イチカちゃんの教育も終わり、私さんも普段の活動へと戻っていました。今年は私さんと一年生で構成された班になり、一年生を助けながら頑張っています。
特に危険な事件などもなく、至って平和で昨年よりも事件の発生件数が下がっています。
ただ、ブラックマーケット付近ではいつも不良が何かしら問題を起こしている筈なのですが、最近はそういったものが不自然なほどに無くなっています。何か良くないことでも起こっているのでしょうか...。
「ラン先輩、ハスミ先輩から援軍の要請が来ました。」
「了解です、行きましょうか。」
ハスミちゃんから手伝って欲しいとの連絡ですか、ハスミちゃんの班もそこら辺の不良じゃ相手にならないと思うのですが...。最近の不良の行動の変化と何か関係があるのでしょうか。
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「ハスミちゃん、何があったのですか?」
「それが、ヘルメット団が複数であちらのビルを占拠していまして...。」
「なるほど、そういうことで私さんなんですね。」
現在、正義実現委員会のメンバーの中で特に秀でているのはツルギちゃんです。単独での実力は文字通り戦車にも負けず劣らずといったところでとても頼もしいです。
私さんもそれなりには強いですが、さすがにツルギちゃんと比べると劣ってしまいます。そこで私さんの武器である指揮力を伸ばしている最中なのです。
「しかし、こう人数差が凄いと多少強引に行かないとダメそうですね...。」
こちら側が圧倒的に不利ですね。こういった状況の経験があるのは私さんとハスミちゃんだけで、戦闘に慣れていない一年生が数名ですか...。
今から更に人を呼んでいると時間がかかりますし、どうにか頑張ってみますか。
「皆さん聞いてください。正面からやり合っても無理なのでちょっと時間稼ぎを兼ねて少し交戦します。ハスミちゃん、ツルギちゃんに連絡お願いします。ツルギちゃんが来るまでの間に私さん達で少しでも相手の戦力を削ります。まず、私さんが前に出て敵を誘きだします。そこを一年生のみんなで攻撃してください。SRを使っている子はハスミちゃんと一緒に相手のスナイパーの牽制をお願いします。最後に一つ、絶対に無理をしないようにして下さいね。」
ぶっちゃけ私さん達だけでは勝てないのでツルギちゃん達を呼ぶことにしました。それでも数の暴力というのは恐ろしいので、先にある程度削る必要があると判断しました。
そこで先輩方との対抗戦と同じ様に私さんが囮になって、みんなでそこを叩く嫌がらせを行うことにしました。
そうですね、一応最終勧告だけやってから攻撃しますか。無いとは思いますが素直に出てきてくれたら楽なんですけれど...面倒くさいですね...。
『ヘルメット団の皆さん、今素直に出てきたら矯正局に引き渡さずある程度の罪に抑えますよー。どうですか、出てきてくれますかー?』
「出ていくわけねえだろ!!」
「へっ、かかってこいよ!!!」
やっぱりこうなりますか...。
相手を誘い出すにしても、こちら側を脅威として捉えてもらわないと上手く行きません。ティーパーティーの皆さんや委員長には怒られると思いますが、建物の破壊も検討しています。
とりあえず煙幕弾や手榴弾を適当に投げ入れますか。出入口や窓を壊して、そこに目掛けて勢い良く...!
ドォン...ドゴォォン......
「クソッ!何だよこれは!!」
「鬱陶しいな!」
良い感じに効果が出ていますね。これであちらは私さんを放置すると面倒くさいということが分かったと思うので、それなりに迎撃をしてくるでしょう。
そこを一年生の皆に攻撃してもらう、という流れを何回か出来れば上々ですね。
おっ、出てきましたね。私さんを見てこちら側に近づいてきています、かなり冷静さが失われているようですね。
それでは、もう少しだけこちら側に誘導して...。
「皆さん、お願いします!!」
隠れていた一年生の皆が近づいてきたヘルメット団員に向かって攻撃しています。入部したての際にあったたどたどしさもほとんど無く、私さんが気を引いている間に素早く制圧してくれました。
もちろん相手も建物の方から掩護射撃をしようとしてはいますが、その度にハスミちゃんを主軸とした狙撃部隊が牽制して防いでくれるお陰で上手く行っています。
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『ラン、ツルギ達が来たので一回引いて下さい。』
ツルギちゃん達が到着したみたいです。相手もこれ以上戦力を削りたくないのか打って出てこなくなってきたのでちょうど良かったです。
こうなれば後は簡単です。ツルギちゃんを中に突撃させて、その後ろから皆で追撃すれば何とかなる筈です。しかしツルギちゃんの対多数の突破力には嫉妬すら湧かないほどですね...。
一年生の中にも少しずつ目立つ子が出てきていますし、ツルギちゃん程とまでは言いませんが個人として強くなってくれると私さんももっと楽が出来るので期待が高まりますね。
中からツルギちゃんが暴れている様な破壊音が聞こえてきます。私さんも強くは言えないのですが、これだけ物理的損害を出すと修理費などで怒られてしまうので控えて欲しいですね。ん、手榴弾ですか?一体何のことでしょうかね~。
とりあえず後は隠れていたりする残党を狩って終わりですかね...って何ですかあれは!?
あれは...戦車ですかね?あんなものをヘルメット団がどうして持っているのでしょうか。しかも正義実現委員会で使っていたものの旧型ですかね、一般には流通していない筈なのですがどのような手段で...。
とにかくこれは不味いです!さすがに戦車相手だとハスミちゃんくらいでないと装甲を貫けません。私さんやツルギちゃんは手数と勢いで攻めるタイプなので堅い相手にはあまり有効打がありません。
「ハスミちゃん、あれ行けますか!?」
「少し時間はかかりますが貫くことは出来ます!」
「お願いします!一年生は周囲の人の避難とこの辺りの封鎖をお願いします!ツルギちゃん、一緒にあれを足止めしますよ!!」
「キヒヒ...キヒャアアア!!」
少しだけ面倒な仕事かと思ったらこんなのが出てくるなんて聞いてませんよ!?ハスミちゃんに時間稼ぎを任されましたし、頑張りますけどさすがにアレ相手は辛いです。
唯一良かった点としては、旧型ということもあってハンドリングに少しだけ難があるので常に動いて翻弄すれば耐えることは出来ることですかね。それもハスミちゃんに攻撃が向かないようにする必要があるので中々大変です...。
うわっ!?主砲での砲撃が当たりかけました...。地面も削れていますしあんなのに直撃したら怪我じゃすみませんよ!ツルギちゃんもキャタピラに攻撃していますがあまり効果は無さそうです。そろそろハスミちゃんの準備が出来る頃ですが......。
「ツルギ、ラン、下がってください!!」
ドンッッッ!!!
何とか、止まったようです。燃料タンクも貫いたのか少しずつ漏れてきていますね...。後始末が大変そうですね、ひとまずこれで全て終わった筈ですし緊張が解けてきました...。
しかし、ヘルメット団が戦車を持ち出すなんて...本当に一体何が起こっているのでしょうか...。
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「────こんなことがあったんですよ!」
「そうか、それにしても最近の事件は少ない代わりに大規模なものが多いそうだね。」
「そうなんですよ!ティーパーティーの方で何か分かってませんか?」
「そうだね...こちらではあまりそういったことは聞かないね。これから少し調べてみることにするよ。」
「ありがとうございます!」
先日の事件についてセイアちゃんに愚痴っていました。ティーパーティーの方では話題に上がっていないそうですが、事件の性質の変化については皆薄々感じているようです。
セイアちゃんが少し情報を調べてくれるみたいなので待ってみます。もちろん私さんの方でもブラックマーケットや他自治区を中心に調べてみることにします。
大きな事件が起きる前に何とかできるように頑張ります。
二年生頃編の話を膨らませるのが中々難しい...!
お気にいり、評価、感想を頂けるととても嬉しいです。また、もしかしたら投稿頻度が上がるかもしれないので是非!!
先生赴任初日にハスミと一緒に連邦生徒会に突撃させる?
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突撃させる
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させずに後でシャーレ発足を知る