ハイスクールD×D 桜物語   作:孤高の桜

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ゲーム説明と駒の特性

レーティングゲーム当日。

 

 

風見鶏勢、グレモリー勢、シトリー勢は一つの会場に呼び出されていた。

 

 

「清隆君!」

 

 

清隆を見つけて呼びかけてきたのはソーナだった。

 

 

「ん?どうした?」

 

 

「ん?じゃないです!サーゼクス様に喧嘩をふっかけたっていう噂は本当なんですか?」

 

 

「まぁ、間違ってないかな」

 

 

清隆の余裕そうな表情を見てソーナがため息を吐く。

 

 

「まぁ、大方事情は聞いています。ですが、今回のレーティングゲームは悪いですが勝たせていただきます」

 

 

そう言葉を残し、ソーナは自分の眷属のいる方向に帰っていった。

 

 

その次に来たのは小猫だった。

 

 

「大丈夫なのか?こっちにいても」

 

 

「……はい。昨日は裕斗先輩が庇ってくれました。清隆先輩……」

 

 

小猫は清隆を心配そうに見上げてくる。

 

 

「心配するな。俺たちは全員本気なんだ。だから負けることはないよ。だから、小猫も修行の成果を出す気持ちで全力で戦おうぜ。あ、そうだ」

 

 

清隆は何かを思い出すかのようにポケットに手を入れる。そこから小さなお守りを取り出すと小猫に渡した。

 

 

「これは?」

 

 

「これはな、お守りさ。きっと小猫の想いに答えてくれる、な」

 

 

清隆に渡されたお守りを小猫は大事そうに握りしめる。

 

 

「……このゲームが終わったら、また修行しに行ってもいいですか?」

 

 

小猫が少し不安そうに清隆に言った。

 

 

清隆は小猫の言葉にためらうことなく直ぐに答えた。

 

 

「もちろんだ。それに次からは黒歌も一緒だしな」

 

 

小猫はその言葉に涙が溢れそうになるが、すぐに堪えた。

 

 

「もう、泣かないって決めたんです。次はゲーム本番で」

 

 

小猫はそう言葉を残し、その場を立ち去った。

 

 

その後、直ぐにグレイフィアが壇上に立ち、ルール説明を行い始めた。

 

 

「今回ルール説明をさせていただきますグレイフィアです。よろしくお願いします。では、これからルール説明を行わせていただきます。今回のレーティングゲームは今までにない形のゲームなのでよく注意を聞いておいてください」

 

 

その言葉と共にその場にいた皆に緊張が走る。

 

 

「まず、短期決戦で制限時間は3時間。その時点で駒数の多いチームが勝ちです。この点に関しては若干風見鶏の皆さんが有利になっています。そして、次にフィールドについてです。皆様に行ってもらうフィールドは地下迷宮となっており、魔方陣があるのでそこから各フィールドに飛んでもらう可能性もあれば直接本陣に飛べる場合もあります。ちなみに、魔方陣で飛べる人数は限られています。さらに、迷宮は随時道や魔方陣が入れ替わったりします。つまり、孤立してしまう可能性もあるということです。壁に関しては、どのような攻撃を行なっても破壊できないので注意してください。そして、この試合の最も注意しなければいけない点は各自営の『王』以外の戦闘不能はアナウンスしません。そして、すべての通信機器も使えなくなっております。風見鶏の魔力感知もほとんど無力化されておりますのであしからず」

 

 

その言葉に皆が驚いた。

 

 

つまり、やられてもアナウンスされないため誰がやられて誰が生き残っているかは敵にも自分達にもわからないということだからだ。

 

 

(これは、戦略というよりも確実に相手を撃破していくことを考えながら動かないといけないな。それに伝達係もかなり重要な仕事になってくるな。運要素も結構絡んでるし)

 

 

そして、説明はさらに続く。

 

 

「今回のゲーム内において、『歩兵』及び『兵士』の成り及びプロモーションは自分以外ならどの陣営の陣地でも出来ます。以上です。何か質問などはありますか?」

 

 

グレイフィアは周りを見渡す。そして、誰も質問がないことがわかると道を開ける。そこには3つの魔方陣が存在していた。

 

 

「では、ここからそれぞれの陣営に飛んでいただきます。向こうに全員が着き次第、カウントを始め、10分後にゲームをスタートします。開始の合図はアナウンスします。では、皆さんご武運を」

 

 

そして、皆はそれぞれの思いを胸に秘めて魔方陣を潜っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清隆たちが到着したのは広間のようなところだった。

 

 

「入口が5つ。いや、入口というより出口なのか?」

 

 

「まぁ、難しいことより早速作戦を伝えるわよ」

 

 

その言葉にリッカと静流と清隆と杉並以外の全員が驚いた。

 

 

「何みんなして驚いてるのよ。この程度のイレギュラーに対応できないようならカテゴリー5になんてなれないわよ。早速行くわよ。まず、杉並。今からできる限りここの周りの探索をお願い。葵も使い魔を飛ばしてできる限り広範囲の探索を。魔方陣が本当にすべての通路にあるかも確認お願い」

 

 

「任せろ」「了解です」

 

 

二人は早速行動を開始した。

 

 

「次にサラ。あなたにはできる限りの強化術式を書いて欲しいのよ。そうね、魔法強化よりも肉体強化を中心で」

 

 

「分かりました」

 

 

サラも自分の作業に入っていく。

 

 

「非戦闘員の3人の仕事は以上よ。次に戦闘を行う私たちの作戦よ。質問があったらすぐに言ってね。まず、はっきり言わせてもらうわ。私か静流がやられると一気に相手が攻めてくる。だから、私たちは序盤は清隆の護衛に回らせてもらうわ。随時、遊撃として動く。静流、いいわね」

 

 

リッカの言葉に静流は無言で頷いた。

 

 

「結構。次行くわよ。まず先行部隊として、愛紗・星のペア、ゼノヴィア・耕助のペア、ティアナ・スバルのペア、アスナ・シノンのペアの4つのペアに行ってもらう。でも、道は5つ。で、シャルルに残り一つは任せたいのだけどいける?」

 

 

「うん。見つけたら、時間稼ぎだよね?」

 

 

「さすがシャルルね。そして、イレギュラーに対応する遊撃部隊が美琴、姫乃、巴、静流、私の5人よ」

 

 

「え、俺は?」

 

 

清隆は自分には何も役が回っていないことに少し疑問を持つ。

 

 

「清隆は絶対にやられちゃいけないんだから動かないに決まってるじゃない。じゃぁ、最後にコマの特性の最終チェックよ」

 

 

ここで説明しておこう。

 

 

まず、金、飛車、角行、王以外の駒には全て『成り』が存在し、金の能力を使うことができる。

 

 

そして、通常状態の駒の特性から。

 

 

『歩兵』……特になし。

 

 

『王将』……特になし。

 

 

『香車』……主に肉体関係の強化がされる。

 

 

『桂馬』……全体の魔力量の強化。

 

 

『銀将』……近くにいる味方に自分の魔力や力などを譲渡できる。

 

 

『金将』……レーティングゲーム中に一度ずつ『王将』の場所に飛ぶことができる。それと魔力及び肉体の強化。

 

 

『角行』……ランダムに敵(王以外)の位置に飛ぶことができる。

 

 

『龍馬』……『角行』の力に『金将』の力が付加される。

 

 

『飛車』……ランダムに『王将』以外の仲間の位置に飛ぶことができる。

 

 

『竜王』……『飛車』の力に『金将』の力が付加される。

 

 

そして、杉並が帰ってきて内部の状況が少しおかしいことを伝えた。

 

 

葵も自分の放った使い魔の位置が断定できないと言っている。

 

 

そんな不安要素があるままレーティングゲームが始まろうとしていた。

 

 

『時間になりました。ゲームスタートです』

 

 

グレイフィアのアナウンスがフィールド上に鳴り響いた。

 




遂に開始されたレーティングゲーム……


二人の英雄の子孫が出会ったのはシトリー眷属……


二人はそれぞれの想いを胸に秘め……


今、禁じられし力を解き放つ……


その姿は古より伝えられし、龍騎士の力……


次回『覚醒 二人の龍騎士』


もう手加減はしない!!


もう負けるわけにはいかないんだ!!


「「禁手(バランス・ブレイク)!!」」
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