嫌顔至上主義   作:嫌至ξ紳士

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高円寺少女【黄金】

 高円寺少女は、日本屈指の資産を誇る『高円寺コンツェルン』の跡取り少女である。

 そんな彼女は、頭脳明晰で運動神経抜群の“自称”完璧人間。

 しかし唯我独尊な性格が反映されたのか、高円寺少女のクラスはD。

 

 それでも彼女はそのことを気にしていない。

 なぜなら、彼女の進路とは、先の会社の跡取りであり、例えどのクラスに配属されようが、未来は約束されたようなものだからである。

 

 簡潔に高円寺少女を説明するなら、家柄十分・先天的な天才、これだけでいいだろう。

 そんな超人とも言える彼女だが……同学年に友達はほとんどと言って良いほどいない。

 先の理由とおり、唯我独尊な性格がそれを後押ししている。

 

 しかし、例外もある。

 それは、昔から親の仕事関係で接してきたことのある少年で、彼女も唯一認めるほどの天才……いや変態。

 

「やあ、この学校で話しかけるのは久しぶりだねえ。ボーイ」

 

 それは、学年中を“噂”で賑わせている男であり、高円寺少女の受け継ぐ予定の会社である、『高円寺コンツェルン』で働く、とある役員の息子。

 名前は割愛、彼女は彼を、ただ「ボーイ」とだけ古くから呼んでいる。

 

「何やら面白いことをしていると聞いてね……つい私も気になったのだよ」

 

 高円寺少女は爽やかな笑みで、そう男につぶやいてくる。

 場所は、無人島試験が終わった後の、賑やかな豪華客船の船上。

 

「どうだい、今から。私とディナーに洒落込むというのは、もちろん拒否権などないがね」

 

 ニヤリと微笑むと、まるで彼女の方が王子様かのように、彼の手をさっと掴んでエスコートするかのように引き寄せる、高円寺少女。

 その光景は、まるで劇場のワンシーンのようだ。

 

「さて、こっちだ。席はもう予約してある。行こう、私のボーイ」

 

 

ξ

 

 

 二人が向かったのは、船内のレストランスペース。

 昼の日差しが差し込むその場所は、明るく爽やかな雰囲気に包まれている。

 大きな窓からは青く広がる海が見渡せ、太陽の光が波に反射してきらめいていた。

 木目調のテーブルが並び、自然光が柔らかにテーブルの上を照らし出している。

 

 テーブルにはシンプルな白いクロスが敷かれ、カジュアルだが上品なカトラリーが整然と配置されていた。

 船旅の特別感を感じさせるが、堅苦しさはなく、リラックスできる空間。

 椅子も座り心地を重視したデザインで、昼の明るい時間に合うように、柔らかなパステルカラーで統一されている。

 

「ふむ、まあまあと言ったところか。私たちには少し物足りないかもしれないがね」

 

 周囲には、カップルや友人同士が昼食を楽しむ姿が見え、笑い声が心地よいBGMとなっている。

 窓の外では、鳥が時折飛び交い、水平線がどこまでも続いているのが見える。

 まるで昼下がりのカフェのようなこの空間は、海の上で過ごす穏やかなひとときを提供していた。

 

 高円寺少女は、昼の光を浴びて眩しそうに目を細めながら、窓際の席へと彼を導く。

 太陽の光を正面に受けながら、彼女は軽やかに言葉を紡いだ。

 

「昼のこの景色は悪くないだろう? さあ、ここでゆっくりと話そうじゃないか。」

 

 彼女の笑みとともに、男は席に着く。

 昼の光が二人を包み込み、波の音とともに静かに時間が流れていく。

 さて、では本題に入ろう。

 

「君は、将来。私のフィアンセとなることだろう……だから、私は君に、私以外の余計な”お荷物”をあまりくっつけて欲しくない。どういう意味かわかるかい?」

 

 その爽やかな笑みには、しかし身を震わせるほどの冷たさが滲んでいた。

 高円寺少女は、彼を見つめる視線を鋭くし、さらに言葉を続けた。

 

「噂になっているよ、ボーイ。君が、他の女子生徒たちの……そう、下着を見ているとかなんとかね」

 

 彼女はわざとらしく肩をすくめ、皮肉めいた笑みを浮かべる。

 周囲の賑やかなランチタイムの雰囲気が、二人の間に流れる緊張感をより一層際立たせていた。

 太陽の光がまぶしく照らす中、彼の表情の変化を逃さないようにじっと見つめている。

 

「なるほど、君は変わらずユニークな趣味をお持ちだ。私も理解しているさ、普通の凡人には興味がないというのは。でも、他の娘たちにまで手を出すのは感心しないよ、まったく。私が何も知らないとでも思ったのかい?」

 

 彼女の口調は軽やかだが、その奥には明らかな挑発が含まれている。

 彼女の中で、相手を揺さぶりつつも確実に真意を引き出そうとする意図が透けて見える。

 

「何やら、自分をボーイの彼氏だと吹聴する愚かな娘もいるようだが……まあいいだろう。君が魅力的であるのは、私が保証しよう。しかしね、それはとても不愉快なことだと思わないか? 私の身にもなってくれ」

 

 男は、その言葉に対して微かな苦笑を浮かべるが、表情には動揺の色を見せない。

 彼女は彼の反応を楽しんでいるかのように、少し身を乗り出して問いかけた。

 

「さあ、どう答える? 君がこの学生生活で何をしていたのか、詳しく話してもらおうじゃないか。私の耳に入ってきた噂が真実かどうか、じっくり聞かせてもらうよ。隠し事はなしでね、ボーイ」

 

 その声色は、まるで彼を逃がさないという意思を示しているかのようだった。

 風が窓から吹き込み、彼女の髪をわずかに揺らす。

 その光景は、穏やかな昼のレストランスペースとは対照的に、緊張感の高まる舞台を作り出していた。

 

――ふむ。確かに事実だ。

 

 男がついに口を開いた。

 それはまるで、自分が悪いことをしていると思っていないかのように。

 高円寺少女はその姿に唖然とし……することもなく、話を続ける。

 

「なるほど、なるほど。噂は真実だったのか。だが、君の真意はどこにある?」

 

 そして彼の返答に、彼女はさらに追及の色を濃くするのだ。

 彼は肩をすくめ、返事というよりも、かすかな笑みを浮かべながら視線を外した。

 その仕草に、高円寺少女は唇の端を引き上げる。

 彼が動揺していないことに気づき、彼女はむしろ面白がっているようだった。

 

「私に答える気はないのかい? それとも、答えられない理由でもあるというわけかな?」

 

 彼女の口調は依然として軽やかに。

 しかし、その視線は鋭く、彼の微かな反応を逃すまいとじっと見据えている。

 それを見た男はようやく諦めたように、高円寺少女を見つめ返すと、こう言った。

 

――ただの興味さ。下着が見たかった、それだけだよ。

 

 高円寺少女は、彼の曖昧な反応を見て一瞬考え込んだ後。

 急に愉快そうに声を上げて笑った。

 

「ふふふ、なるほど。君がそんなにこそこそと“下着”を見て回る理由があるのなら……それこそ、まさに私で構わないじゃないか!」

 

 彼は一瞬だけ目を丸くしたが、すぐにいつもの冷静さを取り戻して彼女を見つめ返す。

 しかし彼女は構わず、楽しそうに続けた。

 

「私には君が探している“魅力”も豊富にあるだろう? 家柄も、頭脳も、この学校で私以上に興味深い存在はいないと自負しているのだがね。わざわざ無名の娘たちの下着を覗く必要なんてないだろう。どうだい、ボーイ? 私一人で十分じゃないか?」

 

 彼女はその言葉を口にしながら、自信満々の笑みを浮かべてテーブルに肘をつき、彼に挑発的な視線を向けた。彼が今度こそ動揺するかと期待しているかのように。

 

「私は全てを知りたいんだ。君がその奇妙な趣味にこだわる理由も、そこに隠された“真意”もね。だから、他の誰でもなく、この私を“観察”対象に選ぶべきだと思わないか?」

 

 彼はその提案にほんのわずかに微笑みを返したが、応えないまま視線を海に移した。

 高円寺少女はその沈黙に気を良くし、意気揚々とさらに言葉を重ねる。

 

「ま、君が黙っている限り、勝手に推測させてもらうよ。君がどうしても知りたいことがあるのなら、遠慮せずに私に直接聞きに来るといい。それならば、“秘密”も遠慮なく公開してあげようじゃないか。」

 

 彼女の言葉は軽やかでありながら、その提案はただの冗談ではないことを彼も理解したようだった。

 高円寺少女の意図がはっきりと示され、彼女の挑発にどこか微かな戸惑いを残したまま、彼は再び無言で彼女を見つめる。

 そして、彼女は勝ち誇ったように微笑み、彼の反応を楽しみながら、自信に満ちた言葉でさらに追い討ちをかけた。

 

「さあ、どうする? 君が他の誰かを見つめる理由なんてないだろう? 私一人で、この船も海も、そして君の“欲望”も全て楽しめるさ。……ふーむ、そうだねえ」

 

 すると、高円寺少女は徐に、そこはレストラン内だというのに。

 いきなり上着を脱ぎ始めたのだ。

 

「ほら……? 私の究極の美である身体、これを見てどう思う」

 

 そこには、彼女の透き通るような白い肌が静かに姿を現し、その胸元には、薄布のように繊細な水着がかろうじて秘められたように寄り添っていた。

 

「ふふっ、どうだい?」

 

 高円寺少女は、水着姿で堂々と立ち、あたりを見回す他の客をものともせず、余裕の笑みを浮かべて彼を見つめていた。

 

「これで十分に君の好奇心を満たせるだろう? なら、遊びに付き合ってもらおうか」

 

 彼の無言の視線に応えるように、彼女は軽く笑いながら手を引き、船上プールへと歩み出した。

 

 

ξ

 

 

 澄んだ水が太陽に輝き、波のようなきらめきが二人を包み込んでいる。

 彼女はさっとプールに飛び込み、楽しそうに水をかき分けると、少し離れたところで彼を見て、挑戦的な視線を向けた。

 

「どうした? 私に追いつけるかい、ボーイ?」

 

 彼女は挑発的に声を上げ、彼を誘うように泳ぎ始める。彼も負けじとプールに飛び込み、彼女の後を追うように水をかき進め……。

 しばらく水しぶきを上げながら追いかけっこ(本気)を楽しんだ後、二人はプールサイドに並んで腰かけた。

 

「ふう、やるじゃないか、ボーイ。私が本気で泳いだというのに、ここまでついてくるとはね」

 

 彼女は息を整えながら、自信に満ちた笑みを浮かべて彼を見つめる。

 彼は涼しい表情を浮かべながら軽く肩をすくめたが、その視線には確かな観察の色が残っている。

 彼女はそれに気づくと、小さく笑って肩をすくめた。

 

「さあ、観察したいならもっと近くに来ても構わないよ。私の全てを見届けられるのは、今後将来、君だけかもしれないからね」

 

 高円寺少女は、プールサイドに腰掛けたまま彼をじっと見つめていた。

 太陽の光が、水面に反射して少女の肌に柔らかく映り込むと、透き通るような白い肌が、まるで大理石のように滑らかで美しい輝きを放っていた。

 

 その中でも特に、彼女の引き締まったボディラインが印象的で。

 しなやかな肩から流れるように続く腕は、華奢でありながらも力強さがあり、微かに浮き出た筋肉がその肉体美を際立たせている。

 

 彼女がプールからあがったとき、濡れた髪が首筋にかかり、その艶やかな金髪が水滴をまといながら揺れる様子は、まるで絵画の一場面のようだった。

 高円寺少女の瞳は、深い挑戦の色と何か計り知れない魅力を秘めており、その視線が彼に向けられるたび、彼の冷静な表情にも僅かな揺らぎが走る。

 

「どうだい? この私こそが君にふさわしい存在だと思うなら、じっくり観察してくれて構わないさ」

 

 彼女は軽やかに肩をすくめ、いたずらっぽい微笑を浮かべた。

 

 そのまま、高円寺少女は、大胆にも彼の身体に自身の体を密着させる。

 そして周囲の視線にもどこ吹く風で、こう耳元に甘く囁くのだ――。

 

 

 

 

 

 

 

 

女の行動は、周囲の空気全てを支配する。

○○○の姿は自信と誇りに満ちており、

○○○○○咲く笑みは彼女のもの。

○○○○○○想郷は太陽光の色。

○○○○○○○金高円寺少

 

 

 

 

「さあ、ボーイ。私にふさわしいか、証明してごらん?」

 

―END―

 




この辺(水着姿)が、セクシー・・・エロいっ!
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