依頼
「うひゃ~、今日もすごい量だね~」
現在も行方不明中である連邦生徒会長によって直々に指名された"超法的権限を持つ連邦捜査部シャーレ"の顧問、先生は自身の執務机に積まれた書類を見上げながら、その言葉を口にした。
シャーレの設立後、連邦生徒会長の行方不明により大混乱へと陥っていたキヴォトスの問題を解決した先生。その先生を頼って、生徒をはじめ、各部活から学園、多くの自治体から書類や事件、問題が舞い込んでいた。
シャーレが担当する仕事は、生徒達による個人間の些細ないざこざやトラブル問題をはじめ、各学園の部活動からのお願いや、自治体からによる"ヘルメット団"や"スケバン"達、各学園や部活動同士による抗争においての治安維持、シャーレの活躍、超法的権限を見て企業からの"商談"や"ビジネス"等々、上げ出すとキリが無い。
本来であれば先生自身が対応する必要のない書類や問題なども紛れ込んでいるが、ひとたび生徒が関わってくるとなると、
もちろん彼女自身も日々この書類達と格闘し、シャーレに所属している生徒たちが当番として、書類整理を手伝ってくれるのだが、その全てが片付くのが日を跨いで丑三つ時を回る前である。その後気絶するようにソファで眠りにつく。
そして翌日、目を覚ますころには連邦生徒会の首席行政官であり、連邦生徒会長代行代理である
横目で壁に掛けられた時計を見て、もうそろそろ今日のシャーレの当番の子が来る時間であることを確認して彼女は
「よし……頑張るかぁ~~」
と、自身の頬を叩き気合を入れていく。同時にシャーレの扉が開き、声をかけられる。
「おはようございます先生、今日も当番として手伝いに来ましたよ。……というか今日もすごい量ですね」
「おはよーユウカ、今日もお願い~」
書類の隙間から見えた彼女に手を振ってそれに答える。連邦生徒会長が失踪して以来、発生していたキヴォトス各地の機能障害への対応を問い質しにミレニアムを代表して連邦生徒会を訪れており、そこで先生と対面。
その後のシャーレ奪還、及びシッテムの箱の確保を目的とした戦闘では先生の指揮下に参加し、そのまま彼女とは別に連邦生徒会に訪れていた他の面々と共にシャーレの初期メンバーとして所属するようになり、当番として度々シャーレへと出向いてた。
「まったくもう……、まずは今月分のレシートを出してください。この前言いましたよね?仕事であれプライベートであれ、レシートは取っておいてくださいって?」
「あぁ、そうだったね。ええと……たしかこの辺りに……、あった!」
そう言いながら執務机の引き出しをごそごそと漁り、目的のものを見つけ引っ張り出すようにして取り出す。
「はいこれ!…………ちょっと汚いかもだけど…………」
そういいながら差し出したそれは茶封筒にパンパンに詰められたレシートの束であった。
「…………はぁー、まぁいいですよ。見る感じではしっかりと取ってあるようですし」
差し出されたレシートの束を受け取ったユウカは当番の生徒用に備えられた作業机へと座り、一枚一枚レシートを取り出すと、手慣れた様子でレシートの皺をのばすようにしなが台帳へと記入していく。エンジェル24で買った弁当や栄養ドリンク、どこかで聞いたことのあるようなブランドのお菓子、五桁を超えるようなアプリの課金やプラモデルなど様々である。
「確定申告もそうですが、こんなことをしてくれる生徒なんて私以外いないですからね!」
「ほんとにごめん~。いつも助かってるよ、ありがとうユウカ」
どこか照れくさそうに顔を赤らめる彼女を見ながら、机の上に形成された書類の束をそれぞれの案件に分けていく。生徒個人・部活・学園・自治体・企業・連邦生徒会へと提出した書類の訂正など大雑把に分けていき、そこから緊急性のあるもの、ないもので優先度別に分けていき、そこから更に50音順で分けていく。そうした作業をしていくなかで、ふとユウカから声をかけられる。
「……いつも思っていたので言いますが、シャーレは先生以外に常駐職員などはいないのですか?当番の生徒がいるとしても、さすがにその仕事量にも限度がありますよ」
「それがいないんだよねー、ビル内のエンジェル24のソラちゃんは違うし、連邦生徒会のみんなも今は手がいっぱいみたいでさ」
どこか軽く返すような返事をする先生。しかし、ユウカの表情は少し重たくなる。
「(生徒会長の捜索にリソースを割いている事もあって、現在は学園間の紛争への介入・仲裁には非常に消極的…………。学園や生徒らを対象とする個別の支援についてはそのほとんどをシャーレに一任しているから、従来の機能を維持しているとは言い難いわね)」
手元で処理しているレシートの購入内容や先生の目の下の隈から見て、健康体とはいいがたい。しかし、彼女もミレニアムサイエンススクールの生徒会、セミナーに所属する者としての立場もあるため、容易に介入などはできない。こうしてシャーレのメンバーとして当番に赴くのがぎりぎりであった。
「でしたら先生、外部のものを雇うのはどうでしょう?連邦生徒会が人員を派遣できないとなると、別の人材を雇うのも一つの手ですよ」
「うーん…………シャーレ、というか私にはある程度の権限は与えられているけど、一応は連邦生徒会の直轄だし最低でもリンちゃんに聞いたほうがいいかも……?」
「それでしたら、私が雇うというのはどうですか?あくまでも今日一日、私の手伝いをしてもらうということなら大丈夫だと思いますよ?」
「ユウカがそう言うなら大丈夫……かな?ならお願いしようかな、一日だけってことで。でも雇うって言ってもどこから?下手に選ぶと周りからいろいろと勘繰られちゃうかもだし」
「それについても任せてください。先生がキヴォトスへと来る少し前から生徒達の話題に上がってる企業があるんですよ」
ユウカがそう言うと、黒いブレザーのポケットから一枚のカードを取り出す。名刺サイズの白いカードを先生の座る執務机の上に置く。
「これは……?」
「はい、その企業へと仕事を依頼する際に用いるカードのようです。ミレニアムのとある部活がカードと交換することを前提に予算の増額を求めてきまして……。さすがに学園の予算を得体のしれないカードに割くなんてことはできないのですが、私も気になっていたので私自身が買い取る形で譲ってもらったのですが、こうして利用するのは初めてですね」
「へぇー、何の変哲もないただのカードにしか見えないけどね。でも、これをどうやって使うの?連絡先とかは書いてないようだけど」
目の前に置かれたカードを裏返すようにしながら全体を見回し、それをユウカへと返す先生。電話番号や住所といった連絡先は何も書かれておらず、その利用方法は不明であった。
「えっと……カードを譲ってもらった子がいうには、カードのどこかに折り目があって、そこを折ることで使えるようになるとのことですが……、ここかしら?」
受け取ったカードの角に薄っすらと見えた線に沿ってカードを折ると、パキッと音を立てる。
「きゃっ」
あまりに唐突な音だったため、思わずカードを床に落としてしまう。急いでそれを拾おうとしたユウカだが、直後に動きを止めてしまう。
「「えっ……」」
「こちらは人材派遣会社、
落としたカードから出力された映像だろうか、メイド服を着た等身大の女性がカードの上に立っていたからである。
「おぉ、凄い!なんかSFっぱいねユウカ!」
子どものようにテンションを上げ、身体の疲れをものともしない様子ではしゃぎ始める先生。しかし、ユウカはその驚きのあまり、声が出なかった。
「(立体映像!?しかもあのカードから……。カメラや出力機器なんてついてるようには見えなかった。カードを折ったことでその内臓した機器が起動したってこと?…………いやいや、どれだけ小型化されているのよそれ!?立体映像自体はミレニアムでも使ってるけど、あんなカードサイズのものなんて聞いたことないわよ!?)」
目まぐるしく思考を回すユウカをよそに、先生はさらにテンションを上げていく。
「これって映像?……わっ!すごいよユウカ、手が貫通してる!映画でしか見たことないよこれ!」
「…………先生、たとえ映像であったとしても失礼ですので、やめた方がいいかと」
「あぁ、それもそうだね。……えっと、
映像に触れていた先生が手をどけ、改めて映像の人物の全体像を視界に捉える。
学生の平均よりも少し高い身長にメイド服を着た、いわゆるヴィクトリアンメイドというものだ。その整った容姿と映像でも見て取れるほどに艶のある髪がすらりと腰あたりまで伸ばされており、まるでモデルのような人に思わず息を吐く。
「それにしても綺麗な人だね、まるでモデルさんみたいだ」
「えぇ、確かにそうですね(先生はこういった人が好きなのかな……)」
自身の長い思考から帰ってきたユウカを見て、改めて映像の人物が口を開く。
「本日は
そう聞かれたユウカは慌てて返事をする。
「あっ。は、はい!私です、えっと早瀬ユウカと言います」
「かしこまりました、早瀬ユウカ様ですね。本日は当社のご利用、まことにありがとうございます。ご依頼内容をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「は、はい。……えっと、私の……というか、先生の身の周りや事務仕事をお手伝いしてほしいんですけど……」
その整えられた容姿と身を包んだメイド服の人物に声をかけられ、思わず委縮してしまうように返事をするユウカ。それを見ていた先生が口を開く。
「私からいいかな?私はシャーレの先生、よろしくね。えっと、ユウカと私にはいろいろと立場があってさ。ユウカからの依頼なんだけど、私の手伝いをお願いしたいんだ。それでもいいかな?」
「かしこまりました。ご依頼主は早瀬ユウカ様、依頼内容はシャーレの先生の補佐。期間は作業が終わったと判断されるまで、場所は両名が滞在中のシャーレということでよろしいでしょうか?」
「うん、それで大丈夫。ユウカもそれでいいかな?」
「えっ……あ、はい!それでお願いします!」
「かしこまりました。ご本人様からの確認も取れましたので、これよりそちらへ向かいます。しばらくお待ち下さい」
そういってカードから映像が消えて、床に落ちたカードだけが残る。それを先生は拾い上げ、再度見渡すように確認する。
「それにしてもすごかったね、映像なのにまるで
「はい、それは私も同感です。ミレニアムでも立体映像は扱っていますが、あのように高画質のようなものではないですね」
先ほどの人物を見た2人はそう感想を述べた。本当にそこに居るかのような解像度だったが、先生が手に触れたことで映像だと判明している。もし、先生がそうしなかった、もしくはすでに現れた状態だったら、きっと見分けがつかないだろう。そう思いながら、彼女が到着するのを待った。
数分後、オフィスにてシャーレに来客が来たことを知らせるチャイムが鳴る。
「……えっ、もしかしてもう来たの?」
思わず先生は口に出す。DU地区に社を構えているのだろうか。そう思いながらシャーレの入り口へと向かった。
下におり、外へ出ると先ほどの映像で写っていたメイドが立っており、周りからの視線を集めていた。その様子にいたたまれず、シャーレの中へ入るよう促す。すると、それはもう見事な所作でお辞儀をする彼女。周りからは「おぉー」と感嘆するかのような声が上がり、急いで彼女を連れて先ほどのオフィスへと戻っていった。
オフィスへ戻るとユウカが作業の手を止め、出迎えてくれる。それを見たメイドがユウカに向けて丁寧にお辞儀をする。
「本日は当社Aid Ladyをご利用いただき、ありがとうございます。本日のご依頼を担当させていただくものです。当機に名称はありませんので、メイドさんなどいった呼びやすい呼び方でお呼びください」
そんな彼女の自己紹介に思わず先生が問いかける。
「好きな呼び方って……。もしかしてその会社の規則で名前が言えなかったりするの?」
「いえ、当機体には個体名、及び名前と呼ばれるものはつけられておりません」
「言えないとかじゃなくて、名前そのものがない……。というか、機体ってのは?さっきのメイドさんってのも気になるけど」
「はい。私はAid Lady所属の汎用人格でございます。ヒトという生物種に属する生まれた生命体ではなく、作り出された機械に組み込まれたプログラムです」
「「…………えっ?」」
聞いていたユウカと思わず声が揃う。自身には名前がないとかではなく、そもそもヒトですらない。作り出された機械だとその女性は言う。絶句する2人、先ほどの映像で話していた人物は人間ではなく機械だったというのか。
「また。さきほどの質問を訂正して回答をすると、製造番号という点では個体名をつけられていると捉えることが出来ます」
続けざまにそう答える彼女。ユウカの驚き具合からして、彼女が機械だったということは知らなかったのだろう。そんな彼女を尻目に先生は質問を続けた。
「…………えっと、その君を作ったってのは会社のヒトだったりするの?」
「いえ、当社にはヒト自体、所属しておりません」
「えっ……?」
「当社には当機体……私を含め、5人の機体が従業員として所属しており、うち1人が社の代表を務めております」
「…………君と同じ子たちで会社を経営しているってこと?」
「はい」
「………………」
言葉を失う先生。ヒトの手によって作り出された機械がこうやって自立して稼働し、会社まで経営しているのだというのだ。先生の隣で口をパクパクさせながら震えるユウカ。そんな私たちを気にする様子もなく、彼女は
「他に質問が無いようでしたら、私は仕事に移らせていただきます」
そういって部屋の隅に置かれたカップ麺や弁当のゴミ、栄養剤の瓶や缶などをどこからか取り出した袋に入れ始めた。
「…………とりあえず私たちも仕事に戻ろっか」
「…………はい」
ひとまず自分たちの席に戻った2人。ボソボソとこちらに聞こえない程度の声量で何かを呟きながら作業を再開するユウカと、手際よくオフィスを片づけてモップ掛けをしているメイドを視界の端に入れながら自身の書類仕事を開始した。
彼女がオフィスの掃除を終えてからある程度の時間が経った。オフィスの床は薄く埃をかぶってどこか暗い色合いを醸し出していたが、本来の落ち着いた色と輝きを取り戻し、照明からの光を反射するようにまぶしく照らしている。湿気によってところどころに水垢があったガラスは鏡のように磨き上げられ、まるでガラス自体がないのではないかというほどの透明感を持って日光をオフィスへと取り入れていた。
そんな彼女だが、今は来客用のテーブルで先生の行った書類の仕分けや修正などを行っている。先生が処理している書類の束を無造作に掴んだかと思うと本のページを高速でめくるかのようにし、そのまま書類の内容を確認せずに机の上に手早く仕分け始めた。そんな彼女を見た先生は思わず声をかける。
「えっと……メイドさん、でいいのかな?書類仕事には慣れてるんだ?」
「はい、当機体は様々な依頼に応えるために家事や育児、事務作業など多くの技術を取り入れたプログラムを組み込まれております」
「……そっか」
目の前の人物が機械であるということを受け入れられずにいた先生は、再度口を閉ざす。先生にとって機械とは、どちらかというとキヴォトスの住民として度々見かける人型ロボットが近しいものだった。それがまるでモデルのような容姿を持ち、当たり前のように人との会話で受け答えをしつつ、違和感なく動いている様子を見るとどうしても機械であると受け入れることが出来なかった。*2そしてユウカは、あれから一言もしゃべらずに手元で作業を行いつつ、彼女の様子を観察していた。
「(彼女が機械って聞いたけど、本当にそうなの?ロボットの住民自体は良くみかけるけど、私たちそっくりのロボットは見たことないわ……どこかの学園の生徒がそんな風に演技してるとかじゃないのかしら。でもAid Ladyなんて企業名なんて、話題になってる企業としか聞いたことが無いし、メイド服だって
そうして数分後、彼女は手を止める。
「ご依頼されておりました作業が終了しました」
「…………えっ、嘘!?あ、本当だ!いつの間にか書類が無くなってる!」
「こちらが連邦生徒会へと提出する書類になります。誤字や記入漏れが複数見られたので、該当箇所を付箋にて貼付しております。後程ご確認ください」
作業中にも関わらず、先生の机の上から書類の束をとっては処理・仕分けを行っていたが先生がそれに気づくことはなかった。オフィスの端に放置されていたバインダーを活用しており、誰が見ても一目でわかりやすいものになっていた。
「わぁー、ありがとうございますメイドさん!とっても見やすいです!」
いつもなら当番の生徒と先生のプライベートを含めた一日をかけ、日をまたいだ辺りで書類を片づけられるのだか、それが午前中に終わったのである。メイドさんが機械なんて、もうどうでもいいかのように記憶の隅へとやり、子どものようにはしゃいでいる。
「では、本日のご依頼につきましては完了したと判断してよろしいでしょうか?」
「勿論です!オフィスもこんなに綺麗にしてくれて……今日はありがとうございました!」
「かしこまりました」
そういうと彼女は衣服の内側から紙と、カードを2枚取り出し、すらすらと記入していく。
「本日ご依頼の際に使われましたカードをいただけますでしょうか?」
「あっ、はい」
そういうとユウカが作業机に置いていた、角の折れたカードを差し出す。それを受け取ったメイドは服の内側へと仕舞い、手に持った紙とカードを変わりに差し出す。
「こちらは今回のご依頼につきましての請求書となります。記載日時までに該当する銀行への振込をお願い致します」
「あっ、わかりました。…………結構お手頃な金額なんですね。メイドさんの仕事ぶりを見て、もっと高く付くかと思ってました」
「はい、当社と致しましても行った依頼に応じて必要となった経費、そして正当な対価とした金額を請求しております。また、今回に関しましてはカードを用いてのご依頼となっております。このカードは当社の紹介状としての役割を兼ねておりますので、請求金額に関しましても割引したものとなっております。では、こちらのカードもシャーレの先生にお渡ししておきます」
そういって先ほどユウカに渡したものと同じカードを先生に差し出す。
「あっ……私もいいの?ならありがたく貰っておくね。…………気になったんだけど、君たちに依頼をする場合ってこのカードの他に何かあるの?」
「はい。一つ目に関しましては先ほど申し上げた通りカードを使ったご依頼となります。紹介状にもなっておりますので、ご依頼の料金に関しましては割引となりますが、その割引額には限度がありますのでご注意ください。二つ目は当機体、もしくは社に所属する他の機体に直接依頼を頂くものになります。様々な場所にて宣伝、及び活動を行っておりますので、見かけた際は是非お気軽にお声掛けください。そして三つ目に関しましては、私たちが所属する本社に直接ご依頼頂くものとなりますが、現在こちらの方法は事情により受け付けておりません。そのため現在はご依頼頂いたお客様すべてにこちらのカードをお配りする形で対応させていただいております」
「へぇー、そうなんだ。ちなみにその本社ってのはどこにあるの?」
「申し訳ございません、その質問に関しては
その質問の答えにどこか覚えがあるような表情を浮かべるユウカ。しかしその表情に先生は気づくことはなかった。
「質問は以上でしょうか。本日は当社をご利用いただき誠にありがとうございます。ぜひ機会がありましたらお気軽にご連絡くださいませ。ではこれで失礼します」
そういってメイドさんはオフィスを出て、シャーレを離れていった。
「いやー、それにしてもすごいメイドさんだったねユウカ!まさかの午前中に仕事が終わっちゃったよ……………ユウカ?」
「……え、あ、あぁはい!すごかったですよね!私も手伝っていたとはいえ、あんなに早く終わるとは思いませんでした。でも先生?早く仕事が終わるからといってメイドさんに頻繁に連絡するのはやめてくださいね?」
「………………やっぱりだめ?」
「当たり前です!今回は割引で安かったとはいえ、毎回頼んでいたらそれこそ破産しますよ!少しは先生一人で出来るようにしないと、抜け出せなくなっちゃいますからね!」
「うぅ……わかったよ。でももしその時はまたユウカを頼ってもいいかな?」
「えっ!?えぇと……その、も、もちろんですよ!私がいないとまるでダメダメなんですから!」
「ありがとう……お母さん」
「だれがお母さんですか!」
「あっそうだ!さっきの請求書頂戴、依頼主がユウカとは言え、実質私が依頼したようなものだからね」
「いえ、大丈夫ですよ。私が依頼したんですから私が払います」
「そんなこと言わないでなー。ほら、渡しなさい!」
「嫌です!私が払いたいんです!」
「なんでよー!?」
そう2人は軽口を言いながら、一日が過ぎていった。
後日、シャーレのもとへとある学園から一通の手紙が届く。
物語はまだ始まったばかりであった。
基本的にオリキャラがでる話の部分しか書きません。
どうせ皆様のことですからそのあたりは他の作品で読み飽きてるでしょうきっと。
感想や評価、誤字報告等がモチベへと繋がりますので、是非お願いします。
登場するメイドさん達の名前ってあったほうがいい?
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いる
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いらない
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そんなこといいからはよ続き書け