魔法科高校生の日日   作:千川 悠汰

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初投稿になります
拙作ですが温かい目で見てくださると嬉しいです


入学編
第一話


 国立魔法大学付属高校

 一般人にはとても縁遠い学校であるここは、名の通り国が設立した魔法師養成機関であり、国際評価基準に基づいて魔法師の雛たちが切磋琢磨する場所である。

 

 そんな場所の1つに男が向かっていた。

 彼は大きく身体を伸ばすと叫ぶ。

 

「なんとか合格したぜ第一高校!」

 

 名前は九十九 朔(つくも さく)。晴れて国立魔法大学付属第一高校の生徒となった。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 自分には恐らく周りとは絶対的に違う点がある。

 それは前世の記憶だ。前世には魔法科高校の劣等生というライトノベルがあって、めちゃくちゃのめり込んでいた程ではないがそれなりに読むぐらいのファンではあった。

 そんな世界に転生出来たのだから当然気づいた時には大はしゃぎした。が、段々と前世を思い出していくうちに考えが大きく変わった。 

 

 この世界、命の価値観がだいぶ違う。

 つい最近まで世界大戦を行っており、魔法師の()()の為に遺伝子を弄り回し、終いには調整体とかいう前世ならどこぞの宗教トップが泡吹いて倒れそうな事を平然とやる世界なのだ。九校戦もだが回復魔法の存在によって死ななければヨシ!みたいなところがあるし。

 

 前世と比べ死が間近な今世。しかも魔法師の家系ともなれば余程の落ちこぼれ出ない限りなんらかしらで戦争に関わる事になるだろう。

 そうなれば自ずと鍛え始めるのは想像のつく事だった。朔の自主的な鍛錬に両親も大変協力し、一時はマジで死ぬかと思うぐらいの訓練をさせられた。

 しかし、その甲斐あってか()()の魔法師としての評価基準を上回る能力を得ることが出来た。入試試験でも高得点を叩き出し、総代や次点とまでは行かないが上の方にはなれた。アホみたいな訓練に両親を恨むときもあったが今は感謝している。

 

 ところで今年は2095年。原作では司波兄妹(当時)やその仲間たちが入学する年だ。朔は運が良いのか悪いのか同い年になってしまった。ちなみに、原作の人物が居ないというのは今の所確認していない。今年の入学者は勿論、十師族の当主とその子供たちまで原作に載っていた情報と同じだった。

 

 そして現在、目の前には第一高校の膨大な敷地が広がっている。

 周りを見渡せば自分と同じような新入生たちが手元の端末を見ながら会場に向かっている。

 ここで司波達也は七草真由美と出会う訳だが、そんなのを見る野次馬根性は無いし、見てしまうと精霊の眼《エレメンタル・サイト》で逆に捕捉され、何故こちらを見ていたとか面倒な事になりかねない。よってここはさっさと席を確保しに行く事にする。

 

 会場に入ると意外にも既に着席している人数が多かった。そして原作通り綺麗に一科生と二科生で座る場所が分かれている。

 一科生と二科生の問題も司波達也が活躍して、全体的に現在の基準に疑問を抱くようにならないと解決はしないだろう。司波達也というバカデカい一石だからこそだ。今自分に出来る事と言えば二科生に対しても変わらず接する事ぐらいだと思う。

 

 入学式が始まり、滞りなく進んでいく。原作と違う点などは相変わらず無さそうでホッとした。途中、総代の司波深雪の言葉で危ないのがあったが確かあれも原作通りだったはずだ。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 クラス分けの掲示を見て思わず脱力する。

 何の因果かA組になってしまった。A組と言えば司波深雪や北山雫、光井ほのかが所属するクラスだ。なるべく主人公組には近づかないよう考えていたが…無理そう。

 クラスメイトになった以上多少の会話はあるだろうし、予想出来る二科生との衝突を止める際に絶対面識が出来る。うん、無理だね。

 

 特に森崎駿の魔法発動を止めるなら《術式解体(グラム・デモリッション)》を使う羽目になるが、無視する訳にもいかない。

 となると、やり方は一つ。森崎について行きながらCADを抜いた瞬間に止める。最善とまでは言わないがそれなりに穏便な方じゃなかろうか。

 

 そう考え立ち上がる。目指すは左斜め奥にいる森崎だ。

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