【悲報】俺達の転生先、ゼムリア    作:石黒 雲水

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リベール王国、1日だけの馬鹿騒ぎ ~8~

リベール王国 ボース市 アンセル新道

 

 

 

 

「もうすっかり夜じゃのう」

「ライカさんが居て助かりました。ヴァレリア湖までなら目撃者を探せば何とかなったでしょうが湖上で逃げ切られたでしょう」

「うむ、幼いですが霊能力には目を見張る物がありますな。輝く天使の翼も華です、アニス様とキツネ様にも見て頂きたいものです」

「なんつーか、水陸両用ってのも考えもんだな。こんな所まで来る事になるとは」

 

ホバークラフトの導力痕跡を追ってたどり着いた先はヴァレリア湖であった。

仕方なく近場でボートを借りて追跡した一向は上陸痕跡を見つけたアンセル新道へと上陸を果たした

 

「土の地面だと通った道が良くわかるな、草がなぎ倒されてる。この先は確か琥珀の塔だったか?訓練でヴァレリア湖を走り込んでた時に見た気がする」

「ならば案内をお願いします。恐らくこのメンバーの中ではあなたが一番地理に明るいでしょう」

「つっても体力訓練で湖周りを行軍したぐらいだがな」

「道がわかるのならばそれでいい、不意の遭遇は私とカーファイ殿が対応しよう。それでいいですな?」

「儂は構わんよ。コレでも夜目は効く方じゃ」

「なら行くか、ライカ翼しまって。目立つ」

「ん」

 

暗いアンセル新道を痕跡を追いながら進む。夜の街道は魔獣の縄張りだ、上陸地点から少し進むだけで多くの魔獣と遭遇しその全てをなぎ倒して進軍する。

そうして進み続け遂に盗まれたホバークラフトを発見した

 

「何でこんな所に乗り捨ててあんだ?何かトラブルでも起きたんか?」

「魔獣に襲われた形跡は無いみたいですな。アンヘル技師、フェリシティ様、少し調べて頂きたい。まだ使えそうならば帰りの足にしたい」

「分かりました。明かりが欲しいのでライカさんの翼を広げてもらえますか?翼の光で視界を確保します。フェリシティさんも思いつくトラブルを調べてください」

「はい、アンヘル様」

 

ライカの翼を頼りにアンヘルとフェリシティがホバークラフトを調べていく。

推進力を生み出すプロペラ、摩擦を無くす浮上機構、操縦系、そして

 

「やはり導力器を直結してましたか。帝国製の過剰出力の奴です、そのせいで内部回路が焼き切れてますね」

「コレを修理するとなると本国から部品を持ってこないとなりません」

「成程、連中はそのせいで乗り捨てた訳か。行くとしようか、夜の行軍だ、そんなに遠くまで行けぬだろうし我々の方が速い」

「いや、急がなくても良いかもしれんぞ」

「それはどういう?」

「進めばわかるわい」

 

そして進んだ先、僅かに広がった空間。何故ユン・カーファイが急がなくてもよいと言ったか直ぐにわかった

 

「ライカ、目ぇ閉じてろ」

「フェリシティさんもです」

 

 

「死体ですか」

「魔獣の傷じゃねえ。重い刃物だ、斧とか鉈みたいな奴の傷だ」

「軍人のやり方じゃないな、となると猟兵団か。それもかなりの腕のようだ」

 

血まみれで魔獣に齧られていたのは中東人の死体、ノバルティスを誘拐した一団の成れの果てであった

 

「ねえ、音が聞こえるよ。剣がぶつかり合ってる様な」

「こいつ等ヤった連中が更に戦ってんのか?」

「うむ、コレは急いだ方がよい。あの女が全て倒してしまうからの」

「あの女?」

「うむ、少なくとも今この地にて最強の生命体じゃ」

 

 

 

 

走って進み、たどり着いた琥珀の塔の前では1人の甲冑騎士とそれを取り囲む多くの猟兵の戦闘が行われていた

既に半数以上が甲冑騎士に倒され、残りの猟兵も如何に撤退するかを考えており勝ち負けは定まっていた

 

「たった1人にほぼ壊滅か、化け物め」

「どうする兄貴、どうせ仕事は終わりだ。どう逃げる」

「逃げられると思っているのなら認識を改める事です。戦とは非情な物、そこに身を投じた時から覚悟は出来ているでしょう」

「しゃーないか。行けシグムント、お前のガタイなら倒れた連中を連れても走れる。赤い星座の仕事だけはちゃんとこなせよ」

「兄貴はどうすんだよ」

「闘神の息子らしく逝く、少なくともあの怪物なら名前に恥じんだろ。あ、親父には闘神はシグムントが継ぐと伝えといてくれ」

 

愛用の大剣と機関銃を構えて戦を告げる咆哮を上げる。猟兵特有の切り替え技ウォークライだ

死を前提とした戦いが始まる

 

「決闘に水を差すのは趣味ではないが仕事なのでな」

「やれやれ、そっちの淑女はこんな所で何をやっとるのか」

「悪いがそこの博士は置いて行ってもらおうか」

「あなた方が狙っているアンヘルは私です。そちらの方は通りすがりの不審人物ですよ」

 

そこに追いついたノバルティス捜索隊、事態は乱戦の模様を呈する事になった

 

 

 

 

 

 

 

1:北国の技術者

えー、ノバルティスを拉致ったのが帝国側と判明。拉致した集団は共和国が雇った猟兵団に皆殺しにされた模様

 

 

2:北国の技術者

現在、赤い星座を名乗る共和国側の猟兵団と謎の甲冑騎士が戦闘中。

 

そこに我々が介入している状況です

 

 

3:名無しのゼムリア民

甲冑騎士に赤い星座ねえ

 

 

4:名無しのゼムリア民

赤い星座はともかく甲冑騎士は何故に来たのか

 

 

5:北国の女狐

ホント何やってるんでしょうね。あの住所不定職業不詳系美人

 

 

6:名無しのゼムリア民

そっかまだ結社入りしてないから。今のリアンヌ様は無職

 

 

7:名無しのゼムリア民

ノーザンブリアに勧誘するんだ!

 

 

8:北国の女狐

止めてくださいます?昔の知り合いが身近にいるとか嫌なんですけど

 

 

9:名無しのゼムリア民

何があったんだよ昔の知り合いと

 

 

10:名無しのゼムリア民

リアンヌ様に毛並みを手入れしてもらったんだっけ?

 

 

11:名無しのゼムリア民

ドライケルスは撫で方が雑って話もあったな

 

 

12:北国の女狐

この後にロゼに毛皮焼かれたと言った方は帰ったら暫く軍に出向して貰います

 

 

13:崑崙脱走者

ロゼって人に毛皮焼かれたって……ッハ!!

 

 

14:名無しのゼムリア民

お前は何戦闘中に掲示板覗いてんだよ

 

 

15:名無しのゼムリア民

集中しろ集中。相手は槍の聖女やぞ

 

 

16:北国の女狐

取り合えず、ノーザンブリアに来たら覚えていてくださいまし

 

 

17:名無しのゼムリア民

忠告するが、その甲冑騎士はゼムリア大陸最強格だ気張れよじゃないと死ぬぞ

 

 

18:崑崙脱走者

了解、頑張る

 

 

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