また、前後編になってしまいました
申し訳ありません
前回の話を少し改変してしまったので気になる方は見てください
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・ッ?!」
あれ?!
「どうした、来ないのか?」
「す、すまん少し待ってくれ!30秒で良いから!」
奴と相対する前に言っておく事がある!
オレは今回、高町家の力の一端をほんの少しだが体験した。
い、いや体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが・・・。
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!
オレは奴の前で怒声を上げていたと思ったら、いつのまにか何処かの道場で高町 恭也と互いに木刀を向け合っていた。
な、何を言っているのか分からないと思うが、俺も何をされたのかまったく分からなかった・・・。
頭が如何にかなりそうだった。
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じて無ぇ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・。
とりあえず深呼吸だ。
ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。うん!全然落ち着かない!
と、まぁ現実逃避もそろそろ限界だから現実を見よう。
こうなったのは、オレにも落ち度があったからな。
「もういいのか?」
「あぁ、悪ぃな。もう大丈夫だ」
あぁ、全く。
久々に熱くなるとこれだ。
ホント、嫌になるぜ。
こんな状況で、どうしようもなく
一時間前
ヤベェ。やったよ、やっちまったよ。
恥ずい、恥ずかしすぎて死ねる。
何が悲しくて友達の家族に痴態を晒さなきゃならんのだ!
クソッ、穴はどこだ!
オレは現在リアルorz状態。
因みになのは以外の4人はいまだポカンとしている。
「なのは、シャベルないか?」
「え?な、ないけど・・・なににつかうの?」
「いや、何でもないよ」
あわよくば、掘って埋まろうと思って聞いてみたがやはり無いか。
えーと・・・お、あったあった!
ゴマダレ~、誰かが忘れていった縄跳びを手に入れた!
おぉ、しかもゴム紐じゃなくて昔ながらの編み紐だ!これで勝つる!
結んで結んで~
片方を引っ張ると輪っかが小さくなるようにして~
手短な木の枝に括り付けて~
最期に自分の首を輪っかに通して~
「
「「「「まてまてまてまて!!」」」」
さっきまで呆けていた4人が正気に戻ったようだ。
ちっ、そのまま呆けていればいいものを!
ならば、あいつらが来る前に!
って、早!男2人に10メートルの距離を一瞬で詰められた!
「ええい離せ!これでは首が吊れんではないか!」
「この阿呆!こんな所で首なんて吊らせるか!」
「そうだぞ馬鹿!周りの事を考えろ!」
何この人達、すごい優しい!
だが今は、その優しさが痛い意味で身に
「「そして何より、俺達の後始末を考えろ!!」」
え、そっち?
なんだろう、その言葉を聞いちゃうと前の言葉に冷たさしか感じない。
クソッ、こうなったら意地でも首吊ってやる!
「離せぇぇぇぇぇぇ!!」
「「落ち着けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」
しつこいぞ貴様ら!
「落ち着くのはあなた達よ?」
「「「え?」」」
後ろから、声が、聞こえた。
何故だろう、身体が震える。
今は夏の始まり、つまり寒いわけでは無い。
恐る恐る振り向く。
瞬間、オレの意識を失った。
遠のく意識の中、オレが最後に見たのはフライパンを握り冷たく微笑む美しいお姉さんだった。
―――――――――――
意識が浮上する。
「・・・うぅ」
「そーくん?起きた?」
なのはの声が聞こえる。
どうやら気絶していたようだ。
しかし、頭の天辺が痛い。ジンジンする
一応この身体はかなり頑丈なのだが一撃で仕留めるとは・・・あのお姉さんは何者だ?
そんな思案を傍に、目を開ける。
目の前にはなのは。俺は仰向け・・・なんだこの状況!
ジンジンと痛む頭と同時に後頭部にプ二プ二と気持ちがいい感触がががががががががが
「な、なのはさん?」
「どうしたの?そーくん」
「え~と、どうして俺は膝枕をされているのでしょうか?」
「え?だっておねえちゃんとおかあさんが、ねているおとこのこにはこうするものだっていってたから・・・」
あんたらの差し金かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
なんつー適当な事を娘に吹き込んでんだ!アホか!!
なのはもなのはだ!なんでそんな簡単に騙されてんだ!
「なのは、騙されてるぞ。膝枕は、恋人か親にやって貰うものだ」
「にゃ!こ、こいびっ!おねえちゃん?!」
「あはは~、バラされちった」テヘペロ
テヘペロじゃねぇよ!余計な事しやがって!
まったくと悪態を付きながら俺は起き上がる。
「悪かったな、なのは」
「う、ううん。だいじょうぶ・・・べつにいやじゃなかったし」ボソッ
「ん?」
なのはが最後に何かを言った気がしたが、声が小さくて聞こえなかった。
しかし、それよりも気になる事が目の前に広がっている。
「「・・・・」」
「・・・・・・」
そこには
今すぐにでも目を逸らしたのだが、逸らせない。
野生の勘が『目を逸らしたら殺られる』と警報を鳴らしている。
それと、そのフライパンはどこから出したんですか?
さっき呆けてた時には持ってませんでしたよね?
「む~~~!」
「いひゃいぞ、にゃのは」
目を逸らせないでいると、なのはが隣で俺の頬を引っ張りながらぷっくりと膨れている。何故だ
「ダメだよ。なのはが居るのに、お母さんに見惚れちゃ」
『なのはが居るのに』とはどう言う意味だ。こんちくしょう
って言うか!
「お母さん?!」
あれで?!端から見たら歳の離れたお姉さんだぞ!
「うん。あの人が私達のお母さん」
「いやいや、どう見ても20代前半のお姉さんだろ!」
あれがお母さんだったら、今世や前世のオレの母親は何歳だったんだ。
「あらあら、お世辞でも嬉しいわ。ありがとう」
「うぇい!」
き、気が付かなかった。
いつの間に・・・オレ結構身近の気配に敏感なのに。自身無くすわ
「いやいや、オレは至って真面目ですよ。旦那さんやお子さんも羨ましいですね。こんなお綺麗な女性がお母さんなんて。オレがあと10年早く生まれてたら口説いてますね」
「あら、10年なの?年下が好きなのかしら?」
あ、やば。余計な事言ったわ
特にお父さんとお兄さんの目がヤバい。殺気がガンガン飛んで来る
「確かに付き合うなら年下が良いですが、貴方だったら年上でもいいですね」
「え?あなたいくつなの?」
「オレですか?オレは10歳ですよ。」
「「「「「えっ!」」」」」
「え?そ、そんなに驚く事ですか?」
「い、いや僕やみんなも雰囲気や身長からして、もっと年上かと思ってたんだよ」
「私はてっきり15歳くらいだと思っていました」
「俺は同級生だと」
「私は先輩かなって」
「びっくりなの~」
なるほどオレの現在の身長は165㎝位だ。小学生にしては高い身長だろう。
その上、前世の記憶を持ち込んでいる。だから余計に年上に感じたんだろうな。
正直、高校生と同じは言い過ぎだと思う。
ちょっとショックだ。
「そ、そんな事より、君の家は何処なのかな?先ほどは山の方から来たみたいだけれど」
気を使われた。
にしては、黒歴史を掘り返されたが。
まあ、いいや事実だし。
そんな事より誤魔化さないとな。
この人達に今の俺の現状を知られるのは、拙い気がする。
「えーと、山の向こうの方です。いつも通り山で鍛錬をしていると、なのはの声が聞こえたので驚かそうとしてダッシュしてきました」
「ダッシュと言う次元か?跳んで来たじゃないか」
うっせ。ほっとけや
いいんだよ、半分くらい合ってるんだから。
「鍛錬?」
オレの心を察したのか士朗さんが別の事を問うてきた。
「ええ、少し武術を嗜んでいるので」
少しどころでは無いが。
「へぇ、奇遇だね。僕らも武術を嗜んでいるんだよ」
嘘つけ!人の事は言えんが、嗜んでいるどころじゃないだろう。
兄の方は分からんが、あんたは間違いなく
言ったら墓穴掘る事になるから言わないがな。
・・・いや、たぶんこの人気付いてて言ってるな。
「へー、そーくんもやってるんだ」
「ああ。・・・も?」
もしや、なのはもやっているのか?
「いや、僕の他に恭也と美由希だけだよ」
恭也?美由希?
誰がどれだ?
オレの様子におかしいと思ったのか。
士郎さんは「ああ!」と手を打った。
「自己紹介がまだだったね。知っていると思うが僕は高町 士郎。で、こっちが――」
「高町 桃子です。よろしくね?」
先ほどの、綺麗なお姉さゲフンゲフンお母さん。
「私は美由希!よろしく!」
丸メガネで三つ編みお下げの元気な女の子。中学生位かな?
「・・・恭也」
ぶっきらぼうに言う青年。
さっきからめっちゃ睨んでくる。
オレの事が、気に入らないらしい。
あ、士朗さんにド突かれた。ざまぁww
「わたしは、な「知ってる」にゃぁぁ!さいごまでいわせてよ!」
「だって知ってるし」
そして弄りがいのある幼女。おもしろい
おっと、俺もか。
「オレの名前は風林寺 空です。よろしくお願いします」
頭を軽く下げる
「よろしく。あとさっきの件ですっかり忘れていたが、今日僕らは君に言いたい事があってここに来たんだ」
『余計なお世話だ』とか言われたら、もう立ち直れない。無いと思うけど
「なのはの事、ありがとう。君のおかげで家族が守られた」
「「「「ありがとう」」」」
・・・泣きそう
「あと、さっきの件は忘れるので安心するといい・・・クッ」
台無しだった。
あんたら、絶対に忘れる気無いだろう。
さっきとは別の意味で泣きそう。
なのは以外含み笑いしてるし。くそう、弱みを握られた
「冗談だよ。冗談」
「絶対嘘だ!」
「「「あははははは!」」」
なのはと美由希と士郎さんが笑った。桃子さんは「うふふ」と笑い、恭也は「ククッ」っと笑った。
みんなが笑っていた。
俺は改めて、助けてよかったと感じた。
みんなで笑い合った後、士郎さんからある提案をされた。
「空くん。君さえよかったら、今晩ご飯を食べていかないかい?ついでに手合せも」
『そっちが本命だろう』とツッコみたい。うぐぐ
しかしこれ以上一緒に居たら、絶対ボロが出るから今回は断らせて貰おう。
「いや、悪いd「え!そーくんとごはん?!やったぁ!」ってなのは?!」
「そーくん!ごはんいっしょにたべよ?ね?ね?」
「あらあら、ダメよなのは無理に誘っちゃ」
「えー!」
「そうだぞ、なのは。で、どうかな空くん」
ありがとう、桃子さん!我が救世主よ!
「はい、今回はおkって痛ぁ!」
「ど、どうしたんだ。空くん!」
きゅ、急に頭が!あぁ、マジで痛い!何だこれ!!
「あ、頭が。イテェ」
「頭が痛いのかい?じゃあ今回のご飯は無しにしてまた次回にしよう。今日はもう帰るといい」
お、よく分からん頭痛のお陰でこの場を乗り切れそうだ。よし、このまま行け!
「逃げるのか?」
「あぁ?!」
なんだコイツ喧嘩売ってんのか?
唯でさえ頭痛でイライラしてんのにこれ以上は言われたら―――
「おい、恭也なんでそんな挑発するようなことを言うんだ」
「だってそうだろう?コイツはさっき『手合せ』の部分に反応した。要は、なのはの前で負けるのが怖いんだろう?それを逃げと言わずになんと言う?」
―――キレる。
「上等だ、この野郎!テメェには言いたい事が山ほどあるんだ!」
オレと恭也が睨み合う。
なのはは、急に変わった空気に付いて行けずにアワアワしている。
桃子さんは、「うふふ、若いって良いわね」と微笑み。
美由希と士郎さんは「またか」と肩を落としている。
頭痛は、いつの間にか引いていた。
今回もギリギリだったぜ。
危なかったぁ。
次回は苦手な戦闘回!
頑張ります!
ご感想お待ちしています!