機械少女と青春を   作:バグキャラ

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 本日昼頃に間違えて投稿されてましたが、あれはミスなので読んでしまった方は忘れていただけると幸いです。

感想がきて、なんかおかしいなーって確認したときにミスに気づきました。


黒服の思案

「クックック………ゲマトリアは、あなたのことをずっと見ていますよ」

 

 部屋から離れていく先生に対し、黒服はそう呟いた。

 

 ゲマトリアの中でも特に黒服は先生に対して強い興味・関心を抱いている。彼らの理解外、常識を飛び越えたオーパーツ:シッテムの箱を所持し、それに見合った活躍をしてきた。

 

 特に連邦生徒会の制御を離れたサンクトゥムタワーを取り戻した手腕は彼ら基準でも評価に値するものであったが故に、彼らはシャーレの先生に興味を向けている。今後の勧誘を含めて。

 

 ひとまずの対談は終えた──彼女をこのビルに呼んだ本人である黒服はそう判断している。彼独自の情報網で彼女の連絡先を入手し、匿名での連絡を試みた黒服は満足いく結果が得られたと考えていた。

 

 先生と黒服、2人の対談は彼女の生徒が関わっていて、かつその黒幕とも呼べる人物だったために対談は苛烈なものになるかもしれないと思っていたが、意外にもその予想に反しての展開であったことは黒服自身も意外なことであった。

 

 意外もしくは予想外だったという点は、先生自身がゲマトリアないし黒服に対して一定の理解を示したことである。先生として振る舞う以前に、彼女自身は1人の人間・大人である。そういった点から黒服に対して理解を示した行為は、予想外というにふさわしいものであった。

 

 その後の展開についてはお互いに軽口や嫌味を言い合いながらも、お互いの主張を掲げたが、結果的には黒服が折れる──引いたことでそれを終えている。

 

 それは何故か。

 

 黒服自身がこの対談の結末を予測できていたからだった。本来であれば、黒服もまたホシノと結んだ契約を盾に正当性を主張するつもりだった。が、先生がこのビルを訪れる前に、1人。彼と関わりのある人物がやってきたことによって、その主張は意味をなさないと理解したために、彼はホシノから手を引いたのだった。

 

 その人物は、黒服との利害一致により手を組んでいた人物、カイザー理事である。

 

 

 

 

 先生が黒服の元を訪れる数時間前────

 

「連絡して早々に来られるとは……何か問題でも?」

 

「ふざけているのか貴様……例の計画とは話が違うではないか!どう責任を取るつもりだ!」

 

 偶発的な戦闘に巻き込まれたのか、カイザー理事の身体には無数の傷があり、特に腕部は痛々しいものであった。

 

「……どうやら計画にない事態が起こっているようですね。お話を伺っても?」

 

 憤るカイザー理事が目に入っていないのか、それとも単に興味がないと言うべきかその点については言及するつもりは無い黒服は、落ち着いた様子で問いかけた。

 

 理事長が話すこと数分。黒服は話の内容を纏めていた。

 

「それはそれは───災難な目に合われましたね、理事長(……本格的にシャーレの先生が介入してきましたか。正当性についても筋が通っている……特にアビドス対策委員会専属顧問として連邦生徒会へと申請したのは実に見事ですね。権限があるとはいえ、アビドスとカイザーとの間の抗争にシャーレ名義で介入しては波が立つ可能性があったことも考慮している……)」

 

「ふざけた人物だ。ぽっとでの人物が権力をもって介入してきおって……」

 

「(理事の主張も尤もだが、それ以上にシャーレの先生の立ち回りが上手い。シャーレと対策委員会顧問……両方の立場を持つだけでこれほど厄介とは……いえ、いずれはここから更に立場が増えることでしょう。時間の経過と共にその立場は複雑かつ強固なものへと……)」

 

「その正当性もまた……おい、貴様。私の話を聞いているのか」

 

「勿論ですよ理事。(なるほど……退学届けですか。そこは盲点でした。対策委員会の顧問として就任した以上は、アビドス生徒達だけで成立していた書類も、顧問───先生の承認が必要となると)」

 

「これからどうするのだ。すでに計画は大詰めだ、変更するのは避けられん」

 

「そうですね……でしたら調整はこちらで行いましょう。理事長は次に備えて貰えば(ふむ。となるとあの契約書もまた意味をなさないと……丁度いい機会です。暁のホルスについては諦めるとしましょう……シャーレの先生とも敵対は避けたいことに加えてAid Ladyから釘を刺されたことですので)」

 

「……ふん。しくじるなよ────ん?なんだねコレは」

 

「おっと、そちらは────」

 

 黒服からの返答に理事は部屋を出ようとしたところで、一つの包装紙に目が留まった。シンプルなデザインながらもその材質から高級感を漂わせるそれを手に取り、黒服へと問いかける。

 

 が、黒服からの返答を聞くまえに、その太い手では難しい操作であろう指先を器用に使って中身を取り出した。

 

「……ほう?これはもしや例のカードとやらか」

 

「……えぇ、Aid Ladyへの依頼に用いるカードです。ちょっとした機会に恵まれまして、手にいれたものですが────理事長?それをどうするおつもりですか?」

 

 全体を白で構成し、その中に黒のラインでデザインされたカードを手に取った理事長は何か考えたのか、そのまま懐へと仕舞い直した。

 

「ふっ……なに、少し思いついたことがあってだな」

 

「……申し訳ございませんが、そちらは少し───いえ、かなり特称なものでして、返していただきたいのですが」

 

「この事態はもともと貴様の不手際があったものだろう?それをカード一枚で許してやろうと言うのだ。それよりも今後の計画の修正だ、しくじるなよ」

 

 そう言い残してカイザー理事は、黒服のいる部屋から去っていった。

 

「………………ふむ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数時間前の出来事を思い出しつつも、とりあえずはやり終えたと言わんばかりにため息を吐いた。

 

「理事に持ち去られたカードについての対応はひとまずこれでいいでしょう。先生からも意外な一言を聞けたことですし、いずれ機会があればこちらをお持ちするとしましょう」

 

 ビルの一室にて1人、笑みを浮かべながら窓の外を眺める黒服は、今後───否、今夜の展開に期待を膨らませる。

 

「さて……これからどうなることか───楽しませていただきましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アビドス自治区のとあるビルの屋上にて、メイド服を着た人物たちはその自治区を見下ろしていた。

 

「…………」

 

 1人、集まるメイドの中で身長の低い人物はなにも言わずにただ視線の先を眺めている。

 

 ビルの屋上ともあってかひと際風が強く、それでいて冷たく乾いたそれは、当たる人物を躊躇なく冷やしていくが、その風に当たる者たちからはその様子が見て取れず、ただメイドの服の裾と長い髪を靡かせるだけであった。

 

「……なにか言いたげな様子ですね」

 

 背の低いメイドは見下ろしていた市街地から体を振り向かせ、後ろに控えているメイドへと話しかけた。

 

 そこにいるのは、便利屋68の依頼を引き受けたローポニーのメイドとヒフミの依頼を受けたお団子ヘアーが特徴のメイドの2人である。

 

「僭越ながら当機より一点、代表に対してお伺いしたいことが」

 

「なんでしょうか」

 

 背丈の低いメイドからの問いにローポニーのメイドが質疑を投げた。

 

「先程ご報告しました当社のカードを不正利用した者への処遇についてでございます」

 

 黒服が会員カードを使用した際に対応したメイドは彼女であったのだ。だが、そこカードの使用は本来の使用者とは異なっていた為にこの事態を代表へと報告。その結果、代表自身が直接対応する事態となっていた。

 

「…………」

 

「カードの不正利用は当社の規則としては、ご利用されるお客様への利用規約の中で最も高い処罰対象となっております」

 

「…………」

 

「代表が対応された際は、あくまでもこちらの不備は規則を広く解釈した上での当社の説明不足と仰せられたましたが」

 

「……納得いきませんか?」

 

「代表があの者を見逃したことについて異議を唱えるつもりはございません。しかし、当社に不手際があったと認めてまでしてあの者を見逃す理由があったのでしょうか?」

 

「───あの者に対して特別理由があったというわけではありませんが、彼を見逃した方が当社の利益につながると判断したまでです」

 

「…………」

 

「確かに、あの対応は定めた規則をかなり湾曲的に捉えたものです。あなたとしては不満でしょうが、次回以降は規則に則って対応しますのでご心配なく」

 

「……()()()()()()()はその次回に当たるのでしょうか?」

 

「まぁ、あれは見逃してもいいでしょう。順序に則っての対応でかつ正式な依頼でしたので……費用についてはきっちりと頂く予定です」

 

「かしこまりました」

 

「あなたの質疑に対する回答がまだでしたね。────黒服様を見逃した理由についてですが、いずれアビドス対策委員会、もしくはカイザーコーポレーション理事との関係が始まる可能性を考慮しました。どちらか一方、もしくは両方との関わりを持つと考えた場合に、彼の立場はとても重要な位置にありました」

 

「……当社の利益を優先したための判断ということでしょうか?」

 

「そう捉えていただいて結構ですよ」

 

Butler(執事)の予測演算では、規則を曲解してまで得るほどの利益は算出さてませんでしたが───」

 

「得られる可能性のある利益をわざわざ捨てる必要はないでしょう?それにキヴォトスでは私どもの知名度もまだ広がってはいませんので、その布石といったところでしょうか。直接的な利益には繋がりこそしませんが、いずれは大きなものへと変貌することを期待しましょう」

 

「────承知しました。当機の演算(思考)が足りず、お手数をお掛けしたことをお詫び申し上げます」

 

「謝罪は不要ですよ。頷くだけの無能は会社には必要ありませんので。自己判断プログラムが正常に働いているようでなによりです」

 

 Aid Ladyの所有する機体には、統一された思考プログラムとは別に、性格補正のプログラムが組み込まれている。高度な計算に基づいて算出された性格は個体差とも表現され、基準として組み込まれた思考プログラムと並行的に動作することで、それぞれが同じ材料・工場・製造過程であったとしても中身はまるで別人である。

 

 企業にとって統一された思考は重要であるが、それと同時に多様性についての必要性も重視している。故に、それぞれの機体が同じ状況に遭遇した場合は最終的な結果が変わることはないが、それに至るまでの過程は多種多様なものへと変化することがあった。

 

 そのため、Aid Ladyに所属する機体:メイドたちはそれぞれの個性のようなものを所持しており、各々の対応の差があるのはこれが理由でもある。

 

 説明は済んだのか、背丈の低いメイドは再度市街地を見下ろすように振り返る。

 

「それに貴方の懸念も理解できます。私自身も彼があの場でつけ上がるような人物であれば直接処理していましたので」

 

「代表のご理解賜り、感謝申し上げます」

 

「現在は他の者に対応(監視)させておりますので、逐一情報を共有するように。気になるようであれば、貴方が直接対応して頂いても構いません。先程の連絡を含めて、後処理については()()()()でも構いませんよ」

 

「承知しました」

 

 メイドの指示を理解したローポニーのメイドは恭しく一礼をする。

 

「あなたの方はどうでしょうか」

 

「はい。一点、ご報告が」

 

 ローポニーが一歩下がると同時にお団子ヘアーのメイドが口を開いた。

 

「先日より連邦生徒会に申請しておりました、建築許可申請が許可されました。学園都市計画法*1の基準に則った施工を求められましたので、計画予定であった支社の構造およびデザインとそれに付随して建造方法と期間に一部修正が必要かと」

 

「あぁ、そうでした。その件については一時保留でお願いします。保留期間はそこまで長くする予定はありませんので、その間に修正等とお願いします。お客様からのご依頼で手が空かないのであればButler(執事)にでもお願いしておいてください」

 

「承知しました」

 

「その他に連絡事項は?」

 

「その他には指示通りでございます。当社へとご連絡いただいているお客様のご依頼はキヴォトス基準で評価した上で100%の結果を維持しており、現時点でお客様からの満足度は91.78%を記録しています。代表の懸念される点はないかと」

 

「依頼数はいまだ少ないままですので、その他で補う必要があるでしょう。満足度についてはどこかに不備が?」

 

「はい、この点に関しては当社とお客さまとの間で認識の齟齬があったことが原因となっております」

 

「後処理については?」

 

「既に連邦法に基づき正規の仲介業者を用いた上で和解が成立しております。認識の齟齬であった部分の主な原因が事前に頂いた依頼料とそれに見合った仕事が行われなかったことであり、それに関する不満の声も届いておりましたが、仲介業者を介入させたことでご指摘は取り下げられております」

 

「仲介を入れるにしても費用が掛かりますからね。サクラを用意してもいいのですが、ここキヴォトスでは常套手段とされているのでしょうか、意外にも警戒される方が多いようです。この際は利益を度外視して頂いて構いませんので仲介業者は慎重に吟味するように」

 

「承知しました」

 

 ここキヴォトスにてAid Ladyはひと月ほど活動してきたが、その最初の方はそれはもう酷いと言わざるを得なかった。

 

 酷いというのはAid Ladyの依頼態度ではなく、依頼をする方である。Aid Ladyの仮本拠地をブラックマーケットにしていることも要因の一つであるが、主な原因はAid Ladyの客層の多くが学生ということであった。

 

 Aid Ladyは無償奉仕をするつもりなど全くない。ご依頼いただいたものは完璧にこなすことがAid Ladyの信条であるが、それ相応の費用や依頼料もまた請求することとなっている。

 

 Aid Ladyの依頼料は特別高いというわけではないが、逆を言えば安いと言うには高いと感じる値段でもある。勿論、彼女たちの仕事ぶりを見た後であれば納得のいく額ではあるのだが、ここ学園都市に多く在住する学生にはやはりと言うべきか相応に値が張るものであった。

 

 遊び盛り、青春真っ最中の学生にとってその額は、払いたくても払いきれずというケースも多く、かといって前払いの場合はAid Ladyに望んだものとは違うというケースもあった。

 

 それ故か、ご依頼主からの反発も少なくはない。

 

 お金が足りない、もしくは満足いく結果にならなかった場合、依頼主である学生たちはどうするのか。値段交渉?否、依頼料そのものを踏み倒しにくるのだ。

 

 幸いと言うべきか、キヴォトスに住む彼女たちはそれを実行する交渉道具を当たり前のように所持しており、その引き金は驚くほどに軽い。

 

 無論、Aid Ladyのメイド達にそれが通用するわけがなく、両者に怪我無く解決することも容易だ。が、第三者から見た印象は最悪である。経緯はどうあれ、依頼主と揉めて喧嘩沙汰となったとでも伝われば、必然的にAid Ladyの評価は落ちるからだ。

 

 そのような結果はAid Ladyとしては当然避けたい。故に彼女たちは慎重に依頼主を選び、高い評価を得るべく奮闘していたのだ。

 

 

 

 

 

 

 なお余談だが、彼女たちAid Ladyが便利屋68を高く評価している理由についてもコレが深く関係している。Aid Ladyに依頼する人物の多くが学生であり、その交渉手段が基本的に銃というキヴォトスの常識の中で、陸八魔アルは依頼料を支払える保証がないと隠すことなく最初に明言し、尚且つ学生ではなく便利屋68という企業の立場で交渉がしたいと申し出たのだ。

 

 今までで請け負ってきた依頼者の中には金銭的余裕がないのを理解した上でAid Ladyに雇い、支払いを要求された段階で仕事内容に難癖をつけた上で断るという、もとから支払いを拒否した前提の者がいたためにAid Ladyは、キヴォトスの学生への評価は人間性・客観性などを含めた総合的な部分で低かったのだ。

 

 故に便利屋68───陸八魔アルが持ち出した交渉は、Aid Ladyにとって必然的に高評価となったのだ。陸八魔自身はアウトローを名乗っているが、その根本的な部分はキヴォトス規準で見ても善人に近く、交渉事の中でもその様子が見え隠れていた点もAid Ladyから評価されている。

 

 根っからの善人であり、Aid Ladyに対して虚偽を述べることなく真正面から1つの企業として交渉に臨む者を評価しない者は少なくともAid Ladyにはいない。

 

 その為、Aid Lady───その代表は便利屋68を気に入っており、以前の場においてもお得意様と呼んでいる。*2

 

 

 

 

 

「報告は以上でしょうか。他になければ解散としましょう」

 

「恐れながら代表、会員カードについては如何されますか?再度不正利用される可能性が高いかと」

 

「その場合は私が直接対応しましょう。その方が周りに対しても最低限示しはつくでしょうから、他には────ないようですね。では解散としましょう。不明な点があれば報告を」

 

「「承知しました」」

 

 背丈の低いメイドに言葉と共に一礼をしたメイド達は姿を消した。

 

「……さて、私のほうも準備するとしましょうか」

 

 そういって残ったメイドもまた、ビルの屋上から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 既に日が落ちて辺りが暗くなったころ、ボロボロに破損した学校で灯を灯した教室に脚を運んだ先生は、中で待っていた生徒たちに迎えられた。

 

「……!」

 

「……おかえり先生」

 

「ただいまシロコ、それにみんな。随分待たせれてごめんね───ホシノの場所がわかったよ」

 

「……!ほんと、先生!?」

 

「任せてって言ったからね」

 

「……じゃあ改めて」

 

「うん、ホシノを助けに行こうか」

 

「そうよ!ホシノ先輩をここに連れ戻す!」

 

「勿論、みんな揃ってね」

 

「……はいっ!」

 

「お説教はみんなできっちりしようか」

 

「はい!ホシノ先輩が言い出したことを守れなかったんですから、みんなでお仕置きです!」

 

「ちゃんとおかえりって言ってホシノからただいまって聞かないとね」

 

「そうそう……えっ──なによそれ!?なんか青春っぽくでぞっとするんだけど!」

 

「あら~みんなはまだ若いんだからちゃんと青春を送ってもらわないよ先生も困るよー?」

 

「……先生っていくつ?」

 

「それはひ・み・つ♪でもみんなに比べたら先生なんておばちゃんだからね」

 

「20代の顔がそれ言うのはなんか複雑なんですけども」

 

「それは日々のスキンケアの賜物だよ?アビドスに来てからお肌がやけちゃって……老化がすすんで嫌になるわねー」

 

「やけてるどころがピチピチじゃない……」

 

「あらセリカ、先生を褒めても飴ちゃんしか渡せないわよ?」

 

「……それが一番おばちゃんっぽい」

 

「んー?そんなこと言うシロコは飴ちゃんがいらないのかなー?」

 

「いる」

 

「……いやいや、話が脱線しすぎですよ!?ホシノ先輩を助けにいく話はどこにいったんですか!」

 

「それはほら……そこの戸棚にちゃんと仕舞って」

 

「仕舞わないでくださいっ!」

 

「あはは、ゴメンねアヤネ。──でもまぁひとまずは緊張がほぐれたかな?」

 

 飴玉をなめるセリカとシロコの頭を撫でながら笑みをうかべる先生を見て、アヤネとノノミはため息を吐きつつも先生の意図を察してた。

 

 援軍を呼んだとはいえ、大企業の軍事施設に喧嘩を売りに行くのだ。緊張したままでは、自分自身の力を十分に出せないことを懸念していた先生は、適度に緊張をほぐすように話題を出していた。

 

「……改めまして先生。ホシノ先輩の救出に力を貸してください」

 

「もちろんだよ。そっちから断られてもついていくからね」

 

「……でも正直、先生がいたとしても、カイザーに私たちだけじゃ勝てない」

 

「それについてだけど、私に案があるんだ」

 

「……?」

 

 そういって先生は自身の考えを対策委員会の皆に話し始めた。

*1
実際の都市計画法を例にしています

*2
個人的な評価ですが、アルは評価されるべきして評価される人物なんだなーって思ってます




 ここまで読んでいただきありがとうございました。皆様の誤字脱字報告や感想が自分にとってなによりの励みとなっております。ここの文章おかしくないか?や、話の意味が分からんといったクレームもまた募集中ですので、遠慮なく指摘していただけたら幸いです。

登場するメイドさん達の名前ってあったほうがいい?

  • いる
  • いらない
  • そんなこといいからはよ続き書け
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