俺は指輪をはめ、魔力弾を10個ほどつくり前方と後方に放った。
しかしそれは姫島さんとグレモリーさんに防がれた。
「裕斗!小猫!」
グレモリーさんの声が響く。
「じゃぁ、僕たちも反撃するかな!」
そう言いながら、姫島さんの隣にいた剣士がこっちに走り込んで上から切りつけてくる。
「ちっ!バリア!」
瞬時に俺は魔力でバリアを作成し、それで、剣士の剣を防いだ。
「……いきます」
そう聞こえたかというと、突如俺の近くまで小柄な少女が走りこんでくる。
そして繰り出してくる拳をバリアで防ぐ。
「やっぱ多対一は分が悪いな」
「……硬い。でもそれだけ」
そう言いながら、二人は同時に退いた。
「こちらも忘れてもらっては困りますわ!」
「しまっ!?」
ドゴーーーーーーーーーン!!!
俺の頭上から雷が降り注いできた。
グレモリーside
私と朱乃のクラスに転校生がやって来た。
どんな子か少し楽しみに待っていると担任が入ってきて、転校生も入ってきた。
彼から微弱な魔力を感じた。朱乃は気づいてないっぽいけど私には分かった。
そして、私は彼の行動を見ていた。
放課後、朱乃に尾行を頼んだのだけれど、途中で振り切られてしまったらしい。
朱乃の尾行を巻くなんて彼は一体何者なのだろうか。
ライザーとの戦いが終わり、皆がやっと落ち着けると思っていた。しかし、何か嫌な予感がする。
皆はこれから何が起こるのかわからないが部室には緊張が走っていた。しかし、私たちのいるここ旧校舎の人寄けのが一瞬だが揺らいだことに気がついた。
「朱乃!」
「わかってるわ。裕斗君行きますわよ」
そう言って朱乃は裕斗を連れて外に行った。
おそらく、葛木清隆だと考えられる。
何が起こっているのかわからなそうにしているアーシアとイッセーに侵入者かもしれないといい、そのまま二人を連れて、私は外に向かった。
外に出た私を待っていたのはやはり今日転校してきた葛木清隆だった。
「あなたたちは一体何ものなんですか?」
そう朱乃への問いかけに私が答えた。
「それはこっちのセリフよ」
「っ!?」
私の登場にも少し驚いているように見えた。
「あなたは何者?ただの人間じゃないのはわかってるわ。人としてごく微弱だけど魔力が出てた。それはとても不自然だわ。答えて、教会側の人間?」
魔力持ちの人間。少しは一般人の可能性も考えていたが、その説はもうほとんどないだろう。
「俺にはグレモリーさんが何を言っているのかわからないです。教会?どういう意味ですか?」
やはり簡単にしっぽは見せないわね。
「あくまで否定するのね。まぁいいわ。あなたをこのまま帰らせるわけにはいかないことは理解してちょうだい。こっちにもこっちの都合があるので、ね!」
私は魔法弾を瞬時に作り、葛木清隆に向けてはなった。しかしそれは簡単によけられてしまう。
「話し合いでは解決できないということですね。ならこっちにだって考えがあります。無理やりにでも返してもらいますよ!」
突如ポケットから出した指輪をはめると突然魔力が膨れ上がった。
そして、魔力弾を10ほどつくり、私と朱乃たちの方向に放ってきた。私はそれを魔力の壁で防いだ。
この時私は思った。この子はかなり強いと。
「裕斗!小猫!」
私の呼びかけに反応し、二人は突撃をかけた。普通なら裕斗のスピードの後の小猫の破壊力はなかなか耐えられるようなものではないはずなのに、あの子はそれを防ぎきった。
でもこれで、両手はふさがった。そして、向こうを見ると魔力もたまったようだ。
そして、朱乃は特大の雷を葛木清隆に放った。
これは昔から考えて使っていたグレモリー眷属の戦い方だ。
接近戦からの遠距離の攻撃魔法。これをまともに嫌ったならば間違いなくかなりのダメージを受けるはずだ。
煙が晴れてその光景が目に入った。
目の前ではすでに制服はボロボロで、少し魔力を浴びすぎたのか頭から出血しているようだ。
だが、目はこちらを睨んでいた。
グレモリーside out
「ゴフッ!」
俺は思わず咳き込んでしまった。
油断したところに特大の雷を直撃してしまった。
今のダメージは間違いなく俺の油断が招いた結果だ。
俺は、どこかでカテゴリー5になって油断していたのかもしれない。
先頭があまり得意じゃないからと言い訳をしていたのかもしれない。
俺は、惨めさと悔しさで一杯になった。
あんな思いは二度としたくない。目の前でみんなが戦っているのに俺は戦力にならないなんてもう嫌なんだ。
だから……
だから俺はもう負けない!
俺はゆっくりと立ち上がりグレモリーさん達の方を向く。
少しは感謝しないといけないかもな。
この戦いが終わったとき、もし俺が生き残れたなら俺は今の俺よりも強くなれる。
それに、最後の切り札もある。俺は、絶対に負けない!
???side
「はぁ、どこ行ったのよ」
私は、葛木家に清隆に会いにやって来た。
届けものがあったからだ。それは本人に渡さなければいけ何のに本人は新しい学校に行ったと言われた。
私は、葛木家当主に清隆の住所を聞いて届けに行こうと思った。そして、私は呼び鈴を鳴らしても出てこなかった。電気がついていないことからまだ帰ってきてないのかもしれない。
しかし、もう6時をすぎている。
少し心配になってきたので探しに行こうとした時だった。
私のもっているティンカーベルに反応があった。一応、清隆の持っているカテゴリー5の指輪に昔付けていたティンカーベルと同じような機能をつけておいた。そのおかげで、清隆の魔法使用などがすぐにわかる。
しかし、私は驚いた。清隆の魔力消費量がとても多かったのだ。
私は嫌な予感がして、清隆の通っている駒王学園にいそいで向かった。
もう、二度と大切な人を失いたくない!
だから、もういなくならないで!清隆!!
自らの油断により絶体絶命の危機に陥った清隆……
清隆は自らの油断について知らせてくれたグレモリー眷属に感謝を唱える……
そして、清隆は切り札を使う……
次回『狂い咲く桜』
清隆、あなただけは死なせない!
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