ハイスクールD×D 桜物語   作:孤高の桜

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『桜の守護者』VS『赤き龍帝』

シャルルと黒歌によって転移させられる人数は2人までだった。

 

 

そこで、静流は二つの班に分けることを提案した。

 

 

ここで魔力を使い、少し疲労が見える二人を守る護衛係とリアス達を助けに行くチームだ。

 

 

そして、助けに行くメンバーは応用力の利く清隆と巴だった。最高のメンバーは清隆と静流らしいが、それだと、姫乃と巴にかかる負担がかなり大きくなる為、このメンバーに分かれることになった。

 

 

そして、清隆と巴は魔法陣で転移すると唖然としてしまった。

 

 

なぜなら、紅蓮の鎧を身に纏ったイッセーが辺り一面を吹き飛ばしているからだ。

 

 

「な、何が起こっているんだ……」

 

 

「……」

 

 

清隆の呟きに巴も見ることしかできなかった。

 

 

直ぐに清隆は正気に戻り、辺りを見渡す。

 

 

すると、建物の端の方にリアスたちを発見する。

 

 

「巴さん、みんながいる。とにかく事情を聞くしかなさそうだ」

 

 

「あ、あぁ!」

 

 

すぐに二人はイッセーに見つからないようにリアス達のところに走っていった。

 

 

「グレモリーさん!」

 

 

「か、葛木!?」

 

 

「清隆先輩!!」

 

 

リアスは突然現れた清隆に驚き、小猫は直ぐに清隆に抱きついた。

 

 

「遅かったな、『桜の守護者』。いや、葛木清隆」

 

 

「お前はヴァーリか。一体何があったんだ?」

 

 

清隆は突然姿を現したヴァーリに何があったのか聞いた。

 

 

なぜ、ヴァーリだったかというと第3者の視点の方がより現状がどんなものなのか分かるからだ。

 

 

そして、ヴァーリが語る。

 

 

イッセーが暴走している理由を。

 

 

その原因であるアーシアは生きていることを。

 

 

しかし、イッセーにはその言葉が届かないことを。

 

 

ヴァーリが喋るたびにグレモリー眷属の面々の表情が曇っていってしまう。

 

 

「なるほどな。アルジェントさんが生きていることを伝えたいけど今の兵藤には言葉が届かないか」

 

 

「あぁ、それに覇龍となってしまっている赤龍帝には俺でも敵うかどうかわからない。俺が覇龍になれば別だろうが覇龍はあまり使いたくないのでな」

 

 

ヴァーリが答え、清隆は少し考える。

 

 

「でも、はっきり言って今のまま行けば確実に兵藤は死んでしまう。なら、俺が行こう。巴さん、みんなへの連絡をお願いします」

 

 

「ウム、了解した」

 

 

そして、清隆はイッセーのもとに行こうとすると、止める者がいた。

 

 

「……ダメです」

 

 

それは小猫だった。

 

 

「でも、小猫達はグレモリー眷属だ。あんまり本気で戦えないだろ?ここは俺が時間を稼がないといずれ全員見つかって終わりだ」

 

 

「それでも、もう先輩だけを行かせるわけにはいかないんd「それぐらいにしておけ、小猫」巴さん?」

 

 

小猫が言い終わる前に巴が小猫を止める。

 

 

「死ぬなよ、清隆。必ず、風見鶏に帰ってこい。お前の帰ってくる場所はあそこなんだ」

 

 

「ハイ!」

 

 

清隆は頷き小猫の頭をなでる。

 

 

「大丈夫だから。俺は必ず帰ってくるから。だから、この戦いが終わったら和菓子をたらふく食わしてやる」

 

 

そう言い残し、イッセーの下に清隆は駆け抜けた。

 

 

そして、暴走状態のイッセーと金色桜を身に纏った清隆が対峙する。

 

 

「哀れだな、兵藤。怒りに自我を忘れ暴走するとは。今のお前は確かに強いと思うよ。でも、それは本当にお前が望む力なのか?」

 

 

「グガァァァァァァァ!!」

 

 

イッセーは清隆の言葉に耳を傾けずに瞬間移動で清隆の背後に回り込む。

 

 

「ダァァァァァァ!!」

 

 

「クッ!」

 

 

イッセーの攻撃を清隆は受け止めるがあまりの力に清隆ですら吹き飛ばされてしまう。

 

 

(スピードにはついていける。でも、ギリギリ追える程度が限界だ。それに、パワーが桁違いすぎる。さて、巴さんにはあれだけのことを言ったけどどうするかなぁ。とにかく、兵藤に心の余裕を生ませなきゃいけないよな)

 

 

『boostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboost!!!!!』

 

 

イッセーの体から膨大な魔力が放出し、それを胸の辺りで全て圧縮していく。

 

 

『Longinus smasher!!!!!』

 

 

ブーステッド・ギアの掛け声が鳴り響く。

 

 

そして、清隆に向かって赤い魔力が発射される。

 

 

「なんつー魔力量だよ!もってくれよ、『金色桜』!!喰い散らかせ『暴食桜』!!!」

 

 

清隆も負けじと金色桜を放つ。

 

 

そして二つの強大な力が空中でぶつかり合う。

 

 

しかし、徐々に清隆の方が押され始める。

 

 

(何なんだよ、暴食桜でも食いつくせねぇのか!単純な魔力量の桁が違いすぎる。吸ってるけど、吸いきれる量が俺の元々の魔力量をはるかに超えてやがる)

 

 

だんだんと、清隆にイッセーの攻撃が迫ってくる。

 

 

「先輩!!」

 

 

すると、近くまで小猫が走ってくる。

 

 

「なっ!?小猫!早く帰れ!お前まで巻き込まれるぞ!!」

 

 

「嫌です!もう、先輩が傷つく姿を見ないって誓ったんです!ハァァァァ!!!!!」

 

 

小猫は体から氣と魔力を放つ。

 

 

「私は風見鶏の銀将でもあります!なら、出来るはずです!!」

 

 

その言葉と共に小猫の力が清隆に送られてくるのが清隆には理解できた。

 

 

「これは……」

 

 

「受け取ってください!先輩!!」

 

 

その言葉と共にすべての力が清隆に送られ、小猫は気を失う。そこにすかさず巴が抱える。

 

 

「大丈夫だ。少し、ガス欠を起こしただけだ。行け、清隆!」

 

 

「小猫……。ありがとな!うぉぉぉぉ!!!」

 

 

小猫の力の譲渡が成功し、清隆の力が増大する。

 

 

そして、イッセーの攻撃を相殺する。

 

 

「あれで相殺程度ってどうなのよ。小猫は気を失っちまってるし、黒歌の譲渡は期待できない。こりゃ、本格的にやばいんじゃないのかよ。とにかく、距離を離したらいけないことは分かった。打撃よりも、遠距離の方が危なすぎる!」

 

 

清隆は直ぐに加速してイッセーの背後に回り込む。

 

 

「桜火・豪炎!!」

 

 

清隆は特大の金色の炎を繰り出す。

 

 

「ドゥガァァァァァ!!!」

 

 

しかし、その豪炎ですら片手で振り払う。

 

 

「まだだ!」

 

 

清隆はイッセーの懐に潜り込む。

 

 

「目ぇ覚ましやがれ!桜火・金色紅蓮拳!!」

 

 

清隆は渾身の一撃でイッセーの腹部を殴る。

 

 

『boostboostboost!!!』

 

 

「な、何でだよ……」

 

 

清隆の一撃はイッセーの腹部の鎧を破壊しただけだった。そして、破壊したにも関わらず、ブーステッド・ギアの掛け声と共にすぐに鎧は再生してしまう。

 

 

「グガァァァァァ!!!」

 

 

そして、イッセーに拳を握られ遠くに吹き飛ばされる。

 

 

そして、イッセーは清隆の飛ばされる先に直ぐに飛び、地面に叩きつける。

 

 

「グハッ!!」

 

 

さらにイッセーは上空に飛び先ほどと同じように魔力を溜め始める。

 

 

『boostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboostboost!!!!!』

 

 

ブーステッド・ギアの掛け声が響きわたる。

 

 

「ゴホッ!クッ、体が動かねぇ」

 

 

『Longinus smasher!!!!!』

 

 

そして、イッセーから先ほどと同等の攻撃が放たれる。

 

 

(まだ、まだ負けられないんだ!)

 

 

清隆はゆっくりと立ち上がろうとする。

 

 

「ご主人様!そのまましゃがんでください!!」

 

 

「ッ!?」

 

 

突然の言葉を信じ、清隆はしゃがみこむ。

 

 

「煉獄・一閃!!」

 

 

「レイジング・レイ!!」

 

 

「デュランダル・バース!!」

 

 

「クロスファイヤー・シュート!!」

 

 

「ディバイン・バスター!!」

 

 

「電光石火!!」

 

 

「「機術・雷狼牙!!」」

 

 

様々な技が合体し、イッセーの攻撃ごとイッセーを包み込む。

 

 

「ま、間に合ったみたいだな」

 

 

清隆は振り返りながら言った。

 

 

そこにはリッカを除く全ての風見鶏公式新聞部メンバーが揃っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

(ここは……)

 

 

男は意識が覚醒し、周りを見渡す。

 

 

そして、ある映像が頭に浮かび上がる。

 

 

(そうですか。そういうことなのですね……)

 

 

そして、映像を見た男は納得をした。

 

 

(また、繰り返すのですね。時代が変わり世界が変わろうとも……)

 

 

男はその映像の中に映るひとりの少年を見る。

 

 

(今回の所有者は彼なのですね……。おや?あそこにいるのはドライグではありませんか。それにあの姿、なるほど、だから私が目覚めてしまったのですね。それにこの子は……)

 

 

男はゆっくりと映像に手を伸ばす。

 

 

(この力は想い強き者によく似合う……)

 

 

少年の顔に手を当てる。

 

 

(さて、私が目覚めたのですから、私は役目を全うしましょうか)

 

 

そして、力を溜める。

 

 

(私という名の物語に終止符を……)

 

 

男は問いかけるようにつぶやく。

 

 

(いつまでも続いていたあの懐かしい日々に。そして、これからの私自身に……)

 

 

しかし、男はどこか悲しそうな顔をする。まるで、過去の自分を振り返るかのように。

 

 

(彼に受け継いでもらわなければならない。この運命を書き換える力を……)

 

 

男は一歩下がる。

 

 

(私に残されている時間などもうほとんど残ってないのだから……)

 

 

男はそう言うと空へ飛ぶ。

 

 

桜を身に纏い、桜弁の剣を握る。

 

 

(これを握るのも久しぶりです)

 

 

その姿を例えるとするなら……。

 

 

皆は口を揃えて、こう呼ぶだろう。

 

 

『桜花の騎士』と。

 

 

そして今、最強の桜花の騎士と桜の守護者の運命が交わろうとしていた。

 

 

 




圧倒的な力の前に清隆でさえ歯が立たなかった……


そんな清隆の前に現れた風見鶏の仲間達……


赤龍帝の名にふさわしい圧倒的な攻撃力……


しかし、そこにはなんの想いもなく……


無情に拳を振り上げるイッセー……


そんな彼に風見鶏勢は戦いを挑む……


次回「風見鶏VS赤き龍帝」


命をかけた戦いは始まったばかり……


彼らに待つのは絶望か希望か……
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