ハイスクールD×D 桜物語   作:孤高の桜

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風見鶏VSガーディアン

「みんな、動けるか?」

 

 

清隆の質問に風見鶏の皆は答えた。

 

 

動けないのはグレモリー眷属の数名だけのようだった。

 

 

「私と清隆は何となく動けたけどみんなはよく反応できたわね」

 

 

「あぁ、リッカ。はっきり言って、私たちは反応できなかったよ?」

 

 

『え?』

 

 

その言葉にどの勢力も驚きの声が上がる。

 

 

そして、巴の言葉にサラ、葵、愛紗、星、ゼノヴィアは頷いた。

 

 

はっきり言って巴ですら何が起こったのかあまり理解しておらず、ほかの5人も全然理解していないようだった。

 

 

これは、グレモリー眷属のギャスパーによる時間停止の力だ。

 

 

他の者は自分の魔力で防いだり、神器の力などにより守る事ができた。

 

 

グレモリー眷属はその感覚を覚えていたから防げたようなものなのだ。

 

 

「じゃ、どうやって防いだのよ?」

 

 

「うむ、これだ。皆も持っているだろ?」

 

 

その言葉と共に1枚の紙を取り出した。

 

 

それを見た瞬間、ほかの5人も「あっ」とでも言いたいようにその紙を取り出した。

 

 

その紙を見て、清隆とリッカも思い出した。

 

 

横で、杉並も同じ紙を取り出していた。

 

 

「なるほど、そういうことね。誰の提案?」

 

 

すると、皆の視線がサラに向けられた。

 

 

「すごいじゃないか、サラ。よくやったな」

 

 

「そんなことないです、こんなことしか私にはできませんから」

 

 

清隆の言葉にサラは謙遜する。

 

 

「おい、葛木清隆。それ少し見せてくれ!」

 

 

アザゼルが目を輝かして、清隆の見ている紙を横からのぞき込む。

 

 

「これはスゲェ。なんて繊細な術式なんだ。こんなもんを風見鶏の連中は作れるのか」

 

 

「そうよ、サラの実力よ」

 

 

リッカは自分のことのように威張っていた。

 

 

「ゴホンッ!それよりも、外の連中をどうしますか?」

 

 

窓から外の様子を見ていたミカエルが言った。

 

 

皆が外を見ると、テロ集団に囲まれているようだった。

 

 

「やっぱり来たのね」

 

 

リッカの呟きは皆に聞こえた。

 

 

「やっぱり?グリーンウッドは分かっていたのか!?」

 

 

「はい、8割予測していました」

 

 

アザゼルの質問にエリザベスが答えた。

 

 

「彼らの情報はほとんどつかめています。今来ているのは、禍の団の旧魔王派と呼ばれるグループと、魔術師集団”ガーディアン”と呼ばれている者たちよ」

 

 

「なぜそのことを言わなかったの!」

 

 

リアスが怒鳴る。

 

 

「これはあくまで私達にとっては予測の領域だったわ。でも、起こったときすぐに対処できるよう、公式新聞部は今ある全ての戦力をつぎ込んでいるわ」

 

 

「でも、この前のレーティングゲームのメンバーが数人いないようだが?」

 

 

サーゼクスはメンバーの違いの疑問を聞いた。

 

 

「ほかのメンバーには手薄になっているであろうガーディアン本部の奇襲を頼んでいるわ。もちろん、相手の戦力が予定よりも多ければすぐに撤退もするように言ってあるわ」

 

 

「先ほど、マロース嬢より連絡を受けた。向こうの戦力はほとんど皆無に等しく、こちらにほとんどの戦力を集めているらしい」

 

 

杉並が付け加える。

 

 

「分かった?私たちはガーディアンの相手をする。あなたたちには禍の団の旧魔王派の殲滅とその他の相手を頼むわね」

 

 

リッカがそう締めくくると、すぐに緊張が走り一気に皆が行動を起こし始めた。

 

 

エリザベスには念の為に杉並と共になかで待機してもらい、ほかのメンバーは一気に外まで走っていった。

 

 

リッカと清隆が先頭を走っていく。

 

 

「みんな、行くwっ!?清隆!」

 

 

「なんでsッ!?みんな下がれ!ハァァァ!!」

 

 

リッカの呼びかけにすぐに清隆は反応し、足元に魔力弾を撃ち後退した。

 

 

そして、皆はすぐにその異変を察したのか下がっていった。

 

 

ほかの勢力は何が起こっているのかわからないでいた。

 

 

「まさか、ここまでしてくるなんて……」

 

 

「これじゃ、まともに戦える人なんてリッカさんぐらいしか……。でも、この感覚」

 

 

「えぇ、確実にあの中にいるわよ」

 

 

二人だけで会話していたら、アザゼルが二人に問いかけてきた。

 

 

「一体何があったんだ!」

 

 

「あなたたちは無事のようね。少し、イレギュラーが発生したわ。先に行ってて頂戴。すぐにこちらも行くわ。一度、戻るわよ、みんな!」

 

 

「みんな、すぐに戻ってくれ。これはかなり厄介事になりそうだ」

 

 

リッカと清隆の慌てようから皆どれだけまずい状況になっているのか理解し、すぐに指示に従った。

 

 

エリザベスたちの下にリッカたちが帰ってくると、エリザベスと杉並も驚いていた。

 

 

「どうしたの、リッカさん?」「どうした!」

 

 

「リズ、静流は本気みたいよ。外に静流の薬品がばらまかれている。効力は風見鶏の加護を完全無効とそこからほとんどの魔法除去」

 

 

「さらに、俺自身の桜の力も完全に無効化されました」

 

 

二人の言葉に愛紗、星、ゼノヴィア以外は驚いていた。

 

 

「あのぉ、ご主人様の力は分かるのですが、風見鶏の守護とは?」

 

 

愛紗が清隆に尋ねた。

 

 

「あぁ、そういえば、3人は入ったばっかで、風見鶏の加護をって、リッカさん!」

 

 

「なるほど。わかったわ。まず、3人には風見鶏公式新聞部がなぜ最強と呼ばれているかの説明をしてなかったわね。私たちはね、風見鶏の加護を受けているの。それは、単純に魔力の強化などをしてくれて、カテゴリーをひっくり返すこともできるわ。でも、今回はそれが仇となったみたいね」

 

 

リッカの簡単な説明に3人も理解した。

 

 

「つまり、加護を受けていない私たちしか……」

 

 

「戦えないということなのですな」

 

 

「卑怯な」

 

 

3人の言うとおり、戦力がほとんどないようなものである。

 

 

「まぁ、いいわ。ここから先は私が中心になって、部隊は私、ゼノヴィア、愛紗、星の4人で行くわ。私ならなんとか戦えるしね。それに向こうには、静流もいる。私以外は相手にならないわ」

 

 

「分かりました。なら残りのメンバーは俺と一緒にこの薬物の解析。そして、サラには悪いけどこの薬物に対しての術式を頼む。これは、魔法から出来ているから術式で対抗できるはずだから」

 

 

『了解!!』

 

 

それぞれの戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は、日本のとある森の奥。

 

 

「それにしても遅いなぁ、風見鶏の学生」

 

 

「そうですね耕助君。シャルルさん、ほかの人まだですかね?」

 

 

「もうすぐ来るはずよ。あっ、噂をすれば」

 

 

シャルルは姫乃の言葉に返事をし、向こうから近づいてくる5人の学生に手を振った。

 

 

5人はシャルルの姿を見るとすぐに走ってくる。

 

 

5人はすぐに姫乃達の前に並ぶ。

 

 

「じゃぁ、一応念のために自己紹介しましょうか。私は風見鶏所属公式新聞部『金将』の葛木姫乃です。一応、今回の作戦の責任者を務めています。」

 

 

「私は同じく『銀将』のシャルル・マロースよ」

 

 

「俺は、一応『歩兵』をやってる江戸川耕助だ。でこっちにいるのが」

 

 

「江戸川四季です。以後お見知りおきを」

 

 

4人が挨拶すると、すぐさま、風見鶏の5人も挨拶を始める。

 

 

「わ、私は『桂馬』をもらった御坂美琴っていいます。お願いします」

 

 

「私は、『歩兵』のスバル・ナカジマです。よろしくお願いします」

 

 

「私も『歩兵』のティアナ・ランスターです。スバルとコンビを組んでました」

 

 

「私は『桂馬』をもらったシノン・ストラトスです……」

 

 

「私は『歩兵』を二つもらったアスナ・L・ガブリエフです。シノンとタッグを組ましてもらってます」

 

 

それぞれが挨拶をする。そして、姫乃が皆に伝える。

 

 

「では、今回の作戦の説明をします。私たちの今回の作戦は魔術組織『ガーディアン』を奇襲し、組織のトップの江坂 宗源の捕縛を行います。今回の任務で一番大事なことが何かわかりますか?」

 

 

姫乃は5人の新人に問いかけた。

 

 

「任務を成功させること?」

 

 

アスナが答えるが姫乃は首を横に振る。

 

 

「じゃぁ、何なんですか?」

 

 

焦らされて美琴が言った。

 

 

「それは、必ず生き残ることです。どんなことがあっても絶対に生きてください。こんなことで死ぬなんて馬鹿げてますから。でも、仲間であるみんなを見捨ててもダメですよ。みんなで帰るんです。生き残るためなら任務を失敗したほうがいいに決まってます」

 

 

姫乃の言葉が信じられないという顔をしていた。

 

 

なぜなら、責任者である姫乃は任務よりも、自分の命を優先しろと言っているからだ。

 

 

「みんな、勘違いしてるみたいだね。私たちがここに奇襲をかけるのは効率がいいからであって、失敗もいいんだよ?失敗すれば後日みんなで攻めればいいんだから」

 

 

シャルルがそう付け加えた。

 

 

「まぁ、俺たちもいるしいつもどおりの戦いをすればいいんじゃね?」

 

 

「マスターはいつも通りすれば足を引っ張るだけなので空回りしない程度に頑張ってくださいね」

 

 

四季のツッコミにいつの間にかそこに笑顔が生まれていた。

 

 

新人5人はその時全員理解した。

 

 

風見鶏でこの人たちと共に戦えてよかったと……

 

 

 

 

 

 

 




ついに始まってしまった戦い……


もう誰にも止めることはできない……


圧倒的な風見鶏の強さ……


その力はそこらの魔法使いでは歯が立たなかった……


そして、ついにカテゴリー5の魔法使い『体内薬物製造機』が動く……


次回「カテゴリー5の魔法使い」


私がいる限り、絶対に戦争なんてものは成立させない!私は、そのためにここにいる!
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