ノーザンブリア大公国北部 港
「全く重てえな、何が入ってんだァ?」
「つべこべ言わずに積み込めぇ!」
「その荷物はリベール会議に持って行く機械ですので丁寧に扱ってもらえるとありがたいのですが」
リベール王国に向かう導力船に続々と木箱が積み込まれる、その殆どはバラバラにしたホバークラフトの部品である
「監督お疲れですねアンヘル様」
「フェリシティさん、おはようございます」
「今日から暫くの間お世話になります。今積み込まれているのってもしかしてですけど、あの導力ホバークラフトですか?」
「そうですね、元の状態では積み込めないので一度バラしてリベール王国で組みなおす予定になってます。何でもヴァレリア湖をホバークラフトで横断してグランセルに向かうそうです」
「それは楽しそうです。私、導力ホバークラフトに乗るのは初めてでして」
「楽しめると思いますよ。どうせなら景色の良い美しい国との事ですし湖から見るリベール王国を見せてほしいとバレスタイン大佐にお願いしておきましょうか」
自然と文明が調和した国、リベール王国。普通ならば見ないであろう湖側から見る王都グランセルを見れるのはある意味特権であろう
「おやおや、仲睦まじくて何よりです。リベール王国内の旅程も良いですがリベールまでの船旅も楽しんでくださいまし」
「キツネ様、この度は外交団に加えて頂いてありがとうございます」
「別に構いませんよ、ネヴィル局長の代理として頑張ってくださいませ」
やって来たキツネとその付き人は挨拶もそこそこに船へと乗り込んでいく、後ろの付き人がやけに疲れているのが印象的だ
「兄者、何で俺達がいきなりリベールに」
「知らん、というか俺も昨日の夜に言われたんだよ」
「つべこべ言わずに乗り込んでくださいませ」
「「はい」」
「あの2人も大変ですね」
「知っているのですか?」
「先日、研究室に食事を届けてくださいましたね。あれで意外と発想力のある方々なんですよ」
「あの…食事を届けてもらっているのですか?アンヘル様」
「リベールに行くまでに思いついた機構を形にしようと少々張り切り過ぎてただけです。普段は食堂に自分で取りに行っていますので」
「あの、お体にご自愛くださいませ」
「楽しい仕事は健康にいいですよ」
1:北国の女狐
いざ、リベール王国。今こそ船出の時です
2:ギルムッド兄弟の弟
あの、何で俺達が連れてかれたんです?
3:ギルムッド兄弟の兄
昨日いきなり「明日リベールに行くから」って言われた気持ち分かります?
4:名無しのゼムリア民
どうせ兄の方はリハビリでまともに動けないんだし行っとけば?
5:名無しのゼムリア民
兄の方はノーザンブリアグループス計画があるから行っといたほうがいいだろ
6:名無しのゼムリア民
弟の方は…バレスタイン大佐に稽古でもつけてもらえば?
7:名無しのゼムリア民
生き残ってたら間違いなくチート親父の枠に入ってた人から教えの価値は高いゾ
8:ギルムッド兄弟の兄
まぁ確かにゼムリア大陸の様子を知るのは重要だわな
9:ギルムッド兄弟の弟
うーん、木馬団との戦いでスピードが足りないって感じてはいたが。かといってアルゼイド流もおろそかにしたくないし
10:リーヴェルト家の変人
行ってくればいいんじゃないかな?アルゼイド流だけが戦い方じゃないし
11:名無しのゼムリア民
そうそう、どうせなら雷神功を覚えてきて教えてくれ
12:名無しのゼムリア民
洸翼陣も強力なんだけどね、未熟な俺達だと防御面が下がるのがちょっと
13:名無しのゼムリア民
自己強化クラフトはなんぼ覚えても困りませんからね
14:崑崙脱走者
どうせなら俺もなんか教えてやろうか?崑崙流の大声で気合入れながら精神集中する方法とか
15:名無しのゼムリア民
いいね!
16:リーヴェルト家の変人
というか鉄砕刃以外の技が今のところ碌に使えてないから開き直って攻撃手段を鉄砕刃に極振りしてみれば?
自己バフ積みまくってありとあらゆる手段で鉄砕刃を当てに行くとか
17:崑崙脱走者
確かにそれでいいんじゃないか?俺だってまともな攻撃技は崩拳と背撃ぐらいしか出来ないしな
18:名無しのゼムリア民
いや、お前は他にも使えるべきだろ
19:名無しのゼムリア民
何か真正面から戦ってる事が少ないって思ったら殆どフィジカルで戦ってたのかお前
20:名無しのゼムリア民
六合全部使えないのかお前
21:崑崙脱走者
だって気功が使えたら後は困らんし、重要なのは威力ある攻撃を当てる事と相手の攻撃に対処する事よ
22:名無しのゼムリア民
否定できねぇ
23:名無しのゼムリア民
実際そうだからな
24:リーヴェルト家の変人
そんな訳で色々と学んで来たらいいんじゃない?
25:ギルムッド兄弟の弟
そうするわ
26:北国の女狐
ちなみに今回連れて来たのは後々に兄の方を後々の外務局長に押す為の実績作りですがね
27:ギルムッド兄弟の弟
俺はおまけっすか
28:北国の女狐
いえ、実はギルムッド弟が鉄砕刃しか使えない事は報告を受けていたので自己流スタイルの構築を確立してもらおうかなと
29:ギルムッド兄弟の弟
それならまぁ
30:名無しのゼムリア民
喜べよ、自己流スタイルカッコいいじゃねぇか
31:名無しのゼムリア民
そうだそうだ、自己バフの鬼とか原作にもいない化け物やぞ
32:崑崙脱走者
よっしゃ不安なら鍛えてやろうか。とりあえず腹筋で旧式のカノン砲受けれる様になれば一人前だ
33:名無しのゼムリア民
それはもう化け物だよ
34:名無しのゼムリア民
達人シールドって筋肉の事じゃないからな
35:名無しのゼムリア民
どうしよう帰ってきたらギルムッド弟が筋肉モリモリマッチョマンの変態になってたら
36:名無しのゼムリア民
そうなったら俺達全員コマンドーになるだけよ
37:元木馬団
キツネさん、頼まれた奴捕まえたよー
ノーザンブリア大公国 公都ハリアスク
「ようやくキツネがいなくなったか、アニスまで連れていかれたのは予想外だったが……上手くやれているだろうか?」
「計画を進めるなら今の内ですな、アニス妃に関しましては閣下もそろそろ子離れして下され」
「まぁ、今は置いておこう。始めようか、グレート・ノーザンブリア計画を」