各自自己紹介をし終わったところでレオが興味津々といった雰囲気で聞いてくる。
「なあ、九十九ってあの九十九家なのか?」
「そだよ。ま、皆んなが想像してるより普通の家だけどね。配下の魔法師も名のある家基準で言ったら全然少ないし」
「やっぱり、百家の中でもそれぞれ全然違うんですか?」
とは美月さんの疑問。意外にもそれに答えたのはエリカだった。
「そりゃあ各家々で方針が違うからね。ウチみたいに門下生が沢山いてシンパも沢山!ってとこばっかじゃないでしょうし」
「俺はエリカの実家が羨ましいよ?頑張って解析した古式魔法をいざ試そうとしたら使える人全然居ませんでした、なんてことざらだし。まあ人が集まらない理由も分かってるんだけどねぇ」
ダメだ愚痴が止まらん。姉貴は自由人だし、親父はそもそも強くないし、お袋は回復魔法専門だしで基本的に相談できない反動が今噴き出てる。
「なんか、大変なんですね」
「んまあ、最悪お金出すなりコード差し上げますなりして人集めれば良いから、本気で困ってるわけじゃないよ」
と、その時各々注文したものが来たので一回流れる。
再び会話が始まったときには内容が各自何があったかを語る場になっていた。
原作通りキャスト・ジャミングもどきの説明してほしいし話振っとくか。
「やっぱ目玉は達也の大捕物じゃないか?俺が来た時にはもう決着がついてたから詳しいこと知らなんだけどよ」
「上の方で見てたけどとんでもなかったわよ。素手で全員無力化するし、剣術部の連中の魔法は発動しないしで達也くんの圧勝だったからねー」
へぇーっと当人とエリカ以外が声を上げる。
「達也さん!それってあのノイズが起こした効果なんですか?」
「私も気になる。あのノイズは単なる不快感だけじゃなかった」
立て続けにほのかさんと雫が質問し、達也が神妙な面持ちで答えた。
「なるべくオフレコで頼むぞ」
自身の知識と合わせながら説明を聞いていく。
一般的に使われる対抗魔法と言えばキャスト・ジャミングだが、今回のは2つ以上のCADを使用した時に発生する
古式魔法にも似たようなのがあったな。確か羂索っていう紐だった筈。改造次第じゃ使えるかな。
なんてことを考えている間も達也と深雪のイチャイチャで盛り上がって…ああ、いや2人が盛り上がってその他全員がお腹いっぱいになってるだけだコレ。
「あー…悪い、俺家遠いから先に帰るわ」
「へー。どこら辺なの?」
エリカが助かったという風な顔で話に乗ってくれた。
「所謂栃木県、の更に山奥。麓に降りるのも時間かかるから朝は早めに家出てるんだよね」
レオが同情みのある顔をしながら混ざってくる。
「マジで大変だな。他の魔法科高校は…もっと遠いか」
「そーなんだよ。長野あたりに住んでたら四高って手もあったんだけどな」
これが本当にキツイ。鍛錬代わりに魔法なしで木々の間を走って潜り抜けるため集中を切らせない。中学とは方向が違うからまだ道に慣れてないってのも相まって結構時間がかかるのだ。人生2周目の高校生活で遅刻とかしたくないぜ。しかも電車の遅延って概念がほぼなくなったから言い訳聞かないしな。
なんて考え、喋りながらコーヒー代を電子で先に達也に渡しておく。
「んじゃお先に」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ちょっと飛んで新入部員勧誘週間四日目。多分達也がブランシュのメンバーから嫌がらせ受けるだろう日である。
あと昨日のほのかさんと雫の話に、優等生に登場してる萬屋先輩に風祭先輩が出てきたから三高に一色とか十七夜もいるんだろうな。四十九院の方は別途で確認してたから予想はしてたけど。
それと明智英美主導の犯人盗撮はどうするか。風紀委員としては止めた方が良いんだろうけど、流れ的にはあんまり阻害したくないなぁ。
いや、俺一個人が影響を与えすぎるってのも傲慢な考えか。
とまぁ、そんなこんなで本日も熱中する新入生の争奪戦に身体を張って割り込んでいく。
「過剰な勧誘は禁止ですよー!実力行使に出ることもありますからほどほどにしてくださいねー!」
一先ず風紀委員が来たら解散してくれるのはまだ助かるか…
前回に引き続きですが原作組の口調おかしくない?って思ったら感想までどうぞお願いします。
それと次回はブランシュが襲撃してくるまで飛び飛びになると思います。
壬生紗耶香が達也に接触する以上の説得力が思いつかず…精進します。
その代わり朔にはブランシュ戦で大暴れしてもらうつもりです。