魔槍の使い手【魔法少女リリカルなのは】   作:紅い外套

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(*^-^)ヘ_/カタカタ「ナニカ、オモシロイSSナイカナ~」

魔槍の使い手【魔法少女リリカルなのは】

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 UA 27000

(*^-^)ヘ_/「・・・・・・」

(;゜Д゜)「ファッ!!」

まさかここまでAUとお気に入り件数が伸びるとは思いませんでした!
本当に感謝感激です!
こんなアホみたいな自己満足作品にお付き合い頂きありがとうございます!
正直これだけ楽しみにして頂けるとプレッシャーですが、頑張りたいと思います!
これからもよろしくお願いします!



第8話:これは試合ですか?いいえ、死合です。

 

恭也 side

 

 

「あぁ、悪いな。もう大丈夫だ」

 

雰囲気が変わった

行き成り待ったを掛けてマラーズ法をやり始めた時はとうとう頭が逝ったかと思ったが、どうやら杞憂だったようだ。

先ほどまでの怒気を孕んだ眼と打って変わり、野生の獣の眼になった。

しかも獣は獣でも、強者を求める猛獣のソレだ。

初めて見た時からやり手だとは思っていたが、ここまでとは・・・。

少しでも油断したら一瞬で呑まれるな、これは。

父さんの言う通り、気を引き締めないといけないみたいだ。

 

 

 

少し前の道場前

 

 

 

多少のいがみ合いもあったが、俺達は無事に家へ帰ることが出来た。

今、母さんは家の中でご飯を作っている。なのははその手伝いだ。

美由希は「試合見たい!」と言っていたから、きっと道場の中だろう。

俺達は「ご飯が出来上がる前にやってしまおう」と言う父さんの提案に賛成した。

アイツも今頃は道場の中だろう。しかし

 

『恭也』

 

『なんだ、父さん』

 

ちょっとした用事を済ませた俺が道場に向う途中、家の影から父さんが現れた。

きっと、さっきの事に文句があるのだろう。

まあ、俺の回答は決まっているがな。

 

『何故あんな挑発をしたんだ?』

 

『戦かってみたかったんだよ』

 

最初は、からかうだけのつもりだったんだけどな。

 

『だからって、あのタイミングは無いだろう。父さんでも調子悪い時にあんなこと言われたら怒るぞ?』

 

『あのタイミングだからこそ、試合を受けると思ったんだよ。父さんも見ただろう?』

 

あの目を、あの闘気を。

 

『・・・・・』

 

思うところがあるのか、父さんは黙ってしまった

 

『あの目は10歳で出来る目じゃない。あいつには何かある。』

 

俺達みたいな特殊な何かが。

俺はそれを見定めたい。

 

『・・・わかった。後で空くんに謝っておけよ?不快な思いをさせたのは間違いないんだから』

 

『分かってる、後で謝るよ。後でな』

 

俺は悪戯っぽくニヤッと笑う。

『まったく』と父さんは嘆息する。

俺はそれを最後に道場へ向かう。

父さんとすれ違う直前に、

 

『気を付けろよ』

 

と言われた。

わかってるさ。

さて、父さんの許可は得た。行きますか。

 

アイツもきっと俺を待っている。

 

 

恭也 side out

 

 

 

オレ side in

 

 

一斉に駆け出して繰り出した初撃は、ほぼ互角だった。

一合、二合とオレの両手で持つ木刀と恭也の逆手二刀流の木刀を交える度に、カンカンという気持ちの良い乾いた音が道場に響く。

 

「フッ!」

 

「ラァッ!」

 

十合と打ち合う内にわかった。コイツは強い。

まずは、剣術の錬度が違う。この時点で大分差がある。

しかも錬度だけじゃなく、その敏捷さもバカに出来ない。

オレほどじゃ無いにしろ、速さを活かして常に死角を狙ってくる。この上ないほどに厄介だ。今は剣術の基礎と持ち前の腕力と脚力でなんとか恭也に付いて行けているが、それも時間の問題だ。こりゃ甘く見過ぎたな・・・。間違いなく、こいつはニア達人(マスター)クラスだ。ルーン魔術による身体強化や観察眼を使えば勝てると思うが、そこは男と男の勝負なので使いたくない。しかし、剣術VS剣術じゃほとんど勝ち目が無い。良くて引き分け、下手したら負けるなこりゃ

オレは数秒の鍔迫り合いをした後、勢いを利用して距離を取る。

 

「まったく。剣士(セイバー)というよりは、暗殺者(アサシン)だな」

 

「いや、あくまでも俺は御神流の剣士だ」

 

「ぬかせ、暗殺者(アサシン)(ただ)の剣士が気配を消したり、常に死角を狙う戦い方なぞするかよ」

 

「お前には効かないみたいだがな」

 

「そりぁお前、オレをそこいらの人間と一緒にされちゃあ困るぜ」

 

「・・・まるで自分が人間じゃ無いような言い方だな」

 

鋭いな。ほぼ自分から言ってしまったから自業自得だが。

にしても意外だな。顔からして鈍感系主人公タイプかと思ったが存外違うようだ。

褒めて遣わす。

 

「まあ、似たような物だからな」

 

「・・・なんだと?」

 

まさか本当に当たってるとは思わなかった様だ。

しかし同時に険しい顔つきになった。なんで?

 

「気にすんな、ただの戯言だ」

 

「いや、そうも行かなくなった。」

 

「あん?」

 

「俺が勝ったら、お前の正体を明かして貰おう」

 

は?俺が負けたら『半神半人です!』って宣言すんの?

嫌だわ!絶対みんな痛い物を見る目で俺の事見るだろ!

と、とりあえずそれだけは勘弁だ。なんとかして阻止せねば!

 

「断る。オレが正体を明かすメリットが無い」

 

「ふむ、たしかに・・・」

 

よしよし!そのまま諦めろ!ふははははは!!

 

「ならばお前が勝ったら、翠屋の≪特性シュークリーム≫を三ヶ月分提供しよう!もちろん俺の自腹で!」

 

「乗ったぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「・・・へ?」

 

うぉぉぉぉぉぉ!この勝負、負けらんねぇ!

あ?なに?『さっきまでの羞恥心はどこ行った』って?

そんなもん、そこらの犬に食わせとけ!!勝てばいいんだよ!勝てば!

翠屋と言ったら、少し前からテレビや雑誌に取り上げられてる喫茶店じゃないか!

常に節約をしないといけない身としては、その有名店の代名詞とも言えるシュークリームがタダで手に入るというありがたい提案だ!受ける他ない!

あ?『必死過ぎだろ』?俺は基本的に辛い物が好きだが、スイーツに関しては甘党なんだよ!文句あっか!

へっへっへっ、約90個のシュークリーム。たしか翠屋の物は、1個100円ちょっとだと記憶している。と、言うことは消費税込で約10000円の得だ!brilliant(ブリリアント)

恭也には悪いが本気で行かせてもらうぜ!ジュルリ

 

「士郎さーーん!槍みたいな長い獲物有りませんか!棍でも可です!」

 

「あるよー、ちょっと待っててー」

 

「よっしゃ!これで勝つる!」

 

「まてまてまてまて!本当にそれでいいのか?!」

 

「アホか!良いに決まってんだろ!多くのメディアに取り上げられている翠屋のシュークリームだぞ!しかも3ヶ月分!むしろ俺の正体ごときと天秤に比べられて可愛そうなくらいだわ!」

 

「い、いやそう言ってくれるのは誇らしいが、自分を(ないがし)ろにし過ぎだろ!」

 

誇らしい・・・だと・・・!

 

「どういうことだ!てめぇ!」

 

「何が?!」

 

「翠屋は僕たちが経営してるんだよ」

 

オレ達が訳のわからない会話をしていると、士郎さんが棍を持って近づいて来た。って

 

「経営者?!聞いてないッスよ!士郎さん!」

 

「ははは、言う暇が無かったからね。はい」

 

「お、ありがとうございます」

 

オレは棍を受け取り軽く振るってみる。

棍の長さは、大体2メートルくらい。

う~ん、ちょっと長い。あと少し身長があれば丁度いいんだが・・・。

まぁ、大丈夫だろう。

 

「どうだい?」

 

「問題無いッス」

 

「そうか。うん、やっぱり本業の人が持つと違うね」

 

「あ~、やっぱ分かっちゃいます?」

 

「うん、足運びとかでね」

 

「本業?・・・ま、まさか」

 

さすがに達人(マスター)クラスの目は誤魔化せない様だ。

恭也は、今気付いたようだが。

 

「空くんが、本来使う武器は槍なんだよ」

 

「しかし、今まで剣術を・・・」

 

「オレの剣術は基礎と力技だけだぜ?」

 

「き、基礎と力技でアレとは」

 

恭也は数時間前のオレの様にorz状態になって放心している。それだけ衝撃的だったんだろうな。

まぁ、オレだって5歳の頃から努力してるんだから同情はしないが。

 

「さて、賭けをして勝敗を決めるんだから審判は必要だよね」

 

「確かにそうですけど。士郎さん、スルーですか?」

 

「ん?大丈夫だよ?身内贔屓なんてしなから」

 

そこじゃ無いんだが・・・。

 

「うぅ・・・って、言うかお前!さっきまで怒ってたのにそれでいいのか?!」

 

あ、恭也が復活した。

しかも、まだオレが怒ってると思ってたの?!

ここに着いた辺りから、怒りなんてとっくに冷めているんだが・・・。

言わない方がいいかね?

・・・適当に濁すか。

 

「ぶっちゃけ、今は賭けの方が重要だ!」

 

「なっ!」

 

「因みに、恭也が負けたら本気で自腹だからね」

 

「父さんは、どっちの味方なんだ!」

 

お前が言い出してんだろうが!自業自得だ!

あと、士郎さんはどっちの味方でも無いと思う。

 

「さて、ルールの確認をしようか」

 

 

それから数分間のルール確認が行われた。

そのルールは三つ。

 

一つ。本気でやっていいもが、殺してはならない。

 

二つ。降参、及び先に一本を取られたら負け。

 

三つ。賭けの内容は絶対遵守。

 

<賭けの内容>

 

恭也=翠屋謹製シュークリーム三ケ月分(約一万円分、恭也の自腹)

 

空=自分の正体を明かす(半神半人であることを明かす=今世第二の黒歴史決定)

 

 

とルーズリーフに書いてある。()の中はオレの脳内補正なのであしからず

二つ目と三つ目は良いんだが、一つ目ェ。

流石に殺しはやらないだろう、昂り状態のオレならまだ・・・しも・・・。

自分で思っておいて、否定出来なくなってしまった・・・。

バトルに夢中になってしまって後先考えずに殺ってしまう。なんて地獄絵図が想像出来てしまった。恐ろしい!

今後戦う時は、気を付けないとな。

 

「じゃあ二人とも準備はいいかい?」

 

「「おう!」」

 

オレは棍を改めて構え直し、腰を限界まで落とす

 

「では・・・・・始め!」

 

士郎さんの声を合図に、俺達は互いの距離をゼロにする。

 

「ラァッ!」

 

「フッ!」

 

先制はオレの突きだった。

棍のリーチとオレの身体能力を()かした一撃だったが、恭也はその一撃を左手の小刀で滑らすように弾きソレを回避した。

オレは恭也に間合い詰められないように、弾かれた瞬間に身体を捻り槍を引き戻し、その運動エネルギーを利用し横薙ぎに再攻撃を加える。

しかしその一撃も、上に跳ぶことで回避されてしまう。

しかもそのままを間合い詰められた!スピードが上がってる?!って

 

雷徹(かみなりどおし)!」

 

「ッ!!」

 

うぉぉぉ!いきなり奥義っぽいの繰り出してきたぁ!ガードは間に合ったが、腕にビリビリ来る!地味に痛ぇ!何だこれ?感触からして鎧通しの一種か?これはもろに喰らったら、結構ヤバそうだ。早期決着が好ましいな。

 

「ギアを上げるぞ!」

 

「何?・・・ッ!」

 

ガガガガガガガガガガガガ!!!

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

 

「くっ、まだ上がるのか!」

 

にしては、捌いたり避けたりしているだろうが。お前、本当に人間か?!でも、中には捌ききれなくなってるのがチョイチョイかするようになってきたな。あとは、有効打があれば・・・ククク!これでシュークリームはオレの物だ!!

って、ん?コイツどこ見てんだ?・・・士郎さんか?

と思ったら、士郎さんが頷いた。

・・・嫌な予感がするんだ、が!

 

「ラァッ!」

 

「・・・」ニヤッ

 

ッ!コイツよろけた振りをして後ろに下がって距離を取りやがった!!なにする気だ?!

 

「フッ!」

 

瞬間、世界から恭也が消えた。

 

悪寒が走った。

オレの本能が叫んでいる。

避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ避けろ!!!

その警告を感じたと同時に、オレは棍を背中に差し向ける。

それは偶然だった、僅かな気配を感じ取り本能のまま行動した。

背中に衝撃が襲う。かなり痛い。正直危なかった。背中に棍を差し入れなければ、即時ノックアウトだっただろう。ちらっと見るとそこには世界から消えた恭也の姿が、目を見開いて驚いている。目線の先の士郎さんと美由希ちゃんも恭也と同様に驚いている。

恭也はハッとして距離を取った。

 

「恭也。お前、人間じゃねぇわ」

 

「そう言うお前こそ、<神速>を受けて立っていられるなんて人間じゃ無いだろう!あの速度の攻撃をあまつさえ防御しやがって!」

 

動揺してる、動揺してる。ケケケ、ざまぁみろ

しかし忠告はしておこう。

 

「<神速>ね。それがあの歩法か?」

 

「ああ、御神流の奥義の1つだ」

 

「そうか。その奥義、あまり多様しない方がいいぞ」

 

オレはそう言った瞬間、ある<歩法>を行い恭也の背後に立つ。

 

「なっ!」

 

「オレも似たような歩法が出来るんだが、練習し過ぎて足を壊した。もう治ったけどな」

 

本当は<魔術で治した>が正しいんだがな

 

「そ、その歩法は?」

 

「これは<瞬動術>、通称<縮地法>。聞いた事くらいはあるだろう?たぶんその<神速>もそこから派生した物だろうからな。オレはそれを、ちょっとしたズルをすることで使えるようになった。御神流のように、知覚力までも速める事は出来ないけどな」

 

ズルとは言うまでもなく魔力である。

<瞬動術>とは、足に魔力を少量集め放出することで爆発的な速度が出せる。という歩法だ。コツを掴むのに練習をし過ぎて足の健をやってしまった。

 

「し、しかし。大切な人達が危ない目に合っている中で、そんなこと言っては要られ「もしお前が殺されそうになった時に、その大切な人がお前を庇ったらどう思う?」そ、それは・・・」

 

「自分の命を勘定に入れろ恭也。そんな事では、また家族を悲しませる事になるぞ」

 

『自分が傷つく分には構わない』なんて思想を持っている輩は、全部自分で抱え込んで、他人を頼らないタイプだからすごくわかりやすい。コイツは自分が傷付いたら、その大事な人達も傷つくことを学ぶべきだ。

 

「!・・・ありがとう。俺はまた道を外す所だった」

 

「別に使うなとは言わねぇよ。その判断をするのはお前だからな。ただ『使いどころを誤るな』オレの言いたいことはそれだけだ」

 

「ああ!」

 

全く、どっちが年上か分からなくなるな。あ、オレ年上じゃん!(精神的に)

・・・あれ?なんで恭也泣いてんの?!って士郎さんや美由希ちゃんまで?!え?なにこの状況。説教始めちゃったオレも悪いけど。勝負してたんだよね?オレ達。

なんか道場の空気が『感動した!』って感じになって、皆此方見てる!

やめろ!此方見るな!こんなの、こんなのオレのキャラじゃない!恥ずかしくて死ぬる!クソッ、このままでは不味い!方向転換だ!

 

「さて、説教も終わったし。そろそろ戦闘再kグボッ!!」

 

強引に話を終わらせて、戦闘を再開しようとしたオレは鳩尾の辺りにとてつもない衝撃を受け意識を失った。

『ああ、またか』と思った俺が最後に見た物は、オレの鳩尾に埋まる茶色い何かだった。

 

 




更新が遅れて申し訳ありません。
先週の分は予約投稿が11月でなく12月になっていたため投稿できませんでした。
あと恭也の出現につき、主人公の一人称を俺からオレに変えたいと思います
時間が出来れば他の話も訂正したいと思います。

ご意見ご感想お待ちしております。
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