カツン、カツン、という音が響いた。
両手に自動小銃を持ち、全身を機械で作られた者―――オートマタが、自らがいる施設の見回りを終え、仲間に報告をしに行く。
「終わったぞ、そっちは?」
「こっちも異常なしだ、特に何もない」
「それじゃああの雇い主に報告だな。行くぞ」
片方がもう片方に向けて手を仰ぎ、報告をしに行く。その時だった。
トン、トン、トン、という音が向こうから聞こえた。
「・・・何だ?」
「俺たちと違う音だ、気を付けろ、多分侵入者だ」
二人は銃を構え音のする方向を向く。あの音はオートマタが歩いた音ではない。あれは靴を履いたものが鳴らす音だ。
「・・・」
カン、カン、カンという音が近づく、すると人の形が暗闇から見えてきた。
身長は160cm程度だろうか、いや、それよりもあれは
「ヘイロー・・・学生か?」
「知るか、雇い主からは侵入者は全員撃てって言われてんだ。誰であれ撃つぞ」
「・・・そのセリフから察するに、ここはビンゴと言うことか」
「あん?何を言って」
瞬間、何かがとんでもない速度で投擲された。そしてそれはオートマタの横を通り、斜め後ろにて鈍い音を立てた。
「!?」
咄嗟に振り返った。するとそこには頭部に投擲物―――コンバットナイフが刺さったオートマタが倒れていた。バカな、銃弾に耐えれるはずの装甲を持つオートマタにナイフが!?
「よそ見」
「ッ!」
すぐ近くで女性の声が聞こえた。だがすでに遅かった。
振り返ったときにはすでに、目の前にナイフがあった。
およそ聞くことのない音を立てて、またオートマタが倒れた。
「・・・」
少女は二本のナイフを引き抜いき、ショルダーにしまう。そして倒れているオートマタには目もくれず歩き出す。
「情報は本当だったか、どこかしらの豪商がとんでもない兵器を隠し持ってるなんて聞くから試しに来てみれば、これで20機目・・・これほどの警備を敷いているるということは・・・」
トン、トン、トンという人間らしい音を鳴らし道を進む、そしてその音は止んだ。なぜなら、
「・・・見つけた」
さっきの無機質のような声と打って変わり歓喜の声を上げる。目の前にある、巨大な兵器を見上げながら。
「・・・雷帝の遺産、それも、これほどまでに強力なら・・!」
「ようやく見つけた、これで、やっと計画が半分できた。後はこれを気づかせるだけ。」
クツクツという笑い声をあげながら少女は話た。
「これでやっと私は、私の役目を全うできる・・・!」
一つの笑い声が、施設い響いた。
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