戦いの始まり
俺は姫島さんに送ってもらったあと自分のクラスに呼ばれた。
そこは風見鶏と違って魔力持ちがいるはずのない日所だと思い俺は自分のクラスに踏み込んだ。
俺が入り挨拶をしていると姫島さんも同じクラスメイトだということに気がついた。
姫島さんは俺と目が合うとにこりと微笑んだ。
しかし、気になった生徒はそれだけではない。
俺は窓際の一番うしろの女性も気になった。血のように赤い髪の女子だ。
別に髪が赤いから気になったわけではない。風見鶏には様々なところから入学してくるわけで俺の知っている知り合いにも髪が赤い魔法使いもいた。
しかし彼女からは違う感じのものを感じた。
それは、俺がカテゴリー5になって訓練して身に付けた。魔力感知能力だ。
俺の魔力感知能力はリッカさんほどではないが、かなりの範囲でわかる。
姫島さんも結構魔力を持っているし、その赤い髪の女子からも魔力を感じた。それにほかのクラスにも十数名ほどの魔力持ちを感じた。
ここは日本で普通の学校のはずなのだから少しおかしいと感じた。
この学校がどんなのか少し探りを入れる必要がありそうだ。
近い未来姫乃が入学する可能性があるならなおさらだ。
俺は自己紹介をしてそのまま授業を受けた。
魔力はかなり消してるはずだったが、グレモリーさん(赤い髪の人)から視線を感じていたのは気のせいではないだろう。
放課後になって俺はこの学校を見ておこうと歩きだした。
姫島さんを含み何人かの生徒に道案内をしようかと聞かれたがそれは全て断った。
俺は校舎を歩き回り、帰宅時間の6時半を過ぎる頃一つの場所に引き寄せられた。俺が着いた場所は旧校舎と呼ばれているところだった。
旧校舎から人除けの魔法を感じた。普通の人なら寄ろうとは感じないだろうが、俺は魔法使いだ。
ここに何かあるとふんだ俺はドアにそっと手を触ればれないように一時的な解除を試みた。(理屈は風船にセロハンテープをはり、爪楊枝を刺したとき割れないような感じ)
すると案外すんなりと解除出来た。
俺はゆっくりとドアを開け、一歩足を踏み入れた。
ゾクリッ
背筋をさすられたような感覚を味わった。
俺の魔法使いとしての感がここは危ないと告げたような気がした。
俺は瞬時に扉を閉めすぐに振り返り、急いでその場を離れようとした。
すると、上空から黒い翼をはやした姫島さんと刀を持った学生が俺の目の前に降りてきた。
「あらあら、どこのネズミが入り込んだのかと思ったらあなたでしたか、葛木さん」
「姫島さん……」
今の姫島さんは朝のような笑顔ではなく、獲物を狙う目をしていた。
「あなたたちは一体何ものなんですか?」
「それはこっちのセリフよ」
「っ!?」
突如、旧校舎の扉が開き、そこにはグレモリーさんと篭手をつけた少年と二人の少女が立っていた。
「あなたは何者?ただの人間じゃないのはわかってるわ。人としてごく微弱だけど魔力が出てた。それはとても不自然だわ。答えて、教会側の人間?」
教会?何を言っているんだ?
「俺にはグレモリーさんが何を言っているのかわからないです。教会?どういう意味ですか?」
「あくまで否定するのね。まぁいいわ。あなたをこのまま帰らせるわけにはいかないことは理解してちょうだい。こっちにもこっちの都合があるので、ね!」
そう言いながら魔力弾をこっちに放ってきた。おれはそれをよけた。
「話し合いでは解決できないということですね。ならこっちにだって考えがあります。無理やりにでも返してもらいますよ!」
俺は銀色の指輪を右の中指にはめた。
今はめたのはカテゴリー5にのみ配布されるワンドの代わりのようなものと力の制限をしていた指輪だ。
カテゴリー5にはこの指輪が全員に配布されるらしい。これはカテゴリー5のちから制限を開放するための指輪で、これを付けてある間のみ本来の力を開放することができる。そして、ワンドのかわりにもなるすぐれものだ。
カテゴリー5にはその強大な魔法を使うための責任などがあり、成り立ての俺には拘束具の能力がついているらしい。ちなみにほかのカテゴリー5の人たちにはこの能力がついてないらしい。なって1年前後はこの拘束が付くらしい。
俺は指輪を付け、一気に魔力を開放する。
さてあまり、戦闘は得意じゃないがやらせてもらいますか。
あんたらが何者であろうとカテゴリー5として負けるわけにはいかないんでね!
もう、戻ることのできない日常……
始まってしまった戦い……
グレモリーたちの力の前に清隆は……
その時、清隆に近づいてくる人物……
次回『油断』(予定)
アンケート続いています