正義実現委員会の指揮者   作:くろゆみ

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遠い背中

いよいよ三年生の先輩方との試合の時がやってきました...。

 先に行われた二年生との試合では作戦のことごとくを潰し、圧倒的な勝利を収めていました。

 

 それでも、昨日考えた作戦に変わりはありません。一歩間違えば即敗北というもはや策とも呼べないようなものですが、この戦力差のなか勝機を掴むにはこれくらいの博打ができないといけません!

 

「皆さん、私さんたちは昨日二年生の先輩方に勝ちました。この勢いで三年生の先輩方にも勝って一年生の強さを見せつけましょう!!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

 みんな士気は高いですね。委員長たちを相手にするということで怖じ気づく子がいるかと思っていましたが...無用の心配でしたね!

 

 ■

 

「一年生、準備はできたか?言っておくが手加減なんてものはしないからな。そしてラン、色々考えてきたみたいだが正面から勝ってやるから覚悟しておくんだな。」

 

「......望むところです!!」

 

 三年生の先輩方は一人一人がとても強いです。その強さはこの一年間一緒に活動してきてたくさん頼ってきたのでわかっています。

 その先輩方に今日挑んで勝ちに行くんです。そりゃあ、生半可な作戦は正面から叩き潰されるでしょうし、正面戦闘はもはや戦いにならないでしょう。

 

 ですが、これは私さんたち一年生を試すものです。特に委員長は好戦的で面白いことが好きな人で挑発したら十中八九乗ってくるでしょう。

 宣戦布告されたからにはそれに応えるだけです!

 

 

"試合、開始!!"

 

 

『えー、先輩方良く聞いてください。私さんが今から突撃します。今までの説教の分をやり返しますのでよろしくお願いします。」

 

 はい、初手に私さん単独で突撃します。無謀?そんなのはわかりきっていることですがそれでも、です。

 今回は私さんがまず囮になってある程度惹き付けます。そのために今回は手榴弾やグレネードランチャーを持ってきて徹底的に嫌がらせを行います。

 

「そぉーれ!バ・ク・ハ・ツです!!」

 

 良い感じにいっていますね。周りのバリケードに上手くダメージを与えるのはゲヘナで教えてもらいましたので得意です!

 ヒナちゃんですら、辟易とするほどなのでその有効さはお墨付きですよ!

 

「ラン、良い度胸してるじゃないか。私も混ぜてくれよ!」

 

 い、委員長ですか!?ツルギちゃん対策のために残ると思っていましたが何で私さんの方に!?

 それより不味いです!委員長の気を引きながら妨害しつつ逃げるなんて高度なことはさすがに出来ませんよ!?

 

 こうなったら委員長を倒しに行きます!とりあえず爆弾系を全部そこら辺に投げて相棒を取り出します。

 

 正直、委員長相手にどれだけ時間を稼げるかわかりません...。

 当初の予定では私さんの妨害のもとツルギちゃんとハスミちゃんをぶつけるつもりでしたが、それは叶いそうにないので次の策に行きます。

 

『委員長が私さんの方に来ました!プランB!』

 

 プランBは頭一つ抜けた戦力である委員長がこちらに来ている間に波状攻撃を仕掛けて消耗を加速させるというものです。

 こちらは通じるか微妙なので気は進みませんが、四の五の言っていられません。

 

 ────っと、もう委員長が見える位置まで来てますね...。本格的に迎撃をしましょう。

 

 まずは射程の差で先手を取れるこちらが有利なのでしっかりと狙いを付けて確実に......っ!

 何でこの距離でSMGの狙いが正確なんですか...!相変わらずデタラメな強さしてますね!

 

 これ以上距離を離すと戻られますし、突っ張るしかありません。回避しようとするとことごとく読まれて先撃ちされますし...!

 

 こんな無理ゲー始めてですよ!このまま戦ってもジリ貧になりますし、もうCQCも絡めた超接近戦しか無いですね!!

 

「ん、何だ?自棄になったか...一思いにやってやろうじゃないか!」

 

 あいにくそんな気は無いですよ!やるなら最後まで諦めたくない性分なのですよ!

 心苦しいですが相棒を委員長に向かって投げつけます。そして、私さんが取り出したのは────

 

「ほぉ、ガン=カタか。だが近距離は私も得意!ラン、お前の力を見せてみろ!!」

 

 ああもう!初めて見せるはずの戦法だというのに何で当たり前のように対応してくるんですか!?さすがに同じ人間か疑いますよ!

 むぅ、隙が見つかりませんね...。委員長の癖が何となくわかってきたのですが、それはあちらも同じこと。地力の差が出てきて辛いです。それに体力もそろそろ限界が近くなってきましたし...あちらはどうでしょうか...。

 

 ────────────

 

 Side 羽川ハスミ

 

 ランの方はどうなっているのでしょうか...。プランB...防衛を最低限にした波状攻撃による消耗戦ですか。

 しかし、委員長が不在といえど歴戦の猛者といえる三年生を相手に通用するのか少し不安です...。

 

「皆さん、そろそろ行きましょう。ツルギ、先陣を頼めますか?」

 

「キヒヒ...わかった。」

 

 ランが不在の今、指揮を取るのは私です。彼女と比べると差はあるでしょうが、今は気にしていても仕方ありません。自分と仲間を信じるのみです。

 

 波状攻撃と言えど、一回ごとにそれなりの戦力をぶつけなければあまり効果は望めません。その点はランが編成をしてくれたので大丈夫ですが、問題は何回必要かということですね。

 

「第一陣突撃!」

 

 最初にツルギを含めたメンバーをぶつけることである程度はわかると思いますが...。

 

 あまり芳しくはありませんね...。ツルギはともかく他の子の消耗がかなり激しいです。下手したら二年生との試合よりも酷くやられているかもしれません。

 これは、このまま続けても不毛ですね...。

 

 そうなりましたら当初の作戦を改良しましょう。防衛は最低限、攻撃に割けるだけ割くのは前提です。

 そこから波状攻撃ではなく、捨ての攻撃を一回行いましょう。その後に一気に攻めることで体制を整えさせることなく、突破しましょう。また、裏に回って奇襲を少人数で行うことで戦力の分散を図った方が良いですね...。

 采配は...仕方ありません。私を中心に六名ほどで裏に回り、出来るだけ時間と人員を割かせるようにしましょう。

 どうかこの策が上手くいくと良いのですが...。

 

 ────────────

 

 Side 竜胆ラン

 

 ダメでしたか...。ですが、委員長を戦場から大きく離すことに成功しました。それだけでまだ功績とは言えるでしょう...。

 

「なかなかやるじゃないか、だがまだ甘かったな。それにお前の本分はこっちじゃないだろ?でも良く頑張ったな。」

 

「......うるさいです。あっち行かなくて良いんですか...?」

 

「ああ、今から行っても間に合わないだろう。それに私がいなくてもあいつらは負けないからな。」

 

 あぁ...本当にもう...。委員長は優しいんだか厳しいんだか...何で今敵の私さんと仲良く喋っているんですかね...。

 こうして正面から戦ってやっぱり先輩方と私さんたちには大きな壁があると感じさせられました...。

 

 

"試合終了!!三年生の勝利!!!"

 

 

 ああ...負けましたか...。それでも今やれることをやりきったので後悔はありませんね...。

 

「言っただろ?正面から勝ってやるって、それにここで負けるなんて三年生としての威厳が無くなっちゃうしな。」

 

「はぁ、やっぱり強いですね...。」

 

 結構自信あったんですよねぇ、ハスミちゃんなら私さんがいなくても即興で色々やってくれると信じていましたし。

 本当に全部受けきられて完璧に抑えられて負けましたね...。

 

悔しいです...!!

 

「そうだ、その悔しさをバネにもっと上を目指せ。私たちはもう卒業してしまう、これからの正義実現委員会を引っ張るのは二年生と一年生だ。私たちに憧れるだけじゃなくて、私たちよりも上を目指して常に頑張ればきっと上手くいくさ。頑張れよ、ラン。」

 

「~~~はい!!!」

 

 ■

 

「ツルギちゃん、ハスミちゃん、先輩方凄かったですね...。」

 

「「ええ.../ああ...」」

 

「一緒に頑張りましょうね!」

 

「そうですね、ランの言う通りです。私たちに出来ることをやりましょう!」

 

「私も、今以上に強くなってみせる...!」

 

 今日私さんたちはとても高い壁に当たりました。それでも自分たちに出来ることを一生懸命やって、いつか先輩方のようになりたいと思いました。

 

 

 

委員長、先輩方、今までありがとうございました!

 




 これにて一年生編終了です!!
 これから二年生編に入りますが、これからもよろしくお願いします!!

 お気に入り、評価、感想を頂けるととても嬉しいです。また、もしかしたら更新速度が上がるかもしれないので是非!

これからの方針

  • さっさと原作にGO!!
  • 一年生、二年生時代もしっかり!!
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