レーティングゲームが開始して、皆は所定の位置まで行った。
ちなみに、攻めはグラウンドに耕助・四季さん、体育館に巴さん、裏の森に姫乃という感じだ。
そして、シャルルさんは皆とは別行動で相手の本陣に向かってもらい、杉並先輩はそれぞれの戦闘などの細かい情報収集。リッカさんは遊撃でどこにでもいけるよう常に屋上にいる。
そして、本陣のまもりは、俺、葵ちゃん、サラだ。ちなみに、二人はあまり戦闘が得意ではないため実質まもりは俺一人だ。しかし、サラにはここでしなければいけない仕事がある。それに葵ちゃんには探知能力を最大限まで引き出してもらうため、魔力の多い俺がそばにいるわけだ。そんな役目ならリッカさんでもいいのではと尋ねたら、
「それじゃ、私が面白くな……じゃなくて、王が遊撃なんてできるわけないでしょ?」
最初が本音だと思うが、リッカさんの言うことが正しいので今回は俺は我慢することになった。
『みんな、準備はいい?』
俺が耳につけている小型シェルから皆に聞くとOKの返事が返ってきた。
俺はサラの方に振り返った。
『サラ、いける?』
「はい!では、清隆。私の手を握ってください」
その声に俺は、サラの手を握る。握ったとき、少しだけ汗ばんでいて震えていた。
「サラ。大丈夫、失敗したって大丈夫だからな」
「清隆、ありがとうございます。でも大丈夫です。ではいきます」
そうサラが言うと、俺の体の魔力が使われているのがわかる。
「サラさん、頑張ってください!」
葵ちゃんの応援も聞こえてくる。
「はぁぁ!
その瞬間、旧校舎の周りに大きな魔力が動いた。
そう、これは、サラとリッカさんが考えた作戦の一つだ。
リッカさんの考えでは、レーティングゲーム初心者のグレモリーさんはおそらく自分の陣地の周りにたくさんの罠を張り巡らして、こっちを罠にはめカウンターを決める作戦をとってくると考えた結果、サラの術式を利用して、一気に罠を消してしまおうというリッカさんらしい大胆な作戦だ。しかし、この作戦には大きな欠点があり、その罠を破壊する範囲に六角形になるように術式を描いた紙を貼り付けておかなければならないということだ。そこは、杉並先輩が考えてくれた。さすが、公式新聞部の参謀といったところだ。今の魔力の動きからしてかなりの罠が仕掛けられていたのだろう。リッカさんは本当にすごい。
『罠全て撃破確認。みんな!全員攻撃開始!それと、サラ、清隆お疲れさま。それと葵、本陣の周りに探知魔法をかけとくのよ』
リッカさんの声に皆が返事をする。
グレモリーside
グレイフィアに呼ばれて、彼たちのことを聞いた。
普通の人間じゃないのはわかったけどまさか魔法使いだなんて。
しかも、最後にやって来た女性はその魔法使いの中でも5本の指に入るほどの人物だと聞く。
でも、その程度じゃ私は負けないわ。ライザーに負けて、みんなが悲しんだのを見ている。もう負けるわけにはいかない。
しかし、裕斗のことが気になる。葛木と別れた次の日、イッセーの家で聖剣の話が出てから裕斗は少し思いつめた顔が多くなり、周りをみえていない。
レーティングゲーム開始30分前になり、裕斗、小猫、朱乃には罠を仕掛けてもらった。こちらの取る戦法は数との差を考え、メインと裏にあたる裏の森、グラウンド、体育館に多量の罠を仕掛けて相手が引っかかった瞬間に強襲をかけるというオーソドックスな作戦。
そして、レーティングゲームが始まった。皆は静かに相手が罠に引っかかるのを待つ。一応、使い魔に周りを見させているけど特に変わった様子はない。
その時、かすかに魔力の移動が感じられた。
そして、一気に旧校舎を囲むように結界のようなものが張られたと思ったら、一気に魔力がなくなった。
そう、私たちが仕掛けた罠と共に。
この瞬間、私はかなりまずいと思った。
「みんな!相手の奇襲よ!罠の殆どが破られてるわ!朱乃はグラウンドに、裕斗は裏の森に、小猫は体育館へ向かって頂戴!イッセー、アーシアは私と共に別ルートで相手の本陣に向かうわよ。罠がなくなった今だと、ここにいると全滅しちゃうわ!」
『了解!』
私たちはそれぞれ別のところから生徒会室へと向かった。
グレモリー眷属の仕掛けた罠をすべて破壊した清隆たち……
そして、戦いは中盤へ移行する……
各場所でついに本格的な戦いが幕を開ける……
体育館では戦車の二人が対峙する……
次回「パワー勝負 戦車VS戦車」
大丈夫……塔城の苦しみを私たちは知っている。だから、清隆を信じてくれ……
ほか作品からのヒロインも徐々に決まってます。ただ、どうやって仲間にするかのネタがなかなか思いつきません。