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当てがわれた部屋に早速荷物を移動させてルームメイトに断りを入れ、
「作り過ぎた〜。使わないだろこれ」
護符は予備分含めて40枚でどう考えたって多すぎる。SBを封印する工程がないとはいえ1枚1枚全部にびっしりと図形を書き込んでいくのだ。同じやつだけを作るならプリンターでズルしちゃってもいいんだけど…それなりの種類を予定しちゃってるしなぁ。
氷柱は全部で12本。それぞれ念の為2枚ずつ貼るとして、24枚。余りはどうするかなぁ…まあ、取り敢えず持ってるだけでも違うか。
となれば急いで書き上げなければ。図形や線の組み合わせながら俺の設定する内容が細かい所為でこういうところまでチマチマやんなきゃ行けなくたなったのは自業自得か。そうだねうん。家でやれるぐらいもっと余裕持って戦術を組めれば…!いやでもピラーズ・ブレイクの選手に選ばられるとは思わないじゃん…
「九十九、そろそろ下に行こうよ」
「あ、もうそんな時間か」
そう、日が暮れるぐらいから九校戦の懇親会が始まるのだ。あったな、と。競技の方に意識行きすぎてて話聞いた時は腑抜けた声が出たものだ。そしてここでは九島烈が全体に微弱な精神干渉を仕掛けてくるというもの。確か知覚系に一芸ある人が対応できたんだっけか。俺の
1枚の護符を胸の中心辺りに貼り付け、懇親会の会場に降りた。
「あ、沢木先輩。お疲れ様です」
「やあ九十九君!九校戦の雰囲気はどうだ?」
「いや、すごいっすね。どこを見回しても魔法科の生徒だらけですもん」
転生してきてから知った百家本流や有名な分家の子息子女が結構いる。というか九校戦の選手になるぐらいの実力者ってなると、自然とそういった家系的な裏付けがある奴が大半なような気がする。まあ、中には魔法師の家系ではあるけど本人が突然変異的に強いみたいなパターンもあるけどね。
ん?あそこにいるのは…あ、あったなそんなの。
「お?なんで幹比古はウェイターに?」
「ああ、これね。エリカの伝手でバイトとして雇ってもらって来たからね」
「なるほどね、だから九校戦関係者しかいない筈のココに来れたのか。エリカは…同じウェイターか。レオは厨房とかか?」
「よく分かったね!?」
「いや何となく」
真実と勘が半々。幹比古たちがバイトしてるのは覚えてたけどレオがどこかは忘れてたので何となくである。
幹比古が仕事に戻ったので俺は俺で面識のある百家の人に挨拶していく。大方挨拶し終わったとき、各関係者からの挨拶となった。最初は九島烈の挨拶らしい。
電灯が落とされ、段の上に立つ女性にスポットライトが当たる。一瞬、女性に視線が吸い寄せられるが…なるほど、これが九島烈の精神干渉か。女性に集中すればするほどドツボに嵌っていくかなり凶悪な術式。流石は世界最巧の魔法師。幸いにも俺の
お、電灯が元に戻った。
「諸君、年寄りの悪戯に付き合わせてすまなかった」
そのまま九島烈の言葉は続く。確かに、この未来の日本の直接の戦力となるであろう人材だらけの場所でさっきみたいに大半が反応出来ないのはマズイわな。
「魔法とは道具だ。諸君らがどう使うかによって変わる。私は君たちの工夫が見られることを期待しているよ」
九島烈が戻るのと同時に全体からまばらな拍手が聞こえて来た。そりゃあね、日本魔法師界のトップから魔法は道具でしかないなんて言われたら微妙な反応にもなるよ。
とまあ一悶着あったはものの、無事懇親会はお開きとなった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
めっちゃ寝れた。九校戦自体は明日からなので今日中に昨日できなかった残りの護符を作り上げてしまう。残りの時間はCADの最終調整をして、スタッフ陣と作戦会議に行かなければ。
ん、ノック音?
「朔、いるか?」
「達也か。ちょっと待ってくれ、今開ける」
「朝からすまない。ちょっと聞きたいことがあってな」
「おん、どうした」
「昨日の
達也の目付きが見たことないほど冷たくなる。機械的というか、一切の感情など何も見せない目。さて…どうやって俺は無害性を説明すりゃいいんだ?
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恒例の蛇足
朔の眼は想子で作られた構造が分かる眼です。これは美月の水晶眼のように精霊に色が付いたり、達也の精霊の眼のような構造が読めるというわけではありません。あくまでどういう構造なのか分かるだけです。なので初見で魔法の構造を見ても、どういった効果を発揮するのかは知識が必要なのです。因みに、朔はこの眼の不便性に気付いてから四系統八種それぞれの単一工程魔法を見ることから始めました。