リベール王国 グランセル
「もぐもぐもぐもぐもぐ(やっぱりケバブはヨーグルトソース)」
「ハムハムハムハムハム(ソースは無くても良かったかな)」
「はふはふはふはふはふ(うまし、次はチリソースで頼むかのう)」
グランセル大聖堂前でケバブをパクついている三人組、普段のリベール王国ならば異邦人の組み合わせに周囲の目を引くが今はリベール会議、祭りの様な風景の一部として住民は受け入れていた
「結局、何で中東人がリベールで商売やってたんだろうな?」
「ま、流れの1つではある。時期にお主にも分かりやすい影響が出てくるじゃろう。例えばあんな風にのう」
ユン・カーファイが指した先には疾走するホバークラフト、乗っているのはリベール軍服を着た中東人と縛られたノバルティスである
「あれって、確かノーザンブリアの人達が乗って来たっていう」
「うむ、導力ホバークラフトじゃ。良く知っておるのう、子供ながら良い見識じゃ」
「いや、乗ってるの間違ってもノーザンブリア人じゃないだろ。つーか、何かおっさんが縛られてたし拉致の現場じゃねえか?」
「お、分かったか。年の割りに良い目を持っておる。さて、それならお主はどうする?」
「しゃーない、ライカ捕まれ」「うん」
そうしてライカを背負いおんぶ紐で固定し
「城まで最短距離で走れば5分だ」
「良い健脚じゃ、儂も続くとしようか」
3人はグランセルの屋根上を疾走した
グランセル城前の橋ではリベール軍が陣を敷き城門前には5人の兵士が武器を持ち物々しい様相を呈していた
「おい、街で誘拐事件が起きた。入れてくれ」
「誘拐事件!?ですが今、城の中でも侵入者騒ぎが起きてまして」
「あー、だから城門閉まってんのか。悪いがノーザンブリアに用がある、入れてくれねえか?」
「すみません、シンジさんでも今は無理です。というか何故ノーザンブリアが出てくるんです?」
「ノーザンブリアの導力ホバークラフトが盗まれてる。勝手に動くわけにいかねえだろ」
「それはそうですが」
それでも中の侵入者を外に出さない為に城門を開ける訳にはいかない、八方ふさがりとなったシンジ一行は
「ならば我々から協力を願い出ましょう。それならば問題はありません」
「うむ、手と許可が足りないのは我々も同じ。協力は出来るだろうな」
襲撃を逃れ、城へと避難してきたノーザンブリアの技術者一行と合流した
「成程ねぇ、リベール兵に紛れて襲撃か。おい、侍のおっさんが言ってた流れってのはコレか?」
「うむ、流れの1つではある。今のリベールは複雑怪奇、多くの流れがこの地に集まった坩堝よ」
「かの斑鳩の頭領が言うならそうなのだろうが。よりにもよって我々がターゲットになるとは」
簡易協力関係を結んだ一行は現状の情報の交換を行った後ホバークラフトを閉まっていたガレージへと戻って来た。
中は荒らされマグカップと菓子は地面に落ちて染みとなっている。
そこには攫われず縛られたまま置き去りにされたアルバート・ラッセルが残されたいた
「むぐっ。ふう助かった、まさかグランセルで縛られるとは。警備はどうなっとるんじゃ」
「しゃーないだろ。リベール会議でどこもかしこも大忙しだし」
「買い食いする余裕はあったじゃろうが、口にソースついとるぞ」
「俺はリベール軍じゃねえから問題なし」
拘束から解放されたアルバート・ラッセルの悪態を受け流して倉庫の中に何か痕跡が無いかと調査を開始する。人手は少ないが元々広くないガレージでは十分の人数であった。
特に目覚ましい活躍をしていたのがライカであった
「うーん、この辺おかしいよ。導力が交じり合った様な変な感じ」
「サラッと天使化するんじゃない、他の人もいるでしょう」
「ライカさんが言った導力が交じり合った気配は連中が自前の導力器を繋げた痕跡でしょう。彼らの導力の痕跡が分かるなら追えますね。でかしました」
「アンヘル様は何故普通に受け入れているのでしょう?羽が生えてるのですよ天使の実在ですよ、私は驚いているのですが」
「いえ、単純に便利ならそれでいいかなと。それにキツネ様を見ている我々がたかが羽が生えただけで驚くのはどうかと」
「それはそうなのですが……」
ライカの探知能力を頼りに辺りを探索しているとホバークラフトが通った場所は定期的に痕跡が濃くなる事が分かりライカを頼りに移動経路を断定していった
「ふむ、あの聖女が来たのはそういう事か」
「おっさん、どうした?」
「いや、何でもないわい。それじゃあ行くとするかの」
「あ、ラッセルのおっさんは将軍の家に避難してくれ。邪魔」
「年上は敬わんかいドアホ」
アルバート・ラッセルは邪魔の為、近場にあった将軍の家に押し付ける事とした
1:崑崙脱走者
えー、技術者ニキと合流しました。非戦闘員大杉ィ!
2:北国の技術者
お世話になります。私含めて非戦闘員が3人ですか、頑張ってください
3:名無しのゼムリア民
戦闘員が脱走者、バレスタイン大佐、ユン・カーファイ
割りと十分じゃね?
4:名無しのゼムリア民
何なら過剰まである
5:崑崙脱走者
いや、ライカは戦えるぞ。対霊体なら主力として頼りになる
ちょっと加減が苦手なだけだ
6:ライカ
実は強い
7:エディン
ライカは強い
8:名無しのゼムリア民
そういやチート幼女枠だったわこの子
9:崑崙脱走者
ちなみにエディンは崑崙流気功法を身につけてたりはする。
ちっこすぎて威力はまるで出ないけど
10:名無しのゼムリア民
うん、仕方ないね
11:名無しのゼムリア民
まぁ、ビビらない様に精神安定は必要だもんな
12:名無しのゼムリア民
今回はライカ君だし威力とかは大丈夫だな
13:北国の女狐
何処の国の仕業か分かりました?
14:崑崙脱走者
いや、全く。中東人だから共和国系じゃないかと思ってるが
15:北国の技術者
この前、帝国が木馬団で暗殺してきたから何とも言えません
16:名無しのゼムリア民
また疑われない為に帝国が中東人を使った可能性があるのか
17:名無しのゼムリア民
確かに、猟兵団を使えば帝国でも中東人に頼れるからな
18:名無しのゼムリア民
これ、共和国も帝国もしらばっくれるパターンか
19:北国の女狐
城の侵入者騒ぎが陽動と考えたら帝国なんですがね、偶然か必然か……
20:名無しのゼムリア民
偶然なら共和国、必然なら帝国って事か
21:北国の女狐
帝国の陰キャ工房が面倒ですねぇ。人造人間の子の目的も分かりません
22:ギルムッド兄弟の弟
探してるけど見つかんないんだよな。これ、帝国の連中の部屋に匿われてないか?
23:名無しのゼムリア民
十中八九そうだろ、どう考えても目的が達成されてないんだからほとぼり冷めたら出てくるんじゃね?
24:名無しのゼムリア民
結局手が出せないのかよ
25:名無しのゼムリア民
しゃあない、それまでは俺達も資料集め頑張ろうや
26:北国の女狐
早めにお願いしますね