平成ジェネレーションズWORLD   作:Naniro

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お待たせしました。


ヒーローとはいかなるものなのか

「血染、お前を殺人犯として逮捕する」

 

ドライブは一瞬にしてステインの間合いに入り、拳を叩き込むがステインは咄嗟にガードをしたため大きなダメージにはならなかった。するとステインは予備のナイフを取り出して斬りかかろうとするが、ドライブはハンドル剣で応戦する。

 

「随分と好き放題してくれたな血染、しかも未来あるヒーローの卵である雄英の生徒を狙うとはさすがに大人げない」

 

「ふん!ヒーローとは常に命懸け…。曖昧な考えでは務まらない!」

 

「否定はしない。だからこそこの職場体験などを通して学んでいくだろう。だが理想と違うという理由で雄英を辞めてヒーロー殺しとなったお前が言えたことか!」

 

ドライブはそう叫びながらステインを押し返す。暫し睨み合いと沈黙が続き、ステインが口を開く。

 

「お前にはわからんだろう。そこの雄英の生徒は復讐に溺れている。すでにヒーローとしての資格はない!」

 

「殺人犯がそれを決めつけるな。色々なことにぶつかり、学び、時には改めることで人は成長する」

 

ドライブとステインの互いの主張が飛び交い、両者の論争は激しさを増していく。

 

「それに彼のこと、飯田君か?彼の兄であるインゲニウムに危害を与えたなら、その怒りは当然だろう。俺だって怒る。自分の価値観を押し付けるあまり、他人のことも無頓着になったか?」

 

「今のヒーローなど贋物ばかりだ!俺がやらねば誰がやる!?」

 

「自分の価値観や理想を押し付けるな!!例えどんな理由があろうと、罪なき人の命を奪うことが許されることはない!!」

 

「ならばお前はどうなんだ信助!こんな贋物が蔓延る世界で!答え次第では貴様も贋物と断言する!」

 

「……贋物と言いたきゃ好きに言ってろ」

 

「何……?」

 

ドライブの返答にステインは目を丸くする。

 

「理想というものは誰しもが同じではない。皆それぞれ違う。だからお前の一声も数ある理想の1つに過ぎない。別にお前に贋物とか言われようが俺は絶対にブレない。俺の理想がなければ俺自身が理想になる。ただそれだけのこと、お前はただ自分の理想を他人に押し付けているだけに過ぎない」

 

「……っ!!」

 

「俺がなぜヒーローでありながら警察になったのか聞かせてやろう。ヒーローの影に隠れがちな警察だが、実はヒーロー達にとって縁の下の力持ちだ。警察は事件の捜査をし、犯罪者の犯行を突き止め、ヒーローに提供する。俺はそんな警察の活躍をもっと知ってほしくて警察という職に就いた。ヒーローとして、警察として、正しく平等に罪を裁く。それが俺の歩む道、ヒーロー道だ!!」

 

【BGM:SURPRISE DRIVE】

 

「ただ強いだけがヒーローじゃない。スペースヒーロー13号は人を助けること重視しているように、戦いが苦手であろうと、自分の個性を最大限に活用している。ヒーロー達は自分のできることを精一杯やっている!!オールマイトも何でも1人でできたわけじゃない。俺達警察の捜査を頼りにしていると言っていた。俺達は支え合って世界を守っている!だからお前を倒す!自分勝手な思考を元に殺人を繰り返し、その支えを乱すお前を!」

 

ドライブがそう言うとオレンジ色のシフトカー、マックスフレアがドライブのもとにやってくる。ドライブはドライバーのイグニッションキーを回し、シフトブレスにマックスフレアをセットし、レバー操作をする。

 

タイヤコウカーン!

 

マックスフレア!

 

トライドロンから火を纏ったタイヤが射出され、ドライブの胴体に嵌まり、タイプスピードフレアとなる。

 

「覚悟しろ!ヒーロー殺しステイン!」

 

ドライブは拳に炎を纏い、ステインに強烈な一撃を叩き込む。

 

「ぐああああ!熱い!熱い!」

 

「お前の被害に遭ったヒーロー達の分もくらいやがれ!!」

 

ドライブはそう叫びながらステインを炎の拳のラッシュを浴びせる。

 

「ぐぅぅ…!クソッ…!」

 

ステインはその場から逃げようとしたが、轟が氷でステインの足元が凍らせて動きを封じた。

 

「何っ…!?」

 

「今だ!やれ!」

 

轟が合図をすると、ギルスが咆哮を上げ、踵からヒールクロウが現れた。

 

「ヴァアアアアアアアア!!!」

 

ギルスは跳び上がるとステインの肩に必殺技のギルスヒールクロウを食らわせた。

 

「ガハァ…!?」

 

ギルスがステインから離れた瞬間、今度は飯田が一瞬でステインに迫り、個性のエンジンによる勢いをつけた蹴りがステインの顔面に叩き込まれ、吹っ飛んだ。

 

ドゴンッ!!

 

「……っ!?」

 

ステインは蹴りの衝撃で脳震盪を起こし、判断が鈍り、何が起きているのか分からない状態になっていると、目の前に2つの拳が迫っていた。

 

「スマァァァァッシュ!!」

 

MONSTER STRIKE

 

ドォオオオオオオン!!

 

緑谷とパンクジャックの同時パンチが決まり、ステインはまたもや吹っ飛ぶ。

 

「ぐぅぅ…、クソッ……」

 

ステインは満身創痍になりながらも立ち上がると、ステインとドライブの周りをトライドロンが高速で円を描くように走っていた。

 

「正さねば…誰かが…血に染まらねば…!!ヒーローを、取り戻さねば!!!」

 

「俺を殺していいのは、本物の英雄(ヒーロー)、オールマイトだけだああああああ!!!」

 

ステインはそう叫びながらドライブにナイフで斬りかかろうとする。

 

「本物がどうとか贋物がどうとか関係ない!!殺人犯がそれを口にするなああああああ!!!」

 

ヒッサーツ!フルスロットル!スピード!

 

ドライブは周りを走るトライドロンを蹴りながら中心にいるステインに連続キックを浴びせる必殺技、スピードロップが炸裂した。

 

ドォオオオオオオン!!

 

「ぐあああああああ!!」

 

ドライブのスピードロップによるトドメでステインは遂に地に倒れ伏した。そしてドライブがステインに手錠を掛ける。

 

「赤黒血染、殺人と傷害の罪で逮捕する」

 

「し…信…助…!」

 

「お前に何を言われようと俺は絶対に自分の信じる道を行く。血染、お前は哀れだ。理想を求めるがあまり、狂ってしまったんだよ」

 

ドライブは今のステインを哀れんでいた。こうしてヒーロー殺しステインは雄英の生徒達とドライブによって無力化されたのだった。

 

 

「野原刑事、仮面ライダードライブ。ヒーロー殺しの捕縛、ご苦労様です」

 

「G3部隊も脳無の対応ご苦労だった」

 

ドライブは複数の仮面ライダーG3達と状況を伝えていた。パンクジャックとギルスはG3が複数いることに目を丸くしていた。すると少し違うタイプのG3が2人の元にやってくる。

 

「君達が雄英の仮面ライダー達だね。私は氷流 誠(ひりゅう まこと)。警視庁刑事部特状課所属のG3部隊隊長、G3-Xの装着者。掲示板は持ってないが君達同じ転生者だ」

 

「マジかよ!」

 

「G3が量産されているのはジオウでもあったが、G3-Xが隊長かぁ…」

 

するとドライブもやってきた。

 

「G3-Xは比較的扱いが難しいもので、彼はそれを使いこなしてみせた優秀な装着者だ。因みにマッハとチェイサーもいるぞ」

 

「マッハとチェイサーもいるのかよ!?」

 

パンクジャックが驚いているとギルスが気になっていたことをドライブに聞く。

 

「ドライブ、ヒーロー殺しと知り合いなのか?会話からしてそれっぽかったが……」

 

「あぁ、あいつとは友人だった。共にヒーローを目指そうとしていたときのあいつの目は、あんなに輝いていたのにな……」

 

ドライブはかつて夢を共にした友人が理想を求めて狂ってしまったことに、哀愁を漂わせていた。




今回は短めになってしまいました。

氷流誠
ネルムと同じく掲示板を持たない転生者。特状課に所属しており、G3システムを運用し、G3部隊を立ち上げ、本人はG3-Xの装着者兼、隊長となる。これにより警察の活躍が広がりつつある。少々不器用な所があるらしく、GX-05の暗証番号をよく入力を間違えるんだとか。因みに彼は無個性である。
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