この物語は彼女がやるときにはやるコメディなのだが、今がそのときだ。
ザワザワ
司「うわぁ、お客さんいっぱいだよ」
いよいよ本番となったわけだが、リハーサルでは神業ともいえるコントロールさばきを見せてくれた麗華さん。だがそのせいでネネロボはエラーを起こして動くことができなかった。ただついさっき…。
麗華「初心に帰ります。勝つためではなく、楽しむためのプレイを心がけます」
なんて言っていたが大丈夫かなぁ。そろそろ本番が始まるが…。
ネネロボ「みんな〜、ネネロボだよ〜!」
「わーい」「こっち向いて〜」
ついにネネロボがステージに上がった。一方のステージ裏で待機している麗華さんはというと…。
麗華「大丈夫、今度は失敗しませんよ」
手に持っていたのは、スーパーファミコン用のコントローラーだった。これだけで対策を打ったと言えるのか?
ネネロボ「それじゃあみんな、いっくよ〜!」
♪〜
司「あいつ、俺たちに内緒でこんなかわいい歌声を収録していたのか…」
いま流れている曲は人気アニメ"このすば"のOPテーマだ。寧々が歌っているとは思えないぐらい明るい曲だ。そして肝心のダンスはというと…。
ガチャガチャ
司「うおっ!意外にも滑らかな動き!」
起動音が大きいのは仕方ないとして、軽いステップを踏んで踊っていた。そして操作している麗華さんはというと…。
ポチポチ
まるでアクションゲームをプレイしているかのように真剣な眼差しで、ネネロボから目線を離していなかった。その結果…。
ワァァァァ
ネネロボ「ありがとー!」
結果は大成功!ステージに集まってくれたみんなは大喜びだった!
類「おつかれ」
司「いやよくやってくれたよ、麗華さん」
今回はほんとに助かった。ゲームの操作方法を活かしてネネロボを動かしてくれた。ただ…。
麗華「どうかしたのですか?」
司「いやいつも思ってるけど、麗華さんは見た目だけはルカさまそっくりだなって」
いくら見た目が似ていて、いざというときに頼りになったとしても、俺たちにとってのルカさまは、俺たちの"セカイ"に生きるルカさまなんだよな。結局俺は彼女のことを"緋桜 麗華"としてしか見ることができない。
麗華「あの司さん、司さんがルカさまのことをどう思ってるかはわかりませんが、私はルカさまでいる気はないですよ」
司「?」
麗華「私はえむお嬢様やお客さんから"ルカさま"と呼ばれて悪い気はしませんよ。だけどあの人はアーティスト、一方私はプロゲーマーです。だから私のことを無理にルカさまだと思わなくてもいいのではないのでしょうか?」
そ、そうか。麗華さんは堂々と胸を張って自分を誇っているんだな、サイズ的な意味でも。
麗華「むしろ私はお嬢様やみなさんのことを変なやつらだと思ってましたよ。ゲームで例えるなら、ドンキーコング64の敵キャラみたいな…」
司「お、俺たちのことそんな風に見ていたのか…」
「ニートゲーマー」と呼べば聞こえは悪いが、なんだかんだで麗華さんは自分を曲げない強さを持っている。そしてその強さで多くのお客さんを笑顔にすることに成功させた。
司「よし、次はメイドとして真面目に働けるように頑張っていこうじゃないか!麗華さん!」
麗華「それは結構です!!」
ここまで読んでくれてありがとうございます。本家ではどちらかというとボケ担当の"ワンダーランズ×ショータイム"にあえてツッコミを任せたのですが、いかがだったでしょうか?
第5弾となる小説のプロットは現在作成中です。そのうち投稿するので楽しみにしていてください(とはいえあまり大きな期待をしないでくださいね……)。