シャーレの先生を含むアビドス対策委員会が去った、
「さて………こんなところでしょうか」
月明りの下でメイド服を着た少女はそう呟き、手に付着した砂を払い落しながら目の前の光景に視線を向ける。つい十数時間前までは、アビドス対策委員会と便利屋68との戦闘。そして風紀委員会による迫撃砲及び部隊の進行、そしてそれを妨害する形で剝がされた道路の舗装やなぎ倒されたビル。
紛争地域といって差し支えないほどに荒れた自治区は、見違えたという言葉だけでは言い表せないほどに綺麗な大通りを成していた。辺りに散乱していた瓦礫は、まるで最初から無かったかのように姿を消しており塵1つすら残っていない。
銃撃戦や迫撃砲によって生まれたヒビや、彼女の手によって下のコンクリートごと剥がされた道路は舗装しなおされており、弾痕も綺麗さっぱり消えていた。自治区の衰退によって消えかけていた車線や横断歩道は、道路の舗装と同時に引き直されている。
根本からへし折れた電柱や、それに伴って千切れた電線。大通りの通行量によってほとんど意味を成していなかった信号機なども元通りになっており、まるでここで戦闘など起こっていなかったかのようである。
唯一変わった場所があるというのならば、彼女たちによって倒壊させられたビルだろうか。歩道に隣接する形で自治区の一角を形成していたビルは、まるで建物そのものが無かったかのように姿を消していた。元々ビルが建っていた場所は地面がむき出しの空き地となっており、簡易的な柵だけが立てられ、空き地の中心には、Aid Lady所有とだけ書かれた看板だけが刺さっている。
もともとの光景を覚えているものであれば違和感を覚えるだろうが、それを体験できる者はアビドスには数える程度しか残っていない。便利屋68によって爆破された柴関ラーメンは、その残骸だけ撤去されており、建て直しはされていない。シンプルに整えられた地盤と、空き地同様に簡易的な柵だけ立てられていた。
一通り作業を終えた彼女は後ろを振り向く。そこには、彼女よりも幾分か身長の高い4人のメイドが立っていた。彼女から数歩離れた位置で綺麗に整列しており、作業後とは思えないほどに綺麗な衣服を身に付けていた。
「あなたたち、本日はお疲れ様でした」
その一言に4人は丁寧なお辞儀で答える。
「跡片付けが終わった後に便利屋68の方へお伺いする予定でしたが、いささか時間が掛かりすぎましたね」
たった4人で行ったとは思えないほどに迅速な作業が行われていたが、それでも彼女は時間が掛かりすぎたと言う。すでに太陽は沈み切っており、月明りが優しくキヴォトスを包み込んでいる時間帯になっていたが、それでも日付が変わる前にあの作業が終了したと考えると驚愕の一言である。
「夜分に尋ねるのも不躾でしょうから、本日は帰るとしましょう。なにやら
そういってその場を締めくくり、道路の舗装など最低限の重機すら使わずに作業を終えた彼女たちは、代わりに彼女たちの周りを浮遊する複数の白い直方体の何かを連れてそのまま自治区を去っていった。
彼女たちが去った数分後、修繕された自治区に革靴の音が鳴り響く。そのまま大通りの交差点へと歩みを進めていき、その中心にて足を止めた。月明りと定期的に変わる信号機だけが、黒いスーツを着た人物を照らしていた。その者は薄い笑みを浮かべながら満足そうに独り言を話す。
「…………気づかれていましたか。ずいぶん距離をとったつもりでしたが、彼女たちには無意味なようですね」
そう言いながら、メイド達によって修復された自治区を見回す。遠くから作業を見ていた黒服は、顎に手を当てながら思いに耽る。
「ビルを倒壊させるとは中々思い切った行動のように思いましたが、ここまで綺麗になるとは……
便利屋68が柴関ラーメン爆破させる直前。ビルが倒壊する前と比較し、紫関ラーメンやビルが姿を消したこと以外は特に変わっていないように感じるそこは、黒服にとっては別物。まるで異空間の中に居るかのように感じ取っていた。
「……Aid Lady。人材派遣会社をしているようですが、一体何者なのでしょうか。やはり一度向き合って話をしてみたいですが………やはりあの
黒服の言う通りAid Ladyという企業が話題に上がり始めると同時に、白いカードも話題に上がりつつあった。しかし話題の拡散とは裏腹に白いカードは多く流通することは無く、その価値を知るものにとってはどの宝石よりも価値が高いという。だが金を積めば手に入るなどといった単純な話ではない。
彼女たちによって配られている十数枚にも満たない白いカードは、市場やオークションに出回るといったこともなく、しかし運よく手に入れた生徒から広がる仕事ぶりやその評価、そこからつながる様々な噂によって生徒や住民たちの間でAid Ladyは少しずつ知られていった。
しかし、話題には上がりつつあるものの、キヴォトスで知名度が特段高いというわけではない。現状では流通しているカードの枚数やそれを持つ人物は限られている。いずれは価値が知られていくと同時に、カードを強奪しようとする者や、それを用いて一儲けしようとする者、独占しようとする者が現れるだろう。
現時点ではAid Ladyに所属する者と接触するか、カードを持つものから譲ってもらうかの2択しかない以上、彼にとって機会を待つほかないだろう。
「暁のホルスの持つ神秘も興味深いですが、Aid Lady………そしてシャーレの先生。どれも捨てがたいですね」
人のいない交差点で1人、薄く笑い続ける。そして砂漠の砂を纏った冷たい風が吹くと同時に、彼は交差点から姿を消した。
翌日、便利屋68の社長、陸八魔アルは重い表情を浮かべており、他の3人は事務所の備品を片づけている最中であった。
「……………はぁ」
「えっと、この荷物はどこに……?」
「それはダンボールに詰めてトラックだね」
「……それにしても、家賃の滞納で追い出されちゃうなんてね……」
「アルちゃんがあのお金を全部渡しちゃうなんてことするから」
「しっ、しかたないでしょう!?あそこでケチるほど便利屋68は器は小さくないわ!」
「……それは良いけど、せめて家賃分くらいは持っておいた方が良かったじゃん……」
「ぐぬぬ…………」
便利屋68の4人は、昨日の自治区での騒ぎの最中。アビドス対策委員会が風紀委員たちの元へ向かった後に、シェルターに避難していた柴大将と合流して、そのまま自治区の病院へと向かってた。彼女たち自身も全身の至るところに擦り傷をつけていたこともあり、そのまま共に治療を受けていた。柴大将も念をもって、検査等を含めて数日間の入院をすることになった。
その際、彼女たちが持っていた資金*1を迷惑料及び治療費として、そのまま全額渡していたのだった。しかし渡してしまった金額は彼女たちの全財産でもあり、無一文になってしまい、そのまま彼女たちの借りている事務所の前で待っていた大家に家賃滞納について言及されて、本日付けで追い出されることになってしまった。
「とりあえずどうする?またゲヘナにでも戻る?」
「いや……今は確実に風紀委員たちに目をつけられてる。戻ったところですぐに捕まるだろうね」
「だよねー………それにアルちゃん。あのメイドさんたちにはどう説明するの?あのお金でこの前の依頼料を払うつもりだったんでしょ?」
「…………そうよね」
「……あのお金が手に入った後、意気揚々と連絡してたもんね社長。いくら掛かったのかは分からないけど、あれだけあれば流石に足りる……と思ったら、まさか無一文になるなんてね」
「そ、そういえばあの後はどうなったのでしょうか?早朝にあそこを見に行った時は何もなかったかのように綺麗になってましたけど……」
「そうそう、ハルカちゃんから写真が送られてきたときにはびっくりしたよね♪」
「……倒れたビルの場所が空き地になってたから場所は同じはず。まさか一日立たずで元通りになるなんて、ほんとに何者なんだろあのメイド達」
3人が事務所の荷物をまとめながら雑談している。1人椅子に座るアルは、コートから取り出した
しかしアビドスとの決着はつかず、Aid Ladyのへの依頼料を支払うための資金も失ってしまい、更には借りていた事務所も引き払うことになってしまった彼女は深くため息をついた。そしてコートにカードを仕舞うと、椅子から立ち上がる。
「……いつまでもクヨクヨしてられないわね」
「お、やっと動く気になった?」
「朝からずっとカードを見てばっかりだったからね」
「えぇ、とりあえずあとのことはここを出てから考えましょう。ハルカも迷惑を掛けたわね」
「い、いえ!そんな迷惑だなんて……」
そうしてアルが作業へと取り掛かろうとした時、突如として引き払う寸前の事務所のインターホンが鳴る。
「あ、あれ?」
「もう大家さんが来ちゃったのかな?」
「……いや、まだその時間じゃない。……一体だれ?」
「アル様は私の後ろに!」
「と、とりあえず出てみるわね……」
予想もしていなかった出来事にアルを除く3人は咄嗟に銃を構える。しかしアルがそれをなだめて、入り口へ向かう。濁ったガラスに映る人影を目にして、思わず体がこわばってしまう。大家のような特徴的な頭部*2ではないことに緊張と不安を覚えつつ、意を決して扉を開いた。
「「「「えっ……?」」」」
「おはようございます、便利屋68の皆様。
扉を開けたそこには、つい
「メイドさん!?ど、どうしてここに!?」
「はい、先日ご連絡をいただいた際にカードの位置情報にて、皆様の事務所の場所を確認しておりました。また、SNSにて便利屋68の事務所が掲載されておりましたので、こうしてお伺いさせていただきましたが……お取込み中でしたか?」
彼女の位置から事務所内を少し覗くと、今まさに事務所の備品を引き払っている最中であり、現時点でテーブルとソファを残してほとんどがダンボールにまとめられているところであった。
「ご都合が悪いようでしたら、再度日を改めますが」
「い、いえ!大丈夫よ。私たちにもちょっと事情があってね……とりあえず上がって頂戴」
「ありがとうございます。それではお邪魔させていただきます」
アルは扉を大きく開き、彼女を引き払う寸前の事務所に招き入れる。そのまま家具や備品がほとんど片づけられたオフィスへと場所を移し、中央に置かれたソファに座るように促す。ローテーブルを挟んだ向かい側にアルが座ると、お盆を持ったハルカがお茶を入れた紙コップを二人分置いた。
「おや、お気遣い頂きありがとうございます」
「ありがとうハルカ」
「い、いえ……」
そう言って軽く一礼したハルカは、アルの座るソファの後ろに控えるような形で立っていたムツキとカヨコの隣に並ぶように移動する。そのままお茶を一口飲んだアルはメイドと視線を合わせる。
「ちょっと私たちの方で少し立て込んでいてね、こんなものしか出せないけれど」
「いえ、お気遣い頂きありがとうございます」
「そういって貰えると助かるわ。それであなたが来た要件についてだけれど、やっぱり……」
「はい、先日陸八魔様にご連絡いただいた件についてでございます。
そういってソファに座るメイドは立ち上がり、ソファからズレるようにしてアルに向き合うと名刺を差し出す。唐突に差し出されたソレを見て、慌ててアルも名刺を取り出し、名刺を受けとった後に自身の名刺を渡し返す。便利屋68の企業時に作成して以降、渡す機会のなかったアルはそのやり取りに少し感動を覚えてしまう。
「頂戴いたします。……やはり、陸八魔様はしっかりしておられますね。学生という身分にも関わらず、こうして名刺まで用意しているとは」
「い、いえ!便利屋68の社長として当然よ!」
白くシンプルにデザインされたAid Ladyの名刺と企業名とアルの名前、そしてⅥⅧと紋章がデザインされた便利屋68の名刺を受け取った2人は服へ仕舞うと、再度視線を合わせる。
「それでは本日お伺いさせていただいた要件についてですが、先日陸八魔様よりご連絡いただいた前回の当社へのご依頼に対する料金をどうしても支払いたいということについてですが……」
「そ、そうよね!やっぱり、その件についてよね……」
メイドにより、以前話していた依頼料のことについて切り出されてしまい、表情だけでなく身振りも慌てたものになってしまう。後ろの3人のうち、1人は愉快な表情を浮かべ、1人は手で頭を押さえながらやれやれと言わんばかりの表情を浮かべ、1人はアルと同様に慌てた様子を見せていた。
「そ、その……そのことについてなんだけど、ちょっと話したいことが……」
「はい。
「え……えぇ!?どうしてそれを……」
「はい、ここへ来る前に柴様が入院されている病院の方にお伺いしました。そこで便利屋68の皆様から治療費兼お店の代金として受け取ったとお聞きしまして」
「そ、そうなのね………でも!今は払えないだけで、必ず払うから待ってほしいの!私の方から連絡しておいて失礼だと思うけど………」
ソファの間に置いてあるローテーブルに乗り出すかと思うほどの勢いでそう語るアル。しかし、向かい側のメイドは依然として落ち着いた態度である。
「ふむ………以前当社の者が申し上げました通り、あの依頼に関する料金は当社で負担させていただいております。こちらから提示した事項を全て了承して頂いておりますので、便利屋68の皆様に対し請求するつもりはありませんが……」
「いえ、あれはこちらが無理やり踏み倒したようなものよ。それにあの時に言ったことを撤回するつもりはないわ。必ず支払うってね」
「……どう申し上げても、引かれないご様子のようで」
「勿論よ」
ソファに座り直したアルと向かい側のメイドとの間で張りつめた空気が生まれる。その後ろでムツキとカヨコ、ハルカがアルに聞こえない声量で話す。
「(……社長が連絡しておいてなんだけど、これ以上食い付くのは相手にとっても失礼じゃないかな?どんな形であれ、相手の面目を潰してるような気もするけど)」
「(でも、一度決めたことはやり切っちゃうもんねアルちゃんは♪曲がったことが大嫌いだし、意地でも支払うつもりだよ)」
「(はい、そこがアル様の素晴らしいところかと!)」
「(でも支払うって言ったって、私たちは今無一文だよ?今だって事務所を引き払う寸前だし、稼ごうにも風紀委員会のやつらに目を付けられてるから新しい依頼は厳しいかもね)」
「(うーん……そこはどうするつもりだろうね?まぁ、まだそこに思い至ってないかもだけど)」
「(わ、わたしがブラックマーケットで……!)」
「(やめなー?第一ブラックマーケットで何をするつもりさ?)」
「(そ、それはやっぱり銀行を……)」
そうヒソヒソとアルの後ろで話す3人。とんでもないことをしようとするハルカをなだめるムツキとカヨコだが、アルの死角に居ることで、問題なく話が進んでいく。
「であれば、こういったものではどうでしょうか?」
そういって服の内側から一枚の紙とペンを取り出してスラスラと何かを書くと、それをアルへと渡し、差し出されたそれを思わず受け取ってしまう。
「これは?」
「以前の当社へのご依頼に対する代金の請求書でございます。契約ではこちらが代金を負担する形になっておりますので、頂いたお茶の代金として受け取っていただければ」
そういって請求書を渡したメイドは机に置かれたお茶に手を付ける。それを見たアルは請求書に目を向け、その後ろにいた3人も覗き込むような形で視線を向ける。
「「「「……えっ?」」」」
思わず発した言葉が重なる4人。その視線の先にある請求書に書かれた額は、1と0が2つのものだった。
「こ、これって!」
「はい。前回のご依頼に対する代金兼頂いたお茶の代金でございます。あのご依頼に対する代金は当社でご負担させていただきましたが、明確に金額が決まった訳ではございませんので、こうして改めて金額を設定して請求させていただきました」
「で、でも……」
明らかに割に合っていない。アルはそう思っていた。あの時のメイドの働きを見れば他の便利屋68の3人だって同じ感想を抱くだろう。便利屋68を含む傭兵たちの実質的な指揮を行っており負傷した味方を救出、援護を行っていたのだ。アビドスに対し直接的な攻撃をしていたわけではないが、部隊の中心になっていたのは変わりないだろう。そう思いながら意を唱えようとするアルだが、後ろにいたムツキとカヨコに止められる。
「まって社長」
「そうそう。メイドさんが最大限譲ってくれたんだから、ここは素直に受け取るべきだよ。そうだよね、メイドさん?」
「はい、ムツキ様。私たちも規約に縛られる身ですので、こういった形で納得していただければ」
「だってアルちゃん。メイドさんもこう言ってるわけだし、ここはコレをしっかりと支払ってこの件は終わり。ってこと」
「……そうなの?」
「はい。私としましても、こういった形で支払っていただければ幸いでございます」
「…………わかったわ、便利屋68の社長である私が責任もって支払う。それでこの件は終わり……それでいいかしら?」
「はい、ご納得いただけたようで何よりでございます。それでは記載された日時までに振込をお願いします」
「えぇ、これなら今でも渡せるけど形に残した方がいいものね」
そういって受けとった請求書をコートにしまう。
「それでは、本日お伺いした要件はこれで。以前ご連絡いただいたカードを頂戴してもよろしいでしょうか?」
「わかったわ」
そう言われてアルは先程まで見ていた角の折れた白いカードをメイドに渡す。
「ありがとうございます。それではこちらを」
差し出されたカードを受け取ったメイドは代わりに新品のカードを渡す。
「こちら新しいカードとなっております。次回ご利用される際はこちらをご利用下さい。また何かご不明な点やお聞きしたいことがありましたら、先程お渡ししたカードに当社の連絡先を記載しておりますので、そちらにご連絡下さい」
「えぇ、そうするわ。なんだか悪いわね、催促しちゃったみたいで」
「この程度のことはお気になさらず。なにやら一部ではこのカードを宝石か何かと勘違いされている方もおられますが、私どもからしてみれば駅前で配られているチラシやポケットティッシュのようなものでございます」
「そ、そうなのね……(いや絶対にそんなことはないでしょ)」
アルが抱いた感想と同じものもカヨコは思っていた。
「(裏のサイトで度々話題に上がっているけど、その希少性からオークションに出品はまだされていない。でもメイドさんがそういうなら、いっそのこと資金調達の為に出品してみる?…………いや、やめたほうがいいね。せっかく彼女たちと縁が出来たのに、その程度のことで変に不興を買うなんて真似こそ悪手。彼女たちはどこか
簡単に結論づけたカヨコはムツキとハルカにもそれを共有して、同意を得る。アルにはあえて伝えないほうが良いだろうということになった。そうしてメイドはソファから立ち上がる。
「それでは私はこれで。本日はお時間をいただきまして、誠にありがとうございます。当社へのご依頼をご検討されておりましたら、是非お気軽に連絡を。それでは失礼します」
そういってメイドはアルたちに見送られながら事務所を後にした。見送った便利屋68の4人の表情はどこかすっきりとしたものになっていた。
「さて……心残りもなくなったことだし、さっさと荷物をまとめてしまいましょう!」
「そうだね。……でもこれからどうするの?行く当てはないけど……」
「…………あ」
「さっすがアルちゃん♪やっぱり何も考えていなかったんだね」
「う、うるさいわね!これから決めればいいのよ!」
「まぁとりあえずはゲヘナかな。風紀委員会の奴らは面倒だけど、他に行く当てもないし」
そう事務所の前で話す2人の元に1人の大人が訪れる。
「みんな。気をつけてね」
「「「「……!?」」」」*3
メイドはアビドス自治区からビルへと戻りながら届いた通信を受け取っていた。
「さて、なんの要件でしょうか?
『お忙しいところ失礼しました。先程、所属する機体に接触した者がおりまして、代表と話がしたいとのことです』
「一体どなたでしょうか?お得意様との会談中に顔も知らない人物と話をするほど、私は暇ではないのですが」
『はい。相手は
「……ほう」
その報告を受けたメイドは表情を少し表情を変化させながら、行先をビルからアビドス郊外の砂漠へと変えた。
お待たせしてすみません!書いてる最中に0章の設定や展開が気に入らなかったので色々と書き直しておりました。もし機会がありましたら、読み直していただけると幸いです!具体的には、権限や本社・支社などといった設定を削ってシンプルにしました。
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登場するメイドさん達の名前ってあったほうがいい?
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いる
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いらない
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そんなこといいからはよ続き書け