ハイスクールD×D 桜物語   作:孤高の桜

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新・魔法使いの駒

愛紗と星との模擬戦を終えて、リッカとエリザベスと清隆のみが学園長室に残った。

 

 

二人はというと愛紗が先程の模擬戦で倒れてしまい、星が看病するといい、席を外したのだ。

 

 

清隆は自分にも責任があると言ったが、リッカとエリザベスに話があると言われたので、部屋に残った。

 

 

「で、リッカさん、エリザベスさん。話って何です?」

 

 

「そのことでね。私がさっき将棋の駒でレーティングゲームをするって言ったの覚えてるわよね?」

 

 

「えぇ。俺が王でリッカさんが飛車、愛紗と星(先ほど愛紗と呼び捨てにしたところを見られ、星にもさんはいらないと言われた。ちなみに星は主と清隆のことは呼んでいる)が香車と言うことですよね?」

 

 

清隆は先程の会話を思い出しながら言った。

 

 

「えぇ。その通りよ。でね、今のところ、ほかのみんなにも駒を渡しているのよ」

 

 

リッカがそう言いながら一枚の紙とペンを出した。

 

 

「今言ったように清隆が王、私が飛車。愛紗と星が香車」

 

 

そう言いながら紙に書いていく。

 

 

「でね、他に渡したのが、巴と姫乃には金将を」

 

 

金と書き、その横に巴、姫乃と書いた。

 

 

「そして、シャルルには銀将を」

 

 

先ほどと同じように銀と書き、シャルルと書いた。

 

 

「そして、サラ、葵、ゼノヴィア、耕助、杉並には歩兵を」

 

 

歩と書き、その横にサラ、葵、ゼノヴィア、耕助、杉並と書いた。

 

 

そして、清隆を一度見る。

 

 

「何か思うところはある?」

 

 

「えっと、将棋で言う駒が少なくないですか?歩や銀が少ないし、角や桂馬もないですし。あっ!」

 

 

自分で言って清隆も気がついた。

 

 

そう、今の自分たちでは『魔法使いの駒』の上限いっぱいの人数まで全然余裕があるということに。

 

 

「気づいたようね。今の私たちにはこれから悪魔たちと戦いにあたって、まだまだ戦力が欲しいところなのよね。たしかにこの前のリアス・グレモリー戦では結構余裕がある状態で勝つことはできたけど、あれでもまだまだ、戦力は増えるのよ。このままリアス・グレモリーたちが戦力を増やして再戦とでもなれば、負ける覚悟も必要になってくるわ」

 

 

そして、さらにリッカは紙に歩×4、桂×2、銀×1、角×1と書き加えた。

 

 

「これが、私たちに残されている駒の数よ。ちなみに歩を基準に考えると、桂馬が2つ分、香車が3つ分、銀は4つ分、金は5つ分、角が7つ分、飛が9つ分、と考えているわ。ちなみに王であるあなたは私よりひとつ少ない8つ分だと思ってくれて構わないわ」

 

 

そして、リッカは違う紙を取り出した。しかし、その紙には先ほどとは違い名簿のようなものが書かれていた。

 

 

「リッカさん、それは?」

 

 

「これ?これはね、今年の風見鶏の卒業生の名簿よ。たしかに銀クラスになれば、鬼姫全開の姫乃程度なければいけないし、角に関しては、いないと思うけど。でも歩や桂に関しては多分卒業生ぐらいに入ると思うのよね。それに、魔法使いとしてのレベルの底上げには単純な経験がいろいろ役に立つしね。まぁ、見てみてよ」

 

 

リッカはそれを清隆に渡す。

 

 

「心配しなくても私たちみたいな戦闘などを専門にしたいって子のみをピックアップしてるわ。無理やり戦わせるなんて私だってしたくないもの」

 

 

その言葉を聞き、清隆はリッカから名簿をもらい、1枚1枚見ていく。

 

 

「今年のメンバーを見ていると特に6ページ目の学生、15ページ目、16ページ目の二人組ぐらいが即戦力にもなって、なお伸びしろがあっていいんじゃないかなって思ってるわ」

 

 

リッカに言われたとおり、清隆はゆっくり見ていく。そして、リッカが言った6ページ目を見る。

 

 

「えっと、名前は御坂美琴。へぇ、俺や姫乃と同じ日本生まれか。えっと、カテゴリーは3か。卒業生にしては結構高いですね」

 

 

普通では風見鶏卒業生でも大体、7割ほどがカテゴリー2に上がれるのだ。清隆などの例外もいるが。

 

 

「まぁね。でも、それにも理由があるのよ。彼女の備考欄を見てみて」

 

 

清隆は言われたとおり備考を見た。

 

 

「学年主席で得意な魔法は雷系統。苦手なレンジはなし。得意な魔法は雷を利用してコインを遠くに飛ばす超電磁砲。なるほど。たしかにこれなら十分戦えそうだな」

 

 

さらに読み続ける。基本はカテゴリー1か2ばかりだ。

 

 

そして、リッカの言っていた15ページ目をみる。

 

 

「えっと、アスナ・L(ランスロット)・ガブリエフにシノン・ストラトスか。えっと、ガブリエフは接近戦の剣の使い手で、ストラトスはスナイパーか。二人ともレンジはそれぞれ決まっているのか。それぞれカテゴリー2でタッグ戦では本科になってからは公式での負けはなし。それぞれ得意なのが、ガブリエフが水系統の魔法と無毀なる湖光(アロンダイト)と呼ばれる剣の高速攻撃。ストラトスがウルティマラティオ・へカートIIを利用した超遠距離射撃か。なるほどな」

 

 

そして、次のページを見た瞬間、清隆は驚いた。

 

 

「どうしたの、清隆?もしかして知り合い?」

 

 

「え?あ、あぁ、さっきここに向かってくる途中に自主練してた奴らだな」

 

 

そして、プロフィールを見ていく。

 

 

「名前は、ティアナ・ランスターにスバル・ナカジマ。ナカジマは日本人と英国人のハーフか。ランスターは二丁拳銃を利用した中距離支援タイプで、ナカジマは先天魔法『ウイングロード』を使い、近距離格闘型の戦闘を得意とする。ガブリエフとストラトスに及ぶ2番目のタッグ実力コンビ。ガブリエフたちとは違い、それぞれの力をカバーし合う傾向が高い。個人ではそれほど強くないがコンビになるととてつもない力を発揮するか。お互いカテゴリーは1か」

 

 

その後、最後まで清隆は見ていった。

 

 

「で、どうかしら?」

 

 

「うーん、まぁ、リッカさんの言ったとおりかな。御坂とガブリエフ・ストラトスのコンビとランスター・ナカジマコンビが妥当かな」

 

 

「じゃぁ、多分OKしてくれるのを前提で話を進めるわね。その場合の駒だけど実力的に御坂・ガブリエフ・ストラトスはおそらく歩2つ分ぐらいの実力と思うのよ。つまり御坂・ストラトスを桂馬、ガブリエフを歩2つ分、ランスター・ナカジマにはそれぞれ歩を一つずつでいいかしら?」

 

 

「まぁ、妥当でしょうね」

 

 

「じゃぁ、リズ。このことをこの5人に報告しといてもらえないかしら?できれば今話したいのだけれど?」

 

 

リッカがエリザベスに話しかけた。すると、エリザベスは机の上の紙を見た。

 

 

「えっとね、ガブリエフさんとストラトスさんの二人以外の3人なら今風見鶏にいるわ。今すぐ呼ぶわね」

 

 

清隆とリッカとエリザベスは3人が来るのを待った。

 

 

 

 




次々に揃っていく風見鶏の戦力……


しかし、裏では恐るべき戦力も動きを始める……


次回「3人の学生」


リッカさん、お願いだから無茶はしないで……





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