ハイスクールD×D 桜物語   作:孤高の桜

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新章突入です!


運命が交わる時 再び紡がれる姉妹の絆と夢への想い
提案


清隆が退院し、リアスたちと共に冥界に行くこととなった。

 

 

ちなみに行くメンバーは、清隆、リッカ、静流、巴の4人のメンバーだ。

 

 

杉並にも頼んだのだが、彼は個人的な用事と運悪く重なり来る事が出来なかった。

 

 

「なんで、私達があなた達のお守りなんてしないといけないのよ」

 

 

リアスが愚痴る。

 

 

リアスは風見鶏からやってくる4人のお目付け役として選ばれ4人を連れてくるように頼まれたのである。

 

 

「別にいいのよ?あなたが勝手に行くならあなたたちがルシファー達に怒られるだけなんだから」

 

 

「まぁまぁ、リッカさんもそんな喧嘩腰にならないでくださいよ。すみません、グレモリーさん。いろいろ迷惑をかけて」

 

 

リッカがリアスを挑発するのを清隆が宥めながら謝る。

 

 

「まぁ、いいわ。さっさとエレベーターに乗りましょ。最初は、私たちからでいいわね?」

 

 

リッカの言葉にリアスは頷く。

 

 

「え?このエレベーターに入るんですか?」

 

 

清隆は驚いて、リッカに言った。

 

 

巴と静流も驚いていた。

 

 

なぜなら、リッカを追いかけて3人が来たのは5人程しか入る事が出来ない様な小さいエレベーターだったからだ。

 

 

清隆がこっちに来た時もこのエレベーターを使ったから覚えていたのだ。

 

 

「えぇ。みんな着いて来て」

 

 

リッカがそう言いながらエレベーターに入る。

 

 

清隆、巴、静流はエレベーターの中を見渡すが不思議なところは何もなかった。

 

 

すると、リッカはポケットに手を入れ、小さなカードのようなものを出した。

 

 

そして、それを電子パネルに向けるとピッという電子音が鳴った。

 

 

すると、1,2しか表示のないエレベーターが地下に向かう感覚に陥る。

 

 

「え?な、何で!?」

 

 

「ここの地下には秘密の階層があるのよ。冥界へ続く階層がね」

 

 

その言葉に3人は驚きを隠せなかった。

 

 

「まぁ、驚くのも無理はないわ。私だって、この前、ルシファーたちに教えてもらった通路だもの。普段は私専用のルートから行っているのだけれど、そのルートは私しか通れないのよね。だから今回はこっちを使うの」

 

 

その後、1分ほどでエレベーターが止まりドアが開く。清隆たちが出ると、そこは列車に似ているものがあった。そして、そこにはグレモリー家の紋章が刻まれていた。

 

 

「これに乗って行くんですか?」

 

 

「えぇ、そうよ」

 

 

すると、後ろからグレモリー眷属のみんなも次々に到着する。

 

 

「じゃぁ、みんなあれに乗るわよ!」

 

 

リアスが先行し、みんなを連れていく。

 

 

そして、列車に乗る。

 

 

「ん?」

 

 

それぞれ入国手続きを済ませ、それぞれが談笑していると、小猫がひとり離れたところにいるのに清隆は気がついた。

 

 

清隆の視線にリッカ、巴、静流がそちらを向くと小猫が一人でいるのに気づく。

 

 

小猫はとても思いつめた目をしていた。

 

 

「行ってきなさい、清隆」

 

 

「え?」

 

 

リッカの言葉に少し清隆は驚いた。

 

 

「大丈夫よ、此処にいる2人には黒歌のことを伝えてあるわ。この前杉並が持ってきた資料もみんな知ってる」

 

 

リッカの言葉に静流と巴は頷いた。

 

 

「行ってこい、清隆。真実を伝えるかは清隆に任せるよ。それに小猫を救えるのは清隆しかいないと私は思っている」

 

 

「巴の言うとおりだ。清隆、彼女を助けてやってくれ。彼女の目は今を見ていない」

 

 

巴と静流も頼むように清隆に言う。

 

 

「すみません、色々と。じゃぁ、行ってきます」

 

 

「えぇ。グレモリーたちには近寄らせないようにしとくから存分に話してきなさい」

 

 

清隆は小猫の方に誰にもバレないように歩いていった。

 

 

そこには先ほどと同様に真剣な顔をした3人が残った

 

 

「それにしても、悪魔たちは許せないな」

 

 

「……許せない」

 

 

巴の言葉に静流も同調する。

 

 

「えぇ、ほんとに腐ってるわ。眷属にした娘達を売りさばくなんて。悪魔らしいっていえば悪魔らしいかもしれないけどね」

 

 

「リッカ、なぜこのことをルシファーたちに言わない?あの資料を見せれば言い訳はしないはずだ。それにルシファーなら私は信用できると思うんだが?」

 

 

「巴、それは得策ではない」

 

 

「静流はわかるのか?」

 

 

巴が静流に聞く。

 

 

「……確かにその情報をルシファーに話せば、黒歌は無罪になるかもしれない。でも、今まで指名手配されていた者の罪がなくなったとして、それを心地よく受け入れるものがいると思うか?」

 

 

巴は少し考え、首を横に振る。

 

 

「そのとおりだ。そして、塔城も受け入れることができないだろう。そんな場所に黒歌は帰ってくると思うか?」

 

 

巴は静流が何を言いたいのか気づいた。

 

 

「静流の言うとおりね。私や清隆はあくまで、塔城と黒歌の二人を救う方法を考えて動いているわ。それは巴もでしょ」

 

 

「あぁ。そのとおりだ」

 

 

「この情報は私たちのみ握っている切り札よ。これを使うのには時期があるのよ。心配しないくてもきちんとこの切り札を使うときは必ず来る。だから、この件は私を信じて」

 

 

二人は頷き、清隆の向かった方を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リッカ達がしゃべっている頃、清隆が小猫の近くまで来る。

 

 

「ここ、いいか?」

 

 

「……清隆先輩?」

 

 

清隆が突然現れ、小猫は少し驚いた。

 

 

清隆は小猫の返事を待つことなく、小猫の前に座る。

 

 

「……いいんですか?巴さん達と話をしてなくて?」

 

 

「あぁ、みんなが小猫のところに行ってこいって言うからさ」

 

 

「……なぜ私?」

 

 

清隆がなぜ自分のところに来たのか小猫には分からなかった。

 

 

「何思いつめてんだ?」

 

 

「え?」

 

 

「ほら、ちょうど外が暗くなった。自分の顔を見てみ?」

 

 

清隆は窓の方を指差し、小猫に言った。

 

 

小猫は言われたとおり窓を見る。

 

 

そこには自分の悲しい表情が写っていた。

 

 

「グレモリーさん達には難しいかもしれないけど、俺にぐらいなら言えるんじゃないのか?」

 

 

清隆は小猫に優しく言った。

 

 

小猫は少し考える素振りをして言った。

 

 

「怖いんです、自分の力が。みんなはどんどん強くなっていく。私は戦車なのに……。今のグレモリー眷属で私が一番弱いから」

 

 

「小猫……」

 

 

小猫は涙を流しながら続ける。

 

 

「悔しいんです。私が一番弱いのが。それでも、猫又の力は……みんなを傷つけてしまうかもしれない。それが怖くて怖くて……。また、いなくなっちゃう。それが嫌なんです。もう、誰にもどこにも行って欲しくないんです」

 

 

「なら、俺たちと一緒に修行でもするか?」

 

 

「……え?」

 

 

小猫は一瞬、清隆が何を言っているのか理解できなかった。

 

 

「だから、修行さ。猫又の力を使うな」

 

 

「で、でもそれじゃぁ清隆先輩達に迷惑が掛かってしまうじゃないですか。それに私が力で暴走してしまったら皆さんを傷つけてしまいます」

 

 

「そんなに心配するなって。こっちには術式魔法のエキスパートや薬物のエキスパートがいるんだぜ。絶対に無茶はさせないし、もしもの時はなんでも出来る」

 

 

「ですが、そちらに行っては部長たちに迷惑が掛かります」

 

 

「何も、ずっと一緒にいようってわけじゃないさ。修行の時だけ、俺たちと一緒に居てくれればいいさ。サラはいないけど、ある程度の術式なら俺やリッカさんでも出来るしな。もしもの時は、サラに来てもらうさ」

 

 

「……本当にいいんですか?」

 

 

「あぁ。でも、対価はもらうぜ?」

 

 

「対価ですか?」

 

 

小猫は一気に不安そうな目になる。

 

 

しかし、清隆は小猫を見て微笑む。

 

 

「心配しなくてもいいよ、俺たちの望む対価は―――――」

 

 

清隆の言った対価に対し、小猫は驚いた。

 

 

「で、ですが、私は……」

 

 

「大丈夫。これはあくまでお願いだ。別に断ってくれても構わない。ただ、俺たちはそう望んでいる。そのことだけは理解しておいてくれればいいんだ」

 

 

小猫との会話が終わる頃、清隆たちを乗せた列車は冥界に到着した。




リアスに連れられて清隆たちが来たのは若手悪魔達の会合だった……


そして、そこで若手悪魔たちはそれぞれの夢を語る……


そして、一人の女性は語る……


差別のない学校の建設を……


しかし、彼女を襲うのは上級悪魔の笑い声だった……


次回「ソーナの夢 差別なき学校を」


いいか、よく聞け!ソーナさんの夢が叶わないだと?なら、俺が叶えさせてやる。たとえ、お前たち悪魔を敵に回そうと!この『桜の守護者』の名に賭けて!
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