◇???
「それでは、私の配下になったと言うことで、相応の格好になってもらいましょう。」
そう言うと黒服は俺に一着のスーツを渡してきた。
ちなみに今の俺は、どこにでも売ってそうな部屋着のような服を着ていた。
「あちらの部屋で試着を。」
『了解。』
用意された部屋に移動し、渡されたスーツを着る。
スーツの見た目は黒服が着ているものと同じ様なものだった。しかし、ネクタイは黒ではなく青色の物に、手袋は暗い赤色の物になっていた。
『なんでこんな珍妙なものを・・・』
色が統一されていない事が気になるが、取り合えず着替えが終わった俺は元居た部屋に戻った。
『おーい、着替えたぞ。』
「クックックッ、よく似合っていますよ。」
『なぁ、ネクタイと手袋の色が違うけどなんか意味があるのか?』
「それと、こちらをどうぞ。」
黒服は俺の疑問を無視して机に置かれていた物をこちらに渡してくる。
それは、のっぺりとした白い仮面だった。
『・・・これは?』
「私の研究の成果、とでも言いましょうか。」
「装着すると攻撃をある程度防ぐ機能を持っています。」
『マジか・・・ありがてぇ・・・。』
俺の体にヘイローは無い。もちろん銃弾なんて当たろうものならただではすまない。先生みたいにシッテムの箱がある訳でもない、これは俺にとって生命線とも言える代物になるだろう。
俺は渡された仮面を着けて見る事にした。顔全体を覆う白い仮面だが、どんな技術を使っているのか分からないが、まったく視界が遮られる事が無かった。おまけに息苦しくもない。
『おぉ・・・随分としっかりしてるな。』
ちょうどあった鏡で確認してみたが・・・うん、完全に不審者ですわ。
黒いスーツ、青いネクタイ、赤い手袋、白い仮面、どれもバラバラな色合いだが、不思議と違和感はなかった。スーツ自体もサイズもぴったりな上に動きにくさ等は全く無い。
『ありがとうな、黒服。』
「いえいえ、大切な部下なので当然ですよ。それと、あなたの呼び名についてですが・・・」
『ああ、そういえば名乗ってなかったな。』
「いえ、こちらで新しい呼び名をご用意しました。」
『あ、マジで。』
「
『ヨハネ・・・わかった。今から俺の名前はヨハネだ。よろしく黒服。』
「えぇ、こちらこそよろしくお願いします。」
そう言って俺と黒服はお互いに握手をする。
正直、前の名前はブルアカの世界では名乗りたくないほど平凡なものだったからな・・・。
「それでは、今日の所はここまでにしましょう。・・・明日から忙しくなりますからね。」
『そうか、分かった。覚悟しておくよ。』
そう言って黒服は部屋を出ていく。
残された俺はもう一度ベッドに横になり、明日の事を考える。
『明日・・・もしかしなくても実験か?』
おそらく実験だろう、神秘の無いこの体はあいつにとっても貴重なサンプルだろうからな。
二次創作ではこういう実験で強くなったりできるだろうが・・・そうなることを願うしかない。
『ま、成るように成るか・・・ふぁ。』
いろいろと緊張していたせいか、唐突に眠気がやってくる。
どうせ忙しいのならゆっくり休むとしよう。
俺は体の力を抜き、微睡に意識を沈めた。
今回はここまでです。
ヨハネ君はこれからどんどん強くなってもらいます。
その過程でつらい目にも合ってもらいます。
それではまた次回・・・