魔法科高校生の日日   作:千川 悠汰

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3日連続とはなりませんでした!すみません!


第六話

 原作通り達也がブランシュのリストバンドを着けた奴から妨害を食らったらしい。

 そんで明智率いる女子三人も写真を撮ってる様子。俺も折角なので最近使い方を理解した喚起魔法で式神を呼び出し、お手製の人形(ひとがた)に入れて犯人に貼っつけた。ワンチャン幹比古にバレるかもしんないけど、別に疑われるようなことじゃないしいいだろ。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 はい、だいぶ飛んで本日は4月21日です。この間に達也は色々あったようで。

 放課後、急に音割れ気味の放送が急に流れ、内容としては「二科生の扱い悪いから行動を起こそう!」という感じのやつ。まあ記憶通りだ。

 とはいえ黙って聴いているわけでもなく、放送室の主電源を落としたらしいが、結果としては有志同盟さんたちが放送室に立てこもる始末。ちょっと愚痴りたくなる。

 

「立てこもりつったって別に中ガチガチに固められてる訳じゃないんすよね?突入はダメなんですか?」

 

「流石にな…相手は同じ一高生だ。現状やったことと言えば無断で放送室に侵入して勝手に放送を行った。ただそれだけだしな」

 

 そういうもんですかね、と返しながら式神を準備する。いざ練習してみて理解したが、発動地点の目安としてかなり便利なんだよな式神。今はそんな使い方しないけど、多分明後日はめちゃくちゃ使う羽目になるし。

 と、そんな時に達也と深雪さんが駆け足でやってきた。

 

「遅くなりました」

 

「司波か。現状は見ての通りだ」

 

 達也と渡辺委員長、十文字会頭に七草会長と三巨頭が達也と会話を繰り広げている。なるべく穏便に済ませたいのが会長、さっさと片付けたいのが委員長、会頭もさっさと片付けたい感じかな?

 

「壬生先輩と連絡が取れますから、俺の方で説得をしてみます」

 

 すげえ、一瞬で空気が冷んやりし始めた。達也、頼むから早めに終わらせてくれ。事象干渉力の差でこれひっくり返すの無理だから。

 

「はい、はい。ええ、()()()()の安全はお約束します。はい、では開けてくれるということで。はい」

 

 話はついたっぽいな。深雪さんに少し説明してる達也を尻目に委員長からの目での指示を受ける。パッパと片付けますか。

 

 結局、向こう側が勘違いしてたこともあって取り押さえるのはすぐに終わった。怒った壬生先輩が達也に詰め寄るシーンもあったが、まあ概ね原作通りだろう。ちゃんと2日後に公開討論会を行うことも決まったしね。

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 23日公開討論会当日。かなりの生徒が講堂に揃っており、人数比としては一科生も二科生もほぼ同じかやや二科生が多いぐらいか。とはいえ全員というわけではなく、部活がある生徒は部活の活動場所で部活をやってるし、興味がない人は普通に帰ったようだ。

 

「俺は右側の真ん中あたりか…沢木先輩は?」

 

「丁度反対側だな。よろしく頼むぞ、九十九君」

 

 うす、と返しながら感心する。俺は今後の展開を知っているわけだが、この人は直感的に不穏な空気を感じ取ってるわけか。実際、魔法師になってみて分かったことだけど妙に感が冴えるんだよな。多分霊子(プシオン)辺りの問題なんだろうけど。

 なんてことを考えてたら公開討論会が始まった。最初は有志同盟の方の主張から。まあ放送で言ってた内容からほぼ変わってないが、ちょっとだけ理路整然とした感じになってたのは驚いた。

 そんで我らが会長のターン。ま、原作通り。一科生二科生制度そのものの改革も訴えたタイミングで───講堂が爆発した。

 

 ブランシュの仕込みである生徒を取り押さえながら、副会長の鮮やかな処理に舌を巻く。あんな瞬時に煙の押さえ込みから外への排出までやってのけるとか…流石ジェネラル。

 俺は俺で蜂起した生徒を気絶させ、講堂に侵入してきたブランシュのメンバーに対して魔法をぶつけていた。

 

「銃火器持ちかよ!シャレになんねえぞ」

 

 悪態を吐きながら魔法の構築を素早く終わらせる。加重系統魔法《プレス》で3人吹き飛ばしながら今度は古式魔法の《鎌鼬》で2人切り伏せる。

 式神を起点に発動するの結構強いな。混戦なら古式魔法特有の奇襲力活かせるし。って考えてる場合じゃない、外にもいるし迎え撃たなければ。

 

「げえっ!?多いな!」

 

 いざ現実となるとその人数にちょっと引く。ちゃんとやらないと死ぬかもな。

 本命は図書室なんだろうが、そっちには司波兄妹と千葉エリカとかいう室内戦と相性バッチリな3人が向かうし、俺はこっちで頑張るか。

 

「お、レオじゃん」

 

「朔か!そっちは大丈夫か?」

 

「なんとか。レオの方は…全然問題なさそうだな」

 

 硬化魔法で強化してるとはいえプロテクターみたいなCADと素手で銃器持ちをぶん殴ってるのは衝撃的と言う他ない。俺?《風の外套》っていう古式魔法で飛び道具は全部無効化してる。

 

 と、そんなところで一高に襲撃してきたブランシュを全員叩きのめし、一先ずこの場はなんとかなった。

 さて、次はブランシュの支部に殴り込みといこうか。




蛇足
《風の外套》は元々矢とか礫とかの対飛び道具の術式でした。時代が移り変わって、作中の時代になると銃器がメジャーな飛び道具なわけですが、「飛び道具を逸らす」という意味で構築されているこの魔法は弾丸にも効力を発揮してしまいました。とはいえ朔が多少現代魔法のアレンジを加えており、流石にまんまだと現代戦では難しかった模様。
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