ハイスクールD×D 桜物語   作:孤高の桜

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なんと、言い訳すればいいのか言葉が見つかりません。


最初は物語のあらすじ自体は決まっておりました。ただ、その時期と同時にテストやバイトが重なってまとまった時間がとれませんでした。他にもインターン、現在は就職活動と忙しい毎日です。


ただ、感想欄を久しぶりに見てみたら、早く見たいと書かれていたり、メッセージもたくさんいただいておりました。返信できずに済みません。落ち着いた時間をこれからも取れると思えません。現在春休みはバイトに就職活動とやはり忙しいのは変わりません。ただ、必ず、書いては行きますので。やはり、このようなものを書くにあたって、感想やメッセージというのは本当に励みになると改めて励みになると感じました。


本当にすみませんでした!!では、今後も、よろしくお願いします。


それぞれの守るもの

「もう、後戻りはできそうにないな……」

 

 

「何?」

 

 

「この力を使えばきっとみんなは悲しんでくれるだろう。でも、ここでお前を倒さなければきっと皆が悲しい思いをする。それなら……」

 

 

巴は両手をめいいっぱい広げる。

 

 

「私が全て守る。行くぞ、ミスターT。これが正真正銘の私の全力全開だ……」

 

 

「ッ!?」

 

 

その巴から放たれる圧倒的な覇気にミスターTは一歩下がってしまう。

 

 

「禁忌『暁の明星』……。近接戦闘型魔法使いのみが使う禁術の中の禁術だ。行くぞ!!」

 

 

その場から巴の姿が消える。

 

 

「クッ!?なら!」

 

 

ミスターTも自分の周りに小さなブラックホールを複数個召喚する。

 

 

「このブラックホールはありとあらゆる重力で空間を狂わせる。無事に私にたどり着けるッ!?」

 

 

ミスターTの目の前に巴が突然現れる。

 

 

「済まないな。今の私にはどんな魔法も力も通用しない」

 

 

「ぐハッ!!」

 

 

巴の拳によりミスターTは吹っ飛んでいく。

 

 

「グッ!」

 

 

しかし、巴自身もよろめいてしまう。

 

 

「まだだ、まだあいつを倒していない!!もってくれよ、私の肉体!!」

 

 

巴はさらに追い打ちをかける。

 

 

「なるほど…。読めたぞ、その魔法!自らの肉体を限界を超え、人間の限界を超える魔法か!だがそんなもの貴様自身の肉体が持つわけが!?まさか、貴様、自分の命を!?」

 

 

「そのとおりだ。冥土の土産だ!お前の頭の中に刻み込めお前を倒す魔法使いの名を!風見鶏公式新聞部『金将』五条院巴!ここにあり!!」

 

 

巴はゆっくりと自らの名を刻み込むように叫ぶ。

 

 

それはまるで自らの名を誰かに覚えてもりたいかのような悲痛の叫び声に類似していた。

 

 

そして、巴はミスターTの懐に潜り込む。

 

 

巴の右手には大量の魔力を溜めている。

 

 

『巴、その禁術を使うのはよしなさい』

 

 

『何故だ?』

 

 

『その禁呪はたしかにあなた向きよ。でもそんなものを多用すればあなたは死んでしまう!』

 

 

『やっぱりか。ならやめておくとするか。リッカがそこまで言うのだからな』

 

 

(あぁ、なんでこんな時に昔のことを。済まないな、リッカ。約束を守れなくて)

 

 

「うぉぉぉぉぉ!!吹き飛べぇぇぇぇぇ!!」

 

 

ドゴォォぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!

 

 

巴の拳をミスターTはよけることができず、そのまま直撃をもらってしまう。

 

 

その反動で巴も後退し、その場に膝を付く。

 

 

「ハァァァ、ハァ。なんと、言う力だ…」

 

 

ミスターT自分の腹部を見ながらつぶやく。

 

 

そこには血まみれで穴があいてしまっていた。

 

 

「これほどとは……」

 

 

ミスターTは一度は立ち上がるが、すぐにその場に倒れ込む。

 

 

「これで、お前はもう戦えまい…」

 

 

「あぁ、あとは貴様とともに心中するだけになってしまった…」

 

 

「まだ、私は倒れるわけには……いかない」

 

 

巴はゆっくりと立ち上がる。

 

 

「やめておけ。貴様の肉体はとうに限界を超えている。今でさえ、なぜ動けるかわからない状態で何ができる……」

 

 

ミスターTの言葉に耳を傾けながらも巴は歩いていく。

 

 

「私にはまだせねばならんことがある。お前の主を倒して、私達の王達を取り戻す」

 

 

「なら好きにすればいい。だが、一つだけ忠告だ。必ず後悔するぞ」

 

 

「構わない、そんなもの。もう、立ち止まらないと決めたんだ。私たちは前にむいて歩いていくしかないんだ。私は私の道を歩む」

 

 

「フッ。だが、こちらには数百もの魔物を送り込んでいる。風見鶏本校にな。ここで、私が倒れようと風見鶏はすでに落ちているだろう」

 

 

ミスターTの言葉に巴はくすくすと洗う。

 

 

「何が、おかしい?」

 

 

「やはり、か。そんなことだろうとは分かっていた。だが、そんな作戦は我らが参謀はとうに気づいていた」

 

 

「どういう意味だ……?」

 

 

「そんなもの分かりきっている…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風見鶏南side

 

 

「シャルル先生!さらに魔物が増えています!」

 

 

「大丈夫!アスナ!シノン!前衛のサポートをお願い!」

 

 

「「はい!」」

 

 

「クリサリスさん!マグネリー君が!」

 

 

「ハイ!すぐに行きます!!」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風見鶏北side

 

 

「クッ!数が多すぎます!」

 

 

「四季!サポートだ!受け取れ『アクセル』!!」

 

 

「え?」

 

 

魔物に押されかけた少年の前にピンク色の髪の女性が現れる。

 

 

「あ、ありがとうございます四季さん」

 

 

「えぇ。もう少しです。頑張りましょう!」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風見鶏東side

 

 

「みんな落ち着いて!近接戦闘専門の人は結界担当の人と常にツーマンセルをとって!遠距離射撃の人準備!」

 

 

「ティア!前線がかなりきつい!」

 

 

「分かってるわ!遠距離部隊!行くわよ!3、2、1!発射!!」

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風見鶏西side

 

 

「ハァァァ!!!」

 

 

少女の魔法が魔物を次々と撃破していく。

 

 

「アルベルさん!しゃがんでください!」

 

 

ひとりの声にアルベルと呼ばれた少女はすぐさましゃがむ。

 

 

「行きますよ、鬼姫。『鬼斬』!!」

 

 

姫乃の攻撃がまた一体、魔物を切り裂く。

 

 

「皆さん、頑張ってください!私たちがしなければいけないのは短期決戦からのほかの班の支援です!だからこそ、ここには4勢力の内最も戦力が高い!なので、頑張りましょう!」

 

 

『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

 

 

姫乃の声にそこに居た周りの人間も雄叫びを上げた。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「風見鶏が襲われてもいいように風見鶏には風見鶏の生徒が中心に守っているのだからな」

 

 

「なるほど…。自分たちの学校は自分たちで守る、か。それが本当に誰にでもできればよかったのだがな」

 

 

「ん?どういう意味だ?」

 

 

「何でもない。早くいけばどうだ?どうせ、貴様も長くないんだ」

 

 

最後のミスターTの言葉に返事をせずに無言のまま巴は部屋を後にしていった。

 

 

「自分の学校は自分で守る、か…」

 

 

ミスターTはゆっくりと壁まで体を引きずっていく。

 

 

「私とて、まだ倒れるわけにはいかない……」

 

 

ミスターTは壁に寄りかかり、両手を傷口に当てる。

 

 

「闇よ、もっと深く、もっと黒く。全てを塗りつぶせ…」

 

 

そこ絵と共にミスターTの腹部には黒い魔力が次々と交わっていく。

 

 

「グッ……ガハッ!」

 

 

ミスターTはゆっくりと手を腹部から離す。

 

 

すると不思議なことに先程までミスターTの腹部を貫いていた傷は最初からなかったようになっていた。

 

 

「ハァハァ。これでは、五条院巴を笑うことすらできないな。こんな自分を破壊しながら自分を保つようなやり方でまだ私は立とうとしているのだから……」

 

 

ミスターTはゆっくりと立ち上がる。

 

 

すると、ミスターTのポケットから一枚の写真がひらりと落ちる。

 

 

「ん?」

 

 

ミスターTはそれに気づき、ゆっくりと拾い上げる。

 

 

「ッ!?これは……。こんなところにあったのか……」

 

 

写真を見た瞬間、ミスターTの瞳から涙が流れる。

 

 

「待っていてくれ。必ず、必ず助けるから…」

 

 

ミスターTはその写真をポケットにしまい込む。

 

 

「あんなものを見てしまってはまだ死ぬに死ねなくなるではないか…。皆の笑顔を取り戻すために。また、皆で楽しく笑い合う明日のために私は全てを捨てた。だからこそ、皆ともう一度出会うために私が頑張らなければ…」

 

 

ミスターTも巴を追いかけるようにゆっくりととてもゆっくりと一歩一歩歩いていった。

 

 

ミスターTの持っていた写真にはたくさんの少女と少年の姿が写っていた。

 

 

「この世界で最後…。最後を飾るにはふさわしいだろう。風見鶏、葛木清隆、そして……リッカ・グリーンウッド…」

 

 

ミスターTのつぶやきは誰にも聞こえなかった。

 

 

そして、ミスターTは闇に消えていった。

 

 

 

 




それぞれがダークネスのもとに向かう中、ダークネスは卑劣な罠を仕掛ける……


人にはそれぞれ蒸し返してほしくない過去がある……


守りたい大切な家族がいる……


ダークネスの卑劣な罠、それは……


「家族」と「過去」……


次回「立ちふさがる家族と過去」


大切な人を取り戻すため……


それぞれの賭けるものはあまりにも大きい……


家族を殺す……


過去を殺す……


それぞれの覚悟が試される……
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