】が敵の狙いを引きつける力は絶大だ。
【フェイクゴッド】の視線がボクからゆうたさんへと移り、すぐさま黒い剣を生み出して反撃する。ボクは次の詠唱に入りかけたところで、彼のHPに意識を向けた。
「【キュアバレット】!」
HPは相変わらず満タンだ。だけどそれは最大HPそのものが削られているからにすぎない。ボクは出し惜しみせずに治療の弾丸をゆうたさんへ撃ち込む。
「助かる!」
ゆうたさんはバックステッポで軽く間合いを切り、剣を槍に持ち替えて【フェイクゴッド】を突く。その一撃を受けた【フェイクゴッド】はぴたりと静止した。
すかさずボクは«テレポート»で【フェイクゴッド】に肉薄し、【ソウルフレア】を叩き込む。HPがさらに大きく削れたのを確認し、再び«テレポート»で後方へ退避した。
ボクが退くのと入れ替わるように、ゴブ蔵が機関銃を構えて前へ出る。
そこで【フェイクゴッド】が再び動き出した。周囲に瘴気のようなものを展開すると、無数の黒弾を生み出し、ゆうたさんとゴブ蔵をめがけて撃ち放つ。
「【アトラクト】」
ゆうたさんが飛来する黒弾をすべて引き寄せ、ゴブ蔵は安心して銃撃を再開した。一発の威力よりも手数を重視した通常攻撃だが、敵のHPがみるみる削れていく。
「ぷち〜♪ぷちっぷち〜」
ボクの肩で歌う桜餅プチさんの【追撃のカノン】が、機関銃の一発一発に追加ダメージを重ねているためだ。ゴブ蔵と桜餅プチさんはかなり相性がいいですね。
ボクが【フェアリーストームワンド】を向けると【ゲールウィンド】が放たれ、一瞬で【フェイクゴッド】へ到達する。直後、その投射を起点に【シルフストーム】が大きく拡散し、さらなる多段ヒットを重ねた。
その瞬間、【フェイクゴッド】が右手を頭上に掲げた。同時に、【グレイブウッド】全体を覆い尽くすほど広大な魔法陣が展開される。
「げっ、そんな範囲攻撃、ありですか!?」
慌てて防御態勢を取ろうとしたが、遅かった。魔法陣から凄まじい闇の瘴気が放たれるが――思ったよりダメージはない。
あんまり心配する必要はなかったですね。そう考えて改めて【フェイクゴッド】のNAME表示を見ると、絶句した。
NAME:『神の如き』『王者の』『神聖なる』『滅びの』『絶望を呼ぶ』『狂気の』『神速の』『大いなる』『嵐を呼ぶ』『鉄壁の』フェイクゴッド
【ネームド】が、増えている。
テクニックその160 『
一時的に