◇???
「うぇぇ・・・気持ち悪い・・・早く帰りたい・・・」
「・・・先に進もうって言ったのお姉ちゃんじゃん。」
”まぁまぁ、二人とも。”
廃墟の最深部、落水したポイントのすぐ横で俺たちは持ち物の確認をしていた。
双子のゲーム機がお釈迦になった以外は特に被害はなかったが。*1
『さて皆さん、準備が整ったらなら出発しましょうか。』
「うぅ・・・」
「ほらいくよ、お姉ちゃん。」
全員の準備ができ、俺たちはようやく先へと進み始める。
俺を先頭に双子と先生が後に続く様な並びだ。
前からは薄っすらと細い光が確認でき、半開きの扉があるように見える。
”でも、ほんとに何だろうね・・・ここ。”
『俺も分かりません・・・が、もしかしたら連邦生徒会長が関係しているかもしれませんね。立ち入り禁止区域に指定しているのも、これらが関係しているのかもしれません。』
”ヨハネに分からないなら私も分からないや。”
警戒しながら進み続け、ようやく扉へとたどり着く。
罠が無いかを確認し、俺はその扉を勢いよく開いた。
『ふむ・・・これは。』
”何かの・・・広場?”
「・・・あれって。」
「どうしたの?お姉ちゃん。」
開かれた扉の向こうには、天井から差し込む光と古びてボロボロになった施設の様な壁や床。
そして―――
「「・・・女の子?」」
”ッ!?・・・ヨハネ!こっち見ちゃダメ!!”
『おっと、了解了解。』
そうだそうだ、中央の台座には文字通り身一つのAL-1Sがいるのだった。
紳士的な俺は、ひとまず後ろを向いておく事にしよう。
なる早で先生たちが服を着せてくれるのを待つしかない。
”どうしよう・・・と、とりあえずこのジャケットでも・・・”
「あ、それだったら私が予備の服を持ってます・・・まだ少し濡れてますけど。」
「へえ、予備なんて持ってたんだ・・・って、それ私のパンツじゃん!」
「違うよ、これは私の。猫ちゃんの表情が違うでしょ。」
”二人とも、早く着せてあげよう。”
数分後、ようやく終わったのか、先生から見ても良いと許可が出た。
振り向いた先にはミレニアムの制服に身を包んだAL-1Sがあるが、眠ったままで動いてはいない。
誰かしらが触った途端に起動すると思っていたのだが・・・
「それにしても、誰なんだろう・・・この子。」
『ふむ・・・』
”・・・ヨハネは何か分かる?”
『いえ、俺は何も・・・』
”そっか・・・うん?”
ピピッ・・・ピピピッ・・・
さすがに遅すぎないか?と俺が思い始めた時、ようやくAL-1Sに変化が訪れた。
「な、何この音!?」
「警報音?・・・近くにロボットでもいるのかな?」
『いや、そいつからなってるみたいだぞ。』
「うえっ!?」
目の前の少女から機械的な起動音が聞こえ、それと同時に閉じられていた両目が開かれる。
透き通るような青い目がぐるりと周囲を見渡す。
「め、目を覚ました・・・?」
「・・・・・・状況把握、難航。」
『ふむ・・・』
「会話を試みます・・・説明をお願いできますか?」
「え、えっ?せ、説明!?」
「説明がほしいのはこっちだよ!あなたは何者?ここは一体何なの!?」
「・・・・本機の自我、記憶、目的は消失状態であることを確認。データがありません。」
『とりあえず攻撃の意思は無いと・・・』
「肯定。接触許可対象への遭遇時、本機の敵対意思は発動しません。」
『なるほどなるほど・・・接触許可対象?おもしろい。』
ひとまず安全が確保されたのを確認した俺は、改めて周囲を見渡した。
周囲には俺たちが入ってきた場所と崩れかけの出入り口の他にこれと言った目立つ物は無い。
とりあえずその崩れかけの場所に行くのが良いだろう。
『よし先生、俺は安全確認の為に奥を少し見てくる。』
”うん、気を付けてね。”
『ええ、先生もお気を付けて。』
先生たちから別れた俺は内心ウキウキで奥へと進んでいった。
まだ見ぬ
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◇ゲーム開発部・部室
「ねぇ、ちょっと!?この子を部室まで連れてきてどうするの!」
「うっ、苦しっ・・・首絞めないでって!」
『・・・・・まぁ・・・わかってはいたさ・・・』
”よ、ヨハネ?”
「もぐもぐ」
良い報告と悪い報告がある。
まずはいい報告から・・・無事に帰ってこれた。以上。
そして悪い報告だ。
廃墟の奥地の探索において・・・・何の成果も、得られませんでした‼
今回はここまでです。
そろそろ誰かゼンゼロ小説でフロム民がエーテリアス化したみたいな話を書いてくれ。
じゃなきゃ私が書いてしまうぞ。
あと30mmオープンフェイスをゲットしましたわ。
これで私も企業戦士に!?
それではまた次回・・
これからの方針
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メイン優先
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閑話あり
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曇らせを書きなさい