正義実現委員会の指揮者   作:くろゆみ

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班対抗戦闘訓練

「ーーーーでね、ナギちゃんもセイアちゃんももっと書類作業をやれって言ってくるの!酷いと思わないランちゃん!?」

 

「それはミカさんが最低限すら私たちに押し付けて逃げるからでしょう!!いい加減にしませんと、ロールケーキをぶちこみますわよ!?」

 

「あ、あはは...。」

 

「ラン、君が入れてくれた紅茶は美味しいね。たまにで良いから私の家に来て入れてくれないかい?」

 

何故こうなったのでしょう...。私はミカちゃんにお茶会に誘われただけなはずなのに、いつの間にか気付いたら私さんに愚痴をぶちまける大会になっていました...。

 

「ナギちゃんステイステイ、一回落ち着きましょう、そう落ち着いて。ミカちゃんも最低限やるべきことはやりましょう、来年以降後輩に押し付ける気かもしれませんが出来るようにしておくべきですよ。あ、あとセイアちゃんはその耳をモフモフさせてくれるなら週一で行きます。」

 

もう覚悟はしてました。この面子でのお茶会は数回目ですが、毎度ミカちゃんがやらかして、ナギちゃんが怒って、セイアちゃんはマイペースで...。私さんが何をしたっていうんですか!

でも、憎めないんですよ!!

 

「ふう、そういえばランさんは正義実現委員会の活動はいかがですか?」

 

「そりゃあ私さんは天才だからね、もう来る任務を完璧にこなしていますよ!」

 

「そうか、でも私は見たぞ。君が建物の上から飛び下りてきれいに頭から落ちていってツルギに助けてもらっていたのをね。」

 

「え、セイアちゃんアレ見てたんですか!?」

 

「あっはは!ランちゃんも恥ずかしいところあるんだね☆」

 

せっかく私さんがカッコいいって思ってもらおうとしたのにセイアちゃんばらされました!おのれ、この恨みは尻尾モフモフ一時間の刑で晴らさせてもらう!

 

「あ、そうでした。今日ちょっと委員長に呼ばれているので私さんはそろそろ失礼します。ではまた今度!」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「一年生の諸君、そろそろ班での日々の活動に慣れたころだろう。そこで、一回一年生同士での班対抗の実践型の演習を行う。これを機に班での連携、並びに作戦を立ててくる相手との戦闘での判断がより増えると私は思っている。それでは対戦の組み分けを伝えるので代表者は前に来るように。」

 

へえ、班対抗での戦闘訓練ですか。そして私さんたちは精鋭と委員長に言われた身。つまり敗北は許されない、更に出来るなら完封するべき。そうでないといつまでもただ個人の実力があるだけの半端で甘いところがある班だと先輩方から認識されてしまう。そんなことにはさせない、させたくない。私さんだけなら別に構いませんが、班にはツルギちゃんとハスミちゃんがいる。彼女たちの実力は先輩方にも届きうるものである、正義実現委員会第九班は正しく精鋭であると示そう。

 

「それじゃ、ハスミちゃんいってらっしゃ~い。」

 

「ええ、わかりました。」

 

 

「ツルギさん、ランさん組み分けはこちらです。」

 

「見事に人数差があるところ、実力があると言われているとこだな。」

 

「ふむふむ、なるほどね。オッケー、作戦の立案は私さんに任せたまえ!」

 

「あなたの作戦は優れていますからね、お願いします。」

 

えっと、まずは対六人の班ですね。相手の編成は...なるほどタンクを前に出してSGの子で斥候、中衛としてSMGとAR、そして後方にSRtoヒーラーですか。つまり持久戦に持ち込まれると確実に不利ですね。と、なると...。

 

 

今日は班対抗の演習だと委員長から伝えられた。私たちの班もこれまでの任務で入学した時よりだいぶ実力を付けてきた。初戦の相手は一年生だけで構成されているにも関わらず精鋭の第九班だ。だけどあっちは三人でこっちは六人、更にヒーラーもいる。堅実に戦えば勝てるだろう。

 

「それじゃあ、レイ、ミリア前はお願い、サリアは二人の様子を見て回復、私とユイはレイの援護、ヴィオラはハスミちゃんを止めておいて。基本はこれで行くよ。」

 

"第九班対第四十二班、試合開始!"

 

私は見誤っていた。一年生の三人だけで精鋭と呼ばれる彼女たちの実力を、そして私たちの作戦も見透かされていることを...。

 

『リカ!ミリアが秒で倒された!何とか持ちこたえてるけど...うわっ!!』

 

『ごめん、私とサリアもやられちゃったよ~。」

 

「嘘でしょ...。こんなに強いなんて...。」

 

その後すぐ残っていた私たちも倒された。手も足も出なかった。彼女たちと私たちの間には明確な壁があった。ここまで酷くやられるともう折れてしまいそうになる。私は弱い...。

 

「リカちゃん、九班の子たち強かったね。」

 

「うん...。」

 

「でも私たちもちょっとは戦えてたんだよ。ここからもっと強くなってあの子たちと一緒に戦えるようになろう!」

 

「うん...!」

 

 

「ハスミちゃんはツルギちゃんが接敵次第その援護を、ツルギちゃんは最初は身を隠しておいて。相手は多分タンクの子とSGの子が前に出てくるから、そこに奇襲をかけて。私さんはスニーキングで裏に回って後衛の二人をやってくる。大丈夫、人数差があっても私さんたちは強い、完全勝利を目指そう。」

 

「「ああ/ええ」」

 

ーーーー試合が始まりました。

 

最初は予想通り二人前に出てきました。見たところ中衛の二人はまだ追いついてきてませんね。しっかりと様子を伺ってから一気に畳み掛けるつもりの様ですね。なるほど、悪くない、むしろ良い作戦ですね。相手がツルギちゃんでなければ...。

 

「ツルギさん、今です。」

 

「わかった。」

 

うん、あちらはもう大丈夫ですね。奇襲されたことによる混乱、完全に気圧されて士気が下がってますね。私さんもやるべき事をやりましょう。

 

『ミリアたちが奇襲された!?わかった私たちもそこに向かう。あれ?あと一人は?」

 

「はい、どうもーあと一人です。それでは制圧させてもらいますねー。」

 

『え...!?』

 

私さんも無事に奇襲が決まりましたね。やっぱり人数差があると正面からは厳しいので必然的にこういう策になりますね。後衛というのは直接戦闘に慣れていない人が多いです、そこから攻撃すると部隊というのはあっという間に瓦解します。ということでCQCを私さんは特訓したのですが結果なぜか凸砂になってました...。

 

結果として危なげなく無事に勝利出来たので何も文句はありませんでした。ツルギちゃんもハスミちゃんも目立った外傷はなく終始こちらのペースで展開できました。

その後の試合も私さんたちが勝利しました。

 

「ふむ、やはり九班は他の班と比べて強いな。そうだな、最後に私対九班を行おう。一年はこの戦いでこいつらの強さを学ぶといい。九班のものは負ける気はないが手加減もしない、私に勝つ気で来い。」

 

...マジですか。あの現トリニティ最強と言われている委員長と戦うんですか。ぶっちゃけ全くといっていいほど勝てる気がしませんね。ですが、まあやれるだけやってみましょう。

 

「ツルギちゃん、ハスミちゃんいいですか、ぶっちゃけ委員長クラスの相手になると今考えるような小手先の策は通用しません。ということで作戦もへったくれもないですが、まずツルギちゃん、委員長の視界から外れることなく常に攻撃の姿勢でいってください。恐らく引いて体制を整えようととか思うと一瞬で追撃されます。次に私さんですが、ツルギちゃんの向かい側にいくようにして委員長を二人で囲むようにします。私さんとツルギちゃんで固定していないと多分先にハスミちゃんがやられてしまいますので...。最後にハスミちゃん、一番辛い仕事を任せます。私さんとツルギちゃんの隙を補うように援護してください。どうしても生まれるリロードなどの隙を埋めないと敗色濃厚なので。今回は消耗戦です、私さんたちと委員長、どっちが先に倒れるかの我慢比べです。勝ちにいきましょう!」

 

「「了解!」」

 

「話し合いは終わったか?それじゃあ始めようか!」

 

 

初手から仕掛けます!ペースを握らないと!ツルギちゃんと私さんで即座に委員長の前後に構え、常に回りながら攻撃を仕掛けます。ツルギちゃんが懐に潜り込んでSGを直撃させようとする、委員長が蹴りで一本の銃口を動かし、もう一方は避ける。私さんがその隙に仕掛けようとするとすかさず威嚇射撃で距離を離させてくる。私さんがリロードしようとする瞬間にこちらに向かってくる。ツルギちゃんがその背中に攻撃を仕掛けるが後ろに目がついているかのように避けられる。ハスミちゃんの一射がその瞬間を狙うが身をよじって被害を減らす。そして私さんの目の前には委員長がいて...。

 

「ウグッ!!」

 

何をされたかと思ったらとても重い蹴りをお腹に貰いました。とんでもなく痛く、もう動けそうにありません...。

その後はツルギちゃん一人だけでは委員長を抑えることは出来ずやがてツルギちゃんが、そしてハスミちゃんもやられました。

 

「うむ、私を二人で抑えるというのは良かった。だが肝心の連携がまだまだこれからも精進するように!そして羽川!二人の隙のカバーは良かったが、カバーをすることに集中しだんだんと私が近づいていっていることに気が付かなかったのは良くない。狙撃手は視野を広く、冷静にだ。そして一年、この試合を見て学べたことは少なくなかっただろう。この経験を生かして成長することを期待している!」

 

やっぱり経験が足りませんでしたね...。いつか委員長に勝てるぐらい強くなってやります!

それはそれとしてものすごく体が痛くて辛いんですよね...。はあ、ミネちゃん呼んだら来ないかなあ。

 

「ミネちゃーん、救護ー。」

 

まあ、これで来たら苦労しませんけどね...。

 

「はい!どなたを救護すれば良いですか!?」

 

マジ?本当に来ちゃったよ...。もう、驚く気力も残ってないよ。

 

「えっと、私さんとそこにいる二人をお願いします...。」

 

無事に私さんたちは救護されましたが数日安静にするように言われました。委員長、やりすぎです...。

 

 




委員長が人外みたいになってしまった...。

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いずれ何人か絡ませるので多い順に書いていきます

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