僕の名前は神代 類(かみしろ るい)。本家プロセカでは問題児として恐れられた男だ。だが、この小説を書いているやつは僕に負けないレベルの問題児を次々と主人公にした。"鏡音レン"に憧れる少年、"元祖バーチャルシンガー"が好きなJK、親友の恋を応援する女の子。そして今度も…。
麗華「昇龍拳を破らぬかぎり、お前に勝ち目は無い!」キリッ
司「うわぁ〜、麗華さんちょっとは手加減してくれよ〜!」
彼女は緋桜 麗華、通称"ルカさま"。ゲームの腕を磨き続けた結果、いわゆる引きこもりとなってしまったメイドだ。
麗華「次は何して遊びます?KOF?ギルティギア?」
類「え、ケー?ギル?」
ゲームのタイトルかなにかだろうか…。麗華さんの部屋はゲーム機で埋めつくされていた。どこかのお嬢様スクールアイドルと同じくらいに。
麗華「あ、そうか!聞いたことないタイトルだから戸惑っているんですね!じゃあ「ジョジョの奇妙な冒険」とか「北斗の拳」とかにしましょう!それなら知ってるキャラクターがいると思いますから」
寧々「まだやるとは言ってませんよ」
そもそも僕たちが鳳家に来たのは今後のステージショーについて話し合うためだった。だけど、えむくんが不在だった。4人で話し合うつもりだったからまた今度にしよう、解散。……となるはずだったのに、いきなり麗華さんが現れて「ゲームしましょう!」なんて言い出した。
麗華「私、"ペット・ショップ"とか"トキ"が相手でも負けませんから!」
そしてやるという方向で話が進んでいる。
類「せっかくだからもう一回"ストリートファイター"しましょう。キャラもそこそこ有名だし」
みんな「波動拳」とか「昇龍拳」とか聞いたことあるかな?スマブラにリュウとケンが登場しているからわかると思うけど…。
寧々「でも私たち必殺技とか出せないですよ。麗華さんに勝てるかな…」
麗華「最近のシリーズは初心者でも簡単に必殺技が出せますから」
お〜、それならプロゲーマーだった麗華さんに勝てる確率がちょっとはあるね。
司「うわ、スマブラと比べてみると、リュウのやつ老けたな」
類「知らないキャラも結構いる」
寧々「あ、この子かわいい!」
そんなこんなでどのキャラを使用するか決まった。寧々が春麗(チュンリー)、麗華さんがザンギエフだ。
FIGHT!
さあ始まった。この小説を書いているやつの腕前でどこまでアクションシーンが表現できるか…。
まずは春麗のジャンピングキックから始まり、初心者でも簡単に出せる百烈キックをさく裂させた。そしてザンギエフがピヨっているところにとどめの強攻撃で、第一ランウドは寧々の勝ち。
そして第二ラウンド、春麗の連続した攻めにザンギエフは防戦一方。………かと思ったが、ここで必殺のスクリューパイルドライバーが決まった。麗華さんの勝利だ。
第三ラウンド、もうこれは圧倒的だった。ザンギエフの連続通常攻撃により麗華さんの完全勝利だった。
YOU WIN
司「うお〜すげぇ〜!どうしてそんな強いんだ!?」
麗華「私がゲーマーとして頑張ってきたの知ってるでしょう。ある言葉を大切にしてきてからなんです」
類「へぇそれは一体?」
麗華「そう…、"俺より強いやつに会いに行く"」
その言葉、ストリートファイターのやつだね!
麗華「ライバルと互いに本気でぶつかり合い、切磋琢磨しながら成長していく。これはみなさんがやっている歌やダンスのショーにも言えることなんですよ!」
寧々「確かにその通りだけど…、その言葉引きこもりゲーマーにだけは言われたくないな…」
麗華「失礼だな!これでも昔は普通に外を出歩いていたんですよ!」
寧々、きついひとことで返してきたな…。
類「そうだ!メイドとして働くなら他のライバル関係とか必要じゃないかな!家事とか料理とか」
麗華「いやです、面倒だもん」