正義実現委員会の指揮者   作:くろゆみ

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更新が遅くなりました...。


少し気になる後輩

 昨日は中々面白い子達と出会いましたね。ヒフミちゃんもハナコちゃんも表にはあまり出していませんでしたが、よく話を聞いてみると驚くようなこともありました。

 ヒフミちゃん、ペロロさんを求めてブラックマーケットに行くんですね...。私さんとしては同じことをやっているので強く言えませんが、正義実現委員会としては取り締まらないといけないので自分だけ見逃されていることに申し訳ないですね...。

 

 ■

 

 今日は久しぶりにミネちゃんとお昼を一緒にします!

 正義実現委員会と救護騎士団で普段からお世話になってはいましたが、プライベートでは休みが合わなかったりして中々一緒に過ごすことができていませんでした。

 しかし、何だか一年生の時と比べて覇気と言うか有無を言わせない迫力と言うか...そのようなものがミネちゃんから感じられる気がします。

 正義実現委員会のみんなも他の団員と同じようにしっかり治療してくれるけれど、一回暴れないようにしてからのため少し、いや結構怖いという意見も多いですね...。

 

「そういえば、ミネちゃんにも後輩が出来たんですか?」

 

「そうですね...まだあまり顔は会わせていないのですが、多くの方が入団希望を出してくれましたね。」

 

 救護騎士団と言えば、やはり前で戦うのが苦手な子が治療という形で戦闘に貢献したり、誰かのために活動したい、という優しい心を持った人が集まりやすいですね。トリニティにはそういう子が結構いるので必然的に規模も大きくなって結果的に迅速な治療が行えているので良いですね。

 

「こっちも委員長によると結構人気だったそうです。」

 

「正義実現委員会はトリニティ内外問わず有名ですから人気なのはわかりますね。」

 

 どうしても各校の生徒会と並んで学校を代表するのは戦闘組織になりますからね。

 トリニティの正義実現委員会、ゲヘナの風紀委員会、ミレニアムのC&C、あとは百鬼夜行の百花繚乱もそうですかね。

 とにかくこういった組織は他自治区と共同で動いたりもするため、名が広まり憧れられやすいというわけです。

 

「今日はミネちゃん大変だと思いますが頑張ってくださいね...。」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

 昨年私さん達が行った実力試験ですが、これは毎年の恒例行事として行われているそうです。そして、そこで出た負傷者を使って救護騎士団の最初の研修をするそうです。

 そこで同学年で交流し後々上手く連携出来るように、という目的が裏にはあったと聞いて驚いたと同時に合理的で素晴らしいと思いました。

 今年は元第九班の私さん達は試験官としては参加しないということになったのでミネちゃんのお世話になることは無さそうですね。先輩方が言うには私さん達は個の強さとしては突出しているため新入生の実力の判断材料としては難しいとのことでした。

 認めてもらえているのは嬉しいですが、まだまだ先輩方から学ぶところはたくさんあるので成長し続けられるように頑張ります。

 

 ■

 

「さて、この前伝えた通り今日は一年生の実力試験の日です。それぞれ事前に連絡した子の相手をしてあげるように。ただ絶対に重傷は負わせないこと、その子も救護騎士団も大変になるからね。それじゃあ、持ち場に行くように。」

 

 持ち場...私さんは戦わないので自由にしていて良いと言われましたし試合の様子でも見学しておきましょう。今年の一年生で面白そうな子がいたら教育係として組みたいですね。

 

 うーん、見たところ多くの子は一歩前に出ることが出来ていませんね...。憧れていた先輩が目の前にいるということと、単純に実力の差を感じて引いてしまっているのか、仕方ないです私さん達は多分例外だったのだしょうね...。

 

 おや、かなり善戦している子が一人いますね。えっとあの子は...仲正イチカちゃんですか。

 戦い方は一見すると特に他の子と大差無い様に見えますが、所々に荒々しさが見え隠れしていますね。普通なら一歩踏み込まないところで躊躇なく前に出たり、多少の被弾には動じず攻撃の機会を逃さないところだったり、かと思えば他の子と同じ様に丁寧な教本通りの動きをしたりチグハグなところがありますね。自らの荒々しさをわざと抑えているのでしょうか?

 興味が湧いてきましたね。あの子の教育係になれるように委員長にお願いしに行きますか。

 

 

 

「委員長、イチカちゃんの教育係に付いて良いですか?」

 

「待ってください早いです。希望を取るとは言いましたが、まだ全員終わっていないのでそれまで待っていただきます。」

 

「...わかりました。」

 

 早かったらしいです...。委員長はそれぞれの希望を取って教育係にすると言っていたので行ったのですが...こういうのは早ければ早いほど良いものじゃないんですか!?

 仕方ありません、何とかイチカちゃんの教育係になれるようにアピールしましょう!

 

 ■

 

 正義実現委員会の教育係とはその名の通り、一年生が活動するに当たってその行動に相応しくないものが無いか、しっかりと与えられた業務をこなすことが出来ているか、また疑問点などに即座に答えるためにペアを組む二・三年生のことである。

 全員が教育係になれるわけではないが、希望とは別に普段の素行や実力などを加味してそれぞれ配属されることになっている。

 

 

 

「────それじゃあ、仲正さんの教育係を頼んだよラン。」

 

「はい!」

 

 イチカちゃんの教育係になることが出来ました。

 かなりしっかりしてそうな子だったので教えることは少ないかもしれません。それでも、今後のためにたくさんコミュニケーションをとって良い関係を目指しましょう!

 

 

 ────────────

 

 

 この辺りを集合場所にしていた筈ですが...いましたね。

 

「初めまして、イチカちゃんの教育係になった竜胆ランです!よろしくお願いしますね。」

 

「仲正イチカっす。こちらこそよろしくお願いしますっす。」

 

 良い子ですね!何て言うんでしょうか、糸目?や物腰の柔らかさで人当たりが良さそうに見えますね。

 贔屓かもしれませんが活動への取り組み方によっては今年の新入生の中でも頭ひとつ抜けて活躍しそうですね。

 

「活動の内容は大まかに二つですね。一つ目は割り振られた地区のパトロールです。そこで問題が起こってないかなどを確認します。二つ目は暴れている子の鎮圧、捕縛です。こちらは言葉通り喧嘩していたりする子を実力行使で大人しくさせることですね。なにか質問はありますか?」

 

「特に無いっす。」

 

「それじゃあ行きましょうか。」

 

 意気込んだは良いですが、初日ということもあって今日は基本的にはパトロールだけです。目の前で起こるなどやむを得ない場合を除いて戦闘は手の空いている二・三年生が行うことになっています。

 これも一年生の安全を守るための方法です。過去に学年関係無く大きな被害が出た事件があったそうで、一年生を中心にトラウマという形で心に深く傷が残ったしまったそうです。そういったことを防ぐためにこのように予防していると聞きました。

 

 ■

 

「今日は終わりですね、イチカちゃんは覚えが早くて助かりますね~。」

 

「ありがとうございますっす。」

 

「明日からも頑張りましょうね。」

 

「はいっす!」

 

 イチカちゃんの働きはとても良いものでした。

 パトロールだけに集中するのではなく、困っている人を助けたり私さんが道を間違えたときも正してくれて...周りが良く見えていて心配りが出来ていました。

 この調子で明日からも教えられることをどんどん教えていきましょう!

 




お気にいり、評価、感想を頂けるととても嬉しいです。また、もしかしたら更新速度が上がるかもしれないので是非!!

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