見捨てられた俺と追放者を集める女神さま スキルの真価を見つけだし リベンジ果たして成りあがる 作:腰尾マモル
クローズがドライアドから飛び去っていくのを見届けた僕達は明日の事を話し合う為に集会所の円卓を囲んでいた。
シンさんが中心となって話し合いは進み、まずはシンバード付近の現状がある程度分からないと具体的な攻め方は決められないとシンさんは語る。一旦、僕たちは断続的に遠方を調べに行っている兵士達の帰還を待つことにした。
僕らが集会所に入ってから20分後、ちょうどシンバード方面から帰ってきた第4部隊の兵士から早速シンバード周辺の戦力状況を尋ねることにした。
結果、シンバードには40名ほどのアサシンと5万匹ほどの魔獣が守りを固めていることが判明する。この5万匹は恐らくアスタロトが魔人としてスキル
イグノーラや死の山での戦争を経験した僕達なら5万匹ぐらいの魔獣包囲網なら突破できそうな気がする……と思ったけれど兵士曰くウッド・ローパー級の強力な魔獣が点在しているらしい。
確かアスタロトはザキールほど
厳しい状況をシンさんは唇を噛みしめながら分析していた。
「う~ん、これは中々厳しいね。数だけなら大したことはないけれど報告書を見る限り強力な個体が多過ぎる。帝国兵と手を組めるようにはなったものの、シンバード兵も帝国兵も疲弊しているしね。タイムリミットも明日の夕方までだから時間は限られている」
唸るシンさんの横でサーシャさんは一緒に地図を見ながら策を練っていた。彼女は
「シンさん、詳細な侵攻計画を立てたいので教えてください。地下に埋もれている
「面積はシンバードの8割ぐらいで高さは100メード程の空間だね。
「なら包囲網を突破したうえで最奥にあるシンバード中央の王宮殿に行かないといけないですね。これだけの距離があると流石に白鯨モーデックで空を駆けても魔量が持たないですよね。高度が上がれば魔量消費も上がりますから。かと言って低く飛べば魔獣から遠距離攻撃の的にされますし……う~ん」
今度はサーシャさんが唸り始めてしまった。その後も途中までリヴァイアサンで近づく提案が出たりもしたけれど、港から上陸すれば逃げ場も無くなり、圧力が一点にかけられて潰されてしまい乗り込める人数もかなり限られてしまうから却下となった。
加えてガラルドさんが「シンとリリスの魔量は絶対に温存しなきゃだめだ。敵が強すぎたらシンだけでも逃す余力を残しておかないとな」と呟いた。納得させられるのと同時にますます打つ手が狭まってしまった。
集会所全体に重い空気が漂い始め、皆が頭を抱えている。するとレックさんが何か考え付いたらしく手を挙げる。
「グラッジ殿のスキル『魔獣寄せ』は神獣と会話する事ができるのだったな? ならば
当時、焦って功績をあげようとしたレックさんが
確かに
そもそも
「ちょっといいですか? 個人的に心配なのが
「
自虐的に笑うレックさんを見つめているガラルドさんは自分の事のように苦しそうな表情を浮かべている。過去の自分に苦しめられるレックさんを見るのが辛いのだろう。
それでもレックさんの意思は固く、
「大丈夫だ、仮に
硬い意志を持ったレックさんに押されてシンさんもガラルドさんも首を縦に振るしかなかったようだ。
対話役である僕もレックさんの熱に押され承諾すると早速僕、レックさん、ガラルドさん、シンさん、リリスさん、サーシャさんの6人で