元ゲヘナのシスターフッド   作:シャモ星

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原作開始前
先生……この力は一体!?


 最早長いまえがきは不要だろう。

 俺はどうやら今の時代玉石混交、そんじょそこらのボールペンよりありふれ異世界転生した転生者とやらになってしまったらしい。

 それも前世は男だったのに今世では女の子だ、ぱっと見は小学校低学年位だろうか?

 もうオタク文化から離れて長いが……Xだけはだらたら見ていたお陰でなんとなく今俺が置かれた状況は理解できた、つまり今流行りのTS異世界転生というやつだ。

 まずここまでで十分に混乱したのだが、何より俺を混乱させたのは当たり前のように部屋に置いてあったハンドガンだった、それもなんか可愛らしくデコられてる奴。

 一般人、それも子供の部屋に銃が置かれてる世界ってなにそれ……怖……

 いや、それどころか外では激しい銃撃戦が行われているのかずっと銃声が鳴り止まない。

 なに?ここはとんだ世紀末世界なの?その割に部屋は綺麗だし当たり前に電気もテレビもあるけど……

 あと頭になんかエンジェルリング?みたいなのがついてる、これ何ぞ。

 いや待て、確かXにそんなのが流れてきたはずだ……

 そう確か『ブルーアーカイブ』?と言ったはず。

 なんか女の子が銃を持ってて当たり前に撃ち合うような世界観だったはずだ。

 あと超エッチな女の子が超エッチなバニーを着てた。

 つまりここはブルーアーカイブの世界ということだ。

 しかし、それはそれとして問題がある。

 今までの説明でわかっただろうが、俺はブルーアーカイブについてなんもわからん、女の子がいっぱいいるという事以外。

 果たしてこんな世界で俺はこの先生きのこることはできるのか……

 


 

 転生してからはや半年が経過した……いやしました。

 今お……私はちゃんと女の子になろうとひたすら自分に私は女の子、私は女の子と暗示をかけ続けていました。

 なぜそんなことをしているのかというと……この世界女の子ばっかりなんです。

 つまり私が着る服も下着も全てが女の子用です。

 それどころか更衣室や温泉やプールなんかも全部一緒になるということ。

 今はまだいいです、周りも小学校低学年の女児ばかりですから。

 しかしこれから成長していけば周りは綺麗だったり可愛い女の子だらけ……他には二足歩行してる動物とロボットしかいません。

 そんな場所で生活していかなくてはならない、それなら精神衛生上身だけでなくこころも女の子にならなくては。

 ……ところでこの世界の人間たちはどうやって生殖してるんでしょうか……私も小学生なのに両親もおらず集団で寮生活ですし寮の世話や料理をしてくれてるのはロボットですし。

 

 そうそうそれとこの世界について他にもわかったことがありました。

 この国?世界のことはキヴォトスという場所で、キヴォトスはたくさんの学園が寄り集まってできた学園都市らしいです。

 その数ある学区の中で私が暮らしてるのはゲヘナと呼ばれるキヴォトスの中でも屈指の治安の悪さを誇る?場所だそうです。

 銃声や爆発音を聞かない日のほうが珍しいとは思ってたんですよね。

 ……平和な日本暮らしだった人が転生するにはハードすぎるじゃないですか!やだー!

 私もちょっとした銃撃戦に巻き込まれたことが有りましてね、めちゃめちゃ痛かったんですよね。

 いや、痛いだけで済んでるのはおかしい気もするんですけど……まあこんな危険な世界なんですから体が丈夫なのは助かりますがね?

 そんな丈夫で引き金が軽い世界だからなのかなんでも最悪暴力でわからせれば良いよねという価値観が染み付いていてマジで治安が終わってます。

 調べるとどうやら他の学区はそこまでひどくはないらしいだけに本当になんで私はこんな危険な場所に……

 現代日本の倫理観と価値観を保有する私としては人に銃を向けるのは気が引けると言いますか……まともに撃った事もありません。

 なので私の持つ銃、ベレッタM93Rは今でも新品同然にピカピカです。

 

 後は私の体の中に謎の力が流れていることに気付きました。

 最初は一緒に暮らしてる皆なら知っているものかと思い聞いてみたり、ネットで調べたりしてみたのだが、誰も知らなかったしなんの情報もありませんでした。

 そこで私は一度病院に行きお医者さん先生!この力は一体……と聞いてみたところお医者さん先生も『何それ……知らん……怖……』とのことでした。

 そんなことあります?頭にヘイローが付いてる女の子皆から同じ力を感じますよ?

 ひょっとして私が転生したから知覚できるのでしょうか、前世との違いと言いますか。

 とりあえずこの力については私は一から自分で調べなくてはいけないようです。

 


 

 私があの謎の力について研究を初めてから一年程の時が経ちました。

 ずっとあの力に集中することにより私はそれをコントロールし体の任意の場所に流す事が出来るようになりました。

 手足に流せば筋力や脚力が上がり重い物を持ち運んだり屋根に跳び移り道なき道を駆け抜けるなんてことも可能です、他にも普段以上に防御力も上がります。

 ただ意識的に多くの力を使うとめちゃめちゃ疲れます、もうこれ以上はヤバイってレベルになるとヘイローがチカチカし始めるのでそうなる迄ひたすらコントロールを磨き続けました……この治安が終わった街で生き残るにはとにかく機動力と防御力が大切なのです。

 一回限界を超えて無理やり使ってみたのですが、気を失って次目が覚めたのは一週間後とかだったのでそれ以降限界を超えた特訓はやめました。

 しかしその後私の中を流れる力は以前よりも遥かに強大になっていました、これが超回復ってやつなのでしょうか。

 とにかく、この力の総量とコントロール技術は私がこの世界で生きるための生命線です。

 気絶まではしなくてもその寸前まで消耗して夜しっかり寝るだけでも少しずつ増えてますから、まずは毎日こつこつ特訓を続けていきますよ!

 


 

「はじめまして田雪(たせつ)アヤさん、私のことは黒服とお呼び下さい」

 

 めちゃめちゃ怪しい人に出会いました。

 私の今世はずっとそうです……




続くかもしれない。
出来る事なら本編まではとばしていきたい。
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