涼宮ハルヒとセルポ星人のコンタクト   作:ディドロ

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選ばれた存在、セルポ星人のターゲットは綾瀬桃

セルポ星人たちは静かに、しかし確固たる目的を持ってハルヒ一同をじっと見つめていた。ハルヒが興奮しながら声を上げた瞬間、彼らの機械的な声が響いた。

 

「バナナ(生殖器)をください。」

 

その一言に、ハルヒ、キョン、古泉、朝比奈は一瞬凍りついた。ハルヒは笑顔を浮かべつつも、「え、何? バナナ(生殖器)?あんたたち、何言ってんの?」と困惑した声を出した。

 

そのとき、綾瀬桃は冷静にその光景を見つめていたが、心の中では緊張感が高まっていた。彼女は幽霊を探しに来たつもりが、いきなりUFOや宇宙人に囲まれてしまっている状況に、心がざわついていた。

 

セルポ星人のリーダーらしき者が一歩前に出ると、再び無感情な声で言った。

 

「我々はセルポ星人、バナナ(生殖器)が、我々には必要です。」

 

「ねぇねぇ、どこから来たの? 本当にセルポ星っていう星から来たの? 地球には何しに来たの?」ハルヒは怖気ずに質問を浴びせるが、セルポ星人たちは無表情で彼女をじっと見つめるだけだった。

 

その時、長門有希が一歩前に出た。「涼宮ハルヒ、彼らはあなたの質問に答えることはない。」

 

ハルヒは驚いて振り返り、「なんでそんなことが分かるの?」と疑問を投げかけた。

 

「彼らはセルポ星人。私たちと同じ宇宙の住人だが、進化の過程で異なる選択をした存在。」長門有希は淡々と説明を始めた。

 

「進化の過程で?」ハルヒは興味津々で長門を見つめる。

 

「彼らはかつて自然な繁殖を捨て、生殖能力を放棄した。クローン技術に頼ることで、感情や進化を捨て去り、合理的な存在として進化を止めた。」

 

キョンが驚きながら口を挟んだ。「感情を捨てた?」

 

「そう。彼らは生物としての多様性を失い、単なる機械的な繁殖だけで生き延びている。しかし、進化が止まり、種の存続に危機が訪れた。だからこそ、彼らは人類の生殖能力を必要としている。」長門有希は冷静に語り続けた。

 

その瞬間、セルポ星人たちが動き始め、彼らの体から機械のアームが伸び、綾瀬桃の方に向かっていた。

 

「ちょっと、何よこれ……ホントやめて!」綾瀬桃は恐怖を感じ、後退した。

 

「彼らは感情を持たない。全ては合理性のために動く。」長門有希はその光景を冷静に見つめながら、すぐに行動に移ろうとしたが、その瞬間、セルポ星人のリーダー格が冷たく「6根」と呟き、念力で衝撃波を放った。

 

「っ……!」長門有希はその衝撃波をまともに受け、一瞬後退したが、すぐに立ち直り、対抗しようと動いた。

 

しかし、セルポ星人たちはさらに速く動き、再び「6根」と呟く。

 

「危険。」長門有希は無感情に状況を説明し、次に取るべき行動を淡々と述べた。

 

「彼らの行動は予測通り。可逆性圧縮有機物質転送を実行する。」

 

キョンがその言葉を聞いて戸惑った表情を浮かべた。「え、何だそれ? 要は逃げるってことか?」

 

「可逆性圧縮有機物質転送は、対象を物理的に圧縮し、異空間に転送する技術。時間的拘束を受けないため、安全に逃れることができる。」長門は淡々と説明を続け、無駄な感情を一切見せなかった。

 

彼女が手をかざすと、ハルヒやキョンたちの体が微かに光を帯び始め、空間の一部が圧縮されるような現象が起こり始めた。転送プロセスは確実に進んでいた。

 

 

「安全圏への移動を完了するために残り3.7秒。」長門有希は冷静に計算しながら、転送を完了させようとしていたが、セルポ星人のリーダー格とは異なる2人が動いた。

 

「「させません。」」その無機質な声とともに、再び強烈な衝撃波が放たれ、長門有希の転送プロセスに干渉した。

 

長門は即座に対抗し、自らの衝撃波を放つことでぶつかり合うが、空間に強烈なエネルギーの衝突が発生し、周囲の物体が微かに揺れ始めた。

 

「転送プロセスに干渉が発生。中断を余儀なくされる。」長門有希は冷静に現状を分析し、淡々と口にした。

 

その瞬間、残りのセルポ星人2体が長門の側面から攻撃を仕掛け、念力で彼女のエネルギーを封じ込めようとした。彼女の転送プロセスを阻止するための正確な攻撃だった。

 

「転送は不可。敵の妨害が継続している。」長門は冷静に状況を説明しながらも、次善策を探り始めた。全員を安全に圧縮転送することが現状では不可能だと判断したのだ。

 

セルポ星人のリーダーとの衝撃波のぶつかり合いが続き、他の2体による念力の攻撃も加わる中で、長門有希はその圧力を冷静に受け止めつつも、依然として次の行動を模索していた。

 

 

「転送プロセスは中断。全員の安全確保が困難。」長門有希は淡々と述べた。

 

彼女の手から放たれていた光が薄れ、転送は完全に停止した。しかし、セルポ星人たちはその瞬間を見逃さず、再び念力を放ち、ハルヒ一同に向けて強力なエネルギーを解き放った。

 

「きゃあっ!」朝比奈みくるが叫び、ハルヒやキョンたちは一瞬で吹き飛ばされ、空中を舞った。彼らはまるで何かに押し出されるかのように、その場から姿を消した。

 

「消えた……?」キョンが驚きの声を上げる間もなく、ハルヒたちは意識を失ったまま、どこか別の場所へと飛ばされていた。

 

一方で、残されたのは綾瀬桃一人だった。彼女は恐怖に震えながら、その場に立ち尽くしていた。

 

「嘘でしょ……なんで私だけ残ってるの?」綾瀬桃は状況を理解する暇もなく、セルポ星人たちの冷たい瞳が彼女に向けられていることを感じ取った。

 

セルポ星人のリーダーが無表情で近づき、冷たく言い放つ。「あなたの生殖能力をいただく。」

 

機械のアームが伸び、綾瀬桃に向かって動き始めた。彼女は反射的に後ずさるが、その背後には逃げ場がなかった。

 

「やめてよ……ホントやめて!」綾瀬桃は恐怖を抑えきれず叫んだが、セルポ星人たちは一切の感情を見せず、冷酷に彼女を捕らえた。

 

その瞬間、彼女の体が不思議な力に囚われ、動けなくなった。彼らの念力が彼女を完全に捕らえ、自由を奪ったのだ。

 

「抵抗は無意味です。」セルポ星人は淡々と告げ、綾瀬桃の体を宙に浮かせ、そのままゆっくりと宇宙船の方へと移動させ始めた。

 

桃は必死に逃げようとするが、彼らの念力は強力すぎて抗えない。彼女の視界には、巨大な宇宙船が目の前に現れ、その中に吸い込まれるように連れて行かれた。

 

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