堅物剣鬼が双子姉妹に”捕食”べられるまで   作:タク@DMP

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第23話:エオティタノ暁鬼の怪

 大顎を開けた巨大な鬼は、つるぎ目掛けて迫ってくる。

 

 だが、つるぎも何も考えず飛び込んだたわけではない。水中での抵抗、動きにくさはディプロカ底鬼の力で軽減されている。

 

 両生類特有のぬめりを帯びた霊気を身に纏っていることで、つるぎは水の抵抗を無視して動くことができる。

 

 だが。せいぜい2メートルにも満たない人の子が、どうして6メートルにも及ぶ巨顎竜から逃げられるだろうか。

 

 つるぎが腕を何度も動かして泳ぐ間に、エオティタノ暁鬼は一掻きでつるぎの眼前まで迫る事が出来るのに。

 

(泳ぐ速度が圧倒的に違う──いや、巨体で詰められる!!)

 

 地上まで引きずり出す事は不可能だ、とつるぎは判断した。どう考えても間に合わない。引きずり出す前に丸のみにされるのが関の山である。

 

 幸い、ディプロカ底鬼の力で水中でも息苦しさは感じない。しかし、逆に言えば他の鬼の力は此処では借りられない。バッタは溺れ、ティラコレオの健脚も意味を成さない。

 

 水深凡そ──12メートル。その距離はあまりにも遠い。

 

(だが、馬鹿正直に口を開けてくれるのは助かる──ッ!!)

 

 迫りくるエオティタノ暁鬼が大顎を開ける。

 

 つるぎは水中で構えを取った。脆弱な口の中に刀を叩き込めば、幾らあの巨体でも一溜まりも無い。

 

(──ステゴ剣鬼の封──!!)

 

 思いっきり肺に酸素を溜め込み、つるぎは背中に無数の刀を突き刺した鎧武者の姿へと転じた。

 

 霊刀を腰の鞘に格納し、つるぎは自らの背中から細長い大太刀を取り出す。

 

 水中では斬り払う動きは抵抗によって弱まってしまう。

 

 だが──直線上に繰り出す”突き”ならば、最低限の動きで相手を仕留められる。

 

 魚を銛で突くように。そして、己の腕から刀を射出させるように。

 

「美味そォォオオオオオオオオオーッッッ!!」

 

 がばぁ、と大口を開けたエオティタノ暁鬼。

 

 ステゴ剣鬼の膂力ならば、口の中丸ごと吹き飛ばす程の突きが放たれる。

 

 

 

「助けてくれぇぇぇ……」

「──ッ!?」

 

 

 

 だが、つるぎの手が鈍った。

 

 エオティタノ暁鬼の舌に張り付けにされるようにして埋め込まれた男。

 

 つるぎは全てを察する。人間が、鬼の中に取り込まれているのだ。

 

(畜生、そう言う事か!!)

 

 つるぎはエオティタノ暁鬼ではなく、水底に向けて突きを放つ。

 

 衝撃波の勢いでつるぎの身体は浮上し──水面まで登っていくのだった。

 

(通常の鬼とは違い、人間に憑りついているのではなく取り込んでしまっている!!)

 

 あれが、興味本位で刀池に侵入した迷惑系ユーチューバーであることは確実だった。

 

 自業自得なのだが、助けないのも寝覚めが悪い。もしもあのまま口の中に突きを放っていれば、取り込まれた男はぐちゃぐちゃの肉塊になっていた。

 

 水面まで上がってきたつるぎは、すぐさま岸を目指す。

 

 だが、エオティタノ暁鬼の身体はすぐそこまで迫っている。

 

「ッ……あれ? つるぎ、上がってきた!?」

「……おいやべーのが来るぞ──デスモダスッ!!」

「はいはーい、ご主人様―♪」

「──獣填ッ!!」

 

 自らのこめかみに魔弾を撃ち込んだヴァレットの姿がバット・ザ・キッドに変じる。

 

 一方、再び、大顎を開けてつるぎを飲み込むべく迫るエオティタノ暁鬼。

 

 その姿は水面のつるぎからも見えている。

 

 今度は、中に人がいる事が分かっている。正確無比に。力を溜め──つるぎは構えた。

 

(狙いは──)

 

 がばぁ、と大顎が開いた。つるぎは刀を引き抜き──無防備な上唇に突きを見舞う。

 

 衝撃波が鬼の体全部を揺さぶった。同時に水飛沫が上がり、つるぎの身体は空中へと放り投げられる。

 

 

 

「ぐぎゃああああああああ!?」

 

 

 

 体を捩じらせ、エオティタノ暁鬼の巨体が露わになった。

 

 即座に銃身を抜いたヴァレットは3発、デスモダス弾をエオティタノ暁鬼の側頭部に撃ち込む。

 

「──ありゃあ、エオティタノスクスか!!」

「エオティタノスクス!?」

「スクスとあるがワニじゃあねえ!! ペルム紀の王様……頂点捕食者だぜ!!」

「じゃあ、すっごく強いってことじゃん!!」

 

 着弾し、膨れ上がるコウモリたち。

 

 間もなく破裂音が響き渡り、エオティタノ暁鬼の巨体が水面に倒れ込む。

 

 同時につるぎは変身を解除して身軽にしてから空中で己の身を捻り、再び水面に落ちると、そのまま泳いで岸まで登るのだった。

 

 雷花がすぐさま駆け寄り、彼の身体を引っ張って引きずり上げる。

 

「つるぎ、大丈夫!?」

「それよりマズい! あの鬼、口の中に捕らえた人間を取り込んでいる──口の中に無暗な攻撃は危険だ!!」

「ウソでしょ!? それって絶対──例の迷惑系の」

「だとしても──人命()助ける。それが、荒神流霊刀使いの在り方だ」

 

 ぷかぷかと浮いていたエオティタノ暁鬼は、我に返るとバシャバシャと音を立てて岸に上がる。

 

 体中に突き刺さった錆びた刀は、彼が刀塚の霊をも取り込んだ複合霊であることを示している。

 

「刀を盗りに来た奴は……殺ォオオオオオオオオす!!」

「おい荒神、陸地に上げたのはナイスだがバッドでもあるぜ……こいつを外に出したら、始末書じゃあ済まねえよ!!」

「逃がすつもりは毛頭ない。雷花──」

「う、うん!!」

 

 電光石火の勢いで雷花はエオティタノ暁鬼に迫る。尻尾で地面を叩き、空に飛び上がり、宙返り。

 

 背中目掛けて拳を叩き込んだ。

 

 

 

「”オシオキ!! 電気ビリビリ100%”!!」

 

 

 

 が、しかし。

 

 思いっきり振り下ろした拳はじんじんと痺れ、彼女は思わず叫んだ。

 

「かったァっ!? 何こいつ、霊気が馬鹿みたいに分厚いんだけど!!」

 

 同じ感想はヴァレットも感じ取っていた。

 

 デスモダスの霊気吸収からの自爆コンボが然程通じていないのだ。

 

 これは、エオティタノ暁鬼の外殻があまりにも分厚過ぎる事を示していた。

 

 池の怪異としての霊気が重なっている所為で、動物霊そのものの霊気を吸えていないのだ。

 

「……爆破攻撃じゃあ、表面しか掠らねえ!! パワーで捻じ込む……!!」

「ええ!? あたしの出番終わりですか、ご主人様ァ!?」

 

 ヴァレットはパワー重視のオーロックスに銃弾を変える。

 

 その間、雷花は背中に張り付き、何度も電気を流し続ける。

 

 それでもエオティタノ暁鬼は止まる事を知らず、懲りもせずにつるぎに向かって大顎を開くが──ステゴ剣鬼に変身したつるぎが、真正面から大剣で大顎を受け止める──

 

「ッ……マズいな」

 

 間もなく大剣からミシミシと罅が入るような音が聞こえてくる。

 

 大剣がエオティタノ暁鬼の顎の力に耐えられていないのだ。

 

 それを見た雷花が──叫んだ。

 

「ッ……そうだ、つるぎ!! ヴァレットが言ってた!! そいつはエオティタノスクス!! ワニじゃないけど名前はワニだって!!」

「ワニだと!? ……そうか、ワニの仲間でなくても、()()()()()()()()()()()!!」

「やっちゃえ、つるぎ!!」

「ああ、任せろッ!!」

 

 大剣は砕け散る。だが、飛び退いたつるぎは別の剣を背中から取り出していた。

 

 刀身が蛇腹のように連結された蛇腹剣だ。

 

 それをすかさず振り回せば、連結された刃がエオティタノ暁鬼の顎に絡まり──縛り上げてしまうのだった。

 

「ぐぎいいいいい!? く、口が開かない──ッ!!」

「”スクス”……凍花曰く”ワニ”という意味だったな。お前は何処からどう見てもワニの仲間ではないが、”ワニ”と名付けられてしまったのが運の尽きだ」

「何ぃ!?」

「動物霊は名は体を表す。ワニは噛む力は強烈でも口を開ける時の力は脆弱。手で押さえてしまえば子供でも取り押さえてしまえるほどだ」

 

 尤も、この知識全部が凍花からの受け売りだ。ワニも例によって絶滅種が多いため、絶対に覚えておくべき、と教えられていたのである。

 

 これにより、スクスと名の付いた古生物の動物霊は皆、ワニ由来の強烈な咬合力を持つ。だが同時に──口を開ける力に大幅な弱体化もかかってしまうのだ。

 

 そして不幸にも、ワニの仲間でもないのに”ワニ”と名付けられてしまったエオティタノスクスの動物霊もまた、同じであった。

 

 動きが止まった今こそが好機。

 

 

 

「──オーロックス・カラミティ・パニッシュ!!」

 

 

 

 パワー重視の弾丸が1発、撃ち込まれる。

 

 遅いが、牛の突貫よりも重い弾丸がエオティタノ暁鬼のこめかみを貫いた──

 

 

 

「ぎゃあああああああああ!?」

 

 

 

 絶叫が上がる。すぐさま頭部にまで駆け寄った雷花が、ブチ抜かれた頭部の穴に掌を翳した。

 

 同時につるぎが蛇腹剣から手を離す。感電注意──

 

 

 

「──”電導式・パルススタンガン”!!」

 

 

 

 霊気に風穴が開いた事で、雷花の電気が直接鬼の体内に流し込まれる。

 

 びくんびくん、と痙攣したティタノスクスは、ごろん、と転がってしまうのだった。

 

 無防備になった腹に、つるぎが霊刀を突き立てる──

 

 

 

「”封”ッ!!」

 

 

 

 鬼の身体は消え失せ、中からは大量の錆びた刀。

 

 そして、気絶した大人の男二人が出てくるのだった。

 

「……刀池の地縛霊が、錆びた刀の付喪神と結びつき、更に動物霊と結びついた事で複合霊となった。それが、今回の事件の真相だね」

「ついでに、複合霊がこいつらを取り込んだ所為で更に悪化したわけだね」

「とにもかくにも、これでハッピーエンドってワケだ」

 

 迷惑系ユーチューバーたちは私有地への無断侵入と刀の窃盗で警察に突き出されるはずだ。動物霊も沈められ、後は刀塚に刀を戻すだけ。

 

 これにてめでたしめでたし──

 

「……た」

「え?」

 

 ──と思われていた。

 つるぎが──震えながらヴァレットと雷花の方を向いた。

 

 

 

「霊刀が……折れた……」

「ええええええええええ!?」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「あー、これ寿命だわ……安物のナマクラだし、何より君の力に耐えられなかったのね」

「どの道買い替えるつもりだったがな」

 

 そうしてひと段落した後。

 

 つるぎは一部始終を朱音に報告、ついでに折れた霊刀を朱音に見せに行ったのだった。

 

 耳に聞こえてくる悍ましい声が消えたからか、朱音の顔は何処か落ち着いていた。しかし──

 

「でも、わたしじゃあ……君に相応しい刀は打てないわ。もっと優秀な刀工ならいっぱいいるし……そっちを当たって」

「……仕事は終えた。その代わり、刀を値引いて貰うという約束だったはずだが」

「勿論、その分の報酬は追加で出す! でも、君に相応しい刀を打てる人は他に居るはずなのよ」

 

 朱音は目を瞑った。

 

「……私は当代みたいにはなれない。だって、当代にも言われちゃった。”お前はワシにはなれはせん””ただ愚直に刀に向かってればいい”ってね」

「朱音ちゃん……」

「それで自信、無くなっちゃった。頑張ってきたのに……ずっと、()()()()()()刀鍛冶を目指してきたのに……」

 

 朱音は崩れ落ちる。

 

「本当はね? 刀池の件は、不調の原因の一つでしかないの。わたしはずっと、自分の自信の無さに目を背けてきただけ。だから──」

「……その刀を見て、何か気付かないか?」

「え?」

 

 折れた霊刀を観察しながら、朱音は首をひねる。そして、目を見開いた。

 

 刀の鍔には──「朱」の字がくっきりと刻まれていた。

 

「こ、これ、わたしが昔打った練習用の刀だわッ!! まさか、ずっとこれを使ってたの!?」

「……そうだ。俺はじいちゃんから、君が……”刀工見習いの加具土 朱音”がを打ったのを教えてもらっていた」

「ッ……」

「確かに名刀に比べれば、切れ味は劣るかもしれない。だが、打った人がとても真っ直ぐな気持ちを込めた事は伝わってきた」

「わたし、まだ、名前継いでないわよ……?」

「愚直に剣の道を歩んできた俺には……()()()()()()()()()()()()()()()()が相応しい」

 

 つるぎは頭を下げる。

 

「今までこの刀には何度も助けて貰った。だからこそ俺は……同じ人が打った刀を使いたい。出鱈目 胡散苦斎ではなく──”刀工・加具土 朱音”の刀を使いたい」

「わたしで、良いの……?」

「朱音ちゃん。当代さんが言ったのはきっと……”自分みたいになる必要はない”ってことじゃないかな」

「え……?」

「当代のセンスは独特で、誰にも真似できない。でも、だからこそ──朱音ちゃんには、真っ直ぐに鍛冶の道に進んでもらいたかったんじゃないかな」

 

 それを聞き──朱音は折れた刀を胸に抱く。

 

 服の袖で顔を吹き、朱音は叫んだ。

 

「待ってて!! 絶対に……絶対に、君に相応しい霊刀を打つわ!! 次代の出鱈目 胡散苦斎としてじゃなくて、今の加具土 朱音として持てる全力を以て打つから!!」

「……ああ。楽しみにしている」

 

 そのやり取りを聞いていたヴァレットは──満足げに微笑み、その場を後にした。

 

 目当てのものは手に入らなかったが、思わぬ副産物が手に入ったからである。

 

 きっと、次に戦う荒神つるぎは、手強い敵になるはずだ、と期待を胸にするのだった。

 

(それにしても)

 

 ヴァレットは自らの顔をテンガロンハットの鍔で隠す。

 

 

 

(良いよなあ……()()が生きてるってのは)

 

 

 

 陽気さの裏に隠れた怒りも、悲しみも──押し殺すように。

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「今回はヴァレットに助けられちゃったねー……」

「ああ。アメリカは恐竜化石の産出も多い。動物霊を相手にするなら自然に詳しくなっていくんだろう」

 

 夕陽を背に、二人は帰路についていた。

 

 凍花の補修も無事に終わったらしい。泳げるようになったかは──微妙な所らしいが、この1日で泳げるようになるならこうはなっていない。

 

「悔しいけど、ヴァレットは強いよ。だから……ボクも……負けてられない」

「雷花?」

「ボクだって追いつきたいんだ。今のままじゃ、ダメなんだ」

「焦る必要はない。あの場ではああ言ったが、俺は雷花を頼りにしている」

「ほんとぉ? 置いてった癖に」

「それに万が一の事を考えれば、俺1人が水の中に潜るのが最適解だったはずだ」

「……どーだか。ヴァレットにお熱な癖に」

「雷花」

「どーしたの──むぐ」

 

 振り向いた雷花の口を──つるぎが塞ぐ。

 

 夕焼けに負けないくらい、雷花の顔が真っ赤になっていた。

 

「……これで機嫌を直せ」

「バ、バカッ!! 何処で覚えたのさ、こんなの……!!」

「何処かの誰かたちに襲われた所為だ。俺もやられてばかりじゃない」

「それに、こんな事されたって、機嫌なんて直してあげないっ」

 

 ぷい、とそっぽを向き、雷花はつるぎの袖を引っ張る。

 

「……美味しいクレープの店行きたい。疲れたっ」

「構わないさ。凍花にも買っていこう」

「うん……分かった」

「ところで、俺が居ない間、あいつと喧嘩しなかっただろうな」

「しないよ、そんな事!! ……つるぎに怒られたくないし……」

「なら良い」

 

 雷花は──思い出す。

 

(それに……あんな顔されたら、憎めなくなっちゃう)

 

 ロケットペンダントを握り締める、憂いに満ちたヴァレットの顔を。

 

 

 

(ちょっとだけ──ヴァレットの事が分かった気がする)

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 ──12歳の誕生日の夜が明けた時。

 

 少年の前には、血塗れの両親や使用人たちが横たわっていた。

 

 少年はたったの一夜で、全てを失った。

 

「あいつだ……俺達と同じ……コウモリの魔人……!!」

 

 頭を、胸を、いずれも急所を撃ち抜かれた大切な人達だったものの真ん中で、後のバット・ヴァレット──かつてのマイケル・ジョンストンは慟哭する。

 

 

 

「こんな誕生日が、あるかよ……畜生……ッ畜生ォ……!!」

 

 

 

 血だまりの中。マイケルは──ただ一つ残った魔銃に手を掛ける。

 

 彼にはもう、これだけしか残っていないのだ。

 

 

 

 自らと同じ、コウモリの魔人を狩る──復讐鬼となる道しか残っていないのである。

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 黒船。大量の動物霊。いずれも、怨敵を倒す為に集めてきたものだ。

 

 しかし、それも日本に辿り着く前に失い、アテにしていたもう1丁の魔銃も手に入っていない。

 

「何を不安な顔をしているんですかぁ? ご主人様ぁ~」

「……今回もダメだったよ、デスモダス」

「ご主人様は本当にダメダメですねぇー? やっぱりデスモダスが居ないと」

「ああ。俺様にはもう……お前しか残ってないんだ」

 

 原っぱで寝そべり、月を見上げる。

 

 キャッキャ、とデスモダスは彼の傍を舞う。

 

「……そうです、ご主人様……ご主人様はずぅっとダメダメで良いんです……デスモダスはずぅっとお傍に居ますからァ♪」

「だが──良い友人になれそうだ、荒神は」

「……」

「日本に来てよかった! 次に戦うのが楽しみだ、そうだろうデスモダス!」

「……そーですねぇ」

 

 デスモダスは──口角をゆっくりと上げた。

 

 

 

 

 

「……あたしも楽しみです。ご主人様」

双子はどっち派ですか?

  • 雷花
  • 凍花
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