アイドルミネ団長の可愛さに脳を焼かれて投稿が遅れちまったぜ☆
◇???
「おはようございます。」
『すっごいデジャブ。』
どうして2回連続で寝起きに黒服の顔をドアップで拝まねばならんのだ。
絶対狙ってやってるだろこいつ。
「良い天気ですね。色々と試すにはちょうどいい日です。」
『窓ねぇから天気なんてわかんねぇよ・・・それで、早速何かの実験ですか?』
「おや?察しが良いですね?」
『あんだけデカデカと契約書に書かれてれば誰だってそう思うだろ・・・』
「それでは、こちらです。」
表情とかわからんがとりあえずウキウキの黒服。
案内された場所には、一つの椅子とよくわからん物体がたくさん並んでいた。
「今回、あなたにする実験ですが・・・少々複雑なものです。」
『へぇ、出来るなら分かる範囲で説明してほしいんだが・・・』
「いいですよ。理解できるかどうかはあなた次第ですが。」
そこから黒服の実験の説明が入った。結構長かったし、その間は理科の先生の話を聞いてる感じに近かった。専門用語と意味分らん単語のオンパレード。正直な話、聞き取れたのは神秘とか恐怖とかテクストとか記号とかその辺ぐらいだけだ。
とりあえず理解できたのは、神秘もヘイローも無い俺の体に神秘だとか恐怖だとかを無理やり取り込ませる実験って事だけだ。
『それ大丈夫なのか?徐々に体がボロボロになるとかいきなり爆発するとかしない?』
「いえ、そんな事は起きませんよ・・・おそらく。」
『そこは言い切ってほしかった・・・』
「私も生物に、それも生きた人間にするのは初めてなので・・・正直何が起こるか分かりませんね。」
『ま、いいや。さっさと始めようぜ。』
早速椅子に座ってみる。鉄で出来ているのか、滅茶苦茶冷たい。
黒服は何かの装置をもって、こちらに近づいて来ている。
「それでは、あなたにはまずは眠ってもらいます。」
『へぇ、てっきり起きてるときにやるもんだと思ってたけど。』
「意識の無い方がスムーズに進みますからね。それに・・・いえ、なんでもありません。」
『そこまで言ったんなら話してくれよ。一気に怖くなったんだが・・・』
「いえ、大丈夫です。安心してください。」
『いや、説明の無い〈安心して〉ほど怖いものはn「では始めます。」・・・ぅぇ・・』
しゃべっている途中にも関わらず謎の薬品を撃ち込む黒服。
俺の意識は徐々に薄れていき、最後に聞こえたのは黒服の笑う声だけだった。
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◇???
「おはようございます。」
『絶対狙ってやってるだろ、何回するんだよ、ちくしょう。』
2度あることは3度ある。よく言ったものだが、さすがにこれは何度も体験したくない。おまけに全身を僅かな痛みが駆け巡るような感覚があって気持ちが悪い。
そんな不機嫌な俺とは反対に、黒服はかなりご機嫌のようすで話を続けている。
「実験は無事に終わりましたよ。お疲れさまでした。」
『んで、成果はあったのか?』
「ええ!もちろんですとも。実験はとても素晴らしい結果に終わりました。」
『何も変化は無いように感じるが・・・強いて言うなら少しだけ体が痛いぐらいか?』
「なるほど、あまり自覚できないほどしっかりと馴染んでいるようですね。」
『え、何が?』
「【呪い】です。」
『は?今なんつった?』
「ですから【呪い】です。」
『何て物を馴染ませてくれたんだよ・・・』
「しっかりと説明しましたよ?恐らく理解できていませんでしょうが。」
『すまん。もう一度頼めるか?』
「・・・まあ、何も知らずにその力を振り回されるよりいいでしょう。その前にこれを飲んでください。」
黒服はいくつかの錠剤を水と共に渡してくる。
『これは?』
「抑制剤です。飲まなければ激痛に苦しむことになりますよ。」
『怖っ!』
俺は渡された錠剤を早速水で流し込む。
体の中を何かが全身を巡るような感覚と共に、先ほどから続いていた体中の痛みがスッと消えた。
『んで?その【呪い】ってのはどんなものなんだ?』
「【神秘】や【恐怖】と同じような部類・・・簡単に説明すると概念や力場の様な物です。」
「【呪い】は【神秘】と【恐怖】の中間の様な存在です。」
「しかし、その中途半端な力には【神秘】ほどの頑強さはありませんし、【恐怖】ほど不可解なものではありません。ですが、その二つよりも圧倒的に不安定なため適合できる者はかなり限られています。」
「たとえ適合しようとも、その不安定さは体を蝕み続けることになります。」
「ですが、その分恩恵は凄まじく、まさに諸刃の剣と言ったところでしょうか。」
「ああ、あと死ねなくなります。」
『おい、最後さらっとヤバい事言うんじゃねぇよ。』
黒服はこちらに錠剤の入ったケースと携帯端末を渡してくる。
「そちらは予備の薬です。定期的に摂取を・・・それと連絡用の端末です。」
「しばらくはこれと言った用事もありませんので、ゆっくり休んでください。なにか異変があればいつでも報告してください。」
『わかった・・・もう寝起きに顔を覗き込むのはやめてくれよ。』
「・・・それでは私はこれで。」
『おいっ!・・・行きやがった。』
さっさと部屋を出ていった黒服。
あいつ絶対またやる気だ・・・次はぶん殴ってやろうかな?
『はぁ・・・それにしても、【呪い】ねぇ。』
とてつもなく不吉な名前の力を手にしたものだ、どんな影響があるのか分からないが・・・ま、これから分かることだろう。
『ひとまずは今がどの時系列か、確認する必要があるな。』
本編ストーリーが始まる前かもう始まっているのかわからない。だが、どんなタイミングでもできる事はあるだろう。
『まずは、まともに戦えるようにはなりたいな。』
俺は椅子から立ち上がり、部屋を出る。
薄暗い廊下を進み、どんな場所か把握するためにしばらく散策することにした。
今回はここまでです。
ヨハネ君のイメージはlibrary of ruinaのローランです。
彼の仮面を白、手袋を赤、ネクタイを青にした感じです。
素顔は・・・そこまで考えてません。ご想像にお任せします。
それではまた次回・・・