桜舞い散るあの丘で   作:御狐神 紺

1 / 3
とある少女との出会い

ある丘の上に一年中桜の咲いているところがあった。

その丘の上で私はある1人の少女と出会った。

これは私がその少女とした長い旅路での物語だ。

 

私が彼女と出会ったのは春の息吹が吹き始めとても暖かくなって来たそんなある日の昼下がりだった。

その日も私は丘の上にある一年中桜の咲いている木の下でいつものように

昼寝をするためにこの丘に来ていた。

この丘は日当たりがとても良く昼寝をするのにとても最適なので、私はこの丘に昼寝をする時にはいつも来ていた。

「今日は暖かくて気持ちのいい風が吹いているから絶好の昼寝日和だな」なんて考えながら丘の上を目指して登った。

私が丘の上に着くと私はそこで不思議な物を見つけた。

「これは...花の蕾...か?」そう丘の上には人一人分位の大きさの花の蕾のようなものがドカンと佇んでいたのである。

私は恐る恐るその蕾に触れてみた、するとその蕾はポンっと弾け中からはまるで桜の花弁のように色白な肌をした少女が出てきたのである。

私はとても驚き少し距離を取っただがすぐにその少女のことが気になり

近づいてみることにした。近づくと少女は目を覚ましたのである。

そしてその少女は私に微笑みながらこう言った。「はじめまして」と、

彼女に名前を聞くと彼女は「私に名前はない」と言った。

さらにこれからどうするのかと聞くと彼女は「分からない」と言った。

なので私がこれから私と共に旅をしないかと誘うと彼女はこくりと頷いた。

これから共に旅をするなら名前がいるなと思った私は彼女に名付けをすることにした。私はあまりネーミングセンスが良くないということをこれまで散々言われてきた、だが旅を共にするパートナーに名前をつけるということで無い頭を振り絞り私は彼女の名前を考えた。

そして私は頭に浮かんだひとつの案を彼女に提案してみた。

プラナスという名前はどうかと、なぜ私がこの名前を提案したのかそれは、プラナスとはラテン語で桜という意味があるためまるで桜のような雰囲気のある彼女にはとても似合う名前だと思ったからである。

この案を聞いた彼女はまるで花が綻ぶような笑顔を見せたのだ。

その顔を見た時私は生まれて初めて恋心を抱いた。

それから少し経ち私達は街で旅の準備を始めることにした。

とりあえず隣街に着くまでの食料を買い、服を買い、武器を買い、

そんなこんなで一式装備を整えた。

彼女の武器を買うために武器屋に向かい好きな武器を選ばせた。

彼女は店の奥へと行くと迷うことなくそこに置いてあった物を選んだ。

彼女が選んだのは桜の模様があしらわれた紺色の曲刀であった。

こういう武器を好むのかと少し驚きはしたが私は魔法使いなので前衛をしてくれるというのはとてもありがたいことだ。

そして一通り準備を整えた私達は宿に帰り次の日を迎えた。

私達は丘の上で桜の木の下に立っていた。

2人の旅立ちを優しく送り出すように暖かくそれでいて爽やかな風が吹いていた。そして2人で隣街への道を歩き始めた。

そう、私達の長い旅の物語が今始まったのである。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。