黒いスーツの転生者   作:実力と発想が見合わない人

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IF世界のお話・・・何書こうかな・・・
色々思い浮かぶけど・・・これ以上暗いストーリー書いたらみんな胃もたれしちゃうかな?


拾った黒猫

◇ゲマトリア・アジト

 

 

 

『ボス、何か分かりましたか?』

 

 

ゲマトリアの拠点となる空間。

特殊な方法を取ることでのみ来ることのできるそこは、主に黒服(ボス)や俺の研究所兼拠点となっている。たまに他のゲマトリアメンバーが用事や依頼で来ることもあるが。

 

現在は連れ帰った黒見セリカらしき人物の状態を確認していた。

 

 

「正直に言います。彼女から色彩の痕跡は確認できませんでした。」

 

『つまり?』

 

「彼女は色彩とは何も関係ないかと・・・」

 

『そうですか・・・では、彼女から直接聞くほかないな。』

 

「あの怪我では意識を取り戻すまで時間は掛かるでしょうがね。」

 

 

そう言って黒服はセリカ(仮)の方に目線をやる。

彼女の体中に存在する痛々しい傷は、そのどれもが苦痛を与える事のみを目的として付けられたものだ。

一応、応急処置はしてある。が、それも死なないだけの本当に最低限の治療だった。

 

人を痛めつけて快楽を得るクズ共め・・・本当に悪趣味だ。

 

 

「クックックッ・・・平気で殺しをするあなたも同じでは?」

 

『俺は敵対した奴を排除しているだけに過ぎません。痛めつけずにすぐ殺しますよ。あと心を読むのはやめて下さい。』

 

「私に心を読む力はありませんよ。」

 

『では何故?』

 

「分かりやすいほど表情に出てましたから・・・あなたが珍しいですね。」

 

『・・・彼女は何故あの場所にいたのでしょうね。』

 

「アビドスの黒見セリカとは別の存在と考えた方が良いでしょうね。」

 

 

別の存在・・・考えられるのは平行世界だな。

プレナパテスやシロコ*テラーのいた世界のセリカか、まったく違う場所のセリカか・・・まだ本人と分かった訳では無いがな。

 

だが、仮にそうだとすればかなり厄介になるかもしれない。

今は情報を集めるとしよう。

 

 

『とりあえずは、あの組織の情報を集めるとします。』

 

「えぇ、資料やリストなどがあれば優先して回収をお願いします。関係者がいれば生け捕りを。」

 

『了解。』

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

◇???

 

 

 

 

 

 

光りの一切届かない、暗い地下室。

そこには、壁に鎖でつながれた一人の少女がいた。

 

黒見セリカ・アビドス高校1年生であり、対策委員会の会計でもある。

彼女がなぜここにいるかについてだが・・・まず、先生が重傷を受けたと知らせが届いた直後に、カイザーPMCがアビドスの襲撃を開始。

何とか追い返すことに成功するも、ホシノが単独でアビドス砂漠へと向かってしまう。

 

何とかシロコ、ノノミ、セリカ、アヤネの全員でホシノを追跡するも、カイザーコーポレーションの圧倒的な軍事力に阻まれてしまい、まったく追いつくことはできなかった。

 

結局、謎の爆発でホシノはヘイローを砕かれ、PMCとの戦闘でアヤネが重傷を負ってしまう結果となってしまった。

そしてセリカは敵に捕まり、ブラックマーケットに売り飛ばされてしまう。

 

 

先生は意識不明の重体で入院し、ホシノは死亡、アヤネは重症を負い生命維持装置なしでは生きられなくなった。

ノノミとシロコだけではセリカを助けるどころか居場所も掴む事が出来ない。

 

 

つまり、誰も助けに来る事は無い。

 

 

そんな中、いるセリカを待っていたのは、真っ暗な地下室の檻の中でただ一人・・・恐怖と痛みに耐える日々だった。

 

殴る蹴るなどの暴行、水攻め、刃物で皮膚を切ったり、火を押し付けられたこともあった。

そして、死なない程度に治療をされる。

 

恐怖で睡眠も碌に取れず、ただ部屋の隅で蹲って怯える日々。

外の様子何て分かるはずもなく、今が昼か夜かも分からない。

 

 

ある日、彼らの様子がおかしかった。

いつもよりも食事の量が多い・・・それに奴らが不気味で気色悪い笑みを浮かべている。

 

 

「嫌だ・・・イヤだ・・・いやだ・・・」

 

 

彼らが何をしようとしているかなんて容易に想像できる。

吐き気がする。

 

 

「だれか・・・たすけて・・・・」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

それから・・・どれくらいたったんだろう?

ずっとまっくら・・・なにもみえない、なにもきこえない。

 

ずっとまえからだれもこない。

だからたべものもこない・・・おなかすいた。

くちにしてるのはてんじょうからたれてくるすいてきだけ。

うごくのがつらいから、つめたいゆかでずっとねるだけ。

 

からだがむだにじょうぶだからか・・・しにたくてもしねない。

 

 

「・・・ぃ・・・ぁぃ・・・」

 

 

いっしゅんだけからだがういたようなかんかくがあった。

でも、なにもみえないからなにもわからない。

 

そしてしばらくしてから、わたしのてあしからくさりがはずれた。

 

だれかきたのかな?またいたいことされるのかな?

 

そんなことをかんがえてたら、わたしのからだがもちあげられた。

いどうのときは、ずっとひきずられてたけど・・・こんかいはなぜかちがう。

 

あたたかい・・・だれかのせなか?

 

おおきくて、あたたかくて・・・やさしくて、()()()()()かおりがした。

 

ずっと・・・ずっとわすれてた―――

 

 

 

 

 

 

 

「ヨハネ・・・せんぱ・・・い。」

 

 




今回はここまでです。

次回は多分2章・・・ゲーム開発部の話になるはず。
アリスに月光の聖剣を見せたら面白いことになりそう。


それではまた次回・・・

これからの方針

  • メイン優先
  • 閑話あり
  • 曇らせを書きなさい
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