異世界に行ったら声が出なくなってて困る話。
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【注意】
・主人公が小学生以下の下ネタをガトリングしてくる。逃げろ。
・チ◯コ!チ◯コ!ってキャッキャ言って喜んでる。
・昔深夜テンションで書いたやつなので全てを許してください。
当作品は本当に小学生以下のIQによって生み出された下ネタで構成されているので生々しいのはないです。
この先にお進みになられると言うのであれば当方は止めますが、それでも進むなら責任は一切負いません。
地雷だと思ったら即座にブラウザバックして見なかったことに出来るぜ!という方は是非お楽しみください。
夜中に思い付いて冷静になろうと一度睡眠を取り、翌日の夜中(早朝)になってまた正気を失ったので書いてしまったやつ。例の如く別サイトにぶん投げて放置してあったやつをこちらにも持ってきました。
いい大人でもち◯こってワード見てげらげら笑いてェんだよ!!!人の夢は!!!終わらねェ!!!!(名言の最悪な使い方)
一緒に笑っていただけたならハッピーです。
主くんの声が出なくなった理由は次回判明するよ!
とか書き上げた時は思ってたけど続きなんてねーーーよ!!!
寝て起きたら正気に戻ってしまって頭を抱えました。なんだこの迷作は。
また夜更かしして正気を失ったら書くかもしれませんがほぼないです。さよなら。
彼は非常に優秀だった。
眉目秀麗、文武両道。おまけに女子には非常に紳士だというのだから、モテて当然、というような人物像である。
……ここだけ聞けば、だが。
そう、彼は女子には紳士だった。女子には、とてもとても紳士だった。
しかし男相手ではそうはいかない。
──彼は。
「寒さでめっちゃ縮んでるからこの状態でち◯ちんバトル*1しようぜwwwwwwww」
────BAKA、だった。
いや、頭はいい。頭はいいのだが馬鹿なのだ。
なんかこう、致命的な部分で馬鹿なのだ。
高校生になって教室でこんな話をバカデカ声でしている時点で女子はドン引きである。
他が花丸満点でもこれはあまりにも酷すぎる。
ごく稀にそのBAKAポイントに目を瞑ってくれる
この男、恋愛関係にめちゃくちゃ疎いのである。
明らかに恋愛感情があるような素振りを見せてくる相手も全くそういう目で見ようとはしない上、ちょっとそういう感じの意図を含むお誘いはその意図に気付かぬ内に「ごめん俺門限あるんだよね」や「付き合ってない女の子の家に行くのは流石になぁ……」で全て弾き飛ばす。
それもそのはず。
紳士的に行動するのは生来の善性から来るものであり、そこにモテたいとか邪な思考は一切ないのだ。つまり下ネタスプリンクラーになることを除けば彼は男性にも紳士なのである。いやそう簡単には除けないのだが。
──では何故、男相手だとち◯こち◯こ言ってしまうのか。
それは彼にとってち◯こが、なんかよくわからんけどメッチャ面白いワードであるからである。
さてそんなBAKAであるが、うっかり神を喚んだ。
は?と思われるかもしれないが敢えてもう一度言おう。
神を喚んだ。
彼自作のち◯この歌を歌いながら歩いていたら小石を蹴飛ばしてしまいその蹴飛ばされた石が上手いこと別の小石にぶつかって連鎖してなんやかんやあって神を喚び出す魔方陣になったのだ。
神も少年も大混乱である。
特に、ち◯この歌とかいうわけわからん歌と共に登場させられた神の気分はもう最悪だった。
数百年振りに人間から呼び出されたと思ったら登場曲がち◯この歌だったのだ。まだ妖怪ウ◯ッチの召喚曲で呼び出された方がマシだったとちょっと泣いた。だってこれではまるでち◯この神である。不名誉すぎる。
しかしその訴えを聞いた少年が真面目に謝ってくれたので神は許した。
それどころか、善性たっぷりの彼を気に入りすらした。
「貴方の人生をより楽しいものにしてあげましょう」
そんなこんなで色々と説明をされて、最終的に彼は意識を失うのだった。
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海が波打つ音が心地いい。
内陸部の田舎育ちとしては潮風の匂いにはまだ多少抵抗があるが、これもいつかは慣れるのだろう。
そんなことをぼんやりと考えながら、見知らぬ船の上から海を見る。
──これから、どうすればいいのだろうか。
とか考えても仕方ねーよな!!!
おっしゃ探検だ探検ヒャッハー!!!!!
女神様曰く寝てる間だけだけど夢の中でリフレッシュ出来るよ!みたいな感じだったし?
寿命縮んだりしないらしいし??
最悪こっちで死んだとしても現実世界の俺にとってはノーダメらしいし???
じゃあ楽しまなきゃ損じゃ~ん!!
何かデッケェ船の船尾らへんの甲板っぽいけど、船内とかどうなってんのかな~~~って振り返ったら男の人がビックリした顔して立ってました。
「お前、今どっから……!?
何者だよい!」
……あっ。
もしかして俺今突然現れた感じ?
そらビビるし敵対もされるわ。
2m程はあるだろうか、なんて目の前の金髪の男の身長を目算しながら、俺は警戒心を解いてもらえるよう微笑みながら彼に謝罪するため口を開いた。
「驚かせてしまってすみません。
とりあえずまずは落ち着いてち◯ち◯バトルでもしませんか?」
と、そう言いかけて気が付く。
──声が、出ない。
何度か発声を試しても口から出るのは掠れるような空気の音だけ。
己の首を押さえながらぱくぱくと口を開く俺の様を見て勘づいたのだろう。
金髪の男は訝しむようにこちらを見つめて、「……声が、出ねぇのか?」と静かに呟いた。
察しが良いなと思いながらそれに頷くと、男は俺に両手を挙げるよう命じてくる。警戒されているのだろう、当然だ。
俺は命令に従って素直に両手を挙げた。
……しかし困った。
声が出せないとなると、警戒を解くのも一苦労だろう。
何せち◯ち◯は万国共通だ。
例え言葉が分からなくとも、バトル一つで芽生える絆がある。
互いのヴェールを脱ぎ捨て、ただ二人の男と男として、自らをさらけ出し戦うことで分かることがある。
だが争いが嫌いなら無理強いはしない。
争いを嫌う姿からも、見えるものがあるのだ。
しかし口頭でバトルを仕掛けないまま奇襲は流石にマズい。
何も言わずに突然ち◯ち◯を露出する変態になってしまう。
ち◯ち◯バトルは対話になり得るが、ち◯ち◯露出は逮捕になり得る。というかなる(断定)
どうしようかと頭を悩ませていると、金髪男は俺の両手を後ろ手で縄で縛り、それからついてこいと命令してきた。中々警戒されているらしい。
しかし今殺されていない以上こちらが大人しくしていれば何もされない気がするし、とりあえずは従おう。
金髪男は縛られても動揺しない俺に更に警戒心を増したようで、一瞬こちらを睨むように見たのが分かった。
どうすれば俺に悪意はないことが伝わるかと考えながら男に連れてこられたのは、船の中心辺りの甲板、だったのだが。
そこにいた男を見て、俺は酷く驚いた。
身長は6m……いや6.5mはあるだろう大男。
巨人みたいだなぁなんて考えかけて、ふと思い至る。
……日本人の平均身長は約1.7m。
目の前の男が6.5mだと仮定して、日本人平均身長のおよそ4倍。
日本人の平均ちんちょうは約13.5cm。
…………つまり、縮尺的に考えるとこの男のちんちょうは…………………………???????
俺は男の前で静かに両膝をつき、正座のような姿勢になった。
圧倒的な敗北からの脱力だった。
戦うまでもない強者とは存在したのだ。
身長は関係ないとかよく聞くし、事実その通り身長とサイズが比例しないことだってある。
しかし、身長が4倍もある場合もうある程度は比例していないと人体の作りとしておかしいのである。
4倍くらい体大きいのに内臓だけ同じサイズだったらなんか怖いだろう。そういうことだ。
正座したまま、俺は静かに自身の股間を見た。
………………俺がこれまでやってきたことは、ただの児戯だったとでも言うのだろうか。
教えてくれよ、兄弟……。
そう心の中で股間に語りかけた、その時だった。
「顔を上げねェか!!!!!」
「!」
体のサイズに恥じない大きさの声。
叱咤とも激励とも取れるその声に、俺は一瞬体を震わせた。
そして少し戸惑いながらも大男の方を見ると、彼は「それでいい」とでも言うように微笑んで。
それから、今度は優しい声で告げる。
「お前のこれまでの経験をおれは知らねェ。
……だがな。ここでは、ンな苦しそうな顔でそんなことをする必要はねェんだ。わかったかアホンダラ」
そう言われて、俺は思わず涙を流した。
この男は敗北感にうちひしがれる俺を、俺の戦歴も俺のバトルアックス()も知らないままで慰めてくれているのだ。
……そうだ。
楽しむのもいい、悔しがるのもいい。
だが、ち◯ち◯バトルで苦しい想いをするのは、それだけは決して違う。
あんなにもち◯ち◯バトルを愛していた俺が、どうしてそれを忘れてしまっていたのだろうか。
涙を止められないまま、俺は大男の言葉に頷いた。
声が出せない代わりに、何度も何度も。
噛み締めるように、もう忘れてしまわないように、ゆっくりと、何度も頷いた。
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突然目の前に現れた見目の麗しい男──いや、少年だろうか──に、マルコは驚愕した。
彼は四皇白ひげの率いる大海賊団の一番隊を預かる身であり、海賊としての経験も長い。
当然、戦闘能力だってそこらの海賊などとは比べ物にならないほど鍛え上げてきた。
──だというのに、その少年が現れるその時まで、その前兆や気配すら察知できなかったのである。
瞬間移動系の力を持つ悪魔の実の能力者かとも思ったが、生憎見える範囲に島はない。もし失敗して海に落ちれば、能力者はおしまいだ。
では、どうやってこの少年はこの場所に、確実に現れられたというのだ。
この船に現れたのは、俺たち全員を相手取るだけの自信があるからなのか?
そう思考を回しながらも声をかけようとしたその時、それに気が付いたかのように男はマルコの方へと振り向いた。
少年は数秒マルコを見つめて、それから口を開く。
一体何が目的なのか、何を言うつもりなのか。
それらが話されるのか、それとも戦闘の前触れなのか。
マルコは警戒から不死鳥へと姿を変えようとした、が。どうにも様子がおかしかった。
はくはくと口を開いて閉じてを繰り返しながら、その少年は困ったように首を押さえているのだ。
……まさか。
マルコは一つの可能性に思い至り、演技の可能性も疑いながら、一言問いかけた。
「……声が、出ねぇのか?」
少年は、さして表情も変えないまま静かに頷いた。
少年の行動からして、前から声が出なかった訳ではないのだろう。
しかし突然声が出なくなったなら、普通はもっと動揺する筈だ。
御粗末な演技、と断じてしまうのは簡単だったが、どうにも違和感が拭えなくて。
だが警戒心は捨てず、感情の動きすらも見逃さぬように目の前の男を見たままでマルコが両手を挙げろと命じれば、少年は何の抵抗もなく両手を挙げた。
──命令を聞くことが、当たり前のことであるかのように。
ふとマルコの頭に、一つの可能性が思い浮かんだ。
最悪で最低な可能性ではあったが、どうしてもその可能性を否定できるだけの証拠がない。
マルコは脳裏をぐるぐると回る嫌な可能性から目を背ける為に少年の表情を見るが、その表情はどこか空虚で。
ぼんやりしているとも何か考え事をしているとも取れる表情ではあるが、無許可で乗り込んだ海賊船でぼんやりと思案に没頭する人間などいないだろう。
だと、すれば。
これがもし、『全てを諦めている』表情なのだとすれば。
カチ、カチリと、マルコの思考の中で嫌なピースばかりがどんどんと形を成していく。
……しかし、そんなものは単なる推測だ。
どれだけピースが揃おうとも、おれの勝手な推測で船員や親父を危険に晒すわけにはいかない。
マルコは何とか己を律して、目の前の男の両手を縄で縛った。
だが少年はやはり抵抗する素振りを見せず、拘束されたことに対する動揺すらも見受けられない。
体の一部を縛られ自由を制限されるというのはそう気軽なことではない。
それがこんな四面楚歌の状況であるならば尚更、例えどれだけの実力者でも多少不安が湧いてくる筈なのに。
少年は怯えない。
まるでその状態に慣れているかのように、やはりどこか空虚なままだ。
……きっと本当は『まるで』ではなくて、本当に慣れているのだろう。
であるならば、声を失ったのはストレスが原因か。
それとも、『飼い主』がこの少年の知らぬ間に何かをしたのか。
次から次へと頭の中で導き出される答えはやはり最悪なものばかりで、マルコは思わず一瞬顔をしかめてしまった。
とりあえず親父に会わせよう。
そう考えマルコが男を白ひげの所へ連れていくと、少年はこれまでぼんやりとさせていた視線を白ひげただ一人に集中させて、見定めるように、少しの間ただ白ひげを見た。
マルコはそれに少し驚いたが、少年の行動はそれだけでは終わらなかった。
少年はその直後、その場に両膝をついたのだ。
そして首を捧げるかのような姿勢で頭を垂れて、そのまま止まる。
……最後のピースが、埋まってしまった。
──マルコには分からなかった。
一体少年が何を考えて、何を思ってその姿勢を取っているのか。*2
しかし少年に起きた出来事について推測することは出来た。
この少年は見目がいい。それに先程からの拘束されることや命令されることに慣れたような素振り、この少年の状況。
──恐らく、よくある汚い貴族のお遊戯だ。
奴隷の一人に悪魔の実を食べさせ、その能力を他の奴隷に試して遊ぶ。
そんな最低な遊びに巻き込まれて、きっとこの男はここに来たのだろう。
しかし海賊船に来たことを嘆くでもなく、逃げ出そうとするでもなく、船長を見定めて、奴隷らしい行動をする。
この少年の首には何もついていない。
だがこの少年の心につけられた枷がどれだけ重いものなのか、マルコには想像もつかなかった。
ふと、下を向いたままの少年の表情がマルコの目に映る。
それは酷く辛そうで、苦しそうな表情で。
──あぁ。
もしやこの少年は、死ぬことを願っているというのか。*3
と、マルコがそう考えたその時。
「顔を上げねェか!!!!!」
「!」
突然、白ひげの怒号が響いた。
あの行動を見た大半の人間は、きっと少年の境遇について察しがついたことだろう。
白ひげも少年の全て諦めたような姿勢を見て思うところがあったのかもしれない。
これまで何をしてもそんな素振りを見せかった少年はここで初めて怯えたようにびくりと体を震わせて、恐る恐るといった様子で白ひげの方を見た。
「お前のこれまでの経験をおれは知らねェ。
……だがな。ここでは、ンな苦しそうな顔でそんなことをする必要はねェんだ。わかったかアホンダラ」
何も、白ひげは優しいだけの人間ではない。それどころか悪名高い海賊だ。
しかし、だからこそ。
法に守られなかった目の前の少年が。抗いようのない過去に縛られた目の前の少年が、
……その想いが伝わったのだろう。
少年は泣いた。
声を出せないまま、しかし何度も噛み締めるように頷きながら、ただ静かに泣いていた。
マルコには分からない。
この少年が経験してきたことも、この少年の胸の内も。
ただ、何となく。
この少年のあの諦めたような表情は、出来ればもう見たくないと思った。