魔法科高校生の日日   作:千川 悠汰

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連続投稿です


第四話

 そんなこんなで新入部員勧誘週間となりました。

 原作とかアニメでも書かれた通り校内の熱気と殺気が桁違いだわ。頼むから原作外の揉め事とか事件は起きてくれるなよ。

 

「さて今年もあのバカ騒ぎの時期、恒例の新入部員勧誘週間が来た。決まってこの時期は問題がよく起こる。各自気を引き締めてかかるように」

 

 委員長の号令とともに最終決定が下される。校庭を基本にって感じだな。まあ体格いい方*1だし身体入れて止めるぐらいは出来るから良いか。

 

 立ち上がって校庭に向かおうとしたところで司波達也と森崎が会話してるのが聞こえてきた。あー、あれか、CAD2つ持ちは出来ないだろってやつ。パラレル・キャストって名前だったような。やろうと思えば俺も出来るんだけど…馬鹿みたいに集中する必要があるからマルチ・キャストとかスピードローダー、八重唱(オクテット)で良い気がして使ってない。いやスピードローダーとか八重唱なんて出来ないんですけど。精々5、6個同時待機か発動しか出来ないです。

 

 そんなことを考えてたら声をかけられた。

 

「ちょっといいか?」

 

「はい?ヴェッ!」

 

 振り返ったら司波達也がこっち見てた。今アホみたいな腑抜け声出ちまったぞ。

 

「入学式の日の件、止めてくれたのはアンタだったろう。礼を言いたくてな」

 

「すいません術式解体(グラム・デモリッション)使えることはどうか黙っててくれませんかぁ!」

 

 叫びながら全力の土下座を披露する。先手必勝だ。下手に取り繕うのではなくハナから司波達也の推測と俺の主張が違うものだと思わせるしかない。

 

「それはいいんだが───「ありがとうございます!靴でもなんでも舐めさせていただきます!」

 

 めっちゃドン引きしてる。基本ポーカーフェイスのこの人が目に見えてドン引きしてるって俺中々凄いんじゃないか?

 流石に咳払いをしてから司波達也が本題と言わんばかりに手を伸ばしてくる。

 

「司波達也だ。風紀委員同士、よろしく頼む」

 

「九十九朔です。こちらこそよろしく」

 

 よし、何とかやり過ごしたぞ。やり過ごせたよな?

 後ついでに感想を聞いとこう。

 

「なあ、もしかして服部副会長をぶっ倒した二科生って達也のことなのか?」

 

 急に砕けた口調になる俺に軽く達也が反応するが、まあそういう人なんだろうといった雰囲気で流す。

 

「随分と情報が回るのが早いな…その通りだ。別に自慢する訳ではないけどな」

 

「服部副会長を倒せるなんてよっぽどだろ!俺だったら周りに自慢しまくってるね。それで、どんな感じだった?服部副会長のファイトスタイルって」

 

「生憎、すぐに決着がついたから知らないんだ」

 

「瞬殺!?やべーなおい」

 

 そんな感じに軽口を叩いていると校庭に出た。

 

「おー…人すっげえ」

 

 まさしく壮観。数多くの部活やクラブ、愛好会がチラシだったり実演をしたりなどで騒々しい雰囲気を形成している。

 風紀委員じゃなかったら今頃どこ入ろうか迷ってたんだろうけどなぁ。諦めるしかないんだけど、どうも後ろ髪を引かれる。

 頬を叩いてその幻覚を断ち切り、達也の方へ振り向く。

 

「んじゃ俺あっちから回るから、またな!」

 

「ああ、気を付けろよ」

 

 多分達也はこの後千葉エリカを見つけて一悶着あって、そんで剣術部と剣道部の諍いを見て止めるんだったっけな。正直キャスト・ジャミングもどきと体術で無双するとこ見たいけど、仕事はしなければならない。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

「はーい無理な勧誘はダメですからねー。部活連に話行きますからねー」

 

 身体をずいっと割り込ませ新入生を逃しながら各集団に牽制をする。ちょっとでも怪しい動き見せたら想子(サイオン)を噴出させて威嚇する。総想子量が多くて良かった。

 と、その時達也から無線が入り、続いて第二小体育館、「闘技場」から想子のノイズが流れてきた。

 

「もうやってるのか!」

 

 自己加速術式と空中に足場を作る古式魔法を併用して直線距離の最短ルートで闘技場に落下する。移動系統で着地時のベクトルを前方に書き換え勢いよく突入した。

 

「ってありゃ、もう終わってたか」

 

「朔か。すまないが確保の方を手伝ってくれないか」

 

「りょーかい」

 

と返事したは良いものの大体がノビてて特にすることもなさそうだ。CAD外して回収しとくか。

 程なくして他の風紀委員と部活連の人が来て片付けていった。

 

「よ、達也。随分と大手柄じゃん」

 

「あんまり嬉しくないけどな」

 

 それと、と付け加え底冷えするような冷たい目で

 

()たか?」

 

「何が?なんか珍しいこと…ノイズか?()()はしたけど、何かあったのか?」

 

 「いや、それならいい」と首を振って立ち上がる。

 

 嘘は言ってない。嘘は。本物は見てないし、原理は知ってるけど仕組みは知らないからな。

 

 その後時間一杯まで巡回したが特段魔法を使うような場面にはならず、そのまま下校となった。

 正門に向かって歩いている途中、そこそこの人数と話している達也を見かけたので声をかけてみた。

 

「おっ!達也ー、お疲れ!」

 

「今から帰りか?少し遅かったな」

 

「いやー…辰巳先輩に今日発生したいざこざの書類纏めるのを手伝ってくれって言われて。達也は?」

 

「俺は各面々に報告を。立ち話もなんだし、一緒にどうだ?」

 

 周りの皆さんをぐるっと見回して

 

「お邪魔でなければ」

*1
身長176cmの体重68kgとデカくて重め




次で幹比古除く原作の同学年組と合流になります。
あとこれはお願いなのですが、少しでも原作組の口調おかしくない?と思われましたら感想に書いてくださりますと助かります。
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