いつもの遅筆ぶりを詫びて今回は早めに投稿します。節速を意識したので内容薄い……かも?
時は私が小学生のころ。私が何も知らない、無垢だったころ。明日の未来を思い描いては、夢と希望が身体を満たして一分一秒先も待ち遠しい。そんな可愛らしい女の子だった。
将来の仕事にパン屋さんとかパティシエとか、キラキラしたものを気後れなく言える、イタリアかぶれの女の子。そしてその女の子のため日曜日にピクニックへ行こうと言ってくれる、素晴らしい父と母。憎たらしくなるほど幸せで、これ以上なく愛おしい家族だ。
壊れた。気付いたら、壊れてなくなった。
世間が片桐安十郎の大事件で賑わっていたちょうどその時期、私たちが日曜日に少し遠めの大型ショッピングモールへお買い物に行く途中。窓から覗ける景色がいつもと違うくて、テンション高めでお歌を楽しく歌っていた。そこから記憶が吹っ飛んで、血の匂いで目覚めた。
事故したのだ。何かに衝突されて、その衝撃で私は車の外に投げ出された。お腹が曲げられない。ひたすらに痛くて、確認することさえままならなかったが、車の部品の何かしらが臓物を掻き分けて肉体に埋まってきたようだ。さも自分が器官の一員かのように。挨拶もなしなんて失礼なやつだ。
頭で何も考えられなかった。両親を呼ぶが、何も返ってこなかった。助けてと叫ぶが、何も返ってこなかった。返せと今思った。何も返してはくれなかった。冷たい。寒い。私の中が全て抜けていく。雨が降っているように思った。
誰でもいいから助けて。そんな無責任なことを口走った。物事には対価が必要。そのことを、純粋な私は知らなかった。命を助ける、それに釣り合う対価を求められることを。
魔法少女って、なんて可愛らしくて憧れる言葉の響きでしょう。ああ素晴らしい。きっと夢と希望に溢れたものなのね!私の不幸はとても重いけど、こんなに人の役に立てるいいことができるのなら頑張って受け入れよう!
たわけ。うつけ。バカアホまぬけ。それが私。私への拷問はこうやって私の生活に組み入り、抜けないほどガッチリ鼓動に食い込んだ。初めは楽しくて、新鮮で、人を守るという正義感に酔いしれ、嫌なことがあっても「でも私がいないと貴方は死んじゃうし」と思ったら楽になった。
気持ち良かった。愉悦というか、面倒見のいい世話焼きな正義のヒーローになれているという事実が。いい人になれているという事実が。それが重圧と苦痛になったのはいつ頃からだろう。ずっと昔から、そうだったっけ?
ソウルジェムの濁りが早くなった。魔法の威力も、弱くなってきたと感じた。時期としては、この見滝原のテリトリーを自覚して他の魔法少女とも争ってきたころ。
もう何年戦ってきたろう。こんなに戦い続けている魔法少女はなかなか珍しいらしい。そういえば、魔法少女に引退ってあるのかしら。疑問に思ったが、キュゥべえに問いかけるまではしなかった。
経験の差で他魔法少女を圧倒してきたが、それももう難しくなってきた。仲間が欲しいなと、一緒に戦ってくれる仲間がいるなら、面倒をより直接見てあげられる子がいたのなら、この苦しみはなくなるのかなと。そう考え始めた。でも魔女との戦いは過酷。とても人を誘えるものでもない。それに……その、こんなことをしてるからあまり友達もいない。
そんな時に現れたあの二人はまさに、まさに天からの贈り物かと思った。過酷な状況を耐え抜いたことに対する、運命からの貢ぎ物だと。美樹さやかと鹿目まどかは、光だ。私にとっての未来を切り開く稲光。口では大変だから貴女たちで充分に考えて?と言うが、本音は今すぐにでもキュゥべえと契約させたかった。
その二人が魔女退治まで、魔女の危険性を知っていてもついてきてくれた。思わずアガッちまうわ。カジノでジャックポット連発、そんなの目じゃないほどよ。油断はしてない。逆に、可愛い二人の後輩にいいところを見せようと躍起になる。いつもよりも派手さ増しで、魔女にズドンとお見舞いして終わり、勝利の凱旋を行ってやろうって。
運命ってのが、本当にあるのなら。それは大きな一本道に幾つかの脇道が繋がっているようなものだとしたら。普通なら私はこの大きな道を歩んでいたのだろう。でもこの日。この時。この道に掘られた落とし穴に落っこちる寸前で私はお隣の、とんでもなく曲がりくねった起伏の激しい道に迷い込んだんだろう。彼の能力に、引き寄せられて。
「
彼は不良を気取っているが、思いのほか優しく、ツッパリもどこか抜けていてなんだか子供を見ているような気分。でも彼は恐ろしく強く、それでいて飛び抜けてかっこいい。彼への態度は悪かったが、目が離せなかった。顔は良くない、頭も良くない。彼はそう自らを卑下するが、彼の良さをそんなところで語るのがおかしいわ。
そして今、この日。私が彼に助けられた時、何に見惚れたのかわかった。正義だ。法律やルール、常識に縛られないもの。正義は別の誰かの悪?いいや違う。それは誰がどうやっても変わらない、不易の正義。
黄金のように輝くそれを、彼らは持っていた。私の持つ、私を守るための薄っぺらなベニヤの正義ではない。それはそれとして別もあるのだが。
「銃のトリガーを引かせるなァア───ッ!!」
彼のお仲間。光である二人。そして、掴みどころのないけど優しかった暁美さん。両親を失った私にとって、これ以上ない看取られ方でしょう。覚悟は決まった。あとはあの世で、殺してきた魔法少女たちに償いを続けるのみ。真実を知れた………キュゥべえがいい奴と、死ぬ時まで勘違いせずに済んだ。私はなんて幸運なんでしょう。こんなに安らいでいるのはいつぶりか。私は緩やかな笑みをたたえる。もう何も恐くないわ。
ドンッ。
「や〜〜れやれ、とんだプッツン野郎だな、巴くん」
◆
「やめろ巴マミ!やめなさい!!やめてッ!マミさんッ!!」
広瀬康一が気付いた魔女化の真実。それは巴マミに絶望と怒り、悲しみをもたらした。そして彼女は、壊れた。彼女の中でその精神を保ち続けてきた『正義』の根底が崩れたのだ。彼女の目からは大粒の涙が溢れて、罪悪感と生きていきたいという願いが争う。それを制したのは、やはり罪悪感だった。
彼女は、不安定すぎたのだ。魔女化の真実を知れば、錯乱して自殺する。他の時間軸でもそうだった。何巡目かは忘れたが、真実を知ったあと魔法少女と魔女を根絶させる、と誰彼構わず撃ち殺すモストロとなったこともあった。
私が時間を止めるには、一呼吸足りない。変身して盾を取り出し、マスケットの銃口を他に向けさせるのには猶予がない。康一さんが話し始めた時に変身しときゃあ助けることも能っていたのに。折角ここまで生き延びたのに、彼女はどうしても死んでしまうの?ああ、嫌だ。死なせたくない。願いなんてしても神様は何にもしてくれないと知っているのに、助けたいと願うのをやめられない。
「や〜〜れやれ、とんだプッツン野郎だな、巴くん」
その声は承太郎さんのもの。彼もスタンド使いという話だ。だったらどうした、この状況をなんとかできる能力なんてない。巴マミが銃口を向けるのは脳天。人間の最大の弱点、機能を停止するのが一番ヤバいのは心臓でなく脳天なのだ。そこを正確に撃ち抜かれれば、人間は痙攣ひとつなく死に至る。傷を治す能力とかでもどうしようもできない。
魔女にならないまま死ぬ魔法少女の死因はソウルジェムの機能停止だ。破壊されるが一番の要因だが、肉体が再生不可なほど傷付けば魂も接続が切れその命は途切れる。魔法少女によってはとんでもない再生速度で死なない者もいるかもしれないが、巴マミはそういうわけでもない。
承太郎さんはどうしてそんなに落ち着いていられるのだろう。関わりの薄い初対面の人間だから?まさに目の前で女子高生が死なんとしているのに?そんなのって、血が通っているとは思えない────
「スタープラチナ・ザ・ワールド」
微かに発砲音が聞こえて、もうダメだと思った瞬間。次に見るのは倒れ込む巴マミと吹き出す血液だと覚悟していたが、どうもそれが訪れてはいないようだ。いやむしろ、想像してた喧騒どころかありえないほどの静寂が広がっているようだ。
体の動きが鈍い……違う、体が動かないッ。目を開いているのに、乾燥していかない。瞬きも起こらない。誰も、何も喋らない。静止画だ。私は今、静止画の中にいる。雲の動きも、カップから溢れた紅茶の波紋すら動いていない。
私の困惑をよそに、この静寂の中でただ一つ、音のするものが。首も動かないのでそちらを向くことはできないが、承太郎さんの方から聞こえた。
「まさか自殺しようとするとはな。やれやれ、本当にギリギリだった。あと数コンマでも遅れていたら、銃弾は彼女の頭蓋まで到達してたな」
承太郎さんの中靴がカーペットの上を踏み抜くたび、擦れ合う音が聞こえてくる。普通なら意識しないと聞き流すほど小さな音なのに。
これは彼がやったのか?動けているのはそういうことか、これが彼のスタンド能力なのか!?分からないが分かる、何が起こっているか理解できないが理解した。この色彩が失われた写真の世界。私はここがどこなのか知っている。
空条承太郎という男の能力は『時間停止』だッ。二秒だか三秒だか、森羅万象の動きを止めて完全なる彼自身の世界を創り出す。まさか、私以外に時を止められる者が存在したとは!きっとこの世界を知覚しているのは彼と私だけだ。巴マミは次の瞬間死ぬと思っているだけだし、他のみんなはそれを止めようと駆け寄る、この時間があったことにさえ気付かない。
承太郎さんはゆっくり着実に巴マミの……いえ、
改めてマミさんに危険がないか確認した彼は、帽子を深く被り直して一言だけ。
「時は動き出す」
彼がそう告げると、体の自由がきいた。メキメキと音を立ててマスケットが地面に転がる。マミさんには何が起こったのか分からないだろう。そして驚く。いつの間にか隣に移動して帽子のツバを持っている承太郎さんに。その様子に私はただただ、安堵した。マミさんは生きている。私の不手際があっても、彼らのおかげで死なないでいる。
………もしかして、祈るのもそう悪くない、のかな。そう思った。
◆
ドンッ。
さほど大きな音でない。冷たい音だ。巴マミの銃は俺たちの制止むなしく発砲した。ちょうどクレイジー・ダイヤモンドの射程距離外ゆえ着弾と同時に治すなんて芸等もできない。まさかこんな、皆がいる真ん前で自殺を思い立つなんて予想できなかった。このままでは巴マミは本当に死んでしまう。
だが………きっと助けられる。この時ばかりは頼るしかない。不甲斐ないが、巴マミが死ぬよりマシだな。お願いするッス、承太郎さんッ。無敵のスタープラチナでなんとかして下さいッ!
ベキベキに銃がひしゃげ、カーペットからフローリングまで飛んで転がっていく。発砲音のみを残して、銃弾がどこかへ消えた。確実にさっきまで開いていなかった窓が、半開きほどに開け放されていた。そこから熱気が篭っていたこの部屋に爽やかな冷風が渦巻いて吹き込む。そして巴マミの隣には承太郎さん。やった、間に合ったんスね!時を止めてその窓から銃弾をどっかへ放り捨てた!そういうことッスよね!?
「あれ……わた、し。私、の部屋。死んで、ない?」
「脳天がヒリつくよな、巴くん。銃弾が僅かながら君の表皮に着弾していた。火傷と軽度の出血だ……それは君がやろうとした愚かなことへのケジメとでも思ってくれ」
「承太郎さん、貴方が、止めたの?いつの間に、どうして………どうしてッ!!魔法少女は魔女になるッ、ソウルジェムが魔女を産む!だとしたら、みんな死ぬしかないじゃないッ!私も、他の魔法少女も!!」
「ほんとにそうかな」
巴マミの発作ともいえるその荒ぶりようは凄まじい。喉が潰れたような濁りきった声で泣きながら、何度も魔法で銃を生み出し、銃口を眉間に押し当てる。その度承太郎さんが時を止め、マスケット銃をぶち壊す。
これが、キュゥべえの『業』か。側から見るだけで、おぞましいほどの、恐怖がやってくる。彼女も相当な覚悟をしている。自らの命を断とうと、何度邪魔されても硬い意志で死のうとしている。だが、俺たちはそれを踏みにじっても止める。善意の押し付けを続ける。きっと希望はあるはずだ。根拠もない、そんな希望的な観測から。
「マミさんッ!もうやめてよ!!」
俺たちがその光景に絶句している中、鹿目まどかが一人、そう鶴の一声を叫ぶ。そうしてやっと、巴マミのヒステリックが緩和され、ひとまずの落ち着きを取り戻した。鹿目まどかは堪えきれない思いを、巴マミに駆け寄って悲痛に訴えはじめた。
「マミさんに責任なんてあるわけないよッ!だって何も知らなかったんでしょ!?マミさんは私たちを本気で思ってた、本当の正義のヒーローだったよッ。私、知ってるもん……マミさんがずうっ〜〜〜〜〜とひとりで、孤独で戦ってきたのを!
マミさんは、いい人なんだよ……いい人すぎて、自分にいいことをできない。他の人にしてやらなくちゃって、なってるだけだよ。それをさあ〜〜〜っ。どうして分かってあげられないの、私、嫌だよ。マミさんが死んじゃうのなんて、絶対に嫌ッ!」
「あたしもおんなじ気持ちです、マミ先輩。先輩はそうやって自分を卑下してるけど、あたしはそう思わない。貴女は大バカです。自分ひとりで絶望して、勝手に落ち込んで……あたしは魔法少女じゃあない。だけど、貴女の話を聞くくらいならできますよねッ。
貴女は将来魔女になって絶望を振り撒くと言った。でも、今までの貴女はそれに釣り合うほど希望を皆に与えて回ってた。そんな貴女が死ぬなんて、あたしにとって貴女が化け物になるよりも絶望です。どうか、考え直してッ」
「………私が死ぬ方が、絶望?」
「ねえ、巴さん。貴女が見るべきなのは三途の川でも閻魔様のお顔でもなくて、貴女を尊敬するそこの二人の顔なんじゃあないかな。へへ、初対面の人にこんなこと言うのも恥ずかしくて顔赤くなっちまいますけどォ……貴女は紛れもなくヒーローだよ。
動機や始まりはどうであれ、貴女は見滝原を守り通してきた。僕じゃあ、お金もらってもできない。尊敬するなぁ〜〜〜って。何が言いたいのかというと、まだ死ななくてもいいんじゃあないかな。魂を元に直す方法がゼロなんて、言われてないだろう?少なくとも死ぬのは、詰みが分かってからにしない?」
「…………」
美樹と鹿目は、全力で想いをぶつけた。本気で巴マミのことを尊敬し、親愛していたのだろう。言葉と涙に偽りはない。そこへ狙いすました康一の言葉。その言葉に思うところがあったのか、彼女の中で何かの折り合いがついたか。彼女は力無く銃を地面に落とし、膝から崩れた。
「みんな、買い被りすぎよ。私はヒーローでもなんでもない、ただの自己満野郎。他人を助けて喜んでるんじゃあなく、他人を助けてあげた自分に酔ってただけ。薄っぺらよ、私の正義は。弱さをひた隠しにしてるだけ………いい人でなく、いい人を演じているだけなの。
これまで大人の魔法少女を見たことがないわッ!それはつまり魔女化は確定的ッ。私はいずれ化け物になるのは絶対よ!そんなの康一さんが言う『詰み』よッ。私は両親を見捨て助かった!だからいい人じゃあなければいけない、その贖罪のぶん人を助けなければいけなかった!
そして最期までいい人でいるためには、私はここで終わらないとッ、魔女になる前に覚悟して自決しないとッ!」
巴マミの独白は、さっきまでの説得は功を奏さず自決という結論にまた着地した。巴のこれは、おそらく根底を、魔女化を完璧に防ぐ方法がなければ止められないだろう。しかし今じゃない。
こればっかりは承太郎さんも下手なこと言えずだんまりだ。俺も康一のように感受性豊かじゃないもんでこの状況を俯瞰するにとどまっている。そんな中で億泰が、不思議そうに巴に問いかける。
「マミよお、うゥ〜〜〜ん、分かんねえ。
「えっ、ええ?億泰さん、それって?」
「マミが初めて魔女にならなかった魔法少女になればいいんじゃあねーのッ?ってよ」
すっかりへたり込み、憑き物も精神も何もかもが抜け落ちたような巴マミ。焦点が揺らぎ、どこか虚な巴の瞳。その瞳孔の中にあるのは、彼女がいま口にした両親の死の過積だ。巴が戦い続ける根底は、その部分なんだろう。
そこに億泰がなんともアホらしいことを言う。そう、アホらしい。アホらしくも的を得ている。前例がないなら作ればいい。単純明快、薪を割るような簡単さだ。どうやってそうするか、それはこれから考える。そのためにも、巴マミには生きていてもらわなければ困る。
「………私、まだ、生きてていいのォ?」
「マミさんっ!生きてていいなんて、そんなのじゃあないよッ。私たちが、マミさんに生きていてほしいんだからッ!」
「でも、でも………ッ!」
こいつはしぶとい。まるでゴキブリのように自死の感情が芽生えていく。巴マミの顔面は泣きに泣き、心なしか皺枯れてみえるほどやつれている。くしゃくしゃの紙みたいな顔で、かぶりを振り、希望を振り払おうと自分に言い聞かせているよう。
暁美ほむらと目が合った。偶然だ。アイコンタクトをとっていたわけではない。偶然ながら、暁美の覚悟の籠った表情を見た。
「マミさん。そんなに魔女になるのが怖い?」
「怖いわ……怖いわよッ。誰だって怖いわ。そして何よりも、無関係の人を殺してしまうかもというのが、恐ろしいの。また私のような不幸な人が、私の手で。人間じゃなくなるなんて、それに比べたらどうでもいい」
「だったら、こうしましょう?貴女が魔女になったら、私が一番に貴女をぶっ倒して止める。これでどう?」
巴マミを見る暁美の表情は、慈愛そのものだ。グズった子供をあやして寝かしつけるような、暖かいものだ。その優しさが、壊れた巴マミのヒビに染み渡り、これまでの他の奴の言葉と合わせ瞬間接着剤のように『巴』を直していく。それでついに、希望が絶望を上回った。巴マミの自責が勢いを失って消えていく。
巴は泣く。これまでの全てを、後悔を全部涙に乗せて、体の外へ流していく。成長だ。巴マミの精神は小学生から絶望に頭を押し付けられ、成長できないでいたんだ。それでいて、助けなどない孤独の中で罪悪感を押し退け自立しないといけなかった。今日この場で彼女が壊れたのは、そのアンバランスなものが土台からヒビ割れたから。
巴マミは覚えたんだ、誰かに頼り泣くことを。俺はそれを成長と捉えた。
赤子のように、子供のように、中学生のように。彼女の泣き方がおさまるにつれ、大人びた雰囲気がより醸し出されていく。それを暁美ほむらは……美樹と鹿目も、みんなで付き合ってやる。
そしてこの感動的な場面で、この仗助君が何もせずに突っ立ってたというのは、なかなか恥だなァ?俺も色々考えてたんだぜ、色々となァ……
「………巴さん。いや、敬意と信頼を込めてマミと呼ばせてもらう。あーその、なんだ。
もちろんマミ、あんたをそう易々と魔女にさせてはやらねーがな、俺も、承太郎さんも、他のみんなも」
「巴くん、そういうことさ。これが君の全てだ。君がいくら自分を低く評価しようと、君の前のこれが『真実』だぜ。かくいう俺も、君のその精神性には感服した。よく頑張ってきたな。もう君は一人じゃあない」
マミの涙は既に止んでいた。彼女はテーブルの上のソウルジェムを手に取って、胸元でそっと握る。一瞬忌々しげな顔が見えたが、その後とても柔らかな表情で変身を解除した。
「ありがとう、本当に………っ。─────私、これからもっと自信を持とうと思いますッ。そして、私はみんなに愛されている。私もみんなを愛している。私はそれを知りました。一人が抱えて悩んで勝手に辛くなる、なんてのは今日でもうおしまい」
涙を拭いきったマミの顔は、まるで真面目に警察やってる時のじいちゃんにそっくりだった。マミは寄り添っている美樹と鹿目に小さく礼を言うと、バッと誇らしげに立ち上がり、目の前の暁美ほむらに手を差し出す。
暁美ほむらもそれの意図を理解し、マミの手を力強く、しかし包み込むように握り返す。これにて仲直りだ。億泰が「一件落着だなァァ───ッ!」とバカ笑いし、康一も美樹さやかとともに「バンザーイ!」って大喜びする。
「さて!謝り続けるのはこの日で最後よ!私は感謝され感謝する、それをモットーに生きていくわッ。皆ありがとう、私はもう大丈夫!
「マミさん……かっこいい! よっ、アルティミット・マジカル!!」
「バンザーイ!バンザーイ!」
マミがそう言った瞬間、俺と億泰は顔を俯かせた。
「い、いかん仗助ェ、笑っちまう……なんだあのネーミングセンス!プクッ、クククゥ」
「お、オフっ、億泰、話しかけんじゃあねーっ、俺も限界つっーかっ!フハハっ、腹いてえーっ」
「騒がしい連中だぜ。あんなに警戒し合って出し抜こうと必死だったってのにな……フ、何はともあれ、無事仲良くなれたようだな。誰も死ぬことなく────よかったよかった」
「盛り上がってるとこ悪いね」
場の空気が凍りつく。祝福ムードもその声で一変、一気に険悪ムードに早替わり。空気の読めねえイタチ野郎が、窓から顔を覗かせてマミの部屋に悪びれもなく堂々と侵入してきた。窓辺から隙間に体をねじ込ませてくぐり抜けると、耳を弛ませ、猫のようにもったりと尻尾を動かして俺たちの方に近付いてくる。
俺たち四人全員がスタンドの姿を現し、マミも変身し銃口を奴に突きつける。暁美ほむらも変身はしないものの、その表情は険しく厳しいものに変わる。そんな様子をよそに、奴はテーブルの上の同胞の死体を貪りはじめた。なんだ、共食いか?突然の猟奇的な行動に俺はドン引きした。
「はむ、はむ、はむ」
「おいコラッ!私がいつ部屋に入ることを許可したかしらァ〜〜〜ア?してないわよねェ、どういうこと?私をナメてんのかこの畜生野郎がッ!家主の許可なく人の家に上がり込むっつーのはね、人間のルールの中では罰せられんのよッ!分からない?所詮畜生だから?」
「僕らを動物と同一視するなんて、今までより頭が悪くなったんじゃあないか?巴マミ。地球で社会性が一番高いからって驕らないほうが身のためだよ」
「なになに何ッ、なんでこいつ生きてんの!?」
「覚えときなさい美樹さやか、こいつは何度殺しても黒カビのようにしぶとくまた生えてくるわ」
同胞の死骸を完食したキュゥべえは、幼児のような可愛らしさのあるゲップをして、俺たちの方に向き直る。俺はその虹彩のない真紅の瞳に、強い怒りを覚えた。あのマミの悲痛な訴えを聞けば、誰だってそうなるだろう。握りつぶしてやりたくなる気持ちをグッと抑え、キュゥべえが再び何か行動を起こすのを待った。
「てめーが今ここに来ても、こうなるのは知っているはずだ。何をしにきた?」
「まるで僕が君らに敵意を持っているような言い草だね。僕がここに来てやったのは単なる親切心さ。今から三ヶ月後。『北緯38度15分東経140度52分』ちょうど『新月』となるその日………それが、『ワルプルギスの夜』だろう。
見滝原は、その中心だよ。『ワルプルギスの夜』が選んだ顕現の中心地はここだ。彼女の舞台はここで動きはじめる。陰ながら協力するよ、奴を倒すのを………じゃあね、明日からはこの部屋には来ないよ。来ても撃ち殺されるだけだから」
「待てッ、インキュベーター!どうしてそんな情報をわざわざッ」
「君らには期待しているよ、僕も、
それだけ告げ、キュゥべえは入ってきた窓に向かって走る。そして入ってきた窓の隙間にまた体をねじ込ませ、部屋の外に出ていく。バンっと発砲音がした。マミがそのキュゥべえが通った隙間へ向けて発砲したのだ。それは見事、命中。奴はその衝撃でこの高層から真っ逆さまへ落ちていった。ざまあないぜ。
奴がいなくなったあと、魔法少女二人の空気はどんよりしたものになった。気後れするというか、グズグズのヘドロのような雰囲気。『ワルプルギスの夜』とか言ったか、それのせいか?康一がそれについて質問する。
「あいつが言ってた『ワルプルギスの夜』ってのは何?僕らは聞いたことないんだけど、何かしらヤバい奴なの?」
「魔女……いえ、魔女の域を脱した『神』に近い存在よ。私たち魔法少女の中で知られている伝説の存在。魔女の名なんて誰も知るわけないけれど、そいつは有史以前からこの地球に存在し『ワルプルギスの夜』という通り名が昨今まで語り継がれているまでに至っているという、伝説の厄災」
「本来魔女が持つ結界を持たず、現れる場所は決まっていない。ただ分かっているのは顕現すればあらゆる場所がワルプルギスの手下、使い魔が埋め尽くし暴虐の限りを尽くす。高層ビルが何十も倒れ、天から審判のように降り注ぐ。ギリシア神話のテュポーンはこれがモデルとも言われているほどよッ。
そんなのがこの街に現れる。それはすなわち!この五十万以上の人口を誇る見滝原のうちよくて半数、悪くて九割が死に絶え、刈り取られるということッ。分かりましたか、口頭だけでこの規格外さが!勝てない、私じゃあ絶対に勝てないんですよッ!」
「その口ぶり、暁美さんあなた戦ったことが………?」
俺は今日、この場に着く直前までこの見滝原のことを考えていた。この街の規模感に驚き、下手に首突っ込むのはやめよう。杜王町を守るので俺らは手一杯。害がないことが分かれば身を引こう。確かそう思ったんだったか。
そんな気弱なこと言うやつかよ俺はッ!目の前で、こんなにも苦しんでいる奴がいて!隣町の奴らが死に絶えてるのを見て、杜王町でなくてよかったと安堵する。ふざけてんのか!それでもおふくろの息子かッ。
この東方仗助、隣同士のたった二つの街を守りきれなかったなんてのは一生俺に負い目を残す恥じるべき行為だッ。なにチンポコ縮こまらせてんだ、おい。俺がじいちゃんの意思を継ぐって決めたんならよお〜〜〜ッ。
「だったら、この東方仗助が一肌脱いでやろうじゃあねーの」
「はあ!?あんた馬鹿ですかッ。仗助さん、悪いことは言いません、下手に首を突っ込むべきではないのです。いくらあなたのスタンド能力が強力であろうと、奴には勝てない! 死ぬつもりですか!?」
「そんなこと言ったってよお、お前は死ぬ気じゃあねーかほむらァ。今お前『私じゃあ勝てない』っつったろ?一人ぽっちでやり合う気満々じゃあねーか」
唇を噛み締め、悔しげに俯いていた暁美ほむらがハッと億泰の方を見る。確かに暁美はそう言っていた、俺にこんなこと言っておきながら、自分のことは棚に上げてるとは悪い女だ。
短いようで、時間が経つのはあっという間。集まったのは昼頃だったがもう日が傾きはじめ夕焼けに町が染まりはじめていた。ここで『ワルプルギスの夜』と戦わないと選択すれば、俺たちはこれまで通りの日常を変わらず過ごすのだろう。
俺と億泰の心は、もう決まっている。康一と目を合わせる。やっぱり、見捨てるわけにはいかねーよな。俺たちはもう後には引けないほど魔法少女と関わっちまった。ですよね──────
「巴くん、暁美くん。君たちは俺たちに一言、何か言えばいい。それだけで、俺たちは命を賭けられる。俺たち自身は、その覚悟ができている」
「僕らは、ちょっとおかしいんだ。今日初対面の君らに対して、こうやって親身になって、命まで捧げようとしている。なんだか、納得いかないんだよなあ、君らが奴に食い物にされて遊ばれて、さらなる不幸が降り注がれそうって事実がさ」
「………本当に、いいんですね?」
俺たちは力強く頷く。もう俺はこいつらと知り合いになってしまった。知り合いが失われるのは、二度とごめんだ。俺はいつも、あいつの朗らかな間抜けヅラを忘れたことはない。奪わせてなるものか。
「マミさん、そしてみなさんッ。『ワルプルギスの夜』は強大ですッ。ハッキリ言います、この中の誰かは死ぬとみていいでしょう。それでも良いのなら、『覚悟』が出来ているのならッ!どうかッ………私に力を貸して下さいッ!!」
俺は髪を整えながら、顎を手で撫でる。その言葉に、明らかな鼓動の高鳴りを感じた。俺は死にたくない。正確に言うと、おふくろを守りきるまで死にきれない。だが、俺はむしろ命を散らす選択を選んでいる。
どうしようもなく騒ぐのだ。俺の血が、肌が、心臓が。圧倒的な巨悪、理不尽に対して……そう、ジジイが言ったらしい『黄金の精神』というものが。俺の背中を押す。立ち止まるのを許さない。
暁美ほむらは『力を貸してくれ』と言った。違う、逆だ。俺は頼られるほど立派なやつじゃあない。
「グレート。しかし少し違うな。あんたが俺たちに頼むんじゃあないね。俺たちが『力を貸させて下さい』と願う。あんたのその『覚悟』に対してな」
「それは、つまり……」
わざわざ口に言わせんなよな。小っ恥ずかしいじゃあねーか。俺はその恥ずかしさを紛らわすよう、敢えて『溜め』を作って、キメ顔で言い放つ。それに続いて、他の奴らも次々に。
「これから俺たちは仲間だ。よろしくな、
「僕でよけりゃあ、いくらでも力、貸すよ。由花子さんに絞め殺されない程度だったら………」
「俺はァバカだからな〜〜〜正直今日も何が起こってたか正直さっぱりだ。しかし、俺のこの美しィ『マイホーム』がぶっ壊されるってんなら、容赦なくよ、この『ザ・ハンド』が消してやる」
「今までいがみあってたけど、今日からは共同戦線よ、暁美さん。せっかく生き延びたんですもの、『ワルプルギスの夜』だって倒して百歳まで生き抜いてやるわ!」
「私もっ、出来ることはそんなにないだろうけど、精一杯応援する!ほむらちゃん、絶対勝ってって。頑張れーッ!」
「あたしも!フレーッ、フレーッ、あ・け・み!」
「結局、全員が断ることはなかったというわけだ。さて、暁美くん。壮観だな、ここにいる全員が心強い味方だ。これを見て、君が考える勝機は?」
今この場の、全ての者の心が一つになっている。まるでゲームみたいな熱い展開だ。俺がゲームでこの場面まで到達したら熱を醒さないようここからエンディングまで突っ走る自信がある。しかし、暁美ほむらは目頭に熱いものを覚えながらも影のある表情を浮かべた。
「正直、人数が足りません。あと三人。強力な能力者があと三人必要です。そこまで揃えれば、充分勝てる可能性はあるッ!!そしてみなさん、本当の本当に感謝します。この場であなた方に会えたのは………」
ほむらはそういうと、また辛気臭い表情でお堅いお礼を俺たちに述べようとする。俺はそれを遮って話し始める。俺、こういう雰囲気苦手なんスよね。俺は承太郎さんの方を見て、ニヤッとしながらいいこと思いつく。
狙うのは承太郎さんの懐だ。たしか、博士号とって学会からたんまり貰ってんだったっけ?承太郎さんあんま無駄遣いとかしなさそうだしよォ。
「そんな堅いこと言うんじゃあねーよほむら。俺たちはもう仲間だぜ、ここはパーっとよ、親睦を深める日にするなんてどうだ?猶予は三ヶ月もある。今日はハメ外したってよお〜〜〜。何とかなるだろ?ね、承太郎サン?お金たんまり持ってきてるんスよねえ??」「それ、仗助君が承太郎さんに奢ってもらいたいだけじゃあ……」
「やれやれ、困った叔父も居たもんだ。こう言っているが、どうする?暁美くん」
ダメ元おふざけで俺はそう言ったが、思ったより承太郎さんの反応がいい。こりゃあもしかするともしかするかもしれねーぞッ! 俺は期待を込めた目で承太郎さんとほむらを見る。
ほむらは少し考えて、小声で承太郎さんに「全員分奢るなんて、出来るんですか?」と問う。承太郎さんが渋々ながらそれに頷くと、色々悩んだ末、ぐぅうーっと鳴るお腹を見てついに言った。
「しょうがないですねッ、承太郎さんに感謝して、出前でも何でもとってパァーッとやるわよ!」
きたきたきたきたッ!こいつはマジにグレートッ。まさかこんな大人数の分奢ってくれるたあ、なんて懐が深くて潤ってる男なんスか承太郎さんッ!やっぱ頼るべきは承太郎さんだぜ!
「どおッ、マジか!?何食べよっかなァア────ッ」
「えっ、あたしらもいいんスか!?やっりいィ〜〜!」
「はしたないってば、さやかちゃん……」
「ええぇ、良いのかなあ。まあいっか!それじゃ、承太郎さん、ゴチになります!」
「……経費で落ちるといいのだが」
そして日も落ち、あたりはすっかり暗がりになっていた。俺たちはあの後まるで戦勝会のようにピザやら寿司やら頼み、マミのお手製クッキーを食べて、まるで長年の友人のように騒ぎ立てる。最高潮に親睦を深め合った。
承太郎さんだけは全部のお金を支払うと、やることができたと言ってホテルに帰ってしまった。つれない人だ。流石に俺も現物を見ると、こいつは奢ってもらうには申し訳ないと平謝りしたが、承太郎さんは昔を懐かしむような優しい目で許してくれた。やっぱりどこまでいっても彼はカッコいい。
そんな楽しさもクールダウンしていき、いよいよお開きとなった。(マミが発砲して壊した家具はこっそりクレイジー・ダイヤモンドで直しておいた)明日からは対ワルプルギスの夜の作戦を色々練っていくことになるのだろう。
「こんな人が集まってどんちゃん騒ぎなんて、私初めてよ。本当に楽しかった。死ななくてよかったわ」
「あンときは流石にビビったぜえ、俺の目の前でマミが顔に銃を押し付けはじめたんだからなァ」
「ほんと、お恥ずかしい……」
マミも完璧に立ち直れたようで、さっきのことを笑い話にできるほどになっていた。これで実はまだ病んでいて次来た時に死体、だなんて笑えない。清々しく笑う彼女の顔にホッとした。
そして、マミはなにかモジモジと、何か言いたげな感じで全員の顔を見合わせる。少し恥ずかしげな表情だ。そして俺たちがマミに一礼し、部屋を出ていこうという時。マミは俺たちを引き留め言い淀みながら話し始める。俺はその様子に何だか嫌な予感がした。
「ね、ねえッ!みなさん、これから私たちはチーム一丸となってワルプルギスとの戦いに打ち込むわけです。チームには名が必要! そこで、『チーム名』を考えましたッ。その名もチーム『ダイヤモンド・クルセイダーズ』ッ!!」
はぁ? そう声に出そうなのを必死に抑えた。顔には出てたかもしれない。いや別に、アホらしいとかそんなことを思っているわけじゃあない。むしろ『チーム』ってのはスゴくいいと思う。これは本心だ。問題はその、名前が……
「は、はあ?マミさん、あなた何言って─────」
「流石マミさん!私たちにはできないカッコいい名付けを平然とやってのけるッ」
「そこにシビれる!あこがれるゥ!」
「悪を倒すため結成された十字軍!それに私たちの決して砕けない結束をダイヤモンドに例え………」
「ま、まあ待てマミ!一旦よお、マミだけじゃなくて俺たちも交えて考えるべきなんじゃあねーのか?」
「そ、そうだぜマミ、ひとまず案としてだッ。な?」
「あら、何かご不満?『ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット』の方がよかったかしら。私的にビビッとこなかったから没にしたんだけど。イタリアンじゃあないしね」
「おいおいおいッ、もうちっとよ、こう……そう、ビビッとだ!俺たちがビビッとくるとは限らねえじゃあねえか」
「仗助の言うとおりだぜマミッ!俺はバカだからマミのようなものは思いつかねえが別に今決める必要なんてないだろ?なあ!」
「え?別にそんな悪くないと思うけど……」おいバカ康一ッ!
「まあ、まどかが良いのなら、私は別に。よく聞けばカッコいいわね」
「「ほむらァァァ─────ッ!!」」
こうして、対ワルプルギスの夜チーム、その名は『ダイヤモンド・クルセイダーズ』となった。カッコよくないと思うか?ああ、俺もそう思う。こんな調子で、本当にワルプルギスの夜を倒せるのか、心配になってきた。やはりあそこで頷くのは間違いだったかもしれん。全く、承太郎さん風に言うなら、『やれやれ』だな。
to be continued
後半のギャグパート、時折入れていきたいですね。今のところシリアス多めなんで、コミカルにいけるところはコミカルにしていきたい。
2/3 加筆修正
2/5 微修正
2/10 タイトルミスってたあぁぁぁぁッ!! タイトル修正