黒いスーツの転生者   作:実力と発想が見合わない人

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獣血の丸薬を10個ぐらい丸飲みにしたい。


シャーレ奪還作業

◇D.U外界地区・シャーレ部室付近

 

 

 

ドカアァァァン‼

 

ダダダダダダダッ!

 

 

「な、何よこれ!?」

 

『危ないぞ。』

 

「うわっ!」

 

 

ヨハネが前に出過ぎたユウカを止める。そのすぐ先には空中で止まる弾丸があった。

〈白昼の支配〉の力により弾丸はやがて運動エネルギーを失い、その場に落ちる。

 

 

『JHP弾か・・・当たると面倒だな。』

 

「な、なによ今の・・・弾が空中で――」

 

『秘密だ。・・・それにしても随分荒れてるな。』

 

 

ヨハネ達が訪れたシャーレの部室のある地区、そこはもはや戦闘区域の中心であった。

そこら中で起こる爆発に止む事の無い銃撃音、逃げ回る市民の悲鳴に誰かの叫び声。

治安は最悪。行政権なんて物は今は無いし、狂ったように不良やヘルメット団が思い思いに暴れまわっている。

本来ならヴァルキューレが対応してくれているはずだが、今やどこであってもここと似たような状況だ。辺境で重要性の低い場所は後回しにされる為、対応が遅れているのだろう。

だが、ヨハネにとってそんなことは問題ではない。

 

 

『先生。』

 

”何かな?”

 

『この4人があなたを守ります。彼女らについて行って下さい。』

 

”着いて行くって・・・ヨハネは?”

 

『私は先行してシャーレの部室に向かうルートの敵を掃討します。ほとんどの敵は倒しますが、後から来た敵や運良く残った敵がいるかもしれませんが・・・彼女らが処理してくれるはずです。』

 

”うん・・・わかったよ。気を付けてね。”

 

『ご心配なく、それでは・・・』

 

「ちょっと!・・・行っちゃった。」

 

「さすが、噂通りの・・・もうあんな所まで。」

 

 

ユウカ達が声を掛ける間もなく行ってしまったヨハネ。

まさに瞬間移動の様な速度である。彼女らはその身体能力に、しばらく唖然としていた。

しかし、先生たちもすぐに動き出す。

 

 

「さ、悠長にしていられません。早く目的地へと向かいましょう。」

 

「先生は私たちが守りますので。安全な場所にいてくださいね。」

 

”うん!じゃあ、私は戦闘指揮に入るよ。”

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

シャーレの部室へと向かう道。そこでは一人の男による一方的な蹂躙が行われていた。

 

 

「ぎゃあ!」

 

「に、にげ・・・ぐあっ!」

 

 

連邦生徒会に恨むを持つ愚かな不良たち。

 

 

「な、何なんだ・・・あの化け物は!」

 

「噂の情報室長じゃないのか?・・・か、数で押せば!」

 

 

自身の名を轟かせるとか戯言を叫ぶ頭の悪いヘルメット団。

 

 

「あいつはまずいぞ!さっさと逃げろ!」

 

「私たちがかなう相手じゃない・・・」

 

 

騒ぎに乗じて矯正局を脱走した学ばない犯罪者共。

 

 

『どいつもこいつも・・・煩わしい。』

 

 

ショットガンを撃ちまくり、作業のように制圧する。

敵は大した強さでは無いがとにかく数が多い。見落としが無いようにしないといけない。

 

 

『虫一匹も逃がさん。』

 

 

ヨハネはショットガンを収納し、代わりに真っ赤なスナイパーライフルを取り出す。

 

鮮血のように鮮やかなその銃は見ているだけで不思議な恐怖心を掻き立てられる。

この銃の名は〈夕暮れの紅雨〉・・・ヨハネの持つ銃の中でトップクラスの一撃を放つ事が出来る代物だ。まともに食らえば一発で意識を失うことになるだろう。

 

ヨハネはその銃を構え、そのまま撃ち始める。

通常の銃よりも圧倒的に強力な弾丸は、障害物ごと不良たちを吹き飛ばす。

何処に隠れようと、どこまで逃げようと彼は狙撃する。

逃げる者の背中を、立ち向かう者を、物陰で怯える者を、無慈悲に撃ち抜き意識を刈り取る。

もはやそれは戦闘では無く、ハンターが獲物を仕留めるだけの狩りのようである。

 

 

「おい!あれはまだか!?」

 

「もうすぐだ・・・来た来た!」

 

『ん?・・・あぁ、なるほど。』

 

 

ヘルメット団の後ろから3台の戦車が姿を現す。

恐らくトリニティのクルセイダー戦車・・・それがブラックマーケットに流れて改造された物だろう。エンブレムは消されており、色も黒く塗り直されている。

 

 

『くだらん。』

 

 

しかしそれは、ただ獲物が増えたに過ぎない。

銃を戦車に向けて3発撃つ。それぞれ1発ずつが戦車の砲塔と車体の間に入り込む。

 

 

「はははっ!その程度で戦車が止まる訳ないだろ!」

 

「いいぞ!そのまま大砲をお見舞いしてやれ!」

 

「情報室長を倒したとなれば、我々ドカドカヘルメット団も―――」

 

 

ドドドオォォォン!

 

 

「・・・は?」

 

 

銃弾を食らった3台の戦車は、砲塔と車体の間が爆発し破壊された。

砲塔が吹き飛び、乗員が燃えながら外へ放り出される。

 

ちなみに、ヨハネが撃ち込んだのは高性能炸裂弾である。

 

 

『で、誰を倒せば・・・何なんだ?』

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

『教えてくれよ。』

 

「ひっ!・・・だ、誰か・・・・あぁ、嘘だ・・・」

 

 

問い詰められているヘルメット団の団員が、仲間に助けを求めようと周りを見るも、そこには気絶し倒れる者しかいなかった。

ほとんど一瞬の間にヨハネがすべて倒していた。

 

 

『じゃ、おやすみ。』

 

 

突き付けられる真っ赤な光景を最後に、団員の意識は真っ暗になった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

『ふぅ・・・これで全部か?』

 

 

周辺のヘルメット団や不良の制圧が終わり、見渡す限りでは敵の姿は無い。

恐らく、増援も来ないだろう。そう思い、先へ進もうとした時だった。

 

 

バァン!

 

 

『おっと・・・』

 

 

急に銃弾がヨハネ目掛けて飛んでくる。

ビルの屋上からの狙撃。事前情報と使用されている弾薬から、相手は大体わかる。

 

相手は屋上から器用に下りてくる。

黒く長い髪に狐の獣耳、着物の様な服装と狐の様な尻尾。そして特徴的な狐のお面。

 

 

『よぉ・・・待ってたぜ、厄介者。』

 

「あら、わざわざ殺されるために待っているなんて・・・物好きですね。」

 

 

かつてヨハネが百鬼夜行で捕らえた凶悪な生徒。

破壊と略奪に生きる七囚人の一人。

 

 

『矯正局の奴らを化かして逃げたのか?何度来ても一緒だ、鉄の檻の中に放り込んでやる。』

 

「以前は不意を突かれただけです。今回は負けませんわよ。」

 

 

狐坂ワカモだ。

 

 

 




今回はここまでです。


〈夕暮れの紅雨〉
モデル;SVD(ドラグノフ)
説明
ヨハネの扱う真っ赤な狙撃銃。ヨハネの扱うオーパーツの中でも特に索敵に特化しており、所持中は広範囲の情報をリアルタイムで得る事が出来る。これを使っている間は、彼から身を隠すことはほぼ不可能である。



以下、ヨハネのゲーム内でのプロフィール



名前;四騎ヨハネ
学年;3年生
所属;連邦生徒会・情報室長
初期レアリティ;☆1
役割;STRIKER
ポジション;FRONT
武器種:HG・・・連邦生徒会正式拳銃
武器説明
連邦生徒会で使用される拳銃。基本的には護身用であるが、それでも戦闘で使うには十分な性能を持っている。・・・だが、彼がこれ以外の武器を使用していると言う噂があるらしい。
遮蔽物;使用
攻撃タイプ;通常
防御タイプ;通常
年齢;〈編集済み〉
誕生日;〈編集済み〉
身長;182㎝
趣味;オーパーツ集め
入手方法;初期配布
基本情報
連邦生徒会の情報室の幹部。キヴォトスでは珍しい男子生徒だが、連邦生徒会の幹部と言うこともありあまり知られていない様子。情報を扱うことに長けており、そのうえ戦闘能力もトップクラスに高い。

詳細情報

















〈削除済み〉


それではまた次回・・・
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