ハイスクールD×D 桜物語   作:孤高の桜

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謝罪

和平会談の日、清隆たちは駒王学園の前で待ち合わせをしていた。

 

 

「遅いなぁ、リッカさん」

 

 

「そうですね」

 

 

清隆の言葉にサラも頷いた。

 

 

清隆とサラの他にそこには、葵、巴がいた。

 

 

シャルルと姫乃、耕助達には違う任務が言い渡されており、そっちに行っている。

 

 

杉並は、リッカ達と共に来ると連絡を受けていた。

 

 

杉並にとってはエリザベスが一番だからだ。

 

 

清隆が駒王学園を見ていると、中年のおっさんのような堕天使がくるのが分かった。

 

 

「あー、俺は敵じゃねぇから」

 

 

隣には白龍皇の男もいた。

 

 

二人の様子を見て、全員戦闘態勢を崩した。

 

 

「ほぉ、お前が『芳乃』か。へぇ~」

 

 

品物を見定めるように堕天使は見てくる。

 

 

「なるほどなぁ。まぁ、話は後だな。俺たちは先に行かせて貰うぜ、風見鶏の諸君」

 

 

そう言って、白龍皇を連れて校舎に向かっていく。

 

 

「あっ!俺の名前はアザゼルって言うんだ。一応、堕天使の総督ってのやってる。よろしくな!」

 

 

そう、言葉を残して姿を消した。

 

 

「あれが堕天使のトップか」

 

 

「たしかに油断なりませんね」

 

 

「それに横の白龍皇も気を付けなければな」

 

 

清隆の言葉にサラと葵も続く。

 

 

すると、違う方向から自分たちの待ち人たちの魔力が近づいてきたのに気づき、その方向を皆がむいた。

 

 

するとそこには、エリザベス、リッカ、杉並、愛紗、星、ゼノヴィアの姿が見えた。

 

 

「おーい、みんな!」

 

 

清隆が大声で皆を呼ぶと、リッカが大きく手を振ってこちらに来る。

 

 

それに続き、ほかのみんなも清隆の方に走ってきた。

 

 

「久しぶりです、エリザベスさん。それに、リッカさん、愛紗、星、杉並先輩、ゼノヴィアも久しぶりだな!」

 

 

「ほんと、久しぶりね清隆」

 

 

「一応、葛木兄の言っていた事も大分見えてきた」

 

 

「何から何までありがとうございます、杉並先輩」

 

 

杉並の言葉にすぐに清隆がお礼を言った。

 

 

「ご主人様。愛紗もただいまやってきました」

 

 

「「「ご、ご主人様ぁぁ!?」」」

 

 

愛紗の”ご主人様”発言に、サラ、葵、巴の3人は驚愕の声を上げた。

 

 

エリザベスはあらあらとでも言いたいように微笑み、杉並と星は何か面白いことでも起こるのではと言いたげにサラたちの次の反応を観察し、リッカはやっぱりとでも言いたいようにため息を吐き、ゼノヴィアは何が言いたいんだ?とでも言いたげに首をかしげていた。

 

 

「ご、ご主人様ぁぁぁ!?たしかに清隆は私たち公式新聞部の王ですが、それでもご主人様というのはどうかと思うわけでもなくてですね(ry」

 

 

「うむむむ~、新しいライバル出現ですかぁ」

 

 

「清隆、少し頭を冷やさないか?」

 

 

サラは自分を失い混乱し、葵はどことなく楽しんでいる雰囲気をだし、巴は拳に魔力を集中しようとしていた。

 

 

「いやいや、少しだけ聞いてくれって!」

 

 

「ハイハイ、清隆の言うとおりよ。掻い摘んで説明をしてあげるからみんな聞きなさい」

 

 

リッカがそう言うと、皆は落ち着きを取り戻し始めた。

 

 

そして、リッカが愛紗たちが禍の団に所属していたことなどを簡単に説明した。

 

 

最初は皆信じられなかったが、清隆の説明なども入り、数分で皆は心を開いた。

 

 

皆が、そう笑っていると、清隆に一人だけ寄ってきた人物がいた。

 

 

「なぁ、清隆」

 

 

「何だ、ゼノヴィア?」

 

 

ゼノヴィアだった。

 

 

「すまないが、少しだけ付き合ってくれないか?ここでは少し……」

 

 

ゼノヴィアの先ほどとは違う真剣な瞳に押され、清隆はゼノヴィアを連れて、皆から、少し離れた。

 

 

勝手に離れるのはまずいので、リッカには一応言いに行っておいた。

 

 

「で、どうしたんだ?」

 

 

「す、すまないが、そのグ、グレモリー眷属に会いに行きたいんだ」

 

 

「グレモリーさん達に?」

 

 

清隆は少し戸惑った。今、会いに行ったら、何かいざこざが起こる気がしたからだ。

 

 

「あぁ、あそこにはアーシア・アルジェントと呼ばれる元シスターがいるんだ」

 

 

「その子に何かされたのか?」

 

 

「ち、違う!したのは私の方だ。私は彼女を魔女呼ばわりした。風見鶏に入って、私の考えは間違っていることに気がついた。だから!」

 

 

「謝りたいのか?」

 

 

清隆の言葉にゼノヴィアは頷いた。

 

 

「分かったよ。ついて行くよ」

 

 

「あ、ありがとう、清隆。私はいつも助けられっぱなしだな」

 

 

しかし、ゼノヴィアは笑顔だった。

 

 

そして、清隆はゼノヴィアを連れて、オカルト研究部のある旧校舎前までやって来た。

 

 

すると、向こうの扉が開き、ちょうどグレモリー眷属と出会った。

 

 

向こうも清隆に気づいたのか清隆たちを睨む視線がいくつかあった。

 

 

清隆やゼノヴィアは憎い相手なのだろう。

 

 

「何の用かしら、魔法使いさん?」

 

 

「ごめんね、グレモリーさん。今回は俺が用があるわけじゃないんだ。用があるのはここにいるゼノヴィアだよ」

 

 

リアスの怒気を含んだ声をに怯むことなく清隆が言った。

 

 

清隆が言うと、ゼノヴィアも無言で前に出て、ゆっくりとアーシアの下に歩いていく。

 

 

「てめぇ!まだアーシアに文句があんのか!」

 

 

イッセーが怒鳴るがそれを無視してアーシアの前に立つ。

 

 

「アーシア・アルジェント、この前は魔女呼ばわりして本当にすまなかった」

 

 

「は、はい!……はい?」

 

 

ゼノヴィアの言葉にアーシアは何がなんだかわからないようだ

 

 

「私自身あの時は未熟だったと風見鶏に入って痛感させられた。自分の価値観だけで決めつけてはならないと思い知らされたんだ。何が魔女だ、何が裏切りだ。私は大きな勘違いをしていた。そのことに関して私は、君に謝罪したかったんだ」

 

 

「わ、私もそんなことは気にしていませんし、大丈夫ですよ」

 

 

「じゃぁ、この一件はかいk「解決してないわよ」は?」

 

 

清隆が終わらそうとすると、リアスによって止められる。

 

 

「あなたたちは分かっていないわ。アーシアは優しいからどんなことも許してくれる。でも、アーシアがあなたに『魔女』と呼ばれてどれだけ苦しんだかわかる?自分の過去を乗り越えようとしていた忌まわしい過去を掘り下げられたのよ!それがあなたたちに分かる?」

 

 

「そ、それは」

 

 

さらに、ゼノヴィアに追い打ちをかけるようにイッセーも前に出てきた。

 

 

「部長の言うとおりだ。謝るなんて誰にだって出来るんだよ!アーシアはな、どんなことでも許してくれる。でもな!俺たちは絶対にお前を許さない!」

 

 

イッセー達の声に完全に自分を失ってしまったゼノヴィアは後ろに下がる。

 

 

「それぐらいにしとけよ」

 

 

清隆がつぶやいた。

 

 

「ゼノヴィアが謝った。アルジェントが許した。それでいいじゃねぇか」

 

 

「良くないわ!私が言いたいのは誠意を見せなさいって言ってるのよ」

 

 

ゼノヴィアを自分の後ろに庇うようにし、清隆は一歩踏み出した。

 

 

「あんまりふざけないほうがいい。ゼノヴィアは誠意を見せている。それに」

 

 

清隆がアーシアを睨みつける。

 

 

「過去は過去だ。過去を変えることはできない。アルジェントが『魔女』と呼ばれていた過去もな」

 

 

「葛木!」

 

 

清隆の言葉にリアスが怒鳴った。

 

 

アーシアも魔女という言葉に少しうつむいてしまう。

 

 

「甘い過去も苦い過去もどちらも過去なんだ。過去があるから今があり、未来が存在する」

 

 

清隆はグレモリー眷属全員を見てさらに続ける。

 

 

たった一人に自分の言葉を伝えたくて。

 

 

「過去がどんなことでも受け入れなくちゃいけない。過去を認めなきゃいけない。楽しくて、嬉しくて、寂しくて、悲しくて、辛くて、どんな過去もそいつの歩んできた証なんだ。だから、いつまでも過去に振り回されちゃいけない」

 

 

清隆の言葉をいつのまにか全員聞いていた。

 

 

「だから、アルジェント。いつまでも過去に囚われるな」

 

 

そして、リアスを睨む。

 

 

「これ以上、ゼノヴィアを追い詰めてみろ」

 

 

桜を片手に集める。

 

 

「悪魔とか、風見鶏とか関係ねぇ。潰すぞ?」

 

 

清隆はリアスを本気で睨みつける。

 

 

「な!?あなた分かってるの!?これから私たちのトップが和平を結ぶのよ。今ここで私たちが戦ったら、あなたの仲間たちがどうなるかわからないわけじゃないでしょう!?」

 

 

リアスは必死に訴えた。今の自分たちとの実力差をすぐに見極めたのだ。

 

 

「今言ったじゃないか。関係ない。何もかも。ゼノヴィアは仲間だ。助けて当然だろ?俺は誰の指図も受けない!」

 

 

その言葉と共に一人の女性が空から降りてくる。

 

 

「よく言ったわ、清隆!」

 

 

リッカだった。

 

 

「リッカ・グリーンウッド……」

 

 

リアスはとても嫌そうな顔をした。

 

 

 




ついに、和平会談が始まった……


堕天使の総督は清隆に2つの質問をした……


神滅具の存在理由……


そして、神の存在意義を……


清隆は答える……


次回「和平会談」


俺たちは、過去でもなく未来でもない今を歩んでいるんです……


感想欲しいなぁ……
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