気楽に生きてりゃそれで良い(未完)   作:ケツアゴ

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驚愕! お茶漬け星人の正体!

「あれはまさか……お茶漬け星人?」

 

「え? 知ってるの?」

 

 アーシアにお茶漬けを食べさせていた宇宙人に対して小猫ちゃんは眼鏡を掛けて驚いている。

 

「ええ、侵略型の宇宙人とされていて、お茶漬けを食べさせる事で星を支配するそうです」

 

「どうやってっ!? そもそも眼鏡は何処から出したのっ!? って言うか、アーシアも知らない人から貰った物を食べちゃ駄目でしょっ!」

 

 いや、眼鏡をクイっとさせてないで宇宙人に対応しようぜっ!?

 

 

「え? この方、部長の関係者だそうですよ」

 

「申し遅れました。私は……おや、来たみたいですね」

 

 アーシアの発言に驚く暇もなく、再び出現する魔法陣、そこから吹き出る炎に宇治金TOKIOが一瞬で溶けて倒れて、中央から現れたのはホスト風のイケメン野郎。

 

「おいっ! 何を勝手な真似をしてやがるんだお茶漬け星人! お前、マジで俺の眷属の自覚あるのか!?」

 

 ……え? どこの誰かは知らないけれど、あの宇宙人を眷属にしたのっ!?

 

「本当に……本当にいい加減にしろよ、貴様っ!? 美女の変装をして俺の眷属になったかと思いきや好き勝手三ま……ガフッ!」

 

「吐血したぁ!?」

 

「リアスの眷属か? 騒ぐな、ストレスで胃に穴が開いただけだ」

 

「開いただけっ!? 十分重症……あれ?」

 

 倒れそうになったイケメンが口元の血を手で拭うと胸の辺りが炎に包まれて姿勢を正す。

 顔色は悪いままに見えるけれど吐血する状態には見えねえな。

 

 

「イッセー君、その方は部長の婚約者だよ。名前はライザー・フェニックス。不死の特性を持つ一族の出身さ」

 

 

 

 

 

 

 

 とある限界集落近くの道路、整備もろくにされずアスファルトが砕けて土が剥き出しになっている部分も所々目立つその場所に激しい足音……そしてプルンプルンと揺れる音が響いていた。

 

んぎゃあああああああああああああああああっ!?

 

ぽぽぽぽぽぽぽぽぽ

 

 逃走者は天の助、追跡者は白いワンピースと帽子姿をした巨大な女の怪異。

 

 八尺様、見入った相手に付き纏いとり殺すとされる都市伝説にもなった存在。

 道祖神によって特定の地域から出る事は無いはずだが、そもそも動くところてんを狙う理由が分からないが、目を見れば本来持つかどうかも不明な理性が完全に失われているのが答えだろうか。

 

 

 

 

 

ぽぽぽ!

 

「止めてくれぇええええええっ! そんな理性も無く貪らずに味わって本来の味を楽しんでくれぇええええええっ!!」

 

 必死に叫ぶ天の助だが八尺様に彼を食べる意図があるかどうかは不明だ。車と並走する速度でも捕まえられない苛立ちからか、乱暴に伸ばした長い腕が当たる度に岩肌や木々やところてんが弾け飛んで飛び散って行く。

 

「げっ!?」

 

 そして何かに導かれる様に岩肌に三方を囲まれ、唯一開いた方向は八尺様に塞がれて絶体絶命の天の助。

 ゆっくりと近付く八尺様からは濃厚な呪いの気配が溢れ出し、もう半歩近付けば完全に触れられる距離まで詰め寄った時だ。

 

 

 

 天の助と八尺様を結界が囲い込んで閉じ込める。

 

 

「ぽぽぽ……ぽっ!?」

 

「げっ!? 何で俺までっ!?」

 

 八尺様が戸惑い天の助が震える中、地中より無数のスネ毛が伸びて二人を囲い込んだ。

 

 

 

 

「そりゃ囮には最後まで役目を果たしてもらわなくちゃ駄目だろ? スネ毛真拳奥義・縛りスネ毛!!」

 

「ぎゃああああああああああっ!? 覚えてろワカメヤロー!!」

 

 無数のスネ毛に締め上げられた八尺様は全身から骨が砕ける音を響かせ、天の助は縛る力に耐えきれず全身が弾け飛んだ。

 やがてスネ毛の拘束が解かれると八尺様は倒れ込んで塵になって消え、天の助は平然とした様子で由良へと掴み掛かる。

 

 

 

「マジでいい加減にしろよっ!? てか、追い詰められたのテメーの仕業だろっ!」

 

「姿を見た相手を呪うタイプの怪異だぜ? 徹底的にこっちの痕跡を隠して誘い込む必要があったんだ。お前を誘導するのが誤魔化せる範囲だったんだよ。巻き込んだのも逃げ道作らない為さ」

 

 何ら悪びれる様子も無く消えた八尺様の方向に手を伸ばせば濁った色の魂がその手に収まり指輪に吸い込まれて行く。

 

「それで八尺様ってのは何者だったんだ?」

 

「いや、何代も前からうちに居た癖に分からねえのかよ。まっ、伸び上がりの類似品が間違いで神と祀られて力を持ったが零落、贄を求めてって所か?」

 

「それより分かってるんだろうな? 囮になったんだし、約束通りに明日から毎日ところてんだからな!」

 

「へいへい。ちゃんと契約は……大人しくしてろよ。じゃねぇと生ゴミとしてだすからな」

 

 まあ、適当に幻術で誤魔化しときゃ良いだろうと耳をかっぽじりながら答えていた時だ。

 こっちは会いたくも無いってのに悪魔側のお偉いさんが現れた。

 

 

「やあ。久し振りだね、由良君」

 

「何の用だい? こっちは魔王に関わる気なんて無いと前も伝えた筈なんだけれど……ねっ!」

 

 リアス先輩と同じ赤い髪の男の姿を見た途端に媚を売ろうとした馬鹿の頭を殴り飛ばすも視線は相手から離さない。

 あのメイドは今日は居ないのか。敗軍の将は惨めだねぇ。恋愛結婚の相手の隣だろうと妻ではなく王に従う者として振る舞う必要があるんだからさ。

 

 まっ、従ってる姿を見せとかないと埋伏状態の連中が動きかねないんだから続けて欲しいんだがな。

 

「今日はオフでね。魔王じゃなくグレモリー家の者として契約の履行を求めに来たんだ」

 

「契約の履行? 生憎俺はそんなの心当たりが……」

 

 まさか天の助の野郎が勝手に契約したのかと思ったが、幾ら何でもそれは無いだろ。

 かと言って俺がする契約は冥界で仕入れる研究用のアレコレやアイテム、それと性欲を解消してくれる専門の悪夢達な。

 

 あれ良いんだよなぁ。年齢制限とかオプションとか普通の店じゃ有り得ない範囲だし。

 堕天使の店も行ってみたいんだが、あっちは制限有るんだよねぇ。

 

 まあ、そんな訳だが支払い漏れは無い筈だ。天の助に支払いを任せるなんて馬鹿な真似もやってないからと差し出された契約書を見れば、どうも魔術的な力の本格的な物、そして随分古いな。

 

「……祖父さんが交わした契約か。グレモリー家の者に一回だけ力を貸す、ね。拡大解釈して息子の眷属になれってのは断るぜ?」

 

「ははは、流石にそこ迄はしないさ。そしてリアスじゃなくってミリキャスなんだね」

 

「あんな政治的な厄ネタ揃いの中は論外だろ? 最近じゃ赤い方も加わったし、白い方の相手はもう勘弁だ」

 

 あっ、まさか白い方が出たら力を貸せってのか? おいおい、それは堕天使と悪魔の問題まで発生するレベルの事態だぜ?

 

 

 

 

「実はリアスとライザー君の結婚が早まってね。するであろう反発を見越してレーティング・ゲームで決着を付けようってなっているんだ」

 

「グレモリー家の為だろうに婚約を邪魔するなんて、下手すりゃ息子が魔王になる道が閉ざされるぜ?」

 

 それとも……あの女王が身内になるのが嫌だとか?

 

 

 

 

 

「ところでライザーの女王が眷属になった切っ掛けの演劇ってオタクら夫婦をモデルにした奴って本当かい?」

 

 あっ、胃の辺り押さえてら。こりゃ後者であってそうだな。

 

 




グレモリー家 宇治金TOKIO

フェニックス家 お茶漬け星人

碓氷家 ところ天の助

何も聞かずに

  • 疾風のゲハ
  • 宇治金TOKIO
  • マコちゃん
  • 地獄のイルカの
  • コンバットブルース
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